何で僕を?

大器晩成らしい

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何度となく魔物と戦い、途中、薬草やきのこ、木の実等を採取しながら、なるべく、索敵を途切れさせないよう気を付けながら、森の奥へと進んで行った。


草や枝を払いながら進んでいると、何処からか水がチョロチョロと流れる音が・・・

「ここらで1回、休憩にしようか。葵ちゃんも、ずっと気を張っていて、疲れたでしょ?」

そう言って、進行方向を変え、進む事5分。

木々を抜けると、小さいながらも、水の湧き出る泉が、目の前にあった。

泉から溢れ出た水が流れ、小川ができている。

魚とかいるかな?

ちょっと覗き込む。

水が綺麗過ぎる所為か、いないっぽい。

僕が、泉や小川を覗いて回ってる間に、ラピスさんがテーブルやイスを出し、ジュースや軽い軽食を出してくれていた。

準備ができましたって呼ばれ、テーブルの傍に戻り、イスに座る。

月夜が周りに結界を張ってくれたから、索敵はいったん中止。

ハァ~

疲れた~

テーブルにぐで~って突っ伏す。

冷たくて気持ちいい。

「お疲れ様」

月夜が、僕の頭をよしよししながら、どのくらいの範囲、索敵出来るようになったか訊いて来たから、正直に、50mくらいって答えた。

「月夜に比べたら、全然だよ。狭過ぎだよね」

「そんな事ないよ。俺は8年以上、使ってるからね。今日始めたばかりなのに、これだけできたら上々だよ」

あ~、ん~、8年か・・・

長いな。

1人で頑張ったんだろうな。

僕も、もっと頑張ろう。

月夜の負担が軽くなるように、頼って貰える様に。


サンドウィッチを抓み、ジュースで咽を潤す。

ピチュチュチュ

小鳥?・・・じゃないな。

可愛らしい鳴き声を上げながら、大きな鳥が、上空を横切って行った。

ペリカンの3倍はありそう。

ピチュチュチュって、鳴き声が合ってない。

違和感バリバリ。

「あの鳥は、もう行ってしまいましたが、滋養強壮効果が高く、珍味として、貴族の間で、高額で取り引きをされていましたので、個体数が激減していて、なかなかお目にかかれない、希少種ですよ」

え、そうなんだ。

少ししか見れなかった。

「ちなみに肉食ですので、安易に近寄らない方がいいですよ」

それは、怖い。

「葵ちゃんが食べてみたいなら、次、見つけた時、捕まえてあげるよ?」

「えっ、いいよ。数が減ってるんでしょ?保護とかしてないの?」

「してませんね。魔物ですので、百害あって一利なしです。根絶できるのなら、した方がいいので」

哀れ、魔物。

根絶やし推奨なんだね。





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