わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

すんのはじめ

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第2章

2-8 たっ君と初めての・・・

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 たっ君と待ち合わせて、私はひまわりの絵のTシャツにジーンの短パンにハイソックスで、いつもの野球帽。リュックを背負って、中には朝からばっちゃんに手伝ってもらって作った玉子、ツナ、ベーコンのサンドイッチを入れていた。

 ばっちゃんには、たっ君とハイキングに行くと打ち明けていたのだけど、ばっちゃんはお母さんから、私とたっ君のとのことを聞いているのだかは、わからないのだけど

「実海ちゃんの 好きな男の子と行くんじゃぁー 良いよね 楽しんでらっしゃい」と、言ってくれていた。その時、たっ君とのことを、ばっちゃんは、きっと、親身になって聞いてくれるよねって 思っていた。


「みゅうみゅん そのひまわりの絵とピンクのスニーカーじゃぁなければ 男の子だなー」

「そう? ふつうヤン もっと 女の子っぽいほうが良いの?」

「そーいうわけちゃうけどなー みゅうみゅんが良ければ 良いんだけど」

 目的地の駅に着いて、歩き出したんだけど、私は、手を繋いで歩いてくれないんかなーと思いながら・・・しばらくして、たっ君は手を差し出してきてくれたのだ。

 歩いて1時間もかからないで、第1の目標の滝に着いていた。岩とかジャリがゴロゴロしているけど、きれいで川底まで透き通るようなたっぷりの水。私は、滝というものを真近で見るのは初めてなのだ。そんなに落差は無いんだけど、飛び跳ねるようなしぶきに感動していた。

「なぁ 服脱いで あの滝の下まで いこーぉ」
 
「えっ えー そんなこと出来るかよー」

「ふふっ じょーだんだよ! でも 靴 脱いで浸かるだけ」と、私が脱いで、さっさと水に入って行くと、たっ君も観念したのか続いてきた。

「ひゃー 冷たいネ! でも、気持ちいいなぁー 水がきれい! なんか居ないのかなぁー」と、私は石とかどかしていたら

「うーん 昔は 沢がにとかいたみたいだけどなー」

「へぇー 見つけよーょー」と、私がどんどん奥に進んで行くもんだから

「そんなに奥は危ないって! すべるぞー」
 
 私は「平気 平気」と、大きな岩を覗き込むようにしていたら 手が滑って 前のめりになった時 後ろから たっ君が咄嗟に抱え込むようにして助けてくれた。

「ありがとう」と、振り向いた時 たっ君の顔が・・・私の唇にチュッとしてきたのだ。一瞬だったけど・・

「いけないよーぉー そんなの・・・」

「助けた 褒美だよ でなかったら みゅうみゅんは ずぶ濡れになってたぞ」

「なんだけど・・・ずるい」

「まぁ ええやん もう 足も冷たくなってきたろーぅ? 腹へったなぁ」

 川っぺりに座って、持ってきたサンドイッチを用意した。

「うまい! みゅうみゅんの作ったの 食べれるなんて夢みたいだよ 女の子なんだなぁー」

「なによー それ! おおげさなんだよ 女の子だよー 特に、たっ君の前ではネ! おいしい? よかったぁー」

 その後、駅の反対側なんだけど、たっ君が大きな吊り橋があるからと、川沿いを1時間程歩いて森林公園の中だった。着くと、私はこんなのも初めてなので、飛び跳ねて渡っていた。

「みゅうみゅん 他の人に迷惑だし 静かに歩いてくださいって書いてあったろーぅ」

「あっ そうか つい うれしくなっちゃってネ なぁ ここから飛んだら死んじゃうかなー」

「あったりまえだろー なに 考えてるんだよー」

 それから、展望台に行って、帰り道に林道の下り坂でたっ君が先に行っていて、

「わあわっわぁー」と、私が後ろからふざけて走って下って行った時、たっ君が振り返って抱き留めてくれて・・・一瞬 顔を見合わせていたのだけど・・・たっ君が私の唇に・・・抱きしめている腕も強く締め付けられてきていた。私は、しばらく身動き出来なかったんだけど

「いけないって言ったヤン ・・・ ずるいぃー どさくさに・・・」ようやく、解放された時に、声を出せた。私・・・

「キスする時は 好きって 言うもんやでー・・・ たっ君 好きやー」と、私からたっ君に抱きついていって、唇を寄せていったのだ。もう、お母さんとの約束の糸が切れていた。自分でも、甘~い 誘惑に負けていたのだ。私は、いけない子なんだ。

 その後、手を繋いで歩いていてくれたのだけど、そーいえば、ずーっと手を繋いでいてくれたのに、あの時は・・・下り坂だったせいなのか 手は繋いでくれてなかった。わざとなの? 計画的? そんなことを考えながら、私は歩いていたのだけど、心はルンルン気分だった。ちゃんと 確かめ合ったんだものー この時の為に追いかけてきたんだから・・・

「みゅうみゅん あのさー そんな ステップするようなん 歩きにくいよー」

「あー だってさー うれしいんやものー」
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