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カーテンを捲り、窓を少し開け、威圧をしながら、しつこい冒険者に声をかける。
「何してる?そこをどけ。一緒に行く暇もメリットも、こっちにはない」
それでも、前から退かないようだ。
しょうがない。
<結界><強風>
ゴォオオ~
ヤバッ!強すぎたか?
・・・かなり飛んだなぁ~
まぁ、冒険者自身に結界を張ってやったから、飛んで行きはしたけど、怪我はない筈。
平気だな、きっと。
鳥になった気分を味わえて、今頃、感動してるかもしれないもんな。
<解除>
「ラピス、今の内に、出しちゃって」
「はい、では、少し遅れたので、とばして行きます」
「よろしくね」
「はい」
窓を閉め、カーテンを戻す。
「葵ちゃん、もうローブを脱いでいいよ」
「ふぅ、良かった。ずっと着てると、暑いね。汗かいちゃった」
「夜、星空を見る時に、使うつもりでいたからね。湖のある場所は、ここより標高が高いから、涼しくて、避暑には最適なんだよ。でも、夜はちょっと肌寒いから、それを羽織るといいよ」
「そうなんだ。うん、そうする」
<クリーン>
汗をかいたっていってたから。
「ありがと。サッパリした」
そのままにして、風邪をひいたら大変だからね。
「月夜様、村を抜けました」
「分かった」
街道に出たようだ。
厚手のカーテンを手繰り寄せ、タッセルで止め、葵ちゃんが、外を眺められるようにした。
「閉めて欲しい時は、言ってね」
「うん・・・何か、街道っていっても、舗装されてるわけじゃないんだね。土埃、凄いね?」
人目が無くなったから、いいかなと思って、カーテンを開けてみたけど、土埃が酷くて、景色を楽しめそうにはない。
「そうだね。スピード出してるから、余計にね」
「ラピスさん、御者席にいて、目に砂とか入っちゃわない?平気?」
「御者席には、風雨や、ある程度の攻撃から身を守る為の、結界石が設置されてるから、問題ないよ」
「ならいいけど・・・」
葵ちゃんは、相変わらず優しい、マジ天使。
「このままの速さで行けば、宿を取った後、少しだけど、街の中を見て回る事ができると思う」
「本当?」
「本当。だから、マッサージしてあげるよ。腰、まだ少し痛むでしょ?」
「うん」
俺の膝に跨がせ、身体をピッタリと密着させてから、背中や腰、お尻と、全体的に優しく揉み解していった。
「どう?気持ちいい」
「んっ、いい、そっ、そこ・・んっ」
目を閉じて、声だけを聞いてると、ムラムラしてくるな、これ。
ピクッ
「ダメだからね。絶対」
うん、解かってる。
でも、反応しちゃうのは許して。
葵ちゃんが、魅力的すぎるのが、原因なんだからね。
「何してる?そこをどけ。一緒に行く暇もメリットも、こっちにはない」
それでも、前から退かないようだ。
しょうがない。
<結界><強風>
ゴォオオ~
ヤバッ!強すぎたか?
・・・かなり飛んだなぁ~
まぁ、冒険者自身に結界を張ってやったから、飛んで行きはしたけど、怪我はない筈。
平気だな、きっと。
鳥になった気分を味わえて、今頃、感動してるかもしれないもんな。
<解除>
「ラピス、今の内に、出しちゃって」
「はい、では、少し遅れたので、とばして行きます」
「よろしくね」
「はい」
窓を閉め、カーテンを戻す。
「葵ちゃん、もうローブを脱いでいいよ」
「ふぅ、良かった。ずっと着てると、暑いね。汗かいちゃった」
「夜、星空を見る時に、使うつもりでいたからね。湖のある場所は、ここより標高が高いから、涼しくて、避暑には最適なんだよ。でも、夜はちょっと肌寒いから、それを羽織るといいよ」
「そうなんだ。うん、そうする」
<クリーン>
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「ありがと。サッパリした」
そのままにして、風邪をひいたら大変だからね。
「月夜様、村を抜けました」
「分かった」
街道に出たようだ。
厚手のカーテンを手繰り寄せ、タッセルで止め、葵ちゃんが、外を眺められるようにした。
「閉めて欲しい時は、言ってね」
「うん・・・何か、街道っていっても、舗装されてるわけじゃないんだね。土埃、凄いね?」
人目が無くなったから、いいかなと思って、カーテンを開けてみたけど、土埃が酷くて、景色を楽しめそうにはない。
「そうだね。スピード出してるから、余計にね」
「ラピスさん、御者席にいて、目に砂とか入っちゃわない?平気?」
「御者席には、風雨や、ある程度の攻撃から身を守る為の、結界石が設置されてるから、問題ないよ」
「ならいいけど・・・」
葵ちゃんは、相変わらず優しい、マジ天使。
「このままの速さで行けば、宿を取った後、少しだけど、街の中を見て回る事ができると思う」
「本当?」
「本当。だから、マッサージしてあげるよ。腰、まだ少し痛むでしょ?」
「うん」
俺の膝に跨がせ、身体をピッタリと密着させてから、背中や腰、お尻と、全体的に優しく揉み解していった。
「どう?気持ちいい」
「んっ、いい、そっ、そこ・・んっ」
目を閉じて、声だけを聞いてると、ムラムラしてくるな、これ。
ピクッ
「ダメだからね。絶対」
うん、解かってる。
でも、反応しちゃうのは許して。
葵ちゃんが、魅力的すぎるのが、原因なんだからね。
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