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第11章
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3月の末、結局みんなでディキャンプに行くことになって、京都の南の方で、電車とバスの乗り継ぎなのだか、アスレチック施設もあるからと選んだのだ。
食材は持ち込みなので、男の子達はクーラーボックスを下げていた。私と、亜里沙は普通の短パンだったけど、キラちゃんはぴっちりしたジーンの短パンにベルトと髪の毛も上げて野球帽を被っていて、真っ白な脚なのだけど、少年のようだった。
施設に着いて、男の子達は早速、火の用意にかかって、私と亜里沙は野菜なんかを切っていたのだけど、キラちやんは、火をおこしているのに反対からウチワであおいだり、男の子の後ろに回って草で耳の辺りをくすぐったりで、はしゃいでしまっていた。よっぽど、楽しいのだろうけど、そのうち進藤君から
「おぃ 匠 キラちゃんをあっちに連れて行けよー 火の周りでチョロチョロして危ないよー」
「そうだなー 俺も思ってた でも 怒ると すぐに 泣くしなぁー」
「なんやねん 私は もう 子供ちゃうでー 泣かへんわー だって 暇やしー 皆に構って欲しいもん」
「だったらよー そこで 踊ってろよ 得意だろ? みんなに見せてやればー」
キラちゃんはしばらく考えていて [紅蓮華] を本当に歌いながら、帽子もほおり投げて髪の毛を振り乱しながら、振り付けもしていた。私達は普通に聞いていたのだけど・・・それなりに上手なのだ。私達だけじゃあなくて、周りの人にも受けて、その気になったのか、続けて [ダンシングヒーロー] を・・・。歌はそんなに上手じゃぁ無いんだけど、リズム感が良くってキレッキレのダンスで、終わった後、周りの人達からもやんやの拍手だった。私達も、圧倒されていたのだけど、それよりも、改めて、この子のすごいところを見せつけられて唖然とさせられていた。
「ねぇ もう そろそろ お肉焼いてもいい?」と、キラちゃんは何にも無かったかのように、催促していた。
「白木屋君 キラちゃんの あんなとこ・・・知ってた?」と、私が聞くと
「うーん なんとなくな ときどき 踊るふりしてたから・・・神様って 不公平だよな 才能を独りに集めるなんて」
「そうなの キラちゃん いっぱい 食べようね お腹すいたでしょぉー」
「わぁー 肉! 肉!」と、相変わらず無邪気なのだ。
それから、食べ終わったら、皆でフィールドアスレチックに挑んでいった。ある程度ペァ同士になってやっていって、男の子が先で女の子が続いた。私達のペァが先頭で、次は白木屋君とキラちゃんのペァ。
一つのアトラクションが終わると、先に渡った白木屋君がキラちゃんに「がんばれ」とか声を掛けて、キラちゃんが渡り終えた時には抱きかかえるように迎えて「やったねー」と、キラちゃんも抱きついていくように・・・その時に、白木屋君は手をまわしてお尻なんかも支えていたのだが、キラちゃんは「こわかったぁー」とか言いながら、平気ではしゃいでいるのだ。
それを見ていて、私は あのふたりは あんなの普通のことなんだ と、だけど、羨ましい気持ちもあって、今度は、私も・・・と、次のアトラクションでは渡り終えた後、山水に抱きついていった。山水は照れ臭そうに抱きかかえてくれたけど・・背中に手をまわしてくるだけだった。
私達の後に来る仲の良いふたりを見ていると、そのうち、キラちゃんは白木屋君に抱きついた時にホッペにチュッとしているようなこともあった。だけど、無邪気に仲の良いふたりはごく自然なように見えていて、私のほうが恥ずかしくなる場面もあったのだ。
帰る時、3人でおトイレにいこうとなって、キラちゃんが
「私 おしっこ もらしちゃったみたい」
「えぇー チビッたの? 替え あるの?」
「うん お母様が着替え持って行くのよって 下着とTシャツ持ってきているから」
「そう 私もね 試合の時 時々 漏れちゃう時あるのよ これ 内緒ネ ふふっ」
着替えて出てきたキラちゃんはレモンイエローのTシャツで胸のところが真ん中にお星さまが絵顔になってる刺繍があって、割とピチッとしたものなので、キラちゃんの胸の膨らみが・・・私と変わらない。
「ねっ ねぇー キラちゃん さっき ホッペにチュッとしてたの?」
「うん 見えちゃったかー 私 お母様とお父様のほかに チュッとしたの初めて 匠 頼りになるなぁーって思ったんだものー 一度だけね 唇にも触れちゃったー 自然とね!」
「あっ あっそー 初キッス?」
「お母様以外ではねー でも 初キッスっていえるかなー ねぇ 山葵さんはキス 経験あるんでしょ?」
「えっ えぇー まぁ でも、山水とだけよ キスだけ」
「ふーん 亜里沙さんは?」
「はっ はぁー ウチは・・・ 智則と 今年のお正月にね」
「ふぅーん そーなんだ 以外とふたりとも 真面目! セックスもしてるかなって思ってた 私はね お母様から中学生なんですからって 釘を刺されてるせいか 匠が私のこと子供扱いしてるし・・・ そんな雰囲気になるの避けているみたいだしー」
「それはーー 白木屋君がキラちゃんのこと 真剣に考えているからよー」
「だろうけどさー 私 あさって 飛行機乗るやんかー もし 落こったりしたら 私は まともに男の人とのキスさえ知らないまま死んじゃうのよ 悲しい乙女だと思いません?」
「まぁー それはー そんな 悲観的なこと・・ お父様にお会いして、元気に帰って来るわよー」
「ううん 私 決心したんです 山葵さん 亜里沙さん 樹羅は匠に初恋してるんです もう、高校生なんですしぃ・・・ だから・・」
「キラちゃん・・ あなた 本当に 一途ネ 青いパイナップルみたい ウチが抱きしめて、キラちゃんの唇を奪いたいワ」
「やだー 亜里沙さん これは匠のものですよーだ」
「あの ガサツな男は 幸せもんだよねぇー いいのかなー 世の中 神様は不公平だなんていっていたけど・・・こんな不公平なことってあるぅ!」と、私と亜里沙は言い合っていた。でも、あのイチャイチャしてるのって、本当に無邪気なままだったんだと思っていた。白木屋君はキラちゃんのこと 意識しないのかなー
「ねぇ キラちゃん すべて 投げだすつもりかしら」と、私とふたりだけになった時、亜里沙が
「すべてって? あっ あぁー 白木屋君に捧げるって? そこまで 考えてないんじゃぁない? 亜里沙 気 まわしすぎよ!」
「だっさー 悲しい乙女になってしまぅって・・・思い詰めたみたいに・・」
「まぁ 不思議ちゃんだからね あの娘は・・ きっとお母様の顔も思い出すわよ 軽はずみはしないと思う でも 後悔しないんだったら それでも、いいんじゃぁない」
そう 私は 後悔しなければ・・・ たとえ 結婚前だからって セックスしたった良いんじゃぁないのって思っている むしろ、結婚前だから愛を確かめるために必要じゃぁないのかって 避妊さえちゃんとすれば、問題ないし 頭では、そう思っているのだけど でも、学校でも教えられてきたせいか、いざとなると そんな ことって・・・思ってしまうのだ。
食材は持ち込みなので、男の子達はクーラーボックスを下げていた。私と、亜里沙は普通の短パンだったけど、キラちゃんはぴっちりしたジーンの短パンにベルトと髪の毛も上げて野球帽を被っていて、真っ白な脚なのだけど、少年のようだった。
施設に着いて、男の子達は早速、火の用意にかかって、私と亜里沙は野菜なんかを切っていたのだけど、キラちやんは、火をおこしているのに反対からウチワであおいだり、男の子の後ろに回って草で耳の辺りをくすぐったりで、はしゃいでしまっていた。よっぽど、楽しいのだろうけど、そのうち進藤君から
「おぃ 匠 キラちゃんをあっちに連れて行けよー 火の周りでチョロチョロして危ないよー」
「そうだなー 俺も思ってた でも 怒ると すぐに 泣くしなぁー」
「なんやねん 私は もう 子供ちゃうでー 泣かへんわー だって 暇やしー 皆に構って欲しいもん」
「だったらよー そこで 踊ってろよ 得意だろ? みんなに見せてやればー」
キラちゃんはしばらく考えていて [紅蓮華] を本当に歌いながら、帽子もほおり投げて髪の毛を振り乱しながら、振り付けもしていた。私達は普通に聞いていたのだけど・・・それなりに上手なのだ。私達だけじゃあなくて、周りの人にも受けて、その気になったのか、続けて [ダンシングヒーロー] を・・・。歌はそんなに上手じゃぁ無いんだけど、リズム感が良くってキレッキレのダンスで、終わった後、周りの人達からもやんやの拍手だった。私達も、圧倒されていたのだけど、それよりも、改めて、この子のすごいところを見せつけられて唖然とさせられていた。
「ねぇ もう そろそろ お肉焼いてもいい?」と、キラちゃんは何にも無かったかのように、催促していた。
「白木屋君 キラちゃんの あんなとこ・・・知ってた?」と、私が聞くと
「うーん なんとなくな ときどき 踊るふりしてたから・・・神様って 不公平だよな 才能を独りに集めるなんて」
「そうなの キラちゃん いっぱい 食べようね お腹すいたでしょぉー」
「わぁー 肉! 肉!」と、相変わらず無邪気なのだ。
それから、食べ終わったら、皆でフィールドアスレチックに挑んでいった。ある程度ペァ同士になってやっていって、男の子が先で女の子が続いた。私達のペァが先頭で、次は白木屋君とキラちゃんのペァ。
一つのアトラクションが終わると、先に渡った白木屋君がキラちゃんに「がんばれ」とか声を掛けて、キラちゃんが渡り終えた時には抱きかかえるように迎えて「やったねー」と、キラちゃんも抱きついていくように・・・その時に、白木屋君は手をまわしてお尻なんかも支えていたのだが、キラちゃんは「こわかったぁー」とか言いながら、平気ではしゃいでいるのだ。
それを見ていて、私は あのふたりは あんなの普通のことなんだ と、だけど、羨ましい気持ちもあって、今度は、私も・・・と、次のアトラクションでは渡り終えた後、山水に抱きついていった。山水は照れ臭そうに抱きかかえてくれたけど・・背中に手をまわしてくるだけだった。
私達の後に来る仲の良いふたりを見ていると、そのうち、キラちゃんは白木屋君に抱きついた時にホッペにチュッとしているようなこともあった。だけど、無邪気に仲の良いふたりはごく自然なように見えていて、私のほうが恥ずかしくなる場面もあったのだ。
帰る時、3人でおトイレにいこうとなって、キラちゃんが
「私 おしっこ もらしちゃったみたい」
「えぇー チビッたの? 替え あるの?」
「うん お母様が着替え持って行くのよって 下着とTシャツ持ってきているから」
「そう 私もね 試合の時 時々 漏れちゃう時あるのよ これ 内緒ネ ふふっ」
着替えて出てきたキラちゃんはレモンイエローのTシャツで胸のところが真ん中にお星さまが絵顔になってる刺繍があって、割とピチッとしたものなので、キラちゃんの胸の膨らみが・・・私と変わらない。
「ねっ ねぇー キラちゃん さっき ホッペにチュッとしてたの?」
「うん 見えちゃったかー 私 お母様とお父様のほかに チュッとしたの初めて 匠 頼りになるなぁーって思ったんだものー 一度だけね 唇にも触れちゃったー 自然とね!」
「あっ あっそー 初キッス?」
「お母様以外ではねー でも 初キッスっていえるかなー ねぇ 山葵さんはキス 経験あるんでしょ?」
「えっ えぇー まぁ でも、山水とだけよ キスだけ」
「ふーん 亜里沙さんは?」
「はっ はぁー ウチは・・・ 智則と 今年のお正月にね」
「ふぅーん そーなんだ 以外とふたりとも 真面目! セックスもしてるかなって思ってた 私はね お母様から中学生なんですからって 釘を刺されてるせいか 匠が私のこと子供扱いしてるし・・・ そんな雰囲気になるの避けているみたいだしー」
「それはーー 白木屋君がキラちゃんのこと 真剣に考えているからよー」
「だろうけどさー 私 あさって 飛行機乗るやんかー もし 落こったりしたら 私は まともに男の人とのキスさえ知らないまま死んじゃうのよ 悲しい乙女だと思いません?」
「まぁー それはー そんな 悲観的なこと・・ お父様にお会いして、元気に帰って来るわよー」
「ううん 私 決心したんです 山葵さん 亜里沙さん 樹羅は匠に初恋してるんです もう、高校生なんですしぃ・・・ だから・・」
「キラちゃん・・ あなた 本当に 一途ネ 青いパイナップルみたい ウチが抱きしめて、キラちゃんの唇を奪いたいワ」
「やだー 亜里沙さん これは匠のものですよーだ」
「あの ガサツな男は 幸せもんだよねぇー いいのかなー 世の中 神様は不公平だなんていっていたけど・・・こんな不公平なことってあるぅ!」と、私と亜里沙は言い合っていた。でも、あのイチャイチャしてるのって、本当に無邪気なままだったんだと思っていた。白木屋君はキラちゃんのこと 意識しないのかなー
「ねぇ キラちゃん すべて 投げだすつもりかしら」と、私とふたりだけになった時、亜里沙が
「すべてって? あっ あぁー 白木屋君に捧げるって? そこまで 考えてないんじゃぁない? 亜里沙 気 まわしすぎよ!」
「だっさー 悲しい乙女になってしまぅって・・・思い詰めたみたいに・・」
「まぁ 不思議ちゃんだからね あの娘は・・ きっとお母様の顔も思い出すわよ 軽はずみはしないと思う でも 後悔しないんだったら それでも、いいんじゃぁない」
そう 私は 後悔しなければ・・・ たとえ 結婚前だからって セックスしたった良いんじゃぁないのって思っている むしろ、結婚前だから愛を確かめるために必要じゃぁないのかって 避妊さえちゃんとすれば、問題ないし 頭では、そう思っているのだけど でも、学校でも教えられてきたせいか、いざとなると そんな ことって・・・思ってしまうのだ。
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