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月夜の腕を引っ張りながら、街の中をあっち見たり、こっち見たりしながら歩いた。
でも、何かを買ったりとかはしていない。
ご飯は宿に帰ってから食べる予定だから、今、買い食いなんてしたら、お腹に入らなくなるし、衣料品はとりあえず、買い足さなくても充分かな。
お土産類も既に買ってあるから、他に買いたい物も、思い浮かばない。
ただ、この街の雰囲気を味わっているっていうのかな?
何気に、石畳の模様が、街毎に違っている事に気付けたり、着ている服装も、王都に住んでいる人と、こっちに住んでいる人とでは、流行している系統が違うから、そういう違いを見つけたりするのが楽しい。
「葵ちゃん、もうちょっとこっちに寄って。他の人にぶつかりそうで、冷や冷やする」
「大丈夫。月夜がいれば、他の人にぶつかるなんて事にはならないでしょ?」
僕が危険に遭わない様にって、ずっと、僕とその周辺に気を配ってくれていたのを感じていたもん。
「ぶつからないように、気を付けてはいるけど。万が一ってのがあるだろ?だから、もうちょっとこっちに来て。ほら、この方がより守り易い」
でも、がっちりと腰を抱き込まれてしまったから、めっちゃ歩き辛くなった。
自由にも動き回れなくなったんだけど。
大きな木が植えられていたから、遊んでおいでって言って、一番下の枝の上においてあげた。
首を横に振りながら、キュニュ~って鳴くから、少し離れたベンチを指差して、あそこに座ってるって事と、移動する時は絶対に声をかけるから、置いて行かないから安心してって伝えると、やっと上に登って行った。
月夜にエスコートして貰い、さっき指差した、噴水の横のベンチに腰をかける。
目の前を通り過ぎていく人達を、呆っと見てるんだけど、本当に男しかいない。
大人も子供も老人も、見える範囲にいる人、全員。
解かってはいたんだけど、なかなか、この違和感には慣れそうもない・・・
夕日を浴びて、雲が、茜色に照り映えている。
「さて、そろそろ宿に行こうか?ラピスもいい加減、撒いている頃だろ」
「うん、そうだね」
だいたいの雰囲気は掴めたし。
それなりに、満足はできたから、もういいかも。
「モカ~、行くよ~」
キュ
モカを遊ばせている木の下に行き、声をかけると、上の方から降りて来て、枝に移り、そこから直接、僕の肩の上へと、トンッて軽やかに飛び降りた。
「楽しかった?」
クキュ
「そう、それは良かった」
モカの顎を人差し指でそっと擽りながら、ギルド横の宿屋へと、急いで向かった。
でも、何かを買ったりとかはしていない。
ご飯は宿に帰ってから食べる予定だから、今、買い食いなんてしたら、お腹に入らなくなるし、衣料品はとりあえず、買い足さなくても充分かな。
お土産類も既に買ってあるから、他に買いたい物も、思い浮かばない。
ただ、この街の雰囲気を味わっているっていうのかな?
何気に、石畳の模様が、街毎に違っている事に気付けたり、着ている服装も、王都に住んでいる人と、こっちに住んでいる人とでは、流行している系統が違うから、そういう違いを見つけたりするのが楽しい。
「葵ちゃん、もうちょっとこっちに寄って。他の人にぶつかりそうで、冷や冷やする」
「大丈夫。月夜がいれば、他の人にぶつかるなんて事にはならないでしょ?」
僕が危険に遭わない様にって、ずっと、僕とその周辺に気を配ってくれていたのを感じていたもん。
「ぶつからないように、気を付けてはいるけど。万が一ってのがあるだろ?だから、もうちょっとこっちに来て。ほら、この方がより守り易い」
でも、がっちりと腰を抱き込まれてしまったから、めっちゃ歩き辛くなった。
自由にも動き回れなくなったんだけど。
大きな木が植えられていたから、遊んでおいでって言って、一番下の枝の上においてあげた。
首を横に振りながら、キュニュ~って鳴くから、少し離れたベンチを指差して、あそこに座ってるって事と、移動する時は絶対に声をかけるから、置いて行かないから安心してって伝えると、やっと上に登って行った。
月夜にエスコートして貰い、さっき指差した、噴水の横のベンチに腰をかける。
目の前を通り過ぎていく人達を、呆っと見てるんだけど、本当に男しかいない。
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解かってはいたんだけど、なかなか、この違和感には慣れそうもない・・・
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キュ
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「楽しかった?」
クキュ
「そう、それは良かった」
モカの顎を人差し指でそっと擽りながら、ギルド横の宿屋へと、急いで向かった。
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