彼は いつから私の彼氏? 好きと感じた時から・・・でも、別の道を進むねん

すんのはじめ

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第5章

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 月曜日の朝 学校にいく時 駅で翔琉が・・・

「何でぇー」

「まぁ しばらく会えてないから 待ってれば来るかなーって」

「だってさー 朝 早いのにー」

「言ったろぅ 好きな子に会うのに そんなの関係ないってー」

「翔琉・・・」

「髪の毛 切ったんだなー ずいぶん 短いんやなー ちょっと 見間違ったかなーって」

「うん この方が 身軽になるかなーって」

「それも 似合うんじゃぁない 水澄だから可愛い 俺も そんな風にするかなー 双子みたいに・・・」

「翔琉 私等 似てる? 時たま 言われるよねー」

「だなー まぁ いいんじゃぁ無い 二人の子供も似たのできるよー」

「あほかぁー 朝から 何 言うんやー でも うれしい! 会いにきてくれたなんてー」

「うん 智子も 気にしててな 元気かなーって」

「あっ 聞いたよ 智子 サッカーやってるんやってぇー?」

「そー あいつ 男 顔負けだなー 俺等と対等だよー」

「そーかぁー 智子なら そーだよなー リーダーシップもありそー」

「来週 練習試合だけど 智子 途中出場すると思うよ 土曜日」

「土曜かぁー 私 午前中 練習やねん」

「そうかぁー でも 午後は俺等 中央公園で3人でやってると思うよ 来いよー」

「う~ん 行こうかなー でも 何時になるかー」

「待ってるよー 何時でも 皆も会いたがってる」

「わかったぁー あっ 電車来るから 行くねー 翔琉 やっぱり 好きだょ 会ってると ほっとする」と、口で形だけ チュッとしていた。

 と、ホームに駆け込んで行った。電車からドァの外を見ると、小さく手を振っていてくれた。彼にしては上出来なのだ。私も小さく応えていた。私は、その日、幸せだったのだ。やっぱり 私の翔琉なのかなぁー

「水澄 切ったんだー 思いっ切りがいいねぇー 刈り上げてるヤン」香ちゃんにいきなり言われた。

「そう 私は 前に突き進むんだ!」

「はぁー じゃー ウチも切るかなぁー 刈り上げねぇー なぁ さっき ドァから手 振ってたヤン 男の子に 彼氏か?」

「あっ 見てた? 彼氏よ!」

「そうなんやー 水澄 今日は すごく 輝いているみたい でも 雰囲気がいつもと違うからかなー」と、香ちゃんは考え込んでいたみたいだった。


「ねぇ 響 今日の あの子 見てた?」全体練習終わった後の私への特訓の小休止の間、 コーチが六角先輩を呼び寄せて耳打ちするように・・・

「はい 見てました すごいですねー 全部返してる」

「そうなの ミドルもロングも カットボールでも強引に叩き返してね それも 全て 逆サイドのコーナーに正確に返ってくるのよー いい加減に返しても もっと 叩きつけてくるの さっきね 短いカットサービス出したら ネット際にポトンと返すのよ どうしゃったの? あの子 何かに憑りつかれたみたいにー」 

「もともと フットワーク良い子だから この間の練習で、いきなり伸びたんじゃぁないですか センスありますよねー でも (私は上を目指すんだ)って唱えながら打ち込んでるんですよー 執念ですね!」

「響 相手するの 代わってー 私 疲れた」

 そうなのだ。今日の私は、不思議なことに、相手の繰り出すサーブが見えていて、身体が自然と動いて打点がわかっていたのだ。コーチの相手をしていても先輩達が手を止めて、驚いているのか私のことを注目して見ているのがわかっていた。

 その後、廻りでは1年生の部員がモップ掛けが行われいていたが、私は六角先輩の相手で特訓を受けて居た。終わった後

「水澄 あなた 逆サイドが極端に弱いわ フットワークじゃぁカバーし切れてないじゃぁないの もっと バックハンドを練習しなさい それと、サーブね あんなんじゃぁー 簡単に逆サイドを狙われるわー そこを強化しないと 上を目指すなんて、まだまだ遠いわよー いくら スマッシュがすごいて言ってもねー お念仏だけじゃぁダメね モタモタしていると、モップ掛けさせるわよ!」と、六角先輩に冷たく言われたのだ。

「六角先輩の時は 散々 やられたわー」と、帰りの電車の中で

「うん 水澄は逆サイド 攻められると ぜんぜん あかんねんもん」

「そーよねー だって バックレシーブなんてでけへんわ」

「しゃーないよ いくら水澄がミラクルなんて無理よ 卓球初めて まだ 2か月なんよー よく やっているほうよー ウチは水澄について行くので アップアップよー」

  でも 私の中では 我慢出来なかったのだ。どういう練習をすればいいのかを考えていた。その夜、佳純様のビデオを繰り返し見て研究していた。せめて、1年の中でもトップに立たねばと 決心していたのだ。
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