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第12章
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4月になって、私と、みく美はスポーツ大学の春の強化練習に参加していた。今度は、部員全員と女子の部員も居たのだ。3日間だったけど、初日は女子のグループに入っていたのだけど、2日目から立山さんが男子のほうに呼んでくれて、一緒に練習をした。お陰で私達はボールのスピードにも慣れて、動きが違ってきていたのだ。
「すごく 動きが違うようになったよ 自信もって 全国制覇しろよ 僕等のアイドルなんだからー 見守ってるよ」と、立山さんは送り出してくれたのだ。
入学式の前の私達のクラブの3日間の強化練習が始まった。新しく、シャワー室と部室も少し大きくなって完成していたのだ。そして、行長監督に新任の久々野隼人コーチを迎えて、それと 一新するため それまでの部長をやめて 三宮キャプテンと呼ぶようになっていた。
初日からいつもの学校前の坂を走ることになっていたが、今年は2往復で良いとなっていて、その代わり、校門まで帰ってきたらコートまで太腿を高く上げながら走って戻ることってコーチに言われていた。校門からはグラウンドの横を通って、歩いて15分ほどかかる約1Kmの距離なのだ。みんなで「死ぬー」「地獄よ」とかヒィヒィ言いながら戻ってくると、直ぐに腹筋10回、スクワツト10回を3セットをさせられてストレッチ、これを午後の練習の最後にもさせられるのだ。その後、一人ずつ監督からのサーブを10本受けて、ようやく別れてのラリーをするようになっていた。この3日間は新しいコーチは練習を見ているだけだったのだが、初めてボールを手にしたかと思うと、厳しいとこへのサーブばっかりで、それに速さが違うし、2日目になると筋肉痛で、まともに返せない。だけど、練習中は主に新2年生を指導していて、私達3年には、じーっと見ているだけで、あまり口を出して来なかったのだ。
入学式の日、入部勧誘の為に机を出していて、看板の一つは [高校からテニスを始めて京都府高校選手権 準優勝 杉田部員] と[ダブルス 近畿大会、京都府選手権 優勝]の看板が掲げられていた。
「香菜花 なによー これっ」と、みく美が看板を見たとたんに
「はっ でも 未経験でもここまで出来るって アピールです 2年生みんなで書きました」
「うぅー でもー 恥ずかしいヤン」
「まぁ ええやん 後輩がいっぱい入ってくれるほうが ねっ ぁっ それより 全身 筋肉痛ぅー きつ~い」と、麗香はみく美をなだめていた。そして、あのコロンをみんなに少しずつ振りかけていたのだ。でも、今のところ3年2年で11人しか居ないのだ。
行長監督の情報によると、中学の経験者が6人入学したと言うことだった。去年と違って、何人かが足を止めてくれて、興味を示しているみたいだった。確かに、運動部の中では一番多かったのだ。その場で申し込みをしてくれている子も居たのだ。そして、明日コートでデモンストレーションしますから見学に来てくださいと宣伝もしていたのだ。
ダブルスは麗香と美湖のペァに優莉と栞菜の2年生ペァ。もう一つのコートでは私とみく美が試合形式でやっていた。50人近い見学者も居て、2年前からの公式戦の成績とか、年間のスケジュールとかが書かれたプリントが配られていた。
数日後には、中学の時の経験者が5人、未経験の者が10人集まっていた。そして、最後に 多々良サナサがやってきた。京都府高校選手権でも私達を苦しめていた京都国際付属の多々良カンナに似ているし、麗香が聞いてみると、やはり、妹ということだった。背が高くて、手足も長い。父親はインドネシァらしいけど、母親の性を継いで日本に帰化したらしい。
「私 迷ったんですけど・・・国際付属と どっちに行こうかと 姉ちゃんにも、向こうの監督さんにも誘われていたから・・ でも、去年の試合で山城さんと杉田さんの躍動するようなのを見てから・・ 私も あんな風になりたいと思ってて 音女にしたら 姉ちゃん 面白く無いみたいで、あんまり口も聞いてくれないんです だから・・・テニスじゃぁなくて他のクラブにしようかと・・ でも、やっぱり、二人のようになりたいんです パパも味方してくれたから だから、決心しました」
「そう ありがとう 頑張れば あの二人に きっと 追いつけるわよ」と、麗香は喜んでいたのだ。
香菜花が調べてみると、京都のジュニァ選手権で上位4人のうち3人が入部してくれていたのだ。そして、もう一人は京都国際付属に・・・。あとの3人のうち、1人は音女の中学からの持ち上がりで、他の2人もランク的にはそんなに低くないのだ。
「ねぇ 麗香先輩 なんか 音女の天下が来そうですね 部員もすごく増えたし」
「そうねぇー でも、香菜花 2年生も もたもた していると、1年に追い越されるわよ」
「すごく 動きが違うようになったよ 自信もって 全国制覇しろよ 僕等のアイドルなんだからー 見守ってるよ」と、立山さんは送り出してくれたのだ。
入学式の前の私達のクラブの3日間の強化練習が始まった。新しく、シャワー室と部室も少し大きくなって完成していたのだ。そして、行長監督に新任の久々野隼人コーチを迎えて、それと 一新するため それまでの部長をやめて 三宮キャプテンと呼ぶようになっていた。
初日からいつもの学校前の坂を走ることになっていたが、今年は2往復で良いとなっていて、その代わり、校門まで帰ってきたらコートまで太腿を高く上げながら走って戻ることってコーチに言われていた。校門からはグラウンドの横を通って、歩いて15分ほどかかる約1Kmの距離なのだ。みんなで「死ぬー」「地獄よ」とかヒィヒィ言いながら戻ってくると、直ぐに腹筋10回、スクワツト10回を3セットをさせられてストレッチ、これを午後の練習の最後にもさせられるのだ。その後、一人ずつ監督からのサーブを10本受けて、ようやく別れてのラリーをするようになっていた。この3日間は新しいコーチは練習を見ているだけだったのだが、初めてボールを手にしたかと思うと、厳しいとこへのサーブばっかりで、それに速さが違うし、2日目になると筋肉痛で、まともに返せない。だけど、練習中は主に新2年生を指導していて、私達3年には、じーっと見ているだけで、あまり口を出して来なかったのだ。
入学式の日、入部勧誘の為に机を出していて、看板の一つは [高校からテニスを始めて京都府高校選手権 準優勝 杉田部員] と[ダブルス 近畿大会、京都府選手権 優勝]の看板が掲げられていた。
「香菜花 なによー これっ」と、みく美が看板を見たとたんに
「はっ でも 未経験でもここまで出来るって アピールです 2年生みんなで書きました」
「うぅー でもー 恥ずかしいヤン」
「まぁ ええやん 後輩がいっぱい入ってくれるほうが ねっ ぁっ それより 全身 筋肉痛ぅー きつ~い」と、麗香はみく美をなだめていた。そして、あのコロンをみんなに少しずつ振りかけていたのだ。でも、今のところ3年2年で11人しか居ないのだ。
行長監督の情報によると、中学の経験者が6人入学したと言うことだった。去年と違って、何人かが足を止めてくれて、興味を示しているみたいだった。確かに、運動部の中では一番多かったのだ。その場で申し込みをしてくれている子も居たのだ。そして、明日コートでデモンストレーションしますから見学に来てくださいと宣伝もしていたのだ。
ダブルスは麗香と美湖のペァに優莉と栞菜の2年生ペァ。もう一つのコートでは私とみく美が試合形式でやっていた。50人近い見学者も居て、2年前からの公式戦の成績とか、年間のスケジュールとかが書かれたプリントが配られていた。
数日後には、中学の時の経験者が5人、未経験の者が10人集まっていた。そして、最後に 多々良サナサがやってきた。京都府高校選手権でも私達を苦しめていた京都国際付属の多々良カンナに似ているし、麗香が聞いてみると、やはり、妹ということだった。背が高くて、手足も長い。父親はインドネシァらしいけど、母親の性を継いで日本に帰化したらしい。
「私 迷ったんですけど・・・国際付属と どっちに行こうかと 姉ちゃんにも、向こうの監督さんにも誘われていたから・・ でも、去年の試合で山城さんと杉田さんの躍動するようなのを見てから・・ 私も あんな風になりたいと思ってて 音女にしたら 姉ちゃん 面白く無いみたいで、あんまり口も聞いてくれないんです だから・・・テニスじゃぁなくて他のクラブにしようかと・・ でも、やっぱり、二人のようになりたいんです パパも味方してくれたから だから、決心しました」
「そう ありがとう 頑張れば あの二人に きっと 追いつけるわよ」と、麗香は喜んでいたのだ。
香菜花が調べてみると、京都のジュニァ選手権で上位4人のうち3人が入部してくれていたのだ。そして、もう一人は京都国際付属に・・・。あとの3人のうち、1人は音女の中学からの持ち上がりで、他の2人もランク的にはそんなに低くないのだ。
「ねぇ 麗香先輩 なんか 音女の天下が来そうですね 部員もすごく増えたし」
「そうねぇー でも、香菜花 2年生も もたもた していると、1年に追い越されるわよ」
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