何で僕を?

大器晩成らしい

文字の大きさ
167 / 358

166

しおりを挟む
カーテンを捲り、窓を少し開け、威圧をしながら、しつこい冒険者に声をかける。

「何してる?そこをどけ。一緒に行く暇もメリットも、こっちにはない」

それでも、前から退かないようだ。

しょうがない。

<結界><強風>

ゴォオオ~

ヤバッ!強すぎたか?

・・・かなり飛んだなぁ~

まぁ、冒険者自身に結界を張ってやったから、飛んで行きはしたけど、怪我はない筈。

平気だな、きっと。

鳥になった気分を味わえて、今頃、感動してるかもしれないもんな。

<解除>

「ラピス、今の内に、出しちゃって」

「はい、では、少し遅れたので、とばして行きます」

「よろしくね」

「はい」

窓を閉め、カーテンを戻す。

「葵ちゃん、もうローブを脱いでいいよ」

「ふぅ、良かった。ずっと着てると、暑いね。汗かいちゃった」

「夜、星空を見る時に、使うつもりでいたからね。湖のある場所は、ここより標高が高いから、涼しくて、避暑には最適なんだよ。でも、夜はちょっと肌寒いから、それを羽織るといいよ」

「そうなんだ。うん、そうする」

<クリーン>

汗をかいたっていってたから。

「ありがと。サッパリした」

そのままにして、風邪をひいたら大変だからね。


「月夜様、村を抜けました」

「分かった」

街道に出たようだ。

厚手のカーテンを手繰り寄せ、タッセルで止め、葵ちゃんが、外を眺められるようにした。

「閉めて欲しい時は、言ってね」

「うん・・・何か、街道っていっても、舗装されてるわけじゃないんだね。土埃、凄いね?」

人目が無くなったから、いいかなと思って、カーテンを開けてみたけど、土埃が酷くて、景色を楽しめそうにはない。

「そうだね。スピード出してるから、余計にね」

「ラピスさん、御者席にいて、目に砂とか入っちゃわない?平気?」

「御者席には、風雨や、ある程度の攻撃から身を守る為の、結界石が設置されてるから、問題ないよ」

「ならいいけど・・・」

葵ちゃんは、相変わらず優しい、マジ天使。

「このままの速さで行けば、宿を取った後、少しだけど、街の中を見て回る事ができると思う」

「本当?」

「本当。だから、マッサージしてあげるよ。腰、まだ少し痛むでしょ?」

「うん」

俺の膝に跨がせ、身体をピッタリと密着させてから、背中や腰、お尻と、全体的に優しく揉み解していった。

「どう?気持ちいい」

「んっ、いい、そっ、そこ・・んっ」

目を閉じて、声だけを聞いてると、ムラムラしてくるな、これ。

ピクッ

「ダメだからね。絶対」

うん、解かってる。

でも、反応しちゃうのは許して。

葵ちゃんが、魅力的すぎるのが、原因なんだからね。




しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

悪役令息の兄って需要ありますか?

焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。 その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。 これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。 しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです… 本当の花嫁じゃないとばれたら大変! だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます

ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。 休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。 転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。 そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・ 知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

【完結】自称ヒロイン役を完遂した王家の影ですが、断罪パーティーをクリアした後に王太子がぐいぐい来ます。

竜鳴躍
BL
優秀過ぎる王太子×王家の影(失業)。 白い肌に黒髪黒瞳。小柄な体格で――そして両性具有。不出来な体ゆえ実の親に捨てられ、現在はその容姿を含め能力を買われて王家の影をしていたスノウ=ホワイト。男爵令嬢として王太子にハニトラを仕掛け、婚約者を悪役令嬢に仕向けて王太子への最終試験をしていたのだが、王太子は見事その試練を乗り越えた。これでお役御免。学園を退学して通常勤務に戻ろう――――――。 そう思っていたのに、婚約者と婚約解消した王太子がぐいぐい来ます! 王太子が身バレさせたせいで王家の影としてやっていけなくなり、『男子生徒』として学園に通うスノウとそんなスノウを妃にしたくてつきまとう王太子ジョエルの物語。 ☆本編終了後にいちゃいちゃと別カップル話続きます。 ☆エンディングはお兄ちゃんのおまけ+2ルートです。

僕のユニークスキルはお菓子を出すことです

野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。 あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは?? お菓子無双を夢見る主人公です。 ******** 小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。 基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。 ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ 本編完結しました〜

処理中です...