母娘淫乱調教―レモンティーな朝焼け―

山田さとし

文字の大きさ
67 / 119
第五部 調教(香奈子)

第二十九章2 調教

しおりを挟む
※※※※※※※※※※※※※※※

ステージを観ていた時の記憶が蘇る。

『ほらオネダリしてごらん、香奈子・・・?』

頭の奥で声が響く。

『苛めて下さいって・・ほら・・・』

ムチを持った女の残像が脳裏に消える事なく焼きついていた。

鮮烈なショーは香奈子の心を捕らえ、マゾの本能を呼び覚ましたのだ。
膨れ上がった興奮に、死をも覚悟した固い決意はもろくも崩れ去ってしまった。
今、香奈子は禁断の果実を自らの意思で手にしようとしている。

『貴方が望まない限り僕は決して手を出しませんよ』

男は約束通りに、自分からは何もしようとしなかった。
少なくとも香奈子はそう感じていた。

『あふぅ・・んん・・あぁ・・い、いい・・・』

ショーを観ながらされた愛撫も拒む事無く、むしろ催促するように甘い声を男に投げかけていたのだ。

『苛めて欲しかったら自分からお願いするんだよ』
『は・・・い・・・』

ステージで女を調教する声はまるで自分に命じているようで、香奈子は素直に返事をしていた。

『ねぇ、お願い・・あぁ・・ね、ねぇ・・・』

愛撫する太い腕にしがみつくように声を絞り出す香奈子の願いを、竹内は満足そうな顔で聞いていた。

『本当にいいんだな、香奈子・・・?』
念を押す言葉に、コクリと頷いた。

『じゃあ、行こうか・・・』

男は抱きかかえるように香奈子を立ち上がらせると、ステージに視線が釘付けになっているギャラリーの群れを抜けて会場の奥へと連れて行った。

扉を抜けた通路に並ぶ幾つかの部屋の一つに入ると、竹内は細い腰を抱き寄せた。
唇が重ねられると、香奈子は直ぐに応じた。

『んっ・・ふぅ・・・』
抱きしめる両手は絡めあう舌の動きと共に広い背中を泳いでいた。

(わ、わたし・・もう、だめぇ・・・)

うっすらと開いた目が竹内の顔を見つけると、ヤニ臭い味をかみ締めながら香奈子は理性を放棄し全てを捧げる事にしたのだ。

雲間に見え隠れする月のように揺れ動いた感情も、男の執拗で巧妙な罠に落ちると、その歪な官能におぼれていくしかなかったのである。

(竹内さん・・・あぁ・・竹内さん・・・)

『んぐぅっ・・んふぅっ・・・』
吸い取られるままに差し出した舌を自らも絡ませていく香奈子は強烈に意識していた。

(わたし・・この人から逃げられない・・・)

自分ではどうする事も出来ない欲望に香奈子は負けたのだった。

(あぁ・・も、もう・・好きにしてぇ・・・)
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...