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デクスターの目の前のスープ皿には、デクスターの剣が置かれている。
無論、鉄の塊である剣を口にすることはできない。
したところで、今のデクスターを苛む飢えや渇きを癒しはしない。
「デクスター、食べないの?お腹空いてるでしょ。」
「ヴィヴィアン、どうやってこれを食べろと言うのだ?」
「あれ、こないだご飯より武器が必要になるって言ったじゃん。だから愛用の武器を置いてあげたんだけど。」
「~~~~~。」
からかわれていることはデクスターも理解している。
だが、反論できない。歯ぎしりするしかない。
「ご飯いる?」
得意満面のヴィヴィアンが憎らしい。
童顔の顔がにっこり笑っているが、かえって憎悪が増す。
「クッ……。」
「デクスター伯爵、素直に認められた方がよろしいですぞ。」
「黙れッ!裏切者が!」
いけしゃあしゃあと声をかけてきたロジャーに、デクスターは怒鳴った。
「裏切者?私は伯爵に従うなど一度も申しておりませんが。」
「オレの軍の動きに応じる、と言ったではないかッ!」
「申しました。故に応じて伯爵様を攻撃したのです。当然でしょう。私はウィンスレット家の家臣なのですから。」
デクスターは、ロジャーが軍を率いた後のウィンスレット城を攻めた。
精鋭もおらず、大した武装を持たない臨時に徴兵された民兵を中心とした軍が守る城など鎧触一蹴とデクスターは考えていたが、事態は異なった。
精鋭がいないのは想定通りだったが、民兵の武装は貧弱でなく、かなり充実していた。
グレイブを持ち、不格好ではあったが鉄製の兜や丸盾を装備していたのだ。
盾や兜の厚みは大したことは無かったが、丸みを帯びており、デクスター軍の兵士の攻撃は、自然滑りがちにならざるをえず、戦闘力を奪うのは簡単ではなかった。
加えて、長身細身の戦士が時々戦場に現れ、デクスター配下の優秀な戦士を草を刈るかのように打ち倒した。
目撃した兵士は、装備は民兵と同じだったが、強さも容姿も桁外れと語った。
そのため城門で戦況は膠着してしまい、そこにロジャー率いるウィンスレットの精鋭が背後から攻撃してきたのだ。
城に立てこもる民兵との間に挟まれたデクスターの軍は、散々打ちのめされ敗北する。
デクスターは再起を図るべく、単身で逃走するが、発見された。
抵抗しようとするが、多勢に無勢。
捕らえられ、ヴィヴィアンの下へ連行されるしかなかった。
「ロジャー、皇帝に奸雄と評され警戒された貴様はどこに行ったのだ?ウィンスレット家のどこに忠義を誓う?」
デクスターにしてみればそれが理解できなかった。
ロジャーが自分に従わない可能性は考慮できても、ヴィヴィアンに従う可能性など全く無いと思っていたのに。
「奸雄ですか。確かにそう称されたこともありました。」
「認めたな、ならば何故?」
「フッ、貴方は考えなかったのですか?」
「何をだ?」
「私がウィンスレット家の簒奪を試みなかったか否か。」
「今までは皇帝の力で平和が保たれていたから、貴様も動けなかった。」
「馬鹿馬鹿しい。天下なら兎も角、たかが伯爵家の一つが乗っ取られるくらい、平和な時代でもありうることですよ。」
「何が言いたいのだ、貴様?」
「わかりませんか?私は既にウィンスレット家乗っ取りを試みているのですよ、2度ばかり。」
「なんだと?」
デクスターは驚き、ヴィヴィアンの方に目をやる。
ヴィヴィアンは、いつものように笑っているだけだ。
「一度は、ヴィヴィアン様が生まれた時。喜んだ先代はすぐにヴィヴィアン様を跡取りに認定しました。ここで私は動いたのです。」
「なんだと?オレはその頃5歳だったが、何も覚えていないぞ。」
デクスターの両親とヴィヴィアンの両親は家族ぐるみの付き合いをしていた。
そんなことがあれば、デクスターの記憶にも何かしら残っているはずだ。
「暗殺を試みましたが、あっさりと破られました。」
淡々とロジャーは語る。
「馬鹿な、そんなことをやってタダで済むはずがない。」
失敗したとはいえ暗殺しようとして、処罰無しのはずがない。
「狩猟で一人になった瞬間を狙い、雇った暗殺者とともに襲撃しました。」
「それで?」
「この暗殺者、実は先代の手のものだったのですよ。襲撃の瞬間、私は背後から殴られて拘束されました。」
「しかし、生きているではないか。」
「『貴様を殺したら農政の担当者がいなくなる』それだけの理由で生かされました。お恥ずかしい限りです。先代の手のひらで踊っただけでしたよ。」
ロジャーの顔に、自嘲の陰りが見えた。
「2度目はヴィヴィアン様が伯爵夫人になった時に。毒殺しようとしました。」
「失敗したのか?」
ヴィヴィアンの笑顔に変化はない。
だが、デクスターにとって、その変わらぬ笑顔が恐ろしいものに感じられるようになっていた。
「えぇ。毒を仕込んだワインを逆に飲まされました。」
「だが、貴様は生きているではないか。」
「頃合いを見計らってヴィヴィアン様が屋敷に来ましてね、解毒剤を下さったのです。服従と引き換えに。」
ヴィヴィアンは、先代同様にロジャーを手のひらの上で踊らせた、ということだ。
「だが、どうやって貴様は毒を飲まされたのだ?」
「ヴィヴィアン様の手の者が屋敷に潜入しワインのボトルを毒入りのものとすり替えたのです。使用人は知りませんから、毒入りワインを自然な振る舞いで私に注ぎました。 」
「ヴィヴィアンがそんなことを……。」
婚約者でありながら知らなかった本性に、デクスターは背すじが寒くなった。
「もし使用人が毒入りワインを飲ませようとしていれば、見抜いた自信はあったのです。ですが、そうと知らないのであれば見抜けようがありません。」
「……そうだろうな。毒殺しようとすれば不審な行動をとるだろうから。」
「わかった、デクスター?あんた、天下を狙ってたみたいだけど、アタシからすれば浮かれた子供だよ。」
目の前の女をデクスターは、バカな女だと侮っていた。
だが実際は、謀略の実戦を勝利した恐るべき女だったのだ。
「だいたい、なんでアタシがあんたがうちに攻めてくるかわかったか教えようか?」
ヴィヴィアンは指を鳴らした。
ドアが開き、一人の男が入って来て着席する。
「貴様……。」
入って来たのは、ホールデンだった。
「あんたとそれなりに付き合っていたからね。こんな日が来る可能性を想定して、部下を裏切らせておいたの。」
つまり、デクスターの計画はヴィヴィアンに駄々洩れだったのだ。
「いや断交されなくてよかったわ。されてたらスパイの潜入やホールデンとの連絡が大変だったもの。」
デクスターがやっていたことは、ヴィヴィアンもやっていたのだ。
「いい、あんたは自分だけが陰謀を巡らしているって思ってたんだろうけど、そんなことないんだからね。」
「くっ……。」
「もう一つ。こんな日が来ることを想定して、鉄器に補助金出してたのよ。わかる?」
「なんだと?」
「包丁は長い柄に付ければグレイブみたいな武器に変わるし、鍋は兜に、フライパンは盾にすることもできるでしょ。」
「あ……。」
確かに思い起こせば、そんな形をしていた。
「持ち手とかは工夫する必要はあるけど、そうやって防具や武器はすぐに揃えられるよう工夫してたんだよ、わかった?」
「備えをしていないように見せかけ、オレが手を出すのを待っていたのか?」
「あんただけじゃ無いけどね。イザード子爵もウィンスレット領を狙っているから。」
「何故そんなことを知っている?」
「そりゃ、こんな情勢になると想定すれば、他の貴族を警戒するわよ。」
スパイを送り込んでいる、ということか。
ここまで謀略に秀でていたとは……。
「あんたが素直に結婚するなら、上昇志向にうまく付き合ってあげたけどね。こんな童顔の幼児体形はやだったんだよねぇ~~。」
デクスターは、自分が失ったものがいかに大きいか悟った。
「アトリー、料理を持ってきて。」
「かしこまりました。」
部屋の外からアトリーが大きなスープ皿をトレイに乗せて入ってくる。
アトリーは優雅な動作で、ヴィヴィアンの前にスープ皿と、大小のスプーンを置いた。
「米のミネストラでございます。胃に優しいものをと思いまして。」
「ありがとう、アトリー。」
そう言ってヴィヴィアンは、目の前のスープ皿からロジャーにミネストラを分けた。
それを見てデクスターは悟った。
これは陪食の儀なのだと。
「はい、デクスター、あんたも食べるでしょ。」
ヴィヴィアンは、にこやかに笑いながらデクスターに手を差し出す。
剣がのせられている皿を寄こせと言うのは理解できた。
「そうはいくか!」
これが最後のチャンス!
デクスターは、剣を取って、机の上に飛び乗り、勢いのまま跳躍してヴィヴィアンに襲い掛かる。
跳躍の勢いそのままに上段からヴィヴィアンに剣を振り下ろす。
ヴィヴィアンは、にこやかな笑顔のままだ。
このまま斬り捨ててやる!
無論、鉄の塊である剣を口にすることはできない。
したところで、今のデクスターを苛む飢えや渇きを癒しはしない。
「デクスター、食べないの?お腹空いてるでしょ。」
「ヴィヴィアン、どうやってこれを食べろと言うのだ?」
「あれ、こないだご飯より武器が必要になるって言ったじゃん。だから愛用の武器を置いてあげたんだけど。」
「~~~~~。」
からかわれていることはデクスターも理解している。
だが、反論できない。歯ぎしりするしかない。
「ご飯いる?」
得意満面のヴィヴィアンが憎らしい。
童顔の顔がにっこり笑っているが、かえって憎悪が増す。
「クッ……。」
「デクスター伯爵、素直に認められた方がよろしいですぞ。」
「黙れッ!裏切者が!」
いけしゃあしゃあと声をかけてきたロジャーに、デクスターは怒鳴った。
「裏切者?私は伯爵に従うなど一度も申しておりませんが。」
「オレの軍の動きに応じる、と言ったではないかッ!」
「申しました。故に応じて伯爵様を攻撃したのです。当然でしょう。私はウィンスレット家の家臣なのですから。」
デクスターは、ロジャーが軍を率いた後のウィンスレット城を攻めた。
精鋭もおらず、大した武装を持たない臨時に徴兵された民兵を中心とした軍が守る城など鎧触一蹴とデクスターは考えていたが、事態は異なった。
精鋭がいないのは想定通りだったが、民兵の武装は貧弱でなく、かなり充実していた。
グレイブを持ち、不格好ではあったが鉄製の兜や丸盾を装備していたのだ。
盾や兜の厚みは大したことは無かったが、丸みを帯びており、デクスター軍の兵士の攻撃は、自然滑りがちにならざるをえず、戦闘力を奪うのは簡単ではなかった。
加えて、長身細身の戦士が時々戦場に現れ、デクスター配下の優秀な戦士を草を刈るかのように打ち倒した。
目撃した兵士は、装備は民兵と同じだったが、強さも容姿も桁外れと語った。
そのため城門で戦況は膠着してしまい、そこにロジャー率いるウィンスレットの精鋭が背後から攻撃してきたのだ。
城に立てこもる民兵との間に挟まれたデクスターの軍は、散々打ちのめされ敗北する。
デクスターは再起を図るべく、単身で逃走するが、発見された。
抵抗しようとするが、多勢に無勢。
捕らえられ、ヴィヴィアンの下へ連行されるしかなかった。
「ロジャー、皇帝に奸雄と評され警戒された貴様はどこに行ったのだ?ウィンスレット家のどこに忠義を誓う?」
デクスターにしてみればそれが理解できなかった。
ロジャーが自分に従わない可能性は考慮できても、ヴィヴィアンに従う可能性など全く無いと思っていたのに。
「奸雄ですか。確かにそう称されたこともありました。」
「認めたな、ならば何故?」
「フッ、貴方は考えなかったのですか?」
「何をだ?」
「私がウィンスレット家の簒奪を試みなかったか否か。」
「今までは皇帝の力で平和が保たれていたから、貴様も動けなかった。」
「馬鹿馬鹿しい。天下なら兎も角、たかが伯爵家の一つが乗っ取られるくらい、平和な時代でもありうることですよ。」
「何が言いたいのだ、貴様?」
「わかりませんか?私は既にウィンスレット家乗っ取りを試みているのですよ、2度ばかり。」
「なんだと?」
デクスターは驚き、ヴィヴィアンの方に目をやる。
ヴィヴィアンは、いつものように笑っているだけだ。
「一度は、ヴィヴィアン様が生まれた時。喜んだ先代はすぐにヴィヴィアン様を跡取りに認定しました。ここで私は動いたのです。」
「なんだと?オレはその頃5歳だったが、何も覚えていないぞ。」
デクスターの両親とヴィヴィアンの両親は家族ぐるみの付き合いをしていた。
そんなことがあれば、デクスターの記憶にも何かしら残っているはずだ。
「暗殺を試みましたが、あっさりと破られました。」
淡々とロジャーは語る。
「馬鹿な、そんなことをやってタダで済むはずがない。」
失敗したとはいえ暗殺しようとして、処罰無しのはずがない。
「狩猟で一人になった瞬間を狙い、雇った暗殺者とともに襲撃しました。」
「それで?」
「この暗殺者、実は先代の手のものだったのですよ。襲撃の瞬間、私は背後から殴られて拘束されました。」
「しかし、生きているではないか。」
「『貴様を殺したら農政の担当者がいなくなる』それだけの理由で生かされました。お恥ずかしい限りです。先代の手のひらで踊っただけでしたよ。」
ロジャーの顔に、自嘲の陰りが見えた。
「2度目はヴィヴィアン様が伯爵夫人になった時に。毒殺しようとしました。」
「失敗したのか?」
ヴィヴィアンの笑顔に変化はない。
だが、デクスターにとって、その変わらぬ笑顔が恐ろしいものに感じられるようになっていた。
「えぇ。毒を仕込んだワインを逆に飲まされました。」
「だが、貴様は生きているではないか。」
「頃合いを見計らってヴィヴィアン様が屋敷に来ましてね、解毒剤を下さったのです。服従と引き換えに。」
ヴィヴィアンは、先代同様にロジャーを手のひらの上で踊らせた、ということだ。
「だが、どうやって貴様は毒を飲まされたのだ?」
「ヴィヴィアン様の手の者が屋敷に潜入しワインのボトルを毒入りのものとすり替えたのです。使用人は知りませんから、毒入りワインを自然な振る舞いで私に注ぎました。 」
「ヴィヴィアンがそんなことを……。」
婚約者でありながら知らなかった本性に、デクスターは背すじが寒くなった。
「もし使用人が毒入りワインを飲ませようとしていれば、見抜いた自信はあったのです。ですが、そうと知らないのであれば見抜けようがありません。」
「……そうだろうな。毒殺しようとすれば不審な行動をとるだろうから。」
「わかった、デクスター?あんた、天下を狙ってたみたいだけど、アタシからすれば浮かれた子供だよ。」
目の前の女をデクスターは、バカな女だと侮っていた。
だが実際は、謀略の実戦を勝利した恐るべき女だったのだ。
「だいたい、なんでアタシがあんたがうちに攻めてくるかわかったか教えようか?」
ヴィヴィアンは指を鳴らした。
ドアが開き、一人の男が入って来て着席する。
「貴様……。」
入って来たのは、ホールデンだった。
「あんたとそれなりに付き合っていたからね。こんな日が来る可能性を想定して、部下を裏切らせておいたの。」
つまり、デクスターの計画はヴィヴィアンに駄々洩れだったのだ。
「いや断交されなくてよかったわ。されてたらスパイの潜入やホールデンとの連絡が大変だったもの。」
デクスターがやっていたことは、ヴィヴィアンもやっていたのだ。
「いい、あんたは自分だけが陰謀を巡らしているって思ってたんだろうけど、そんなことないんだからね。」
「くっ……。」
「もう一つ。こんな日が来ることを想定して、鉄器に補助金出してたのよ。わかる?」
「なんだと?」
「包丁は長い柄に付ければグレイブみたいな武器に変わるし、鍋は兜に、フライパンは盾にすることもできるでしょ。」
「あ……。」
確かに思い起こせば、そんな形をしていた。
「持ち手とかは工夫する必要はあるけど、そうやって防具や武器はすぐに揃えられるよう工夫してたんだよ、わかった?」
「備えをしていないように見せかけ、オレが手を出すのを待っていたのか?」
「あんただけじゃ無いけどね。イザード子爵もウィンスレット領を狙っているから。」
「何故そんなことを知っている?」
「そりゃ、こんな情勢になると想定すれば、他の貴族を警戒するわよ。」
スパイを送り込んでいる、ということか。
ここまで謀略に秀でていたとは……。
「あんたが素直に結婚するなら、上昇志向にうまく付き合ってあげたけどね。こんな童顔の幼児体形はやだったんだよねぇ~~。」
デクスターは、自分が失ったものがいかに大きいか悟った。
「アトリー、料理を持ってきて。」
「かしこまりました。」
部屋の外からアトリーが大きなスープ皿をトレイに乗せて入ってくる。
アトリーは優雅な動作で、ヴィヴィアンの前にスープ皿と、大小のスプーンを置いた。
「米のミネストラでございます。胃に優しいものをと思いまして。」
「ありがとう、アトリー。」
そう言ってヴィヴィアンは、目の前のスープ皿からロジャーにミネストラを分けた。
それを見てデクスターは悟った。
これは陪食の儀なのだと。
「はい、デクスター、あんたも食べるでしょ。」
ヴィヴィアンは、にこやかに笑いながらデクスターに手を差し出す。
剣がのせられている皿を寄こせと言うのは理解できた。
「そうはいくか!」
これが最後のチャンス!
デクスターは、剣を取って、机の上に飛び乗り、勢いのまま跳躍してヴィヴィアンに襲い掛かる。
跳躍の勢いそのままに上段からヴィヴィアンに剣を振り下ろす。
ヴィヴィアンは、にこやかな笑顔のままだ。
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