私 彼のこと想い続けているんだけど・・・

すんのはじめ

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第5章

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 その後、1か月ほどして、受診したのだ。やはり、乳ガンと診断され、検査と薬物投与で観察を続けることになった。経過を見て手術ということになるのだろう。

 2度目の彼との逢瀬の時、私は狂おしいほど燃えあがっていた。悦びの声も・・・。この前、彼と会ってから、その間に 主人とは肌を重ねることも無かったから、余計に抱いて欲しかったのだ。

「真美 今日は 激しかったなぁ なんかあったか?」

「ううん ・・・ 私ね 乳ガンが見つかったの だから、今のうちにガクに 私の身体を全部 覚えていて欲しかったの」

「えっ 乳ガン・・・切除なのか?」

「多分 今は 検査してるんだけど 抗がん剤もね そのうち 髪の毛も無くなっちゃうのかなぁー」

「真美 ・・・」 と、彼は抱きしめていてくれた。

 数日後、私は主人にガンのことを打ち明けていた。

「はっ 手術になるのか?」

「うん いずれはね 今は薬とか検査なの でも そのうち抗がん剤の影響で食事も受けつけなくなるかもしれないし・・・礎良がまだ小さいし、心配なの」

「それは、いざとなったら おっかぁなんかに来てもらうよ 誰かお手伝いさんに来てもらってもいいし とにかく 治療に専念しなきゃぁーな」

「あのね あなたが良ければ 菜美にね 頼もうかと思っているんだけどー 礎良の面倒 私が入院することになったら 泊まり込んでもらって」

「えっ えー まぁ それは・・・」 それを言った時、ふと 彼の顔が緩むのを私は見逃さなかった。

 でも、私はそれでも良いと感じていたのだ。もし、私になにかあった時 その後菜美が主人と一緒になってくれて、礎良を育ててくれればと・・・。私は、自分の人生も諦めに近いものがあったのだ。

 ― ― ― ☆ ☆ ☆ ― ― ―

「真美 それでも いいよ 真美とは一緒にやってきたし、入院することになったら、礎良ちゃんの面倒も見るし 安心して・・・お店のスタッフも何とか集めるわー」

「うん ごめんね 押し付けるみたいで―」

「ううん 礎良ちゃんも懐いてくれているし、自分の子供みたいなもんだものー」

 と、菜美は気楽に言ってくれていたが、余計に私には 気になっていたのだ。主人の面倒もある程度は任せなきゃーなんないのだから・・・。気がかりと言えば、なんだけども、それでも 良いと決心したんだからー・・・。
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