何で僕を?

大器晩成らしい

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「あっ、月夜、あれ食べたい」

「フルーツカクテルだね」

「あそこに並んでるフルーツの中から、お好きなものを選んで、刻んで入れてもらう様ですよ」

「葵ちゃん、これで、3個買って貰って良いかな?」

「いいけど、銀貨2枚もいらないと思うよ。それと、何を入れたらいい?」

「葵ちゃんお勧めのフルーツを入れてもらえる?お金はあまったら、トッピングを増やして貰うのでも、モカの分を作って貰うのでも、どっちでもいいよ」

「う~ん、分かった。ラピスさんも、それでいい?」

「ええ、もちろん。葵様のお好みを知る、いい機会です。お願いします」

「うん」



「お兄さん、銀貨2枚で、3個とこの子の分を作って貰えますか?」

「いいよ。どれ入れる?」

「一番下に、甘いのが良いかな」

「じゃあ、これなんてどうだい」

「良いですね」

お店の人に、次々果物を剥いて貰い、皆の器に入れてもらった。

ちなみに、モカのは、いろんな味を楽しめるように、一つの果物に付き、ひとかけらずつにしてもらった。

「これ以上は、入れられないね」

金額分を全部刻むとなると、器から溢れるって言われて、後で食べなって、果物を何個か、袋に入れて渡された。

「あっ、これ、サービスね。甘酸っぱいから、食べるなら、最初がいいよ」

僕が選ばなかった果物だ。

暑い時なんかに、人気の果物なんだって、〝味見ね〟って手に持たせてくれた。

作ってもらったフルーツカクテルと果物はいったん収納の中にインした。



「(あっ、1人、逃げましたね)」

「(軽く威圧を飛ばしてみたからね。敵わないとでも、思ったんじゃないか?)」

「(なる程、だからですか。・・・おやっ?まだ1人、残っていますよ?威圧を受けた上で、諦めないとは、かなり、ご自身の腕に、自信がある方のようですね)」

「(本気の威圧じゃないんだけどね。たぶん、その威圧で、自分の方が上と判断したんだろ?きっと)」

「(だとしたら、愚かですが、可哀想ですね。中途半端に強かった所為で、引き際を見極められないのですから)」

「(そういう奴は、性質が悪いから、とっとと潰した方が、世の為、人の為ってものだろ?)」

「(ええ、確かに、その通りです)」

「(葵ちゃんが、フルーツカクテル作りに没頭してる内に、片が付くといいけど、無理だろうな)」

「(そうですね。先程の事もありますので、慎重にくると思いますよ)」

「(面倒だな)」

「(ええ、本当に)」





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