捻じ曲った欲望の果て

黄色子爵

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オリヴィア 20代後半 鉄道パーサー

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 陽が沈むとめっきり冷える秋口頃、とある中年男性がラコルド駅で列車の切符を買う為、券売機に並んでいた。男性は黄土色のトレンチコートに身を包み、焦げ茶色の山高帽子、手にはレザー製のアタッシュケースが握られていた。男性は自分の番になると窓口の女性に向かって、
「コドレー行きの切符を一枚お願いします。」
と、丁寧な口調で言う。窓口の女性は、
「お席のご希望はございますか?」
「いや、ありません。」
「では、約20分後に発車する電車の通路側のお席で、よろしいでしょうか。」
「ああ、お願いします。」
窓口の女性は男性に向かって微笑むと、発券の手続きに入った。そして、
「お待たせしました。19時40分発の列車、STL374号3号車6のC席を予約しました。」
と、列車の切符を差し出した。男性は現金で切符を買い、
「ありがとう。」
と御礼を言い、改札口に向かった。男は改札を通るとホームのベンチに腰を降ろした。程なくして、
(次はSTL374号コドレー行きの電車が参ります。)
男性が予約した電車がホームに入ってくる。男性はゆっくりと立ち上がり、3号車へと乗り込んだ。切符を手にしながら自分の座席を見つけると、コートを丸く畳み荷物置きへと上げ、その上に山高帽子を静かに置いた。男性はそっと自分の席に座る。この席は3列シートの通路側であった。列車の中は空席が目立った。鉄道でも第二都市と王都を結ぶ大動脈となる路線ではあるが、平日のこの時間は乗車客の大半は背広を着た者であった。男性はレザー製のアタッシュケースを自分の膝の上に置くとロックを解除し中身を取り出した。それは王都コドレーの観光ガイドブックであった。男性は付箋が貼られたページを開くと念入りに目を通した。それは王都中心街の地図であった。男性は、クファンルド城の周辺に立ち並ぶ施設の位置関係を詳しく確認していた。すると、
「お飲み物はいかがですか?」
という美しく優しい女性の声がした。男性は顔を上げると、そこには地味ではあるが、雰囲気の良い女性が微笑みながら立っていた。男性は
「では、コーヒーを下さい。ブラックでいいです。」
と女性に返答した。女性はコーヒーの準備を始めた。男性は鉄道パーサーの女性のボディラインを思わず目で追った。女性が男性にコーヒーを差し出す。男性は
「ありがとう。少し教えて欲しいことがありまして。」
と言うと、手にした観光ガイドブックを女性に見せる。女性は、
「はい、どうされましたか?」
と言いながら、男性が差し出した観光ガイドブックのページを見る。
「このバス亭の表記がよくわからなくて。」
と男性は困った顔で女性に言うと、女性は
「ああ、これは共通停留所という意味ですよ。どちらまで行かれるのですか?」
「セントラルベースホテルなのですが。」
「それでしたら、そのバス停に停車するどのバスに乗っても3つ目の停留所で降りればすぐですよ。」
男性はゆっくりと女性に向かって頷くと、
「ありがとう。とても助かりました。」
と、女性に向かって微笑んだ。女性も微笑みながら、
「これぐらいお安い御用ですよ。」
と言うと、そのまま男性の座席を離れていった。男性の表情は探し求めていた物が見つかったような満足感と喜びに溢れていた。男性は目的地に到着するまでの間、観光ガイドを手に自分の座席の横を通り過ぎる女性を横目でじっくりと観察していた。そして、一度だけ女性を呼び止め、コーヒーのおかわりを注文した。
「ブラックでよろしいですか?」
と、男性に確認する。
「はい、ブラックでお願いします。」
と、男性は静かに返答した。男性は女性との簡単な注文のやり取りだけであったが、充実感を感じた。女性が入れたコーヒーを満足気に口へ運ぶ男性は、背を向けて立ち去る女性の後ろ姿を追いかけていた。そうこうしている内に列車のアナウンスが入った。
(まもなく終点、コドレー駅に到着します。皆様、お忘れ物が無いよう、今一度お確かめ下さい。)
男性は上の荷物置きから山高帽子とコートを取り上げると、素早く身支度をする。そして、列車の出入口に並んだ。途中で先程の鉄道パーサーの女性とすれ違う。女性は
「ありがとうございました。お気をつけて。」
と、男性に向けて頭を下げた。男性も
「ありがとう。」
と、軽く会釈して列車を降りた。そして、男性はホームの階段を降り、改札を抜けた。コドレー駅はクファンルド王国内で最大の鉄道駅である。各主要都市との路線はもちろんのこと、王都郊外に出る路線も多く、乗換え路線の数は当然国内最多で、乗換えの案内板の複雑な線の絡みは、一つの名物になっている。男性は
『旅とは出会いと別れ』
と心の中で呟くと、男性はコドレー駅の改札を出ると、都会の夜へ消えていった。

「オリヴィア!再来週、知り合いの男性とグループで飲み会するんだけど、どうかな?」
先程の鉄道パーサーの女性は更衣室で着替えながら同僚の誘いに振り返ると、
「うん。仕事のシフト次第かな。」
と、返答した。正直あまり乗り気ではない。オリヴィアは良く言えば清楚、悪く言えば地味で奥手であった。オリヴィアの性格はとても良く、同性には好かれるタイプであった。しかし、異性となると自信が持てなかった。それはこれまでの経験からなるものであった。オリヴィアがまだティーンエイジャーの時、初恋の男性を友人に奪われた苦い経験がある。以前から友人に相談していたのだが、相談した一週間後にその相談した友人はオリヴィアの初恋の人と恋仲になっていた。その光景を見た時の絶望感は今でもオリヴィアを蝕んでおり、自分に自信が持てなくなっていた。ただ、根っからの気の良さは変に曲がることがなかった為、そこに気がついて言い寄ってくる男性はいたにはいたが、オリヴィアは自信が無く、相手に曖昧な返答しか出来ず、いつの間にか自然消滅していくのがお決まりのパターンとなっていた。なんとも哀れな女性であった。オリヴィアは休日前夜であるが、まっすぐ自宅に向かう。自宅までは列車に乗って30分程の距離であった。オリヴィアは電車に揺られながら今日の業務を振り返っていた。
『今日は地図を見せて質問してきた人がいたな。もう50歳ぐらいかな?あの歳で、王都に来るの初めてなんだな。でも、酔っぱらいの人と比べたら全然紳士的だったな。ほんと酔っ払いのおじさんは面倒くさいな。あんまりそんなこと思っちゃいけないんだけど。私も疲れるのよ。』
と、いつしか仕事のストレスを愚痴ってしまっていた。しかし、明日は休日である。オリヴィアは一人暮らしの為、誰にも邪魔されずゆっくりと過ごすことが出来る。その期待に心を弾ませ、オリヴィアは最寄り駅で列車を降りた。駅から自宅への道のりにある雑貨屋で少量のアルコールとつまみを買うと、オリヴィアは自宅へと向かった。途中、空気が重く嫌な雰囲気を感じ、後ろを振り返った。誰も居なかったので、再び歩きだそうと前を向くと、誰かが立っていた。オリヴィアは
「キャッ!」
と思わず声が出てしまう。前に立っていた何者かはそのままオリヴィアを抱き締める。あまりの締め付けの強さにオリヴィアは驚いたが、それよりも身動きが取れないことに恐怖を感じた。相手の顔を確認するが、帽子を被っており、顔までは確認出来なかった。声を出そうにも絶妙な力加減で助けを呼ぶことが出来なかった。オリヴィアは必死に抵抗するが、残酷にも締め付けの強さに負け意識を失った。

 オリヴィアは薄暗い部屋に一人用のベッドの上で目が覚めた。オリヴィアは自分の身体を確認するが、身体全体が少し軋むだけで目立った外傷は確認出来なかった。衣服の乱れも特に無い。オリヴィアはベッドから出ると、部屋の中を確認する。部屋には1つだけドアがあることがわかった。他にも、拘束器具が付いた壁や肘掛け椅子があった。オリヴィアは日常生活において目にすることの無い器具を目の当たりにし、とても不安になった。オリヴィアは戸惑ったが、勇気を振り絞りドアノブを回した。しかし、鍵が掛かっていた。そして、オリヴィアは外部から助けを呼ぶため、
「すみません!誰かいませんか?」
と、ドアを叩きながら大声で叫んだ。すると、部屋の外から足音が聞こえてくる。
(コツンコツンコツン)
足音は段々とオリヴィアのいる部屋に近づいてくる。オリヴィアはどうして良いかわからず、思わずドアから離れた。
(ガチャ)
ドアが開く。扉の前には山高帽子を被り、トレンチコートを羽織った男性が立っていた。オリヴィアは男性の顔をまじまじと見た。どこかで見覚えがある顔である。オリヴィアは、
「貴方は…」
と、男性に呟く。男性は
「私は本日、列車で貴女を見かけましてね。王都のガイドブックを見ていた者です。」
と、男性はガイドブックをオリヴィアに見せた。オリヴィアはそのガイドブックを見た途端、
「ええ、覚えています。」
と男性に伝えた。オリヴィアにとっては一日に何十人と接客をするのである。いちいち顔を覚えてはいられない。ただ、この紳士的な男性の記憶は残っていた。男性はゆっくりと部屋に入ってきた。持っていたはずのガイドブックはもう無かった。オリヴィアは男性に向かって、
「あの…ここはどこですか?いったいどうなっているんでしょうか?」
と聞く。男性は、
「失礼をしました。私は貴女のような女性が好みでして。大変申し訳ございませんが、どうしても二人きりになりたくて、貴女を誘拐したんです。」
と、丁寧な口調で言った。オリヴィアは始め、男性の丁寧な口調から怖ろしいさを感じなかったが、段々と男性の言葉の意味を理解すると、
「ヒィィ」
と小さく悲鳴を上げて、後退りする。当然の反応である。男性は山高帽子を取るとオリヴィアに
「一目で貴女を気に入りましたよ。私の好きな匂いだ。」
と、言った。オリヴィアは
「来ないで!嫌ぁぁ!」
と、悲鳴を上げる。男性はニッコリと笑い、ゆっくりとオリヴィアに近づく。オリヴィアは恐怖で腰が抜け、その場でへたり込んでしまった。両手を使って後退りし、男性から離れようとする。男性はそんなオリヴィアの動作が愛おしく、
「イイネ。良い反応だよ。やっぱり君を選んで良かった。」
と、オリヴィアに語りかける。オリヴィアの抵抗も虚しく、壁際まで追いやられた。オリヴィアは壁の絶望的な冷たさと、壁から垂れ下がった拘束具の残酷さを感じながら、両手を男性の方へ伸ばし拒否反応を示していた。男性はオリヴィアの前にしゃがみ込むと、
「もう逃げられないよ。」
と、口角だけを上げて笑った。オリヴィアはその男性の笑顔があまりに不気味で、その場で固まってしまう。すると、男性は
「面白いものを見せてあげよう」
と、徐ろに自分の顔を捲り始めた。オリヴィアは先程の笑顔に続き、目の前に起こっていることの恐怖で身体が震えている。そして、男性は顔面を全部捲り取った。すると、男性の顔面から泣き顔の仮面が出てきた。
(ジョロジョロジョロ)
オリヴィアの股が濡れだした。オリヴィアは恐怖で失禁してしまった。
「こんばんは。オリヴィアさん。私はクライと申します。王都へは観光で来たのではないのですが、貴女が余りにも魅力的だったので、壊したくなりました。」
オリヴィアは、
「ヒィィィ!ヒィィィ!」
と、涙を垂れ流しながら目の前の恐怖と戦っていた。クライはオリヴィアの首を掴むと、オリヴィアを無理矢理立たせた。そして、オリヴィアの衣服を怖ろしい腕力で破り取る。オリヴィアは恐怖で抵抗できないまま、服を取り除かれ、哀れな下着姿になってしまう。クライは
「うん。イイネ。肌もキレイでとても美味しそうですよ。」
と、オリヴィアに言った。オリヴィアは恐怖の中でクライが言った『美味しそう』という言葉に疑問を感じたが、それは何かの比喩表現であろうと勝手に考えた。クライは続けてオリヴィアのブラジャーもむしり取る。
「イイネ。イイネ。綺麗な乳房だよ。」
と、オリヴィアの乳房を両手で揉みながら言うと、指で乳房の突起物を刺激し始めた。
「ううん…やめて…ううっ…」
オリヴィアは自身の乳首から流れる快楽の電流に思わず甘い声が出てしまう。オリヴィア自身、異性との
恋愛や恋人との性交渉を拒絶していた訳では無かった。よって、最近は一人での性行為が多かった。クライの手付きは、オリヴィアの欲求不満を差し引いても実に巧妙であり、オリヴィアが初めて乳首で達してしまうのも仕方のないことであった。オリヴィアは達してしまったことへの背徳感から声を押し殺していたが、クライはそれを見透かすかのように、乳首への愛撫を止めなった。
「イ…ヤ…ヤメ…テ…」
オリヴィアは声を懸命に振り絞った。しかし、クライの愛撫を拒否したり、両手で押し退けたりはする様子はない。クライはその辺の心理状況を読み取ると、オリヴィアの愛撫を続ける。そして、
「イクッ!イクゥゥゥ!あぁぁ!」
と、オリヴィアは乳首で深く絶頂に達してしまう。余程の快楽であったのであろう。オリヴィアは足腰は小刻みに震え、その場でへたり込む。クライはオリヴィアの頭髪を掴むと壁に付いた拘束具でオリヴィアを拘束した。オリヴィアは抵抗したが、先程の絶頂の余韻で力が入らず、クライの腕力の前に屈してしまう。クライは壁に磔になったオリヴィアの裸体をまじまじと視姦する。オリヴィアは恥じらいながらも、身動きが取れない無力な状態に興奮していた。こんな感情は初めてであり、オリヴィアは戸惑いを感じた。しかし、それもクライが懐からC字に曲がったピアスを取り出したことで、すぐに薄れていった。クライは取り出したC字型のピアスを先程丁寧な愛撫により硬直しているオリヴィアの乳首に近づける。オリヴィアはクライの行動が予想できた為、
「やめて…お願い…いや…」
と懇願したが、その願いは当然無視されると、
「ヒィィ!痛いぃぃ!」
と、オリヴィアの悲鳴が部屋に響き渡る。クライはC字に曲がったピアスをオリヴィアの乳首に刺すと、半分ほどを貫通させた。クライはオリヴィアのもう片方の乳首にも同じようにピアスを突き刺していく。
「ヒィィィ!もうイヤァァァ!うぅぅ…」
オリヴィアは針が突き刺さっている自分の乳首を見ると、涙が流れる。クライはそんなオリヴィアを見て、
「まだまだこれからですよ。」
とオリヴィアに声を掛ける。オリヴィアは
「イヤァァ!もうヤメテェェ!」
と、手足をバタつかせながら叫ぶ。クライはオリヴィアの股に手を伸ばすと、陰核を刺激する。オリヴィアは必死に身体をバタつかせるが、陰核から流れる快楽に打ち負け、徐々に抵抗力を失っていく。
「やだ…もうやだ…ダメ…ヒィッ!ヒィッ!クゥゥゥ!」
と、絶頂してしまう。クライは肩で呼吸をしているオリヴィアの陰核を更に責め続ける。オリヴィアは
「止めて!もう止めて!クッ…イヤ…うぅぅ…」
と、達するのを必死に我慢していた。クライはそんなオリヴィアの乳首を指で弾いた。オリヴィアは
「ギャァァァ!」
と、悲鳴を上げると身体はピンと伸び、小刻みに震えだした。オリヴィアの乳首は先程ピアスを貫通したばかりの為、そんな状態の乳首に触れれば激痛が走る。しかし、陰核から流れる快楽と融合することで、単純な快楽ではなく、なんとも言えない中毒性の強い快楽へと変わっていた。オリヴィア自身もそれを本能的に理解した為、この乳首と陰核での愛撫で達しないよう、必死に耐えた。しかし、クライの愛撫は残酷にもオリヴィアの精神と肉体を容赦なく蝕んでいく。そして、オリヴィアの器の容量はついに限界を迎えた。
「もう…ダメ…イッちゃ…う…うおぉぉぉぉ!」
と、オリヴィアは獣のような声を上げながら、全身に流れるこれまでとは一味違った快楽に酔いしれた。クライも、
「ほら、もっと気持ちよくなっていいんだよ。悪いのは全部、私なんだから。」
と、オリヴィアの快楽を得る正当性を提示し、快楽への服従の道に誘い込む。オリヴィアは残念ながらその誘いにまんまと飲み込まれてしまう。連続絶頂を迎えてしまったのだ。
「うあぁぁ…うぅ…うっ…」
オリヴィアの身体は、極寒の地に裸で外に放り出されたかのように、痙攣していた。オリヴィアの目は半開きで瞼も同じように痙攣している。クライはそんなオリヴィアの頬に平手打ちをする。
(ビシッビシッ)
すると、オリヴィアの目は少し大きく開くと、視線をクライに合わせる。そして、オリヴィアはあろうことか、
「もっと…もっと触ってぇぇ!」
と、クライに陰核と乳首への愛撫を懇願した。クライは
「痛みと快楽の虜になったようですね。実は乳首に刺したピアスには特殊な媚薬が塗ってありましてね。」
と、オリヴィアに対して言うと、懐から注射器を取り出した。中には黄金色の液体が入っていた。
「薬を追加しましょう。」
と、クライはオリヴィアに声を掛けると、オリヴィアの首筋に注射針を刺した。そして、黄金色の液体をオリヴィアの体内に入れていく。液体が全部入ると、オリヴィアは恍惚な表情でクライを見た。クライはその視線に答えるように、乳首と陰核への愛撫を再開する。オリヴィアの反応は先程までとは明らかに違った。オリヴィアは愛撫が再開してからすぐに
「うぅぅううぅぅうううぅぅぅ」
と、うめき声を上げながら首を左右に振り始めた。そして、首の動きが止まる。オリヴィアの目は白目を剥き、口からは泡が出ていた。陰核での絶頂でここまでの反応を示すのは、先程の媚薬の効果であろう。クライはもう限界を越えているオリヴィアの陰核と乳首を更に激しく刺激した。オリヴィアは
「ギャァァァァァァァ!」
と叫び、ピタッと静かになった。オリヴィアは再び失神してしまった。
 オリヴィアは目を覚ますと、肘掛け椅子に座らされていた。手足は椅子に固定されており、身動きが取れない。そして、部屋の暗闇から泣き顔の仮面が姿を表した。オリヴィアはその仮面を見て、特段驚かなかったが、全身に寒気がした。クライの右手に鉄製の棍棒が握られていたからだ。クライはオリヴィアに近づくと、
「今夜は貴女にとって、特別な夜になりそうですね。」
と声を掛けると、棍棒をオリヴィアの左手に振り下ろした。
(グチャッ)
という肉が潰れる音がした。それと同時に、
「ギャァァァァ!」
と、オリヴィアの悲鳴が部屋中に響き渡る。オリヴィアは自分の左手を見た。左手の甲が真っ赤に染まり、五指がそれぞれひん曲がっていた。見るも無惨な光景である。クライは棍棒でオリヴィアの右手に優しく触れる。オリヴィアは右手から伝わる棍棒の重量と硬度を感じると、恐怖で失禁してしまう。クライは失禁してしまったオリヴィアの震える頬に触ると、
「大丈夫ですよ。たくさん苦しめて、絶望感を与えて壊してあげますからね。」
と伝えた。オリヴィアは
「ヒィィィ!もうヤメテェェェ!」
と、必死にクライに懇願する。しかし、無常にも鉄製の棍棒はオリヴィアの右手に振り下ろされた。
(グチャッ)
「ギャァァァァ!ワタシノォォォ!テガァァァ!」
オリヴィアは必死に叫びながら両手から流れる激痛に耐えていた。クライは
「オリヴィアさん。薬の時間ですよ。」
と、黄金色の液体をオリヴィアの首筋に再び注射する。オリヴィアは身体を必死に抵抗したが、金色の液体はオリヴィアの首筋から全身に回ってしまう。
「ウオォォオオォォォ!」
オリヴィアはまるで獣のような声で叫ぶ。あの地味で控えめなオリヴィアは、もうそこにはいなかった。クライは変化していくオリヴィアの様子を注意深く観察しながら、オリヴィアの左足の甲を棍棒で触れていく。オリヴィアは予告される自分への破壊行為に成す術も無く、ただ泣き喚くしかなかった。そして、クライは棍棒を振り降ろす。
「ギャァァァァ!…アレ?」
オリヴィアの左足の甲が砕けた。しかし、オリヴィアの様子がおかしい。あまりの激痛に泣き叫ぶところであるが、オリヴィアは恍惚な表情でクライを見ている。そして、
「アレ?キモチイイ!キモチイイィィヨォォォ!」
と、叫ぶのであった。クライは続けてオリヴィアの右足の甲も破壊した。オリヴィアは
「ヒィィィィ!キモチイイィィ!アァッアァッ…」
と、絶頂に達してしまった。クライはオリヴィアの手足を観察する。破壊されて出血はしているが、そこまでの量では無いことを確認すると、
「キモチイイノ!イタイコトサレテ、イッチャッタヨォォ!」
と、クライに訴えているオリヴィアを黙殺し、懐から綺麗に磨き上げられた手斧を取り出す。オリヴィアは
「スゴイキレイ…」
と、目の前の手斧が自身を人間から玩具に変える凶器であることなど、微塵も感じていない様子である。クライは、
「安心して下さいね。オリヴィアさん。」
と、オリヴィアに優しく声を掛ける。オリヴィアも
「オネガイシマス!モットキモチイイコトシテ!」
と、クライに訴える。クライは
「やっぱり貴女を選んで良かったですよ。」
と、オリヴィアに声を掛けると、手斧でオリヴィアの左腕を切断した。
「ヒィィィ!イクゥゥ!アァアァアァァ!」
と、オリヴィアは自身の左腕が切断されたと同時に絶頂した。なんとも悦びに満ちた表情である。クライは更にオリヴィアの右腕を切断する。オリヴィアは口から泡が出て白目を剥いている。クライはオリヴィアの頬を叩く。微かに目が開いたオリヴィアにクライは、
「ほらほら、気絶したままでは勿体無いよ。」
と、声を掛けた。そして、クライはオリヴィアの両足とも手斧で切断した。両手両足を破壊されたオリヴィアは恍惚な表情をしていたが、目からは涙が溢れていた。そして、あまりの快楽から再び失神してしまった。
 オリヴィアは強烈な快楽で目が覚めた。目の前には泣き顔の仮面が小刻みに動いている。その動きと連動して、オリヴィアの陰門から激しい快楽が流れる。クライは
「起きましたか?オリヴィアさん。」
と、声を掛ける。オリヴィアは辺りを見渡すと、オリヴィアはベッドに寝かされていた。そして、先程破壊された手足にはレザー製のカバーが嵌められ、その先端には鎖が装着されていた。クライはそんな固定されたオリヴィアの身体に陰茎を挿入して犯していたのだ。
「イヤ…ちょっと…待って…」
オリヴィアは今にも弾けそうな快楽に身を委ねるしか無かった。クライは容赦無くピストンを続ける。
「ウガァァ!イクッ!イクッ!イヤァァァ!」
と、オリヴィアはすぐに絶頂してしまう。クライは
「あの薬すごいでしょ?即効性と中毒性が強すぎてね。少し時間が経った今がちょうどいいかも。」
と、絶頂の快楽に襲われ、意識が朦朧としているオリヴィアに説明をした。
「薬が効いているようですね。」
と、クライが言うとオリヴィアの身体は先程のように身体が敏感になり、針が貫通している乳首が硬直し、勃起した。
「ほらほら、あんなに虐めた乳首までこんなに感じていますよ。」
と、クライはオリヴィアの勃起した乳首を指で擦る。
「ヒィ!ヒィィィ!イクッ!またイッちゃう!」
と、悲鳴を上げるオリヴィアに、クライもピストンを続けた。
「イ…ク…うあぁぁぁ!もう…ダ…メ…くぅぅぅ!」
と、オリヴィアは連続絶頂という毒牙に侵されてしまう。クライは珍しくピストンを止めると、意識が朦朧としているオリヴィアの腹部に優しく触れる。
「あっ…ダメ…敏感…だから…」
オリヴィアの身体はクライに触れられる度に小刻みに震える。クライはオリヴィアの反応が楽しんでいるようで、あろうことかオリヴィアの乳首に貫通したピアスを引っ張り始めた。オリヴィアは、
「いやっ!やめてっ!イクッ!イクッ!うぅぅぅ…」
と、全身をガタガタと震わせて達してしまった。クライは呼吸が荒くなっているオリヴィアに、
「まだまだ続けるよ。」
と、声を掛ける。オリヴィアはその言葉を聞き、泣き叫ぶ。クライはピストンを再開する。先程までとは違い、オリヴィアを壊す為のものであった。クライの陰茎はオリヴィアの腟内の弱点を巧みに刺激する。オリヴィアは、
「スゴイ!これスゴイ!もうダメ!イクッ!イクッ!うっ…ウワァァァ!」
と、激流となって襲いくる快楽に、涙を流しながら絶頂した。クライはそんなオリヴィアに
「もっとイキなさい。全て解放するんだ。」
と声を掛け、ピストンを続けた。それからのオリヴィアは悲惨なものであった。クライの執拗なまでのピストンに絶頂し続け失神した。しかし、いくらオリヴィアが失神してもピストンは止まらず、オリヴィアは決して覚めることのない深い夢の中へと堕ちていった。ここに、クライのお気に入りの性奴隷が出来上がった。名前はオリヴィア。とても哀れなな女性であった。
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