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第11章
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次の日 私達は、軽く反省しょうと集まっていた。
「どうしても、璃々のとこで掴まってしまうのよね 向こうのフォワードも追いついてくるから・・泉希が深いぶんパスが遅れてしまう」と、桜が言ってきて
「うーん だけど キックパスとか 他にも仕掛けられるからね」と、私が言うと
「いっそのこと ウチがおとりになって 朝陽がウチの後ろに来てパスを受けるってのは?」
「だけど 璃々 朝陽の相手もっと増えるよ 多分 ・・みゅん ウチにパスした後、璃々の後ろに来られへんか?」と、泉希が
「うーん どうかなー 間に合うかなー」
「間に合わせるんだよ そしたら 璃々がみゅんに後ろパスして みゅんが相手のウイング目掛けて走るんよ 向こうのセンターが来たとしても朝陽にパスして、後は朝陽が振り切るんよ 1対1やから うまいこといけば、みゅんが相手のセンターとウイングを引き付ければ・・・」
その後、その練習をして、サインプレーのNo.3桜が比較的うまく行ったので、その練習も集中的にしていた。私は、チームのコンビネーションがうまくいっているので、すごく上達していると感じていたのだ。
「なぁ さっきから みゅん なんか ぼーぉっとしてへん? なんかあったんか?」と、帰り道で泉希が顔を覗き込んできた。
「えっ そうかぁ? みゅうみゅんなぁー みんなで、すごぉー うもうなったような気がするねん まだ 半年やでー それも、こんところ急にやんかー なんか すごい仲間が集まったんやなぁーって 考えててん でもな 泉希も璃々もすごぉーいでー でも・・・」
「でもってなんやねん はっきり 言いいナァー」
「うん ・・・ 璃々を見てて思ったんやけどなぁー マークされるん決まってるヤン 泉希もそうやー きっと、マークされるてっ ふたりとも すごいんやでー それに 二人ともなー 突破力あるしー」
「ふ~ん 何心配してるん? 璃々は速いし、ウチも頑張るって! 璃々がマークされるから、今日のんみたいに、みゅんが後ろ カバーするんやんかー 心配いらん 昨日も 向こうの監督さんも感心してたやん」
「それは ウチ等が伸びたんは・・・泉希も璃々も 直ぐに 一緒にやってくれたお陰やー」
「そんなことないよ! みゅんが熱かったから・・・ ほっとかれへんヤン たぶん 璃々も同じ気持ちやってんやでー みゅんは不思議ちゃんやから」と、私が何だかスッキリしないまま、話がそれてしまっていたんだけど。
「ふふっ その泉希も 変りもんやー」
「なぁ 昼から みゅんのとこ行ってもええかぁー 冬休みの宿題の確認とパスの練習しょっ」
「うん ええけどー ヨッさん 多分 居れへんでぇー」
「何でよー そんなんと 違うってー」
「あっ あっ 泉希 眼がおよいでるぅー」
宿題をお互いに確認し合って、中庭でパスの練習をしていると、夕方近くになってヨッさんが外回りから帰ってきたみたいで、倉庫で片付けをしていた。
「あっ ヨッさん 帰ってきたみたいやでー 呼んでこよか?」
「ええよー 仕事の邪魔やんかー それに ウチ 練習したままでシャワーもしてきてへんしー」
「そんなん 関係無い 無い! 急に女の子になるなッ!」
そのうち、ヨッさんが来て
「おふたりさん 仲がよろしおまんなー 練習でっかぁー?」
「あっ ヨッさん この前は試合観に連れてってくれて ありがとう 楽しかったわー ホルモンも美味しかったわー」
「はぁ 俺も楽しかったっす 喜んでもらえて 良かった!」と、一言交わして事務所に入って行った。
「なんやのー 泉希 眼が潤んでるでー めろめろやんかー もぉー」
「そやろー 聞いた? 今の! 俺も楽しかったです って!」
「そんなん 普通に言うやろー」
「ちゃう あれは愛情こもってるんやー だって ウチは みゅんみたいに 練習中にイチイチャできひんモン 他人前でもあんなことするってー 羨ましいわぁー」
「うー あれは・・・ちゃうでー たっ君が・・・」
「まぁ ええやんかー お互い 愛を育んでるんやー」
「もぉーう 知らん! それよりもさー 土曜日の練習 サッカー部は12時までやんかー? そのあと ウチ等 使われへんやろかー?」
「うーん そうやなー 広いとこでやりたいよねー 連続した練習もできるしなー」
「明日 先生に相談してみよー 8時からの練習 9時から1時にしたら ええねん もう 4時間ぐらい大丈夫やでー」
「みゅうみゅんとやってると ほんまに 全国近いような気になってくるね」
「そうやー 今の仲間と 全国 掴むんやでー みゅうみゅんは本気やー 姫野様に見てもらうんやー」
「また その姫野様なんかい?」と、泉希は私のお尻を叩いてきていた。
「どうしても、璃々のとこで掴まってしまうのよね 向こうのフォワードも追いついてくるから・・泉希が深いぶんパスが遅れてしまう」と、桜が言ってきて
「うーん だけど キックパスとか 他にも仕掛けられるからね」と、私が言うと
「いっそのこと ウチがおとりになって 朝陽がウチの後ろに来てパスを受けるってのは?」
「だけど 璃々 朝陽の相手もっと増えるよ 多分 ・・みゅん ウチにパスした後、璃々の後ろに来られへんか?」と、泉希が
「うーん どうかなー 間に合うかなー」
「間に合わせるんだよ そしたら 璃々がみゅんに後ろパスして みゅんが相手のウイング目掛けて走るんよ 向こうのセンターが来たとしても朝陽にパスして、後は朝陽が振り切るんよ 1対1やから うまいこといけば、みゅんが相手のセンターとウイングを引き付ければ・・・」
その後、その練習をして、サインプレーのNo.3桜が比較的うまく行ったので、その練習も集中的にしていた。私は、チームのコンビネーションがうまくいっているので、すごく上達していると感じていたのだ。
「なぁ さっきから みゅん なんか ぼーぉっとしてへん? なんかあったんか?」と、帰り道で泉希が顔を覗き込んできた。
「えっ そうかぁ? みゅうみゅんなぁー みんなで、すごぉー うもうなったような気がするねん まだ 半年やでー それも、こんところ急にやんかー なんか すごい仲間が集まったんやなぁーって 考えててん でもな 泉希も璃々もすごぉーいでー でも・・・」
「でもってなんやねん はっきり 言いいナァー」
「うん ・・・ 璃々を見てて思ったんやけどなぁー マークされるん決まってるヤン 泉希もそうやー きっと、マークされるてっ ふたりとも すごいんやでー それに 二人ともなー 突破力あるしー」
「ふ~ん 何心配してるん? 璃々は速いし、ウチも頑張るって! 璃々がマークされるから、今日のんみたいに、みゅんが後ろ カバーするんやんかー 心配いらん 昨日も 向こうの監督さんも感心してたやん」
「それは ウチ等が伸びたんは・・・泉希も璃々も 直ぐに 一緒にやってくれたお陰やー」
「そんなことないよ! みゅんが熱かったから・・・ ほっとかれへんヤン たぶん 璃々も同じ気持ちやってんやでー みゅんは不思議ちゃんやから」と、私が何だかスッキリしないまま、話がそれてしまっていたんだけど。
「ふふっ その泉希も 変りもんやー」
「なぁ 昼から みゅんのとこ行ってもええかぁー 冬休みの宿題の確認とパスの練習しょっ」
「うん ええけどー ヨッさん 多分 居れへんでぇー」
「何でよー そんなんと 違うってー」
「あっ あっ 泉希 眼がおよいでるぅー」
宿題をお互いに確認し合って、中庭でパスの練習をしていると、夕方近くになってヨッさんが外回りから帰ってきたみたいで、倉庫で片付けをしていた。
「あっ ヨッさん 帰ってきたみたいやでー 呼んでこよか?」
「ええよー 仕事の邪魔やんかー それに ウチ 練習したままでシャワーもしてきてへんしー」
「そんなん 関係無い 無い! 急に女の子になるなッ!」
そのうち、ヨッさんが来て
「おふたりさん 仲がよろしおまんなー 練習でっかぁー?」
「あっ ヨッさん この前は試合観に連れてってくれて ありがとう 楽しかったわー ホルモンも美味しかったわー」
「はぁ 俺も楽しかったっす 喜んでもらえて 良かった!」と、一言交わして事務所に入って行った。
「なんやのー 泉希 眼が潤んでるでー めろめろやんかー もぉー」
「そやろー 聞いた? 今の! 俺も楽しかったです って!」
「そんなん 普通に言うやろー」
「ちゃう あれは愛情こもってるんやー だって ウチは みゅんみたいに 練習中にイチイチャできひんモン 他人前でもあんなことするってー 羨ましいわぁー」
「うー あれは・・・ちゃうでー たっ君が・・・」
「まぁ ええやんかー お互い 愛を育んでるんやー」
「もぉーう 知らん! それよりもさー 土曜日の練習 サッカー部は12時までやんかー? そのあと ウチ等 使われへんやろかー?」
「うーん そうやなー 広いとこでやりたいよねー 連続した練習もできるしなー」
「明日 先生に相談してみよー 8時からの練習 9時から1時にしたら ええねん もう 4時間ぐらい大丈夫やでー」
「みゅうみゅんとやってると ほんまに 全国近いような気になってくるね」
「そうやー 今の仲間と 全国 掴むんやでー みゅうみゅんは本気やー 姫野様に見てもらうんやー」
「また その姫野様なんかい?」と、泉希は私のお尻を叩いてきていた。
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