彼は いつから私の彼氏? 好きと感じた時から・・・でも、別の道を進むねん

すんのはじめ

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第11章

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  2日の日は、朝早くからお手伝いをして、食卓にお雑煮の他、鰤の照り焼き、煮鮑とか厚焼き玉子に黒豆なんかが並んでいて、食べた後は皆で近くの神社にお詣りに行ってきた。お昼からは、私はジョギングとトレーニングに励んでいて、ジョギングだけお兄ちゃんに無理やり付き合ってもらってたのだ。夜は、お母さんが小鯛とか穴子の押しずしに少しお肉の網焼きでお母さんもお父さんにお酒のお付き合いをしていた。

 3日はお昼頃に私の仲間達を呼んでいるので、朝は簡単にお雑煮だけで、お兄ちゃんだけおにぎりも食べて、それから、ちらし寿司の準備に取り掛かって唐揚げとか昨日残ったお肉の網焼きなんかも用意したのだ。

 準備が整うと、お母さんは着物に着替えてお父さんと連れ立って出掛けて、お兄ちゃんも硝磨君とレジャーセンターに行くと出て行った。智子も来るのにと言ったのだけど、別にー と出て行ったのだ。おそらく、同級生の女の子も一緒なのだろう。

 お昼前に智子はやって来て、赤いセーターに首元には金色のネックレス、サーモンピンクのフレァーなミニスカートで、ピタッとしたセーターからは妙にバストが強調されているような・・・。智子は脚も長くてスタイルの良いのだ。

「達樹先輩は?」第一声がこれだった。

「お兄ちゃんは出掛けたよー お友達と レジャーセンターに行くって」

「えっ そーなん・・・友達って誰よー」

「知らないわよー 硝磨さんと違う? 同級生とか・・・」

「そーなんだ いつ 帰るの?」

「だからぁー 知らないの! 気になるんだったら 智子 そっちに行けばいいじゃぁ無い!」

「そんなんちゃうけどなー」と、言う智子はマスカラにアイシャドーとか唇も紅い。かなり、お化粧してきたみたいだった。

「智子 手伝うつもりで 早い目に来たんちゃうの?」

「そーだよ 水澄だけだったら 大変かなーって」

「えーとぉー そこのコンロで肉焼いて、もう味付いているからね 私 唐揚げするから」

 準備万端になった時、翔琉と十蔵もやって来て、後はちらし寿司にトッピングするだけだった。

「おっ なんか 智子 妖艶だなー すご~く 可愛い ピチピッチ 元気溌剌って感じだなー」と、十蔵も翔琉もびっくりしていて

「そう ありがとうね これが ウチの実力よ!」

「もぉー 智子 お寿司 盛り付けるの 手伝ってーぇ そのお皿に、適当に盛って  私 トッピングしていくからー」と、薄焼き卵にキザミ海苔、とびっこを乗せて、さっき解凍しておいたまぐろとかイカ、かまぼこにかいわれ大根を・・・。

「うまそー」と、男の子達が食べ始めて

「なぁ 水澄の試合 もう 一度見ようぜ 本人の解説でー」と、十蔵が言い出したのだけど

「そんなー 解説だなんて 私 必死だったから 覚えてないよー」と、言いながら、その時のメモリーを探したのだけど見つからなくて、結局 ゲームをして遊んですごしたのだ。


 だけど、帰り時、翔琉君が「水澄 あんまり気を張るなよ お前にはパワーがあるから、普段通りでいいんだよー 肩のチカラを抜いてナ!」 そして、男の子達は夕方近くなって帰って行ったけど、智子は居座ったままだった。後かたずけを手伝うからという理由だったけど、多分 お兄ちゃんの帰りを待っているんだろう。

「智子 なんやのー チラチラ見せてぇー」

「ああー 今日は これっ 可愛いよー ピンクでさー ゴムのとこにフリルついていて 穿いているんかわかんないんだよー」と、スカートを捲って見せてきた。

「もぉー いいよー 刺激強いんじゃあない? 今日は そのー 胸だってー 普段より大きいんちゃう?」

「そんなことないよー あの子等 おー ラッキー ぐらいに思ってるよ お正月だし これっくらいサービスしてあげなきゃー ブラも大きめのカップなんやー 水澄なんてインパンのラップスカートやろー なんも 面白ないやん」

「あのねー 私は 露出ぐせ 無いねん ほっといてー」

「ふふっ 翔琉にしか見せへん かぁー」

「あほっ そんなん・・・ お兄ちゃん 誘惑せんとってやー そんなんでー 今日はお化粧も濃いしー でも 口紅 直しときなよー」と、思っていることと反対のことを言ってしまった。

 そして、お兄ちゃんが帰ってきた時、「おぉー 智子 まだ いたのかー なんか すげぇー美人だなー 化粧 似合うよ」

「えー そーですかぁー 見てもらおうと張り切りました ねっ 水澄」と、智子の声が弾んでいた。私は そんなもんかねーと呆れていたのだ。

「水澄 俺 ちょっと昼寝するわー 親父らが帰ってきたら起こしてくれ」と、お兄ちゃんが2階に行こうとすると、智子も付いて行こうとするので

「ちょっと 何で 智子も後ろついて行くのよー 昼寝するって言ってるじゃぁない!」

「だってさー 側に居たいモン 寝付くまで子守歌 歌ってあげる」

「もぉー 勝手にせぇー」

 だけど、その後 私は穏やかでなかった。あんな下着を見せながら、お兄ちゃんのとなりに潜り込んで迫ってるんちゃうやろかーとか いくら、お兄ちゃんでも・・・それに、智子はどっちかというとお兄ちゃんの好みなのを 知っていたから・・・。確かに、今日の智子は私から見ても魅力的なのだ。男なら そんなの側に居たら ふらっとしないわけないもんなー。やきもきしている間に、智子は帰って行った。

 夕方、起きてきたお兄ちゃんに

「唇 紅いのん 付いてるよ」と、言ってみたら、口を拭っていた。やっぱりなんかー 誘惑に負けたなー 思っていたのだ。でも、今日 昔の仲間に会って気分的に和やかに過ごせたのだ。
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