歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

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第3章 王都への旅路!

第52歩目 はじめての鍛冶師!

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前回までのあらすじ

ラズリさんの一途な気持ちにちょっぴり感動

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8/11 第49歩目と第51歩目のステータスのレベルが間違っていたので修正しました

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□□□□ ~殺戮の女神アテナ再び?~ □□□□

ラズリさんの手紙にほっこりした翌日、俺はある店に向かっている。

「歩~。今日はどこに行くのー?」
「武器屋。俺の剣の手入れを頼みたいんだ」
「手入れー?そんなのいるー?壊れたら買えばー?」
「俺の剣は魔法が付与した剣だから珍しいんだってよ。そうそう買えるものでもないらしい」

てか、壊れたら買えばいいって、その考えがわからん。壊れないように大事にすればいいだけだろ。

今使っているのはボス猿からドロップした疾風の剣だ。
装備しているだけでバフ効果があり、Lv.1ではあるが風魔法が使えるという代物だ。

護衛仲間から聞いた話では、魔法が付与されているというだけでかなりの値打ちがするらしい。
使い潰すのももったいないので、この町一番の鍛冶師に見てもらうつもりだ。

そして今、イシーネさんにもらった地図をもとにその鍛冶師の店に向かっている。

「その人すごいのー?」
「なんでも毎年王都で開催される武器フェスティバルで優勝したことがあるらしいぞ?」
「ふーん。じゃー私が使える武器も作ってもらえるかなー?」
「.....え?お前まだ諦めてなかったの?」

お前、ティーカップより重いもの持てないじゃん.....。
それに仮に作って貰っても、ティーカップよりも軽い武器とか役に立たないだろ。

「ちがうよー ┐(´ー`)┌もってることに意味があるんだよー!」
「まぁ、相手に恐怖感を与えるという点では意味あるかもな。それでどんなのがいいんだ?」
「やっぱり斧でしょー!」

やっぱりの意味が全くわからん。
第一斧以外は無理だろ。アテナは斧スキルしか持ってないんだし。

「どんな斧がいいんだよ?」
「とにかくおっきのー!それでねー、魔物をぐちゃーって潰すんだー( ´∀` )」
「・・・」

お、大きい斧を担いだ美少女とかシュールすぎて怖すぎるんだが?
それに斧で潰すってなんだよ.....。それは棍棒とかの役割じゃないのか?

相変わらずアテナの言っていることはよくわからない。それでも.....

「私も歩のお手伝いしてあげるねー( ´∀` )それでお菓子いっぱい買うんだー!」

アテナから向けられた、にぱー☆だけは相変わらずかわいらしかった。例えその理由が不純であっても。

「そうか.....頼むな?期待はしていないけど」
「まっかせなさー.....きたいしていないってどういうことよーヽ(`Д´#)ノ」

怒っているアテナも相変わらずかわいくて癒される。
どうせ無駄なことだとわかっているが、アテナが使えそうな武器があったら購入してあげよう。


俺とアテナは不毛なやり取りをしつつ、地図に従い路地裏に入っていった。


□□□□ ~店主登場~ □□□□

この町一番の武器屋に着いた。
いや、正確には着いていない。でも武器屋に着いたのは間違いない。

路地裏に入ってしばらくしたら地図にない店があった。
路地裏の名店か?と興味が沸いたので覗いて見ることにした。

店内に入ると薄暗く人の気配が全くない。てか、店員さんの姿すらない。
あまりにも無防備すぎて、商品とか盗まれたりしないのか心配になる。
その心配になる商品は棚に小綺麗に並べられている。値段、武器種とも並び順は全部バラバラみたいだ。
せっかく綺麗に並べているのに、几帳面なのかそうじゃないのかよくわからない。

「店員さんいないねー。それじゃー、ここの武器貰っていってもバレないねー」
「やるなよ?絶対やるなよ?」
「あー!そういうことー!?わかってるってー( ´∀` )そういうネタでしょー?」
「・・・」

今はラズリさんもいないからバカな展開になることもない。俺は安心してアテナの頬をつねった。

「ネタじゃねえっていつも言ってんだろ!いい加減学べよ!くそ駄女神が!」
「ふえーーーーーん(´;ω;`)ひさしぶりすぎていたいよーーーーーーーーー」

そんな騒がしいやり取りをしていたら、奥のほうから誰かがこちらに向かってきた。

とてとてとて。

「な、な、なんか騒がしいでしゅね。あ.....」

恐らく店員さんであろう人と目が合った。

「どうも。勝手に店内を見させてもらってます」
「ねぇーねぇー。私にも使える武器あるー?」
「な、な、な.....」
「どうしました?」
「私、斧がいいんだよねー( ´∀` )おっきーやつー!あるー?」
「.....アテナうるさい。少し黙れ」
「なーんでよーヽ(`Д´#)ノ私の武器を買いにきたんでしょー!」

いやいや。目的違うから。
俺の武器の手入れが目的で、お前の武器はついでだから、つ・い・で!

「そ、その、その子が使える斧はないでしゅね。.....あっ。で、でも、でも特注品なら或いは・・・」
「やったー!ほらーあるんじゃーん!じゃーそれちょうだーい!お金は歩払いだよー( ´∀` )」
「お前本当に黙れ。.....でもこいつはティーカップよりも重いものは持てないですよ。それでも大丈夫ですか?」
「も、もう、問題ないでしゅ。
 う、うも、羽毛鳥の羽根を使って軽量化して、い、いや、いやでもそれだと・・・(ぶつぶつ)」

店員さんは顎に手を当て、なにやらぶつぶつ言い始めてしまった。武器の構想を練っているのだろう。
これがガタイのいいおっさんとかなら、絵になる仕草なのだろうが.....

俺の目の前にいる店員さんだと、ひたすらかわいいとしか思えない。
小さい子供が背伸びして大人ぶろうとしているそんな感じだ。ほっこりする。

「で、でき、できる.....で、でき、できましゅでしゅ!」
「じゃあ、それをお願いします」
「ね、ねだ、値段も聞かじゅに即決でしゅか!?」
「ええ。金ならなんとかします」
「ご、ごう、豪快なお客さんでしゅね~・・・そ、そ、そうじゃくて!な、な、な.....」
「どうしたんです?」
「な、なん、なんでお客さんがいるんでしゅか~!?」

今更かよ!さっきまで普通に話してただろ!さっきまでの営業トークはなんだったの!?

かわいらしい店主さんの驚きの声が店内に響いた。
どうやらこの店主さんも少しおかしいらしい。


□□□□ ~町一番の鍛冶師の弟子~ □□□□

なんだか客がいたことに慌てる店主さんに、この店に入った経緯を話した。
と言うか客商売なのに、客がいることに驚くのはそもそもおかしい。

「そ、そう、そうでしゅか。そ、それ、それはボクのお師匠様のお店でしゅ」
「お師匠様?」
「そ、そう、そうでしゅ。ボ、ボク、ボクはその弟子でしゅ。
 お、おし、お師匠様から免許皆伝の資格を貰ったので一人立ちしたんでしゅ」

へ~。この町一番の鍛冶師に免許皆伝を貰ってるとか腕は確かなんだろうな。
ならここで俺の剣も見てもらうか。

「い、いい、いいんでしゅか?お、おし、お師匠様のところに行く予定だったんでしゅよね?」
「腕は信用していいんですよね?」
「と、とう、当然でしゅ!お、おし、お師匠様にだって負けないでしゅ!」

おぉ。すごい意気込みだな。これは期待できそうだ。

「じゃー私の斧お願いねー( ´∀` )」
「お前の斧じゃなくて、俺の剣な?」
「買ってくれるんでしょー?ならいいじゃーん」
「はぁ.....じゃあ斧もよろしく頼みます」
「わ、わか、わかりましたでしゅ!は、はじ、初めての依頼頑張るでしゅ!」

免許皆伝だから腕は確かだろうに依頼が初めて?なんで?
それにずっと気になっていることがある。

.....なんでさっきから噛みまくってるんだ?

「店主さん。緊張しなくていいですよ」
「ボ、ボク、ボク、別に緊張してないでしゅよ?」
「ほら、どもっていますし、よく噛んでいますよね?リラックスしてください」
「あ、あゆ、歩~!あ、あゆ、歩~!似てるー?( ´∀` )」
「似てないし、店主さんに失礼だからやめろ」
「ぶー(´-ε -`)せっかくゴッドまねっこ使ったのにー」
「・・・」

くだらないことにゴッドまねっこ使ってんじゃねえ!
それに見てみろ!店主さんが暗い顔してるだろ!

「ボ、ボ、ボク、生まれつき吃音症なんでしゅ。しゅ、しゅい、しゅいませんでしゅ」

地雷踏んだの俺だった!
いや、アテナのおふざけも店主さんを暗い気持ちにしたのは間違いないはず。

「知らなかったとは言え、すいません」
「い、いい、いいんでしゅ。やっぱり不快になりましゅよね?」
「いえ。少し気になるぐらいで不快にはならないですよ。それに慣れたら吃りも気にならなくなるでしょうし」

「ほ、ほん、本当でしゅか!?う、うれ、嬉しいでしゅ!
 こ、これ、これまでのお客さんは、み、みん、みんなこの吃音症で不快になってたんでしゅ。
 バ、バカ、バカにしているのか!って言われたこともありましゅ.....
 だ、だか、だからなかなかお仕事させてもらえなかったんでしゅ」

なるほど。腕は確かなはずのに依頼が初めてなのはそういう理由があったからなのか。
今まで相当辛かったんだろうな。やはりこの店主さんに依頼を任せよう。

.....それにしても吃音症か。いや、まさか?

そこで俺は確信めいたものが浮かんだ。

「店主さん。「す」って言ってみてください」
「しゅ、しゅ、しゅでしゅか?」

.....やっぱりか。「す」の部分だけおかしかったもんな。

緊張が原因で噛んでいたと思っていたが、吃音症が原因だったようだ。
確か吃音症は特定の言葉が発音しずらいと聞いたことがある。店主さんの場合は「す」がそれだ。

「「す」です。「す」」
「い、い、言っているでしゅ!しゅ、しゅ、しゅ!」
「しゅ、しゅ、しゅー( ´∀` )」

アテナがまた悪ノリしだした。何もなければいいのだが.....

「スイカ」
「しゅ、しゅい、シュイカ.....」
「シュイカー( ´∀` )」

や、やばい!店主さんが少し悲しそうな顔しているような?き、気のせいか?

「ズ、ズッキーニ」
「じゅ、じゅ、ジュッキーニ.....」
「あーははは( ´∀` )ジュッキーニー!ジュッキーニー!」
「.....ひ、ひぐっ。.....じゅ、じゅ、ジュッキーニ!
 .....う、うぇぇ。.....じゅ、じゅ、ジュッキーニ!じゅ、じゅ・・・」

そ、そんな無理して言わなくても.....

店主さんはついに泣き出してしまった。
店主さんの容姿も相まってものすごくいたたまれない。小さい子供を大人が虐めているかのようだ。

.....さ、最悪だ。悪ノリしたアテナは後で必ずつねってやる!

でもこれで確定した。
店主さんが「す」や「ず」を正しく発音できないのは吃音症によるせいだ。

「店主さん。吃音症なんですから仕方がないですよ」
「ち、ちが、違うでしゅ!」

なにが違うと言うのだろう。店主さんは頭を激しく振っている。

「どういうことです?」
「こ、これ、これは.....」
「?」
「た、たん、単なる舌足らじゅでしゅうううううううううううううううううう!」

滑舌悪いだけなのかよ!紛らわしいわ!

・・・。

その後落ち着いた店主さんに、改めて俺の武器の手入れとアテナの斧を頼むことにした。

「よ、よろ、よろしくお願いしましゅ。ボ、ボク、ボクはセラフィナイト。
 や、やさ、優しいお客さんにはナイトと呼んで欲しいでしゅ!」

.....ナイト?セラフィのほうがかわいいと思うんだが?セラフィは愛名なのかな?

そう言うと、ナイトさんはたはは~と笑いながらなぜか敬礼をしてきた。


ちゃんとしてればほっこりする子なんだけどな~。目がクリクリしてるし。

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アユムの所持金:584000ルクア【↑550000】
冒険者のランク:A(クリア回数:4回)

このお話の歩数:約26000歩
ここまでの歩数:約10640300歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:4612【↑6】

種族:人間
年齢:26
性別:♂

職業:凡人
称号:女神の付き人

体力:4622(+4612)【↑6】
魔力:4622(+4612)【↑6】
筋力:4617(+4612)【↑6】
耐久:4617(+4612)【↑6】
敏捷:4772(+4712)【↑6】

装備:疾風の剣(敏捷+100)

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法

Lv.2:浄化魔法

Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密
   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性
   状態異常耐性

共有:アイテムボックスLv.3
   パーティー編成Lv.1
   ダンジョンマップLv.3
   検査Lv.3
   造形魔法Lv.3

固有:ウォーキングLv.4612 1896/4613
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き

次回、驚愕ナイトさん!

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今日のひとこま

~俺がおかしいの!?~

「アテナの斧はどんな感じにするつもりなんですか?」
「か、かる、軽くて、と、とに、とにかく頑丈にするでしゅ」
「やっぱりそうなりますか。それだと破壊力には期待できなさそうですね」
「な、なん、なんででしゅか?」

「.....え?重さと破壊力は比例しますよね?」
「し、しま、しましゅが、か、かる、軽くても使える武器にはしましゅよ?」
「へ~。さすがですね」
「よ、よう、要は相手を叩き潰せればいいんでしゅ。お、おも、おもいっきり頑丈にしましゅ」

.....は?叩き潰す?アテナは斧なんだけど?

「あ、あの。斧ですよね?」
「お、おの、斧でしゅ」
「斧なのに相手を叩き潰すんですか?叩き切るのではなく?」
「な、なに、なに言っているんでしゅか?」

「あれ?俺がおかしいの!?」
「歩はさっきからなにいっているのー?」
「斧ってどういうふうに使うものなんだ?」
「んー?敵をぐちゃーって潰す武器でしょー?常識だよー」

それは棍棒やハンマーとかでは?斧は叩き切るものなはず.....

「お、おの、斧はぐちゃーで合ってましゅ」
「.....じゃあ、棍棒は?」
「べちゃーだねー!」
「べ、べ、べちゃーでしゅ」

「..........じゃ、じゃあハンマーは?」
「ぺったんぺったんだねー!」
「ぺ、ぺ、ぺったんぺったんでしゅ」

なんでハンマーがそんなかわいい音なんだよ!餅でも付く気か!?もうやだ、この世界
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