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第10章
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お盆休み明けの練習初日で、打ち合いをしている途中で璃々香先輩は私を呼んで
「山葵 どう? 考えた? 対策」
「はぁー 対策って?」
「山葵! ぼけてるんかぁー あなたの弱点のことだよ!」
「いえ べつにー まぁ 跳ねたところをジャンプして打ち返せば いいかーって」
「あのねー 何でも、ジャンプすれば いいってなもんじゃぁないわよ カエルじゃぁあるまいしー だいたい、山葵そんなに背も高くないのにー チビ助がジャンプして 本当に返せるの? バウンドだって不安定よ 今だって 真ともに返せないじゃぁない」
「だから これから 練習して・・・」
「山葵って 割と アホなんやねー 自分が努力して、出来るかどうかの見極めも出来てないんだぁー あのねー みく美と美湖が ベースラインの球をどう対処しているのか よーく見て 自分にはどうすれば あっているのか 考えなさい! この アホバカ」と、私のお尻を叩きながら、言い捨てて、1年生を見に行ってしまった。
なによー あの言い方 アホって2回も・・お尻ペンってぇー なんで、あの人はウチに ああ きついのかしら・・。私が、下を向いて、悔しさを嚙み締めていたのか、傍に居たみく美が
「あーぁ 又 叱られちゃったぁー 璃々香先輩 今日は 機嫌悪いのかしら・・あの日なんかなー」
「うぅん ウチが悪いネン 合宿の時の試合もウチ等のほうが圧倒してたし、ウチも衣笠響に勝ったやんかー ウチ そやから、安心して、ボーっと練習してた 真剣味足らんかったんや きっと、璃々香先輩は、それで イライラしてたんちゃう? あの人はきっと、ウチを衣笠響を超えろってしてくれてるんやと思う それに、ウチがのんびり練習してたら みんなに影響するって 音女も京都No.1にしたいんやでー」
「ふぅーん 山葵は 璃々香先輩のこと 崇拝やねー 何か言われても 泣いているくせにー そんな風にとらえるんやー」
「ふふっ かもね みく美やって ぼーっとしてると、お尻 ペンってやられるでー あんなー いまさらなんやけど みく美はベースライン際 どーしてるん?」
「うん 弾んできたところを見極めてな 自分の得意な高さでフォァかなー でも、出来るだけ相手のサイドライン狙うでー」
「そうかー ウチには 出来そうに無いね チカラ無いもん それに、先輩も言ってたけど ウチ チビ助やから・・」
「あのさー 美湖のを見ててみー 参考になるかも 山葵と同じくらいの背やん? 璃々香先輩もゆうてたんやんかー」
ちょうど、美湖とこころが打ち合っていたんだけど、こころはコーチから
「ボレーの時 テイクバックが高すぎるんちゃいまっかー その癖直せよー」と、メガホンで言われていた。
私は、美湖のベースライン際の処理が見たかったんだけど、その場面はあんまり無かった。しばらくして、みく美がこころと交代してくれて、奥の深いところを狙ってくれていた。美湖は、はずんでくる直ぐのところを狙って打ち返していた。多くはバックハンドで体重を乗せていっていた。フットワークの強さで適格にその位置にいって身体が安定しているのだ。だから、適格に相手のコーナーを突いていたのだ。そして、チャンスとみるや前に出てボレーで返していた。
練習を終えたあと、私はみく美と美湖に
「ありがとう 何となく ウチ 掴めた気がする」と、言ったら、美湖が
「うーん? なんの 話?」
「ふっ いいの! みく美 明日も付き合ってネ」
次の日、みく美に相手をしてもらって、私は・・・踏み込んでいって、バックハンドで・・・ダイレクトにボレーで返す練習もしていた。コーナーを狙っていたのだけど、みく美の助言もあって途中からサイドラインを狙う練習を重ねていた。だけど、レシーブのコースが不安定で半分くらいしか決まらなかったのだ。その様子を見ていたのか璃々香先輩が
「山葵 思いつきじゃぁ 通用しないよ みく美が簡単に返してるじゃぁない もっと、テイクバックをコンパクトにして 重心も下げて、体重を乗せて行かないと、威力でないよ みく美なんて、自分でトレーニングして、誰よりも努力して這い上がってきたんだからー」と、声を掛けてきてくれた。
「まぁ そんな腰がふらふらしてたら コースも安定しないよね 鍛え直しじゃぁない? これからは、天才ってだけじゃぁ 通用しないよ! アホバカ!」と、言い方が相変わらず、強烈だったのだ。
その夜から、私はお店の前の駐車場を借りて、反復横跳びに屈伸運動とかを、お風呂に入る前にしていたのだ。
数日後、練習の終わり間際、璃々香先輩に呼ばれて
「私が相手してあげるから」と、コートに立たされて、先輩は私のベースライン際に打ち込んできた。そして、私が返しても何度も・・・。そのうち、何度か先輩のサイドラインを私のバックショットが割って行ったのだ。
「まぁ これから、トレーニングで鍛えて行けば、響から女王の称号もらえるんじゃぁない その調子よ」と、終わった時、珍しく励ましてくれたのだ。私は、シャワールームでみく美と抱き合って喜んでいた。
「山葵 どう? 考えた? 対策」
「はぁー 対策って?」
「山葵! ぼけてるんかぁー あなたの弱点のことだよ!」
「いえ べつにー まぁ 跳ねたところをジャンプして打ち返せば いいかーって」
「あのねー 何でも、ジャンプすれば いいってなもんじゃぁないわよ カエルじゃぁあるまいしー だいたい、山葵そんなに背も高くないのにー チビ助がジャンプして 本当に返せるの? バウンドだって不安定よ 今だって 真ともに返せないじゃぁない」
「だから これから 練習して・・・」
「山葵って 割と アホなんやねー 自分が努力して、出来るかどうかの見極めも出来てないんだぁー あのねー みく美と美湖が ベースラインの球をどう対処しているのか よーく見て 自分にはどうすれば あっているのか 考えなさい! この アホバカ」と、私のお尻を叩きながら、言い捨てて、1年生を見に行ってしまった。
なによー あの言い方 アホって2回も・・お尻ペンってぇー なんで、あの人はウチに ああ きついのかしら・・。私が、下を向いて、悔しさを嚙み締めていたのか、傍に居たみく美が
「あーぁ 又 叱られちゃったぁー 璃々香先輩 今日は 機嫌悪いのかしら・・あの日なんかなー」
「うぅん ウチが悪いネン 合宿の時の試合もウチ等のほうが圧倒してたし、ウチも衣笠響に勝ったやんかー ウチ そやから、安心して、ボーっと練習してた 真剣味足らんかったんや きっと、璃々香先輩は、それで イライラしてたんちゃう? あの人はきっと、ウチを衣笠響を超えろってしてくれてるんやと思う それに、ウチがのんびり練習してたら みんなに影響するって 音女も京都No.1にしたいんやでー」
「ふぅーん 山葵は 璃々香先輩のこと 崇拝やねー 何か言われても 泣いているくせにー そんな風にとらえるんやー」
「ふふっ かもね みく美やって ぼーっとしてると、お尻 ペンってやられるでー あんなー いまさらなんやけど みく美はベースライン際 どーしてるん?」
「うん 弾んできたところを見極めてな 自分の得意な高さでフォァかなー でも、出来るだけ相手のサイドライン狙うでー」
「そうかー ウチには 出来そうに無いね チカラ無いもん それに、先輩も言ってたけど ウチ チビ助やから・・」
「あのさー 美湖のを見ててみー 参考になるかも 山葵と同じくらいの背やん? 璃々香先輩もゆうてたんやんかー」
ちょうど、美湖とこころが打ち合っていたんだけど、こころはコーチから
「ボレーの時 テイクバックが高すぎるんちゃいまっかー その癖直せよー」と、メガホンで言われていた。
私は、美湖のベースライン際の処理が見たかったんだけど、その場面はあんまり無かった。しばらくして、みく美がこころと交代してくれて、奥の深いところを狙ってくれていた。美湖は、はずんでくる直ぐのところを狙って打ち返していた。多くはバックハンドで体重を乗せていっていた。フットワークの強さで適格にその位置にいって身体が安定しているのだ。だから、適格に相手のコーナーを突いていたのだ。そして、チャンスとみるや前に出てボレーで返していた。
練習を終えたあと、私はみく美と美湖に
「ありがとう 何となく ウチ 掴めた気がする」と、言ったら、美湖が
「うーん? なんの 話?」
「ふっ いいの! みく美 明日も付き合ってネ」
次の日、みく美に相手をしてもらって、私は・・・踏み込んでいって、バックハンドで・・・ダイレクトにボレーで返す練習もしていた。コーナーを狙っていたのだけど、みく美の助言もあって途中からサイドラインを狙う練習を重ねていた。だけど、レシーブのコースが不安定で半分くらいしか決まらなかったのだ。その様子を見ていたのか璃々香先輩が
「山葵 思いつきじゃぁ 通用しないよ みく美が簡単に返してるじゃぁない もっと、テイクバックをコンパクトにして 重心も下げて、体重を乗せて行かないと、威力でないよ みく美なんて、自分でトレーニングして、誰よりも努力して這い上がってきたんだからー」と、声を掛けてきてくれた。
「まぁ そんな腰がふらふらしてたら コースも安定しないよね 鍛え直しじゃぁない? これからは、天才ってだけじゃぁ 通用しないよ! アホバカ!」と、言い方が相変わらず、強烈だったのだ。
その夜から、私はお店の前の駐車場を借りて、反復横跳びに屈伸運動とかを、お風呂に入る前にしていたのだ。
数日後、練習の終わり間際、璃々香先輩に呼ばれて
「私が相手してあげるから」と、コートに立たされて、先輩は私のベースライン際に打ち込んできた。そして、私が返しても何度も・・・。そのうち、何度か先輩のサイドラインを私のバックショットが割って行ったのだ。
「まぁ これから、トレーニングで鍛えて行けば、響から女王の称号もらえるんじゃぁない その調子よ」と、終わった時、珍しく励ましてくれたのだ。私は、シャワールームでみく美と抱き合って喜んでいた。
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