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第2章
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「ガクさんとは うまいこといったんかぁー?」
「えっ 何の話?」
「誤魔化しても ウチにはわかるんやー この前 嘘ついて彼のとこに行ったんやろー わかるわぁー それっくらい」
「やっぱり 菜美にはダメか ほんまは 彼のとこ行ってきた ちゃんと 愛を確かめ合ってきたよ!」
「へぇー ついにかぁー・・・してきたん?」
「なんやーぁー その下品な言い方 愛を貰ってきたの!」
「ふ~ん 愛ねぇー・・・ それで しきりにラインしてるんかー 相手はガクさん?」
「うん だって ウチのには 菜美と家とガクさんのしか入ってへんもん」
私達は4月になって、ようやくスマホを持つことが許されたんだけど、私 別に必要でなかった。けど、ガクさんにだけは知らせておいたのだ。
あれから、立石さんからも音沙汰が無かった。おそらく、一応は新入社員なんだろうから、余裕が無いのだろう。彼には携帯の番号も知らせて無いのだ。もちろん ミマさんにも、だから 彼からもあれっ切りだったのだ。
私は、しばらく家と学校の往復だけで、たまにクラブの書道部に顔を出す程度だったのだけど、菜美は相変わらず、交際範囲も広くって、休みの日でもカラオケとか遊びに出掛けて行くのだ。でも 特定の男の子と付き合っている様子も無かった。
夏休みが近づいた時、学校での3社面談があって、私も菜美も京都の美容専門学校に行くことに決めていて、通うのは少し遠いので、山科辺りのシェァハウスを借りる予定にしていた。
7月の後半になると民宿のほうも予約がそれなりに入ってきていたが、家族連れは極端に減っていた。全体的にも空室が目立ってきていたのだ。この数年、新鮮な魚介も満足に出せるふうでもないし、売りだったイカなんかも手に入らなくなっていた。数年前までは、夜 イカ釣り船なんかを出して賑わっていたのだけども。
もう、この民宿なんかも続けて行くのは無理なんだろうなと思っていた。その時、チラっと立石さんが、援助しても言いよって言っていた言葉がかすめていたけど、建物をきれいにお風呂なんかも大きくしても無駄よねーと感じていた。肝心の魚がとれなくなって、漁師さんも船を出せなくなっているんだからー。それに、こんな小さな浜の海水浴っいう時代じゃあないのよーって。
ガクさんから、お盆前に来るって連絡があって、その日は昼過ぎにやってきた。私は部屋の掃除をしていて、お母さんが対応して
「あんら まぁ あんちゃん お昼ご飯は?」
「途中で 済ませてきました ゆっくり 海に行こうかと・・・」
「そうけぇー まぁ 夕ご飯までゆっくりしといでなぁー 菜美は潮屋さん手伝いに行っとるんやけどー 真美が奥におるけーぇ」
「ここ 掃除終わってんでぇ⤴」と、玄関を入って直ぐ 右側の6畳の部屋に案内して、
「泳ぎに行くんでしょ? ウチ もう直ぐ掃除終わるから 後から行くネ」と、言いながらも、久し振りに会ったので、顔を合わせるのが少し恥ずかしかった。
浜に行くと、彼は波打ち際に座って、海を眺めていた。他には、小さな子供連れの2家族が一緒に来ていてウチのお客さんなのだ。私は隣に・・・
「今年は 独りなん?」
「うん みんなは就職したろぅ 忙しそうだから、声を掛けなかった」
「ねぇ せっかくだから 泳ごうよ」と、海の中で彼は時たま手を繋いでくれていて、波の中に沈んだりして、抱き締めて唇を合わせてきたりもしてくれていた。
今日の泊り客は2家族以外に4人連れの男の人達。さっきまで、ゴムボートで釣りに出ていて、小さなアジが2匹しか釣れなかったと、それでも塩焼きにして出していた。他のお客さんの分の用意を終えて、ガクさんは食事の時も独りなので、私は出来るだけ彼の側に居ることにしていた。
「夜 落ち着いたら 浜に行こうよ そこの樹の下で待ってるよ」
「うん 洗い物済ませたら 行くから」
私が出て行くと、親子家族が丁度 花火を終えたとこみたいだった。別段 言葉を交わすことも無く、彼は浜の方に向かったので、私も後ろから付いて行った。他の人には出来るだけ目立たないようになのかなー
今日は、突堤の先っぽに座り込んで話していた。灯もなく割と暗いのだけど、海の上なので虫もあんまり来ない。手を繋ぎなから・・・
「真美 俺 就職決まったよ 乳製品製造の会社 北海道なんだ」
「はっ・・・ 北海道? 遠すぎるよー」
「・・・うん まぁ・・・」
「まぁってー 私のこと どう思ってるん?」
「好きだよ でも 俺も 先に、ちゃんと家庭が持てるように頑張らなっきゃー」
「なんだろーけど・・・会えないヤン」
「外国行くんじゃぁないし なんとでもなるよー」
「そんなぁー なんとでもって・・・」
何となく気まずいままに、戻る時、小舟の陰に行って、熱く唇を求めあっていた。
次の日、お昼を済ませた後、二人で琴の浜まで泳ぎに行こうとしていて、その後は、おそらく、抱き合うために・・・
浜で泳ぐのも そこそこに、彼は その建物に向かった。ゲートをくぐるとログハウス風の建物で、下に駐車場があって部屋への入り口はそれぞれが出会わないような造りになっていた。途中 二人は言葉少なかった。私は緊張していた。この前のことがあったとはいえ、こういう風に改めてとなるといかにもっていう感じだから・・・
海に入ってきた後なので、お風呂に入ろうと・・・二人で・・・でも 私 こんな風に彼にまともに裸の身体を見られるなんてのも恥ずかしかった。浴槽で、彼は私の肩を抱き寄せて並んでいて、首筋から耳の後ろまでもキスもしてくれていた。それだけで、私はあの部分も疼いて来るのがわかった。出た後も、期待もあって バラの花を散りばめてフリルのついた下着を用意していたので、身につけて彼の前に・・・
「真美 可愛いよ おいで」
「私のこと 忘れちゃぁー嫌だからネ」と、私はベッドに倒れ込んでいった。
私の全身を愛撫してくれて、ショーツを脱がされた後も彼の唇が這って来る度に、我慢している声も漏れだしていた。心の中で 早く 早くぅーと思っていて、そして、彼のを感じた時 こらえきれなくて 悦びの恥ずかしい声をあげていた。この前と違って あきらかに快感を感じていて、離さないでと、彼にしがみついていたのだ。
「えっ 何の話?」
「誤魔化しても ウチにはわかるんやー この前 嘘ついて彼のとこに行ったんやろー わかるわぁー それっくらい」
「やっぱり 菜美にはダメか ほんまは 彼のとこ行ってきた ちゃんと 愛を確かめ合ってきたよ!」
「へぇー ついにかぁー・・・してきたん?」
「なんやーぁー その下品な言い方 愛を貰ってきたの!」
「ふ~ん 愛ねぇー・・・ それで しきりにラインしてるんかー 相手はガクさん?」
「うん だって ウチのには 菜美と家とガクさんのしか入ってへんもん」
私達は4月になって、ようやくスマホを持つことが許されたんだけど、私 別に必要でなかった。けど、ガクさんにだけは知らせておいたのだ。
あれから、立石さんからも音沙汰が無かった。おそらく、一応は新入社員なんだろうから、余裕が無いのだろう。彼には携帯の番号も知らせて無いのだ。もちろん ミマさんにも、だから 彼からもあれっ切りだったのだ。
私は、しばらく家と学校の往復だけで、たまにクラブの書道部に顔を出す程度だったのだけど、菜美は相変わらず、交際範囲も広くって、休みの日でもカラオケとか遊びに出掛けて行くのだ。でも 特定の男の子と付き合っている様子も無かった。
夏休みが近づいた時、学校での3社面談があって、私も菜美も京都の美容専門学校に行くことに決めていて、通うのは少し遠いので、山科辺りのシェァハウスを借りる予定にしていた。
7月の後半になると民宿のほうも予約がそれなりに入ってきていたが、家族連れは極端に減っていた。全体的にも空室が目立ってきていたのだ。この数年、新鮮な魚介も満足に出せるふうでもないし、売りだったイカなんかも手に入らなくなっていた。数年前までは、夜 イカ釣り船なんかを出して賑わっていたのだけども。
もう、この民宿なんかも続けて行くのは無理なんだろうなと思っていた。その時、チラっと立石さんが、援助しても言いよって言っていた言葉がかすめていたけど、建物をきれいにお風呂なんかも大きくしても無駄よねーと感じていた。肝心の魚がとれなくなって、漁師さんも船を出せなくなっているんだからー。それに、こんな小さな浜の海水浴っいう時代じゃあないのよーって。
ガクさんから、お盆前に来るって連絡があって、その日は昼過ぎにやってきた。私は部屋の掃除をしていて、お母さんが対応して
「あんら まぁ あんちゃん お昼ご飯は?」
「途中で 済ませてきました ゆっくり 海に行こうかと・・・」
「そうけぇー まぁ 夕ご飯までゆっくりしといでなぁー 菜美は潮屋さん手伝いに行っとるんやけどー 真美が奥におるけーぇ」
「ここ 掃除終わってんでぇ⤴」と、玄関を入って直ぐ 右側の6畳の部屋に案内して、
「泳ぎに行くんでしょ? ウチ もう直ぐ掃除終わるから 後から行くネ」と、言いながらも、久し振りに会ったので、顔を合わせるのが少し恥ずかしかった。
浜に行くと、彼は波打ち際に座って、海を眺めていた。他には、小さな子供連れの2家族が一緒に来ていてウチのお客さんなのだ。私は隣に・・・
「今年は 独りなん?」
「うん みんなは就職したろぅ 忙しそうだから、声を掛けなかった」
「ねぇ せっかくだから 泳ごうよ」と、海の中で彼は時たま手を繋いでくれていて、波の中に沈んだりして、抱き締めて唇を合わせてきたりもしてくれていた。
今日の泊り客は2家族以外に4人連れの男の人達。さっきまで、ゴムボートで釣りに出ていて、小さなアジが2匹しか釣れなかったと、それでも塩焼きにして出していた。他のお客さんの分の用意を終えて、ガクさんは食事の時も独りなので、私は出来るだけ彼の側に居ることにしていた。
「夜 落ち着いたら 浜に行こうよ そこの樹の下で待ってるよ」
「うん 洗い物済ませたら 行くから」
私が出て行くと、親子家族が丁度 花火を終えたとこみたいだった。別段 言葉を交わすことも無く、彼は浜の方に向かったので、私も後ろから付いて行った。他の人には出来るだけ目立たないようになのかなー
今日は、突堤の先っぽに座り込んで話していた。灯もなく割と暗いのだけど、海の上なので虫もあんまり来ない。手を繋ぎなから・・・
「真美 俺 就職決まったよ 乳製品製造の会社 北海道なんだ」
「はっ・・・ 北海道? 遠すぎるよー」
「・・・うん まぁ・・・」
「まぁってー 私のこと どう思ってるん?」
「好きだよ でも 俺も 先に、ちゃんと家庭が持てるように頑張らなっきゃー」
「なんだろーけど・・・会えないヤン」
「外国行くんじゃぁないし なんとでもなるよー」
「そんなぁー なんとでもって・・・」
何となく気まずいままに、戻る時、小舟の陰に行って、熱く唇を求めあっていた。
次の日、お昼を済ませた後、二人で琴の浜まで泳ぎに行こうとしていて、その後は、おそらく、抱き合うために・・・
浜で泳ぐのも そこそこに、彼は その建物に向かった。ゲートをくぐるとログハウス風の建物で、下に駐車場があって部屋への入り口はそれぞれが出会わないような造りになっていた。途中 二人は言葉少なかった。私は緊張していた。この前のことがあったとはいえ、こういう風に改めてとなるといかにもっていう感じだから・・・
海に入ってきた後なので、お風呂に入ろうと・・・二人で・・・でも 私 こんな風に彼にまともに裸の身体を見られるなんてのも恥ずかしかった。浴槽で、彼は私の肩を抱き寄せて並んでいて、首筋から耳の後ろまでもキスもしてくれていた。それだけで、私はあの部分も疼いて来るのがわかった。出た後も、期待もあって バラの花を散りばめてフリルのついた下着を用意していたので、身につけて彼の前に・・・
「真美 可愛いよ おいで」
「私のこと 忘れちゃぁー嫌だからネ」と、私はベッドに倒れ込んでいった。
私の全身を愛撫してくれて、ショーツを脱がされた後も彼の唇が這って来る度に、我慢している声も漏れだしていた。心の中で 早く 早くぅーと思っていて、そして、彼のを感じた時 こらえきれなくて 悦びの恥ずかしい声をあげていた。この前と違って あきらかに快感を感じていて、離さないでと、彼にしがみついていたのだ。
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