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第6章
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次の日は、水島のばっちゃんチに私の着物姿をお披露目する意味もあって、年始のご挨拶に。ばっちゃんも一緒に行くことになっていて、旭屋さんの菓子折を持って行った。
「まぁ 実海ちゃん・・・ きれいネ 絢ちゃんに似てきたわねぇー」と、お年玉を・・・断る私に無理やり手渡してきていた。
むこうは、じっちゃんも迎えてくれていて、お昼を一緒にということでリビングのテーブルには幾つかの小鉢と京都で買ってきておいたという磯巻も置かれていた。
「どうだ? 実海ちゃんは 島を離れていて 初めてのお正月だが、寂しくないか?」
「うん 本町のじっちゃん、ばっちゃんも居るし、紳おじちゃんも 島にいる時より お正月ぽい 向こうでは、お正月だからって、そんなに特別なこと無かったからー」
「そうか ウチはな 二人っきりだったから 実海ちゃんが来てくれて嬉しいよ 特に、女の子だから」
「そうなのよ ウチは男の子ふたり兄弟でしょ だから、昔、絢ちゃんが来てくれた時も、華やかで嬉しかったわー 懐かしいわネ 今は、実海ちゃん そうそう 中学は聖女学院に行くんでしょ?」
「うつ うん・・・あんなとこ 私 似合うかなー」
「なに 行ってるのよー そんなに可愛いのにー あそこの制服 ピッタリよ! それに、元町の家から、あの制服姿が出て行くのって、元町のお父様の夢みたいなのよー」
そんなわけで、後は、おとんとまわぁまんまーの話が殆どで、帰るときに
「実海ちゃん もっと 遊びに来てちょうだいな せっかく 近くにいるんだからー 私達にとっても 可愛い孫なのよ」と、ばっちゃんに、それとなく 言われていたのだ。
4日の日はすみれちゃんチに集まる予定だった。じっちゃんとばっちゃんは、紳おじちゃん、山本部長と手分けして年始のあいさつ回りで出掛けていった。その前に、私は 僕んちのクッキーを持って行くようにと言われていたのだ。泉希は 旭屋さんのあかつき という三笠饅頭を手土産にしたと言っていた。
新年なので、二人とも一応スカートにしようよと言うので、私はチェックのプリーツスカートにしていた。だけど、男の子対策にしっかりとスパッツを穿いてきていた。
お昼ご飯の代わりにと、男どもにはモスバーガーを買ってくるように打ち合わせしていて、すみれちゃんチには気を使わせないようにと思っていたのだけど、食卓にはシューマイとフルーツサラダが並べてあった。お父さんとお母さんは出掛けて行ったと言う風にすみれちゃんが言っていた。
「お父さん 帰って来てるんだ」
「そう でもね 明日から 瀬戸内海の島に行くって言ってた 島の生活を撮りにいくんだってー 今までも さんざん撮ってきたのにね」
「なぁ すみれ 何か聞かせてくれよー ピァノ うっせーわ とか」と、道弘が言い出した。
「えぇー そんなの弾けないよー」 私 そうだ すみれはピァノもやってるんだー。そーいえば リビングの隅っこにピアノが置かれていた。
だけど、すみれちゃんが弾き始めたのは うっせーわ だった。詰まりながらもなんとか弾き終えて、続いて パプリカ を最後まできれいに弾いていた。
「すごいぃー すみれ 上手」と、私が手を叩いていると
「そーでもないの 半分 お母さんに言われて練習してるの 一つぐらい 特技を持っておくものよって」
「だけどな すみれは陰でコツコツと努力してるんやー こいつのええとこ・・・や」と、途中で道弘君は照れてきたのか、口をつむんでいた。
「ふ~ん 特技ねぇー みゅうみゅん なんも無いなぁー」
「いや みゅうみゅんは 存在 そのものが特技や」
「道弘 あんた みゅんと仲ええもんなぁー なぁ 励は? 好きな娘 おるん?」と、泉希が聞いていた。
「・・・俺は ず~ぅと 泉希 一筋やー」
「えぇー 今まで そんなことぉー 一言も・・・」
「そんなことないけど 泉希は高嶺の花やったから・・・ そんなん言ったら 怒られそうでー」
「なんも 怒らへんよー 女の子って 好きって言われたら嬉しいもんやでー」
「じゃぁ 俺とつきあってくれるんかぁ?」
「それと これとは 別や!」
「へっ 励 振られてやんのー」と、道弘が茶化すと、二人でもみ合っていた。
「なぁ みゅん 中学 聖女学院にいくんやろー 寂しくなるネ」
「うーん みゅうみゅんも皆と一緒のほうがええねんけどなぁ まわぁまんまーが その為にこっちに送り出してくれたんやー だから 逆らえへんのんやー」
「まわぁまんまー って おかんのことかぁ? 教育ママなんか? だいたいやなー あそこはお上品なお嬢様学校やでー みゅうみゅんみたいな・・・似合わんなぁー」と、道弘が顔の前で手を振っていたけど、私はその手をペシッとして
「なんやねん みゅうみゅんは なんやってぇー?」
「いや だからぁー 俺等と一緒の中学に・・・ 俺も 皆も 寂しい」
私は、その時、思い詰めていた。私だって、みんなと別々は嫌やー。まず、あの教頭先生に言って味方に付けて、ばっちゃんにも言ってみようと・・・。だいたい 聖女学院に行くって意味が解らなかった。いくら じっちゃんの夢だって言っても・・・。確かに、私には似合わないと感じていた。それよりも、皆と同じ中学に行って暴れたい・・・
「まぁ 実海ちゃん・・・ きれいネ 絢ちゃんに似てきたわねぇー」と、お年玉を・・・断る私に無理やり手渡してきていた。
むこうは、じっちゃんも迎えてくれていて、お昼を一緒にということでリビングのテーブルには幾つかの小鉢と京都で買ってきておいたという磯巻も置かれていた。
「どうだ? 実海ちゃんは 島を離れていて 初めてのお正月だが、寂しくないか?」
「うん 本町のじっちゃん、ばっちゃんも居るし、紳おじちゃんも 島にいる時より お正月ぽい 向こうでは、お正月だからって、そんなに特別なこと無かったからー」
「そうか ウチはな 二人っきりだったから 実海ちゃんが来てくれて嬉しいよ 特に、女の子だから」
「そうなのよ ウチは男の子ふたり兄弟でしょ だから、昔、絢ちゃんが来てくれた時も、華やかで嬉しかったわー 懐かしいわネ 今は、実海ちゃん そうそう 中学は聖女学院に行くんでしょ?」
「うつ うん・・・あんなとこ 私 似合うかなー」
「なに 行ってるのよー そんなに可愛いのにー あそこの制服 ピッタリよ! それに、元町の家から、あの制服姿が出て行くのって、元町のお父様の夢みたいなのよー」
そんなわけで、後は、おとんとまわぁまんまーの話が殆どで、帰るときに
「実海ちゃん もっと 遊びに来てちょうだいな せっかく 近くにいるんだからー 私達にとっても 可愛い孫なのよ」と、ばっちゃんに、それとなく 言われていたのだ。
4日の日はすみれちゃんチに集まる予定だった。じっちゃんとばっちゃんは、紳おじちゃん、山本部長と手分けして年始のあいさつ回りで出掛けていった。その前に、私は 僕んちのクッキーを持って行くようにと言われていたのだ。泉希は 旭屋さんのあかつき という三笠饅頭を手土産にしたと言っていた。
新年なので、二人とも一応スカートにしようよと言うので、私はチェックのプリーツスカートにしていた。だけど、男の子対策にしっかりとスパッツを穿いてきていた。
お昼ご飯の代わりにと、男どもにはモスバーガーを買ってくるように打ち合わせしていて、すみれちゃんチには気を使わせないようにと思っていたのだけど、食卓にはシューマイとフルーツサラダが並べてあった。お父さんとお母さんは出掛けて行ったと言う風にすみれちゃんが言っていた。
「お父さん 帰って来てるんだ」
「そう でもね 明日から 瀬戸内海の島に行くって言ってた 島の生活を撮りにいくんだってー 今までも さんざん撮ってきたのにね」
「なぁ すみれ 何か聞かせてくれよー ピァノ うっせーわ とか」と、道弘が言い出した。
「えぇー そんなの弾けないよー」 私 そうだ すみれはピァノもやってるんだー。そーいえば リビングの隅っこにピアノが置かれていた。
だけど、すみれちゃんが弾き始めたのは うっせーわ だった。詰まりながらもなんとか弾き終えて、続いて パプリカ を最後まできれいに弾いていた。
「すごいぃー すみれ 上手」と、私が手を叩いていると
「そーでもないの 半分 お母さんに言われて練習してるの 一つぐらい 特技を持っておくものよって」
「だけどな すみれは陰でコツコツと努力してるんやー こいつのええとこ・・・や」と、途中で道弘君は照れてきたのか、口をつむんでいた。
「ふ~ん 特技ねぇー みゅうみゅん なんも無いなぁー」
「いや みゅうみゅんは 存在 そのものが特技や」
「道弘 あんた みゅんと仲ええもんなぁー なぁ 励は? 好きな娘 おるん?」と、泉希が聞いていた。
「・・・俺は ず~ぅと 泉希 一筋やー」
「えぇー 今まで そんなことぉー 一言も・・・」
「そんなことないけど 泉希は高嶺の花やったから・・・ そんなん言ったら 怒られそうでー」
「なんも 怒らへんよー 女の子って 好きって言われたら嬉しいもんやでー」
「じゃぁ 俺とつきあってくれるんかぁ?」
「それと これとは 別や!」
「へっ 励 振られてやんのー」と、道弘が茶化すと、二人でもみ合っていた。
「なぁ みゅん 中学 聖女学院にいくんやろー 寂しくなるネ」
「うーん みゅうみゅんも皆と一緒のほうがええねんけどなぁ まわぁまんまーが その為にこっちに送り出してくれたんやー だから 逆らえへんのんやー」
「まわぁまんまー って おかんのことかぁ? 教育ママなんか? だいたいやなー あそこはお上品なお嬢様学校やでー みゅうみゅんみたいな・・・似合わんなぁー」と、道弘が顔の前で手を振っていたけど、私はその手をペシッとして
「なんやねん みゅうみゅんは なんやってぇー?」
「いや だからぁー 俺等と一緒の中学に・・・ 俺も 皆も 寂しい」
私は、その時、思い詰めていた。私だって、みんなと別々は嫌やー。まず、あの教頭先生に言って味方に付けて、ばっちゃんにも言ってみようと・・・。だいたい 聖女学院に行くって意味が解らなかった。いくら じっちゃんの夢だって言っても・・・。確かに、私には似合わないと感じていた。それよりも、皆と同じ中学に行って暴れたい・・・
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