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入学式(2)
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いよいよメインイベントの新入生自己紹介が始まる。
「レディースアーンド、っていない。いない。」
「いなーい!」
「OK!!今年もぴちぴちのギャルが20人ばっか入寮してきたよ。新入生カモン!」
進行の先輩に促され新入生達が、一段高くなっているところに上がる。
「さぁ、一人ずつ型通りだけど、名前と学部、出身地、そして一言よろしく。」
順番に自己紹介が行われる。
黒江の番が来た。
「黒江文です。文学部哲学科、出身は島根県です。いろんな人と出会って、人生を豊かなものにしたいと思ってます。これから4年間よろしくお願いします。」
「いろんな人ってオトコー?」
「決まってんじゃん。ねー。」
ヤジを適当に笑って受け流す。マイクを隣に渡してお終い。
のはずだった。
「黒江ちゃん、彼氏いるもんねー、あたし見たぞー。」
爆弾が飛んできた。
「なにぃ!1年のくせにもう彼氏だとぉ!」
「上京したばかりだぞ、はやーい。」
「いろんな人と出会うって、まだオトコを漁るつもりかぁー。」
「けしからぁーん、おねーさんはそんな子に育てた覚えはありませーん。」
彼氏?ひょっとして…。
「最近帰ってきたとき送ってもらってたよねー。」
やっぱり。
「いえ、あれは彼氏ではありません。」
ええとぉ。
「バイト先で一緒に働いている人です。同じ明鏡大学の学生ではありますけど。」
うん、嘘はついてない。
「彼氏じゃないなら紹介しろー。」
「紹介しろー。」
「しょーかい、しょーかい、しょーかい。」
みんな、一斉に迫ってくるのに、黒江はパニックになってしまった。マイクを握ったまま固まってしまう。
「はいはい、みんな、お静かに。黒江ちゃんビックリしてんじゃん。」
司会が割って入った。
「男は一人なんだよ。それをみんなでピラニアみたいにつついたって、取り分は少ないよ。ここは、やっぱり合コンじゃない!」
「合コン!」
「ごーこん、ごーこん、ごーこん。」
「ええと。」
「黒江ちゃん、今すぐでなくていいからね。よろしくー。」
司会が肩に手を回してくる。む、むねが。
背中の柔らかい感触にドキマギしてると耳元でささやいてきた。
「OKしとかないと、収集つかないから。」
仕方ないか。
「わかりました、合コンお願いしてみます。」
歓声があがる。
笑いながら隣の人にマイクを渡した。
自己紹介も終わり、再度歓談。
黒江は、新しいチューハイを開けた。
「そういやさ、昨日の朝、駅前のコンビニで男と会ってなかった?」
「会ってますけど、どうしてそれを?」
「私、あそこでバイトしてるの。」
あのコンビニの前通って駅に行くのやめよう。
「男と話していたじゃん、私がお客の相手して目を離して、また見たら、ちゅーしてなかった?こんな風にさ。」
隣の人のほおを引き寄せてキスを実演する。
「え~、人前でしてんの!だ~いたぁ~ん。」
「してません!そんな間柄じゃありませんので。」
さらにチューハイを呑む。
「ちゅーでもしてくれんの、なんて冗談交じりに言うんで、ふざけるなって思って、ほおにしたげるとだまして、ほおと耳をつねりました。」
「それで?」
「痛い思いさせてちょっとかわいそうだなって思ったんで、耳元でお疲れ様と。」
「ふぅ~ん、黒江さん、カレ、その後どうしてたと思う。」
「どうしてたんですか?」
家に帰らなかったのかな。
「耳抑えてポーッと突っ立ってあんたを見送ってたわよ。」
「えっ…。」
ポーっとって、何やってんの。徹夜して眠いんじゃなかったの。
っていうかなんでポーっとするの?耳元でささやいただけなのに。
「やっぱちゅーしたんじゃない?」
「してません!」
「する気なくとも、唇が耳に触れちゃったとか。」
「それもありません!」
無いはず!うん、無いは…ず…。
……あってもいい…か……な。
缶チューハイをぐっとあおる。
いや!無い!!
「ちゅーなんてしません!」
「あはは、そんな力いっぱい言わなくても。」
「いいんです!あの男は女の子の唇を何だと思ってるんだが!」
「おいおい…。」
「キスしてなんて冗談交じりに言っていい言葉じゃないんです!本気で言うべきなんです!」
「ちょっと、この子…。」
「あにが、ちゅーでもしてくれるの、よ、だ!ちゅーしろって言うんだ、おバカ!」
さらにチューハイを呑む。
「だいだい、ちょっと、いや結構、いやすごく、エッチなんですよね。」
「…そうなの?」
「そう、事故で見えたおへそ、いまだに憶えているみたいで、忘れろっての。」
「それより上なり下なり見せたら忘れるんじゃない。」
「見たけりゃ、相応の手順踏みなさいっての。ただのラッキーをいつまでも記憶してんじゃない!おバカ!」
「相応の手順っていうか、ワンフレーズでもいいんだよね。」
「それです、それ!最低限も無しに、何がちゅーだ、女の子なめんな、おバカ!」
「ねぇ、ちょっと何か食べない?」
「頂きます。」
オードブルから、唐揚げとポテトを皿にとる。
「大体、巨乳好きで、エッチなグラビア好きで。スカートはいたら足見てるし。」
「男って好きだよね。」
「でもいい人なんですよ。私の悩み聞いてくれたし、話もできるし、付き合ってくれるし。」
「あれ?付き合ってるの?」
「あ、そういう意味じゃないです。お出かけに付き合ってくれるという意味で。そういう仲じゃありません。」
「はいはい。」
「私のこと気にかけて守ろうとしてくれるし。」
「あーそうですか。少しは何かお食べ。」
皿にポテサラと卵焼きをとってくれた。
「まぁ、男がどう思っているか悩むより、自分から行っちゃったら。結構うまくいくもんよ。」
「なんだ、結構自信ありげに。」
「いや、私、こないだバイト先の人に告ったらうまくいってさぁ。」
「なんだとー!あんた、いつのまにぃ!」
「おほほ、私は今幸せです。」
「く、黒江ちゃん、合コン絶対お願い!黒江ちゃんの気になってる子も、周りがくっつくのを見たら絶対自分も幸せになりたいと思って動くと思うんだ!」
「そうでしょうか?」
「そうだよ、それにさ、幹事を一緒にやれば連絡を取るから接近するよ、やろう、黒江ちゃん!」
「はい、やります!」
そう言って黒江は携帯を取り出した。
「あ、もしもし黒江ですけど。今大丈夫?」
「ああ、大丈夫だけど、黒江さん歓迎会じゃ?」
「そうだけど、白野さん合コンの幹事お願いできない、っていうか一緒にやろ。」
「合コン?」
「そう、女子寮の人とやろ。」
「いいけど、急にどうしたの?」
「いや、話してて合コンをやることになっちゃって、一緒に幹事やろ。」
「うん、まぁいいけど。」
「じゃあ一緒に幹事やろうね。決まりだよ。」
「わかった、先生たちと話があるから、明日また電話するね。」
「うん、じゃあ頑張ってね。」
通話を切った。
「合コン決まりましたぁ!」
「黒江ちゃん、えらい!」
「任せて下さい!」
そう言って黒江は、缶チューハイをあおった。
視界が、揺れる、ま、わ……る。
「ヤバイ、この子飲み過ぎ!」
「レディースアーンド、っていない。いない。」
「いなーい!」
「OK!!今年もぴちぴちのギャルが20人ばっか入寮してきたよ。新入生カモン!」
進行の先輩に促され新入生達が、一段高くなっているところに上がる。
「さぁ、一人ずつ型通りだけど、名前と学部、出身地、そして一言よろしく。」
順番に自己紹介が行われる。
黒江の番が来た。
「黒江文です。文学部哲学科、出身は島根県です。いろんな人と出会って、人生を豊かなものにしたいと思ってます。これから4年間よろしくお願いします。」
「いろんな人ってオトコー?」
「決まってんじゃん。ねー。」
ヤジを適当に笑って受け流す。マイクを隣に渡してお終い。
のはずだった。
「黒江ちゃん、彼氏いるもんねー、あたし見たぞー。」
爆弾が飛んできた。
「なにぃ!1年のくせにもう彼氏だとぉ!」
「上京したばかりだぞ、はやーい。」
「いろんな人と出会うって、まだオトコを漁るつもりかぁー。」
「けしからぁーん、おねーさんはそんな子に育てた覚えはありませーん。」
彼氏?ひょっとして…。
「最近帰ってきたとき送ってもらってたよねー。」
やっぱり。
「いえ、あれは彼氏ではありません。」
ええとぉ。
「バイト先で一緒に働いている人です。同じ明鏡大学の学生ではありますけど。」
うん、嘘はついてない。
「彼氏じゃないなら紹介しろー。」
「紹介しろー。」
「しょーかい、しょーかい、しょーかい。」
みんな、一斉に迫ってくるのに、黒江はパニックになってしまった。マイクを握ったまま固まってしまう。
「はいはい、みんな、お静かに。黒江ちゃんビックリしてんじゃん。」
司会が割って入った。
「男は一人なんだよ。それをみんなでピラニアみたいにつついたって、取り分は少ないよ。ここは、やっぱり合コンじゃない!」
「合コン!」
「ごーこん、ごーこん、ごーこん。」
「ええと。」
「黒江ちゃん、今すぐでなくていいからね。よろしくー。」
司会が肩に手を回してくる。む、むねが。
背中の柔らかい感触にドキマギしてると耳元でささやいてきた。
「OKしとかないと、収集つかないから。」
仕方ないか。
「わかりました、合コンお願いしてみます。」
歓声があがる。
笑いながら隣の人にマイクを渡した。
自己紹介も終わり、再度歓談。
黒江は、新しいチューハイを開けた。
「そういやさ、昨日の朝、駅前のコンビニで男と会ってなかった?」
「会ってますけど、どうしてそれを?」
「私、あそこでバイトしてるの。」
あのコンビニの前通って駅に行くのやめよう。
「男と話していたじゃん、私がお客の相手して目を離して、また見たら、ちゅーしてなかった?こんな風にさ。」
隣の人のほおを引き寄せてキスを実演する。
「え~、人前でしてんの!だ~いたぁ~ん。」
「してません!そんな間柄じゃありませんので。」
さらにチューハイを呑む。
「ちゅーでもしてくれんの、なんて冗談交じりに言うんで、ふざけるなって思って、ほおにしたげるとだまして、ほおと耳をつねりました。」
「それで?」
「痛い思いさせてちょっとかわいそうだなって思ったんで、耳元でお疲れ様と。」
「ふぅ~ん、黒江さん、カレ、その後どうしてたと思う。」
「どうしてたんですか?」
家に帰らなかったのかな。
「耳抑えてポーッと突っ立ってあんたを見送ってたわよ。」
「えっ…。」
ポーっとって、何やってんの。徹夜して眠いんじゃなかったの。
っていうかなんでポーっとするの?耳元でささやいただけなのに。
「やっぱちゅーしたんじゃない?」
「してません!」
「する気なくとも、唇が耳に触れちゃったとか。」
「それもありません!」
無いはず!うん、無いは…ず…。
……あってもいい…か……な。
缶チューハイをぐっとあおる。
いや!無い!!
「ちゅーなんてしません!」
「あはは、そんな力いっぱい言わなくても。」
「いいんです!あの男は女の子の唇を何だと思ってるんだが!」
「おいおい…。」
「キスしてなんて冗談交じりに言っていい言葉じゃないんです!本気で言うべきなんです!」
「ちょっと、この子…。」
「あにが、ちゅーでもしてくれるの、よ、だ!ちゅーしろって言うんだ、おバカ!」
さらにチューハイを呑む。
「だいだい、ちょっと、いや結構、いやすごく、エッチなんですよね。」
「…そうなの?」
「そう、事故で見えたおへそ、いまだに憶えているみたいで、忘れろっての。」
「それより上なり下なり見せたら忘れるんじゃない。」
「見たけりゃ、相応の手順踏みなさいっての。ただのラッキーをいつまでも記憶してんじゃない!おバカ!」
「相応の手順っていうか、ワンフレーズでもいいんだよね。」
「それです、それ!最低限も無しに、何がちゅーだ、女の子なめんな、おバカ!」
「ねぇ、ちょっと何か食べない?」
「頂きます。」
オードブルから、唐揚げとポテトを皿にとる。
「大体、巨乳好きで、エッチなグラビア好きで。スカートはいたら足見てるし。」
「男って好きだよね。」
「でもいい人なんですよ。私の悩み聞いてくれたし、話もできるし、付き合ってくれるし。」
「あれ?付き合ってるの?」
「あ、そういう意味じゃないです。お出かけに付き合ってくれるという意味で。そういう仲じゃありません。」
「はいはい。」
「私のこと気にかけて守ろうとしてくれるし。」
「あーそうですか。少しは何かお食べ。」
皿にポテサラと卵焼きをとってくれた。
「まぁ、男がどう思っているか悩むより、自分から行っちゃったら。結構うまくいくもんよ。」
「なんだ、結構自信ありげに。」
「いや、私、こないだバイト先の人に告ったらうまくいってさぁ。」
「なんだとー!あんた、いつのまにぃ!」
「おほほ、私は今幸せです。」
「く、黒江ちゃん、合コン絶対お願い!黒江ちゃんの気になってる子も、周りがくっつくのを見たら絶対自分も幸せになりたいと思って動くと思うんだ!」
「そうでしょうか?」
「そうだよ、それにさ、幹事を一緒にやれば連絡を取るから接近するよ、やろう、黒江ちゃん!」
「はい、やります!」
そう言って黒江は携帯を取り出した。
「あ、もしもし黒江ですけど。今大丈夫?」
「ああ、大丈夫だけど、黒江さん歓迎会じゃ?」
「そうだけど、白野さん合コンの幹事お願いできない、っていうか一緒にやろ。」
「合コン?」
「そう、女子寮の人とやろ。」
「いいけど、急にどうしたの?」
「いや、話してて合コンをやることになっちゃって、一緒に幹事やろ。」
「うん、まぁいいけど。」
「じゃあ一緒に幹事やろうね。決まりだよ。」
「わかった、先生たちと話があるから、明日また電話するね。」
「うん、じゃあ頑張ってね。」
通話を切った。
「合コン決まりましたぁ!」
「黒江ちゃん、えらい!」
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