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結
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「それでおめえさん、旅に出たのか?」
孝市郎が権四郎に、栄五郎の下で修業を始めたころから江戸に出るまでを話した時、翌日の太陽が沈もうとしていた。
さすがに斉温との義兄弟の件は誤魔化した。簡単に人に話せる話ではない。
「左様です。親の許しを得るのに一苦労しましたがね。」
あの時は大変だった。
無事に手配を解かれて帰ってきた息子が、やはり旅に出ると言うのだから。
礼を言うために江戸に行くのは承知してくれたが、博徒であり続ける、だから念のため無宿にしてくれ、と言うのだからおさまらない。
卓玄まで家に来て大騒ぎになってしまった。
もっとも卓玄は孝市郎の味方をしてくれた。栄五郎の下での修業がすんだら更に学問をさせてみたいと考えていたと語り、弥次郎とかえの説得に当たってくれたのだ。
卓玄の口添えが功を奏し、江戸で異国事情を学ぶことや諸国のことを学ぶことは了承してもらえた。
「それでも無宿人になることはないだろうと、母には泣かれましたが。」
「曲がりなりにも渡世人として楽旅するってなら仕方ねえわな。」
「ええ、親分に喧嘩の仲裁を仰いだことや、出入りの加勢もやりました。」
「江戸以外にも旅なさったのかい。」
「へい、出入りの加勢は江戸でやりました。仲裁は上総の方で親分にお出まし願いました。」
「ほう。まだ色々話があるようだな。」
「なげえ話になります。」
「いや面白いから構わねえ。どうしても俺のような貸元は地元にいつく傾向にあるからな。人の話はやっぱりおもしれえ。同じ渡世人ならなおさらだ。」
権四郎は手を打った。
部屋住みがお茶を持ってくる。孝市郎は一礼してお茶を手にした。
話し終えて乾いた喉にお茶が心地いい。
「他には、江戸にいて学者先生に話を聞かせて貰ったり、江戸の町民方と付き合ったり、色々ですね。国にも戻ったり信州や甲州にも足を伸ばしたことも。」
学者先生と言った時、胸が痛んだ。
高野先生は、今いずこだろうか。
「まだまだ話は尽きねえのか。あんたも大したお人だ。」
権四郎もお茶を飲んだ。
「その辺の話は明日にしよう。今日は賭場を開くんでね。客人もよければ顔を出してくんな。」
「へい。」
「俺は風呂に入ってくる。賭場を開く以上身ぎれいにしておかねえとな。」
そう言って権四郎は立ち上がった。
こりゃ当分草鞋を履けそうにねえな。
孝市郎はそう思った。まだ話せることは多い。話し終えるまで権四郎は、孝市郎を旅立たせないだろう。
仕方ないか、これも渡世の義理だ。
「すいませんが、茶のお代わりを貰えますか?」
明日以降も話すのだ。喉は大事にせねば。
孝市郎は、そう思いながら湯呑を部屋住みに手渡した。
秋葉宿も結構人が多い。
「秋葉講の江戸のもんが来てくれるんでね。」
この時代、江戸っ子は火事を恐れた。故に火伏りの神である秋葉権現にすがり、お伊勢参り同様、講を組んで金を積み立てて秋葉権現に詣でたのだ。
無論人が集まれば騒動も起こる。賭場として権四郎が借りている山小屋に向かう途中、喧嘩と思しき怒声を孝市郎は耳にした。
「客人、揉め事のようだ。付き合ってくれるかい。」
「そんな言い方せず、命令して下せえ。」
権四郎を先頭に孝市郎たちは声のする方に向かう。
木々の間を抜けると普段木こりが休憩などで使っていると思しき開いた空間に出た。
今は地面にゴザが引かれ、盆ゴザとなっている。
そこに一人の若者が盆を仕切っていると思われる中年の男に食って掛かっているのだ。
「よう、貸元!」
「……甲田屋の旦那じゃねえか。あんた何やってるんだ?」
「わかんねえのかい?こいつら貸元の縄張りで盗人寺張ってるんだ。見かねて止めなって言ったら四の五のぬかすんで言い合いになっちまった。」
「なんだって!?」
見れば盆ゴザを畳もうとしている。権四郎の顔を見て逃げようとしているのだ。
「おい、この辺はこの俺、犬居権四郎が仕切ってる。それを承知で盗人寺張ってんのか!」
その土地を仕切る博徒に話を通さず、賭場を開帳することを盗人寺を張ると言う。
ばれずにやれればそれなりに稼げるのでやる者は出る。
「野郎ども、やっちまえ!」
言われるまでもない。
孝市郎は先陣を切って盆ゴザを畳んでいる男に殴りかかった。
あっと言う間に盗人寺を開いていた男達は、取り押さえられた。彼らが稼いだ金は全て取り上げる。
「親分、こいつら殺す程の手合いでもないでしょう。放免してやりましょう。」
孝市郎は権四郎に進言した。
「いいだろう。ただ、けじめとしてちょいと撫でておく。連れていけ。」
数人の子分に命じ縛り上げて一家の方に連れて行かせる。
客は、堅気なので手を出さない。代わりに権四郎の賭場に案内する。それは一人がすでに案内して連れて行っている。
「旦那、助かったよ。盗人寺を許してちゃ、俺の顔が潰れるんでな。」
「前に来た時金貸してもらって助かったからな。その礼よ。」
「貸元、こちらは?」
「あぁ、清水で米の商いをやっている山本次郎長っていう方です。まぁ博奕が好きでしてね。旅打ちと称してこちらにも来られたことがあります。」
「おいおい、貸元。俺は次郎長じゃねえ。長五郎ってんだ。これが親からもらった名前なんでね。」
「あぁ、そうでした。御一緒の方々が次郎長次郎長って呼ぶんでつい。失敬しやした。」
「へへ、次郎八のとこの長五郎、ってのを略して皆呼ぶんだ。」
孝市郎は、次郎長と呼ばれた男の顔を見た。
旦那と呼ばれているがかなり若い。年の頃は自分と同じくらいと見た。
「貸元、そちらの方は?新しい子分かい?さっきはすげえ速さで殴りかかっていたけど。」
「こちらは俺の客人の孝市郎さ。」
「上州佐位郡馬場村の孝市郎です。お引き立ての程をよろしくお願い申し上げます。」
「俺は甲田屋の長五郎。もっとも人は次郎長って呼ぶ。あんたも次郎長って呼んでくれていいぜ。」
笑うと人好きする顔になった。
「次郎長さんは、今日も博奕のために秋葉宿まで?」
「いや、江戸の秋葉講のお人と清水宿で意気投合しちゃってね。つい一緒に遊びに来ちまった。」
「商売はよろしいんで?」
「商いは姉夫婦も手を貸してくれるんでね。ま、たまに旅打ちするくれえは平気よ。」
「旅好きなんですか?」
「そういうわけじゃねえがね。あんたは旅鴉らしいけど。」
「孝市郎は、色々旅してておもしれえ話をしてくれるんだぜ。」
「貸元がそう言うなら俺も聞きてえ。いいかな?」
「構いませんよ、お耳汚しですが。」
「それなら、貸元の賭場で勝負して、その後話を聞くとしましょう。さぁ、勝負勝負!」
陽気な聞き手が増えるようだ。
講談師じゃねえんだけどなぁ。
そう思いながら孝市郎は月明りの照らす道を次郎長の後について歩く。
この後も数日、秋葉宿に孝市郎は滞在する。
「それでは、長く世話になりました。」
「あぁ、楽しい話ありがとよ。」
権四郎から小遣いを受け取り、孝市郎は旅立つ。
「孝市郎さんよ、出立かい?」
「次郎長さんもですか?」
「おう、さすがに帰らねえと商売にならねえ。どうだい、旅は道連れ。清水に来ねえかい?」
「構いません。」
「それじゃ行こうぜ。」
二人は並んで歩き出す。
天気は良く絶好の旅日和だ。
「考市郎さん、あんた里に帰らねえのかい?」
「無宿人ですから。」
幾度か馬場村には戻った。しかしこうして、まだ旅をしている。
色々あり過ぎた。尚歯会、斉温、しがらみを切り捨てられない。
特に斉温は駄目だ。兄弟を捨てることはできない。何ができる訳でもない。江戸にいて旅の話をしてやるくらいだ。
ただいつまでそれをするのだろう。
「楽旅なんだろ。親分さんは何も言わないのかい?」
「好きにしろ。それだけです。」
「添え書きあるんだから見捨てられた訳じゃねえよな。」
「そんなことされた日にゃ死んじまいますよ。」
「死ぬときたか。死ねば人間等しく仏だ。」
次郎長の言葉は、考市郎の心に響いた。
「そうですね、人間至る所に青山有りだ。」
次郎長の言葉に考市郎は、少し救われた。
まだまだ旅をしなくてはならないだろう。どっかに腰を落ち着ける日が来るかわからない。
だが、最悪死ねば、そこが永住の地。
そう思えば、気が楽になった。
「おいおい、急に足が早くなってねえか?」
「ふふふ、次郎長さん、おいていきますぜ。」
「どうしたい?清水まで一緒だろ。」
次郎長も足を早め考市郎に並ぶ。
いつまでも旅をすることはない。いつかは終える日は来る。
それまでは旅をしよう。この次郎長のように色々なことを気づかせてくれる人に出会えるのだから。
孝市郎が権四郎に、栄五郎の下で修業を始めたころから江戸に出るまでを話した時、翌日の太陽が沈もうとしていた。
さすがに斉温との義兄弟の件は誤魔化した。簡単に人に話せる話ではない。
「左様です。親の許しを得るのに一苦労しましたがね。」
あの時は大変だった。
無事に手配を解かれて帰ってきた息子が、やはり旅に出ると言うのだから。
礼を言うために江戸に行くのは承知してくれたが、博徒であり続ける、だから念のため無宿にしてくれ、と言うのだからおさまらない。
卓玄まで家に来て大騒ぎになってしまった。
もっとも卓玄は孝市郎の味方をしてくれた。栄五郎の下での修業がすんだら更に学問をさせてみたいと考えていたと語り、弥次郎とかえの説得に当たってくれたのだ。
卓玄の口添えが功を奏し、江戸で異国事情を学ぶことや諸国のことを学ぶことは了承してもらえた。
「それでも無宿人になることはないだろうと、母には泣かれましたが。」
「曲がりなりにも渡世人として楽旅するってなら仕方ねえわな。」
「ええ、親分に喧嘩の仲裁を仰いだことや、出入りの加勢もやりました。」
「江戸以外にも旅なさったのかい。」
「へい、出入りの加勢は江戸でやりました。仲裁は上総の方で親分にお出まし願いました。」
「ほう。まだ色々話があるようだな。」
「なげえ話になります。」
「いや面白いから構わねえ。どうしても俺のような貸元は地元にいつく傾向にあるからな。人の話はやっぱりおもしれえ。同じ渡世人ならなおさらだ。」
権四郎は手を打った。
部屋住みがお茶を持ってくる。孝市郎は一礼してお茶を手にした。
話し終えて乾いた喉にお茶が心地いい。
「他には、江戸にいて学者先生に話を聞かせて貰ったり、江戸の町民方と付き合ったり、色々ですね。国にも戻ったり信州や甲州にも足を伸ばしたことも。」
学者先生と言った時、胸が痛んだ。
高野先生は、今いずこだろうか。
「まだまだ話は尽きねえのか。あんたも大したお人だ。」
権四郎もお茶を飲んだ。
「その辺の話は明日にしよう。今日は賭場を開くんでね。客人もよければ顔を出してくんな。」
「へい。」
「俺は風呂に入ってくる。賭場を開く以上身ぎれいにしておかねえとな。」
そう言って権四郎は立ち上がった。
こりゃ当分草鞋を履けそうにねえな。
孝市郎はそう思った。まだ話せることは多い。話し終えるまで権四郎は、孝市郎を旅立たせないだろう。
仕方ないか、これも渡世の義理だ。
「すいませんが、茶のお代わりを貰えますか?」
明日以降も話すのだ。喉は大事にせねば。
孝市郎は、そう思いながら湯呑を部屋住みに手渡した。
秋葉宿も結構人が多い。
「秋葉講の江戸のもんが来てくれるんでね。」
この時代、江戸っ子は火事を恐れた。故に火伏りの神である秋葉権現にすがり、お伊勢参り同様、講を組んで金を積み立てて秋葉権現に詣でたのだ。
無論人が集まれば騒動も起こる。賭場として権四郎が借りている山小屋に向かう途中、喧嘩と思しき怒声を孝市郎は耳にした。
「客人、揉め事のようだ。付き合ってくれるかい。」
「そんな言い方せず、命令して下せえ。」
権四郎を先頭に孝市郎たちは声のする方に向かう。
木々の間を抜けると普段木こりが休憩などで使っていると思しき開いた空間に出た。
今は地面にゴザが引かれ、盆ゴザとなっている。
そこに一人の若者が盆を仕切っていると思われる中年の男に食って掛かっているのだ。
「よう、貸元!」
「……甲田屋の旦那じゃねえか。あんた何やってるんだ?」
「わかんねえのかい?こいつら貸元の縄張りで盗人寺張ってるんだ。見かねて止めなって言ったら四の五のぬかすんで言い合いになっちまった。」
「なんだって!?」
見れば盆ゴザを畳もうとしている。権四郎の顔を見て逃げようとしているのだ。
「おい、この辺はこの俺、犬居権四郎が仕切ってる。それを承知で盗人寺張ってんのか!」
その土地を仕切る博徒に話を通さず、賭場を開帳することを盗人寺を張ると言う。
ばれずにやれればそれなりに稼げるのでやる者は出る。
「野郎ども、やっちまえ!」
言われるまでもない。
孝市郎は先陣を切って盆ゴザを畳んでいる男に殴りかかった。
あっと言う間に盗人寺を開いていた男達は、取り押さえられた。彼らが稼いだ金は全て取り上げる。
「親分、こいつら殺す程の手合いでもないでしょう。放免してやりましょう。」
孝市郎は権四郎に進言した。
「いいだろう。ただ、けじめとしてちょいと撫でておく。連れていけ。」
数人の子分に命じ縛り上げて一家の方に連れて行かせる。
客は、堅気なので手を出さない。代わりに権四郎の賭場に案内する。それは一人がすでに案内して連れて行っている。
「旦那、助かったよ。盗人寺を許してちゃ、俺の顔が潰れるんでな。」
「前に来た時金貸してもらって助かったからな。その礼よ。」
「貸元、こちらは?」
「あぁ、清水で米の商いをやっている山本次郎長っていう方です。まぁ博奕が好きでしてね。旅打ちと称してこちらにも来られたことがあります。」
「おいおい、貸元。俺は次郎長じゃねえ。長五郎ってんだ。これが親からもらった名前なんでね。」
「あぁ、そうでした。御一緒の方々が次郎長次郎長って呼ぶんでつい。失敬しやした。」
「へへ、次郎八のとこの長五郎、ってのを略して皆呼ぶんだ。」
孝市郎は、次郎長と呼ばれた男の顔を見た。
旦那と呼ばれているがかなり若い。年の頃は自分と同じくらいと見た。
「貸元、そちらの方は?新しい子分かい?さっきはすげえ速さで殴りかかっていたけど。」
「こちらは俺の客人の孝市郎さ。」
「上州佐位郡馬場村の孝市郎です。お引き立ての程をよろしくお願い申し上げます。」
「俺は甲田屋の長五郎。もっとも人は次郎長って呼ぶ。あんたも次郎長って呼んでくれていいぜ。」
笑うと人好きする顔になった。
「次郎長さんは、今日も博奕のために秋葉宿まで?」
「いや、江戸の秋葉講のお人と清水宿で意気投合しちゃってね。つい一緒に遊びに来ちまった。」
「商売はよろしいんで?」
「商いは姉夫婦も手を貸してくれるんでね。ま、たまに旅打ちするくれえは平気よ。」
「旅好きなんですか?」
「そういうわけじゃねえがね。あんたは旅鴉らしいけど。」
「孝市郎は、色々旅してておもしれえ話をしてくれるんだぜ。」
「貸元がそう言うなら俺も聞きてえ。いいかな?」
「構いませんよ、お耳汚しですが。」
「それなら、貸元の賭場で勝負して、その後話を聞くとしましょう。さぁ、勝負勝負!」
陽気な聞き手が増えるようだ。
講談師じゃねえんだけどなぁ。
そう思いながら孝市郎は月明りの照らす道を次郎長の後について歩く。
この後も数日、秋葉宿に孝市郎は滞在する。
「それでは、長く世話になりました。」
「あぁ、楽しい話ありがとよ。」
権四郎から小遣いを受け取り、孝市郎は旅立つ。
「孝市郎さんよ、出立かい?」
「次郎長さんもですか?」
「おう、さすがに帰らねえと商売にならねえ。どうだい、旅は道連れ。清水に来ねえかい?」
「構いません。」
「それじゃ行こうぜ。」
二人は並んで歩き出す。
天気は良く絶好の旅日和だ。
「考市郎さん、あんた里に帰らねえのかい?」
「無宿人ですから。」
幾度か馬場村には戻った。しかしこうして、まだ旅をしている。
色々あり過ぎた。尚歯会、斉温、しがらみを切り捨てられない。
特に斉温は駄目だ。兄弟を捨てることはできない。何ができる訳でもない。江戸にいて旅の話をしてやるくらいだ。
ただいつまでそれをするのだろう。
「楽旅なんだろ。親分さんは何も言わないのかい?」
「好きにしろ。それだけです。」
「添え書きあるんだから見捨てられた訳じゃねえよな。」
「そんなことされた日にゃ死んじまいますよ。」
「死ぬときたか。死ねば人間等しく仏だ。」
次郎長の言葉は、考市郎の心に響いた。
「そうですね、人間至る所に青山有りだ。」
次郎長の言葉に考市郎は、少し救われた。
まだまだ旅をしなくてはならないだろう。どっかに腰を落ち着ける日が来るかわからない。
だが、最悪死ねば、そこが永住の地。
そう思えば、気が楽になった。
「おいおい、急に足が早くなってねえか?」
「ふふふ、次郎長さん、おいていきますぜ。」
「どうしたい?清水まで一緒だろ。」
次郎長も足を早め考市郎に並ぶ。
いつまでも旅をすることはない。いつかは終える日は来る。
それまでは旅をしよう。この次郎長のように色々なことを気づかせてくれる人に出会えるのだから。
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