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第10章
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2学期が始まって、我等キャンキャンズもみんな揃って練習していたのだが、改めて見てみると、全員がバラバラの色だけど、それなりにラグビーの練習着みたいなものを着ていた。私も、紳おじちゃんが買ってきてくれていたのだ。そして、紅林先生と国守先生も時々、タックルの練習の相手をしてくれていた。
だけど、月末には中間考査があって、1週間前には練習も休みにしているので、私は泉希ンチに一緒に勉強するので学校帰りに寄った時、部屋に上がると
「あっ あん時のみんなの写真!」 まつりの時のキャンキャンズの少し大きめの全体写真が机の横に貼ってあった。
「うん 励からもらった」
「えーぇ みゅうみゅんはもらってない!」
「だって みゅんにはツーショットのん 渡したって言ってたよー」
「うん もらった・・・ だけど、ばっちやんに見られたら・・・飾れないの」
「へぇー まだ 内緒にしてるのぉー? たっ君とのこと」
「内緒にしてるんちゃうでー 詳しく話して無いだけやー でも、知ってると思う 前もたっ君ンチに行くって言ってたから」
「まぁ 同じよーなもんやー いつまで そんなん?」
「そのうちにな 自然と・・・」
「ふ~ん みゅんの好きにしたらええねんけどな」
「そんでもな 一度 たっ君チに行った時 お母さんにも会ったよ なに言われるんかと怖かったけど 優しいお母さんだった」
「あっ そう 一度見かけたことあるけど きちんとしてそーやなー」
「うん テキパキしてて上品な人 ビシッと着物も着ていた」
次の土曜日はたっ君と図書館に・・・泉希も一緒だ。向こうには、重光君と颯君が来ていた。そして、朝陽も呼んでいたのだ。たまたま、席が後ろだったから声を掛けていた。
「朝陽ちゃんって なんとなく みゅうみゅんとイメージが似てるんだよなー 猫がダッシュする時みたいな感じ」と、重光君がポツンと言うと、朝陽が
「えっ 猫ですかー ふたりとも チーターとか」
「そーだね でも、もっと可愛いから・・」
「ふふっ 可愛いって男の子に言われたの 初めて」と、朝陽はご機嫌だった。
お昼過ぎまで、集中して勉強していたのだけど
「そろそろ 切り上げようか? 腹減ってきた」と、たっ君が言い出して
「うん たこ焼き たこ焼き!」と、私も乗り気になっていた。それから、みんなでぞろぞろと行って
「おばちゃん 焼きそばから 6人分」と、重光君が注文して
「ウチ 冷やし飴も」と、私は続いたのだ。
「おーおー 今日は団体さんかぁ? じゃぁ 焼きそばは半分ずつな そんなに いっぺんに焼けへんがなー」
と、出てきた時、4皿に私とたっ君のは二人分なのだろう、重光君は迷わず、それを私とたっ君のもとに渡してきていて、ベンチがひとつあるだけなので奥から折りたたみの椅子を持ってきたりして、せわしく動いていたのだ。私と、たっ君と朝陽がベンチに腰掛けていて、椅子が2つしか無いので、重光君は立ったまま食べ出していた。
私が、たっ君の持っているお皿のを隣から突ついていたので、朝陽はそれをチラチラと見ていて、今度は 私が持っていた冷やし飴のコップも飲んだ後、たっ君の口元に持っていったら
「なぁ みゅん等 そんなん? そらぁー 公認で付き合ってるんやろけど・・」
「そやでー ウチ等 いつも こんなんやー」
「へぇー そーなんやー ・・・彼氏やもんなー」と、泉希のほうを見ながら・・・だけど、泉希はうなずいているだけだった。
「なぁ 朝陽ちゃんは 脚がまぶしいーなぁ 短いので」と、重光君が。私と泉希はショートパンツだったけど、朝陽は奥まで見えそうなブルーの短いスカートだったから。
「うん こんなん いつもやー でも、黒いスパッツ穿いてるでー ウチ 走る時 いつも短パンやから 見えても、平気やー 今でも、練習のときは短パンやんかぁー いまさら、気になるん?」
「いや まぁ 見慣れてるはずなんやけど スカートからっていうとなー ドキっとする なぁ 颯?」
「うっ 振るなよー 確かに さっきから、黒いのがチラチラとー」
「あのなー 君達から、そんな眼で見られてるんか思ったら 意識するやんかー アホ!」
そして、たこ焼きが来た時も、たっ君の持っているお皿から私が爪楊枝を刺して食べているのを じーっと 朝陽ちゃんが見ていたかと思うと、急に
「なぁ 重光君は好きな子おるん?」
「なんや 急に 僕は みゅうみゅんが好きやでー」
「へっ 帯士君に怒られるヤン」
「好きになるのは勝手やろー 帯士公認やー」
「へぇー 颯君は?」
「はぁーぁ 僕は・・・泉希ちゃん」
「あっ 学校一の美少女を・・ 厚かましいわー なぁ 泉希?」
その時、私はたっ君の顔を見ていた。彼は、重光君の顔を見ていて、ふたりとも暗黙の了解をしているようだった。颯君は無理してるんだー。
「それこそ、勝手やろー 朝陽ちゃんこそ 好きな奴おるん?」
「ウチはなー そーやなー バスケットの川堤善一郎先輩 同じ小学校でな 背も高いし、優しそーで 恰好ええやん 憧れてんねん でも、この前 遭遇した 左近欣悟君も 良いなぁーって思ってんねん」
「えっ 善一郎かぁー まぁ 女の子に人気あるもんなぁー でも 朝陽ちゃんも 気が多いのぅー」
「でも こっちが 勝手に 思ってるだけなんやけどー 君達みたいに」と、朝陽ちゃんは明るかった。
「泉希ちゃんは?」と、急に聞かれた泉希は
「ウチ? ・・・ウチは・・・ 今は、ラグビーと その仲間が好き」と、遠くを見ながら答えていた。たぶん、ヨッさんのことを想い浮かべていたのだろう。
だけど、月末には中間考査があって、1週間前には練習も休みにしているので、私は泉希ンチに一緒に勉強するので学校帰りに寄った時、部屋に上がると
「あっ あん時のみんなの写真!」 まつりの時のキャンキャンズの少し大きめの全体写真が机の横に貼ってあった。
「うん 励からもらった」
「えーぇ みゅうみゅんはもらってない!」
「だって みゅんにはツーショットのん 渡したって言ってたよー」
「うん もらった・・・ だけど、ばっちやんに見られたら・・・飾れないの」
「へぇー まだ 内緒にしてるのぉー? たっ君とのこと」
「内緒にしてるんちゃうでー 詳しく話して無いだけやー でも、知ってると思う 前もたっ君ンチに行くって言ってたから」
「まぁ 同じよーなもんやー いつまで そんなん?」
「そのうちにな 自然と・・・」
「ふ~ん みゅんの好きにしたらええねんけどな」
「そんでもな 一度 たっ君チに行った時 お母さんにも会ったよ なに言われるんかと怖かったけど 優しいお母さんだった」
「あっ そう 一度見かけたことあるけど きちんとしてそーやなー」
「うん テキパキしてて上品な人 ビシッと着物も着ていた」
次の土曜日はたっ君と図書館に・・・泉希も一緒だ。向こうには、重光君と颯君が来ていた。そして、朝陽も呼んでいたのだ。たまたま、席が後ろだったから声を掛けていた。
「朝陽ちゃんって なんとなく みゅうみゅんとイメージが似てるんだよなー 猫がダッシュする時みたいな感じ」と、重光君がポツンと言うと、朝陽が
「えっ 猫ですかー ふたりとも チーターとか」
「そーだね でも、もっと可愛いから・・」
「ふふっ 可愛いって男の子に言われたの 初めて」と、朝陽はご機嫌だった。
お昼過ぎまで、集中して勉強していたのだけど
「そろそろ 切り上げようか? 腹減ってきた」と、たっ君が言い出して
「うん たこ焼き たこ焼き!」と、私も乗り気になっていた。それから、みんなでぞろぞろと行って
「おばちゃん 焼きそばから 6人分」と、重光君が注文して
「ウチ 冷やし飴も」と、私は続いたのだ。
「おーおー 今日は団体さんかぁ? じゃぁ 焼きそばは半分ずつな そんなに いっぺんに焼けへんがなー」
と、出てきた時、4皿に私とたっ君のは二人分なのだろう、重光君は迷わず、それを私とたっ君のもとに渡してきていて、ベンチがひとつあるだけなので奥から折りたたみの椅子を持ってきたりして、せわしく動いていたのだ。私と、たっ君と朝陽がベンチに腰掛けていて、椅子が2つしか無いので、重光君は立ったまま食べ出していた。
私が、たっ君の持っているお皿のを隣から突ついていたので、朝陽はそれをチラチラと見ていて、今度は 私が持っていた冷やし飴のコップも飲んだ後、たっ君の口元に持っていったら
「なぁ みゅん等 そんなん? そらぁー 公認で付き合ってるんやろけど・・」
「そやでー ウチ等 いつも こんなんやー」
「へぇー そーなんやー ・・・彼氏やもんなー」と、泉希のほうを見ながら・・・だけど、泉希はうなずいているだけだった。
「なぁ 朝陽ちゃんは 脚がまぶしいーなぁ 短いので」と、重光君が。私と泉希はショートパンツだったけど、朝陽は奥まで見えそうなブルーの短いスカートだったから。
「うん こんなん いつもやー でも、黒いスパッツ穿いてるでー ウチ 走る時 いつも短パンやから 見えても、平気やー 今でも、練習のときは短パンやんかぁー いまさら、気になるん?」
「いや まぁ 見慣れてるはずなんやけど スカートからっていうとなー ドキっとする なぁ 颯?」
「うっ 振るなよー 確かに さっきから、黒いのがチラチラとー」
「あのなー 君達から、そんな眼で見られてるんか思ったら 意識するやんかー アホ!」
そして、たこ焼きが来た時も、たっ君の持っているお皿から私が爪楊枝を刺して食べているのを じーっと 朝陽ちゃんが見ていたかと思うと、急に
「なぁ 重光君は好きな子おるん?」
「なんや 急に 僕は みゅうみゅんが好きやでー」
「へっ 帯士君に怒られるヤン」
「好きになるのは勝手やろー 帯士公認やー」
「へぇー 颯君は?」
「はぁーぁ 僕は・・・泉希ちゃん」
「あっ 学校一の美少女を・・ 厚かましいわー なぁ 泉希?」
その時、私はたっ君の顔を見ていた。彼は、重光君の顔を見ていて、ふたりとも暗黙の了解をしているようだった。颯君は無理してるんだー。
「それこそ、勝手やろー 朝陽ちゃんこそ 好きな奴おるん?」
「ウチはなー そーやなー バスケットの川堤善一郎先輩 同じ小学校でな 背も高いし、優しそーで 恰好ええやん 憧れてんねん でも、この前 遭遇した 左近欣悟君も 良いなぁーって思ってんねん」
「えっ 善一郎かぁー まぁ 女の子に人気あるもんなぁー でも 朝陽ちゃんも 気が多いのぅー」
「でも こっちが 勝手に 思ってるだけなんやけどー 君達みたいに」と、朝陽ちゃんは明るかった。
「泉希ちゃんは?」と、急に聞かれた泉希は
「ウチ? ・・・ウチは・・・ 今は、ラグビーと その仲間が好き」と、遠くを見ながら答えていた。たぶん、ヨッさんのことを想い浮かべていたのだろう。
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