85 / 129
第11章
11-9
しおりを挟む
「なぁ 璃々って 利勝君に冷たすぎひんか?」
「まぁ あんなもんちゃう? あの子は前から男の子にはそっけないでー 女の子にもそのけらいはあるけどネ ベタベタするん好きちゃうんちやう? 今までにも、多分 男の子から告白されることもあったと思うでー それでも、相手にしてへんみたい お高いんやー」
「そんでも ウチ等には、ちゃんと 明るいやんかー」
「それは みゅんが居るからやー 小学校の時以来 みゅんには不思議と心許してるんちゃう? ウチな 連携取るんで璃々と話すこと多いやんかー でも なんか まだ 隙間感じることあるでー ウチが考えすぎてるんかもなー」
「へぇー そーなんやー ・・・ あかんなぁー そんなん・・・」
「小学校の時はな あの子 ウチに変な対抗心持ってたんやでー 多分 でも、みゅんが来てから ちょっと変わったけどなー」
「そーやったん? そんなん感じしーひんかったけどなー」
「みゅんは そんなこと お構い無しに近づいていったもんなー 向こうも戸惑ったと思うでー 今は ウチとあの子の間を繋いでるんは みゅんなんやでー もちろん キャンキャンズの仲間も居るけどー」
「ふ~ん」
「そやけど みゅんがあの子をキャプテンに押したんは正解やわー あの子を立てたっていうかー プライド高いからなー もっと やる気にさせたでー」
「みゅうみゅんは なんも考えんと・・・ただ 璃々は、いつも 冷静やしー」
「それで ええねん ウチも 璃々は素晴らしいと思ってるから あのな! 練習で美鈴が入って璃々が控えに回ることあるやろー? あんなこと、前やったら璃々は許さへんでー 自分はいつもトップやないとって思ってる子やから でも、今は、チーム第一やねん それだけ 変ったんやあの子も みゅんが引き込んだからな」
「うん きっと 一緒にやってくれると思ったんやものー」
「だから みゅんは不思議ちゃんなんだよねー でもね もしかすると あの子は自分でも気づいてへんのかもしれんけど・・・上原璃々は水島実海に挑戦して超えようとしてるんちゃうやろか? みゅんの不思議な魅力を・・・」
「そんなん 挑戦とか超えるなんて・・・だって 最初に応えてくれたんやでー 璃々は・・・一緒に やってゆくんやー 仲間やからー」
「まぁ ええって 忘れてー ウチが余計なこと考えすぎなんやわー みゅんは今のままでええ ウチは・・・私は、いっつも みゅんの側におるからー」
そして、2月はミニ文化祭で文化部の発表会とかがあって、1.2年生だけのマラソン大会もあった。学校外に出ての男子5㎞。女子3kmのコース。
男子が先にスタートして、45分後に女子のスタート。私は最初からトップグループに居て、バスケット部の2年生3人と美玖先輩、泉希、璃々の7人で走っていたのだけど2㎞を過ぎたあたりから、私とバスケットの響子先輩、美玖先輩、璃々の4人になっていた。それからは、私と響子先輩の二人が先頭を走っていて、少し遅れて美玖先輩、璃々と並んですみれの姿が見えたのだ。泉希は長距離は苦手なのだ。だけど 「すみれ・・・」と、私も頑張って元気をもらっていた。
私が最初にゴールして、次は響子先輩。ゴールの手前で私が振り切っていたのだ。遅れて、美玖先輩、璃々の順。そして、すみれがゴールして倒れ込んでいた。
やっぱり、先にゴールしていた道弘が最初にすみれのもとに駆け寄っていたのだ。私は、絞ったタオルを持っていったのだけど
「頑張ったな すみれ」
「うん 道弘が ジョギング誘ってくれたからな 走れた 道弘はトップやったんやろ?」
「あかん サッカー部に負けた 2番目やった」
「それでも すごいヤン」
と、二人の間には入っていけなかったのだけど、躊躇している私からタオルをひったくって、先に泉希がすみれの元に駆け寄っていた。ぼぉーとしていると、璃々がわきに寄って来て
「あの子 根性あるね 運動部にも入ってへんねんやろ? 小学校の時も、確か 最後 抜かされたワー」
「すみれのことかぁー? あの子 ピアノやってるから、お母さんから運動部はダメって言われてるんやってー そんでも、太ると道弘から嫌われるからって ジョギングだけはやってるんちゃうかなー」
「あぁー 陸上部の子なぁー・・・ 小学校の時から仲 良いみたいネ」
「うん 家も近所で幼稚園からみたいよ それとなく 道弘も見守ってるみたいやネン」
「ふぅ~ん そーいう子が傍におって あの子もそーいう仲間がおるから、頑張れるんやねー うらやましいネ みゅん等 グループで仲よさそうにやってたもんなー」と、璃々は二人のほうを見ていた。何かを感じるとこがあるのだろうか
「まぁ あんなもんちゃう? あの子は前から男の子にはそっけないでー 女の子にもそのけらいはあるけどネ ベタベタするん好きちゃうんちやう? 今までにも、多分 男の子から告白されることもあったと思うでー それでも、相手にしてへんみたい お高いんやー」
「そんでも ウチ等には、ちゃんと 明るいやんかー」
「それは みゅんが居るからやー 小学校の時以来 みゅんには不思議と心許してるんちゃう? ウチな 連携取るんで璃々と話すこと多いやんかー でも なんか まだ 隙間感じることあるでー ウチが考えすぎてるんかもなー」
「へぇー そーなんやー ・・・ あかんなぁー そんなん・・・」
「小学校の時はな あの子 ウチに変な対抗心持ってたんやでー 多分 でも、みゅんが来てから ちょっと変わったけどなー」
「そーやったん? そんなん感じしーひんかったけどなー」
「みゅんは そんなこと お構い無しに近づいていったもんなー 向こうも戸惑ったと思うでー 今は ウチとあの子の間を繋いでるんは みゅんなんやでー もちろん キャンキャンズの仲間も居るけどー」
「ふ~ん」
「そやけど みゅんがあの子をキャプテンに押したんは正解やわー あの子を立てたっていうかー プライド高いからなー もっと やる気にさせたでー」
「みゅうみゅんは なんも考えんと・・・ただ 璃々は、いつも 冷静やしー」
「それで ええねん ウチも 璃々は素晴らしいと思ってるから あのな! 練習で美鈴が入って璃々が控えに回ることあるやろー? あんなこと、前やったら璃々は許さへんでー 自分はいつもトップやないとって思ってる子やから でも、今は、チーム第一やねん それだけ 変ったんやあの子も みゅんが引き込んだからな」
「うん きっと 一緒にやってくれると思ったんやものー」
「だから みゅんは不思議ちゃんなんだよねー でもね もしかすると あの子は自分でも気づいてへんのかもしれんけど・・・上原璃々は水島実海に挑戦して超えようとしてるんちゃうやろか? みゅんの不思議な魅力を・・・」
「そんなん 挑戦とか超えるなんて・・・だって 最初に応えてくれたんやでー 璃々は・・・一緒に やってゆくんやー 仲間やからー」
「まぁ ええって 忘れてー ウチが余計なこと考えすぎなんやわー みゅんは今のままでええ ウチは・・・私は、いっつも みゅんの側におるからー」
そして、2月はミニ文化祭で文化部の発表会とかがあって、1.2年生だけのマラソン大会もあった。学校外に出ての男子5㎞。女子3kmのコース。
男子が先にスタートして、45分後に女子のスタート。私は最初からトップグループに居て、バスケット部の2年生3人と美玖先輩、泉希、璃々の7人で走っていたのだけど2㎞を過ぎたあたりから、私とバスケットの響子先輩、美玖先輩、璃々の4人になっていた。それからは、私と響子先輩の二人が先頭を走っていて、少し遅れて美玖先輩、璃々と並んですみれの姿が見えたのだ。泉希は長距離は苦手なのだ。だけど 「すみれ・・・」と、私も頑張って元気をもらっていた。
私が最初にゴールして、次は響子先輩。ゴールの手前で私が振り切っていたのだ。遅れて、美玖先輩、璃々の順。そして、すみれがゴールして倒れ込んでいた。
やっぱり、先にゴールしていた道弘が最初にすみれのもとに駆け寄っていたのだ。私は、絞ったタオルを持っていったのだけど
「頑張ったな すみれ」
「うん 道弘が ジョギング誘ってくれたからな 走れた 道弘はトップやったんやろ?」
「あかん サッカー部に負けた 2番目やった」
「それでも すごいヤン」
と、二人の間には入っていけなかったのだけど、躊躇している私からタオルをひったくって、先に泉希がすみれの元に駆け寄っていた。ぼぉーとしていると、璃々がわきに寄って来て
「あの子 根性あるね 運動部にも入ってへんねんやろ? 小学校の時も、確か 最後 抜かされたワー」
「すみれのことかぁー? あの子 ピアノやってるから、お母さんから運動部はダメって言われてるんやってー そんでも、太ると道弘から嫌われるからって ジョギングだけはやってるんちゃうかなー」
「あぁー 陸上部の子なぁー・・・ 小学校の時から仲 良いみたいネ」
「うん 家も近所で幼稚園からみたいよ それとなく 道弘も見守ってるみたいやネン」
「ふぅ~ん そーいう子が傍におって あの子もそーいう仲間がおるから、頑張れるんやねー うらやましいネ みゅん等 グループで仲よさそうにやってたもんなー」と、璃々は二人のほうを見ていた。何かを感じるとこがあるのだろうか
10
あなたにおすすめの小説
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる