彼は いつから私の彼氏? 好きと感じた時から・・・でも、別の道を進むねん

すんのはじめ

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第1章

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「水澄は泳げるんだよなー? 浮き輪なくても平気か?」

「うん でも 海はあんまり泳いだこと無いからなぁー 波が・・・」

「ここは 波高くないからー 波に合わせて、浮き上がるようにな 深いとこまで行かないようにするよ」

 と、最初はバシャバシャやっていたけど、そのうち つまんなくて、私のほうから翔琉君に背中から乗っかるようにしていって

「なぁ おんぶして泳いでよー」

「あほっ そんなの出来るかよー 亀じゃぁあるまいし」

「できるかもよ 頑張ってー」と、又 背中めがけて乗っかるようにしたけど、ちょっと泳ぐと段々と沈んでしまって

「無理 むりっ」

「なんやー じゃー 今度は私に乗ってみて」

「そんなん 絶対無理やろー」

 と、言いながらも私に・・・頑張ったけど・・・直ぐに 沈んでいった。二人とも、潜ってしまってー

「ぶぁー あかん」

「だいじょうぶか? 水 飲まんかったか?」

「うん 息 止めとったからー それより どさくさに紛れて 私の胸のとこ 触っとったやろー」

「そんなん・・・たまたまやー おんぶになったら つかまるとこないやんかー」

「ふ~ん たまたまなぁー まぁ 私も翔琉君のあそこ・・・お尻に感じとったんよ」

「へっ お互いさまか?」

 でも、その後は お互いの身体が触れ合っても海の中でじゃれあっていたのだ。おしりに触れられても平気だった。なんだかんだで時間が過ぎていたのだと思う。お兄ちゃん達が戻って来ていて、彼等は水中メガネをしていたので、潜ったりして遊んでいたのだろう。おばさんが海の中に膝まで浸かりながら

「おぉーい 君達 もう そろそろ 引き上げようか?」と、声を掛けてきた。

「腹減ってきたなぁー 明日もあるし 今日は 引き上げるか? なぁ ご飯食べたら 夜の散歩に来るか あそこの突堤に 夜は魚が集まるかも」

「うん 行く 楽しそう」

 みんなで家に戻ると、私だけに先にお風呂に入れと言われて、男の子達は外の水のシャワーを浴びようとしていた。だから、私は

「お兄ちゃん 一緒に入ろうよ!」

「ぶっ お前 何 言ってんだ! そんなー」

「ふふっ あらっ そう 何よー いつも 一緒じゃぁない」と、言い放って、私はお風呂に向かった。

「達樹 お前 一緒に 入っているのかぁ?」

「いゃっ あいつ からかってんだよ 何年か前までは一緒だったけど 今は そんな訳ないじゃぁないかー」と、お兄ちゃんが焦っている声が後ろで聞こえているのを楽しみながら・・・

 お風呂で、少し膝あたりがヒリヒリする。日焼けしたのかなー。バスタオルを被って髪の毛を拭きながらお風呂から出て行くと、みんなが私を見て、唖然としていた。ソフトカップ付きとは言えタンクトップに短めの短パンだったからかしら・・・。それに、肩から腕は真っ白で脚は膝の少し上から下までは日焼けのせいで赤くなっていたから、自分でもおかしかったのだ。

「おぉー なんだか お風呂あがりのせいか 子供だって思っていたのに 妙に色っぽいのー 水澄ちゃんて なぁ 翔琉?」と、硝磨君が言ってきた。

「うっ うん」

「翔琉 水澄ちゃんて 可愛いよなー 学校でも人気あるだろう?」

「知らねぇよー そんなこと」と、ぶっきらぼうに言って、翔琉君はお風呂に向かったみたい。

「なんだ あいつ あれで 照れてんだぜー 水澄ちやんのこと好きだから 触れて欲しく無いんだよ なっ 達樹」

「ふふっ いいんじゃぁないか 彼が真面目に水澄のこと思ってくれているんだからー」

「ほぉー 兄貴として心配ちゃうの! こんなに可愛い妹なんだからー なんかさー 俺は どことなく ウチの兄弟に似ているし 本当の妹みたいなんだよなー」

「あぁー 一応 人並になー 可愛い」

「お兄ちゃん! 人並ってー 人並以上よ!」

「時たま見せる 小悪魔的なとこ 除いてはな」

「なんてことをー 硝磨君 こんなこと言ってるけど お兄ちゃんって すごーく妹思いなんだよ 優しくて 私 お兄ちゃんのこと大ぁ~い好きなんだぁー」

「・・・硝磨 ほっとけ 騙されるな 真に受けるじゃぁないぞー 風呂行こう 水澄 夕飯の用意 手伝って来いよー」

 夕食には、甘えびにさより、ふくらぎ、アジ、イカ、あわびなんかも並んでいた。私には、見たことの無いような豪華な海鮮なのだ。それに、生のラッキョ。アジのような癖のある刺身に味噌をつけて食べるとおいしいとからと教わったのだ。私があんまり食べるのでみんなは驚いていたのだ。

「水澄ちゃん おいしいかぇ いっぱい食べなー もう子供じゃぁ無いんでどうかなーって思ったけど 花火も買ってあるから後で みんなでやりな」と、おばあちゃんが言ってくれて、お庭でみんなしてやろうとして、手持ち花火ばっかりだったのだけど

「水澄 危ないよったら! 振り回すなよー」

「だって このほうが きれいじゃん 普通に持っているだけだったら 火の粉が落ちるだけだよ」

「まっ まぁ そーだけど 人に向けるなよ!」

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