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第12章
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その夏の合宿は、今年も神鍋高原に決まっていた。学校側では、以前の希望通りに菅平高原でと、打診があったのだが、監督が宿泊先への恩義もあるし、今年も学館と合同で行うからと、神鍋に決まったのだが、京都国際も合同でとの申し出があって、3校合同でいう形になったみたいだった。
私は、エスカレーターでウチの大学に進学が決まっていたので、合宿にも参加するようにしていた。そして、みく美は、まだ、決めかねているんだけど、あの衣笠響の粘り強い誘いで、推薦で学館の大学に進むだろうからと、合宿にも参加すると言っていたのだ。確かに、今回は妙に学館の監督という人と話している姿が目立ったのだ。
現地で各校の顔合わせがあって、学館の小野寺鏡と保津聖華の姿もあった。二人とも、そのまま大学に進むという。おそらく、みく美とは同じクラブでということになるんだろう。だけど、京都国際の多々良カンナの姿は無かったのだ。サナサに確かめると、もう、同じ大学のほうの練習に参加しているから・・と、言っていたのだ。
「山葵 腰の調子どうなん? 大会でも、だいぶ無理してたんちゃう?」
「あぁー 相変わらず 重いでー 珠に ビクッとするしー」
「やっぱり そうかー あのなぁー ウチ 衣笠さんから、トレーナー 紹介されたんやー あの人も、膝が調子良くなくて、見てもらってるんやってー ウチ 今度 行ってみようと思ってる 山葵もどう?」
「えぇー 衣笠さん? ねぇー ずいぶんと親しくなったのねぇー」
「山葵! あのさー なんか 変に考えてない? ウチは・・・ず~ぅっと 山葵とペァ組んでいきたいんやでー 大学でも頂点に立って・・ そやけど・・・山葵をウチの勝手な夢に、引きずることできひんやんかぁー そやから、ウチは学館やったら、衣笠さんもおるしー 新しい相手も見つかると思って・・・そうやって、衣笠さんにも勧められてるから・・・ 山葵は璃々香先輩との絆のほうが強いのちゃう?」みく美は、急に、涙目になってきていたみたい。
「みく美・・・ ごめん 変な言い方 してしもたー ごめん! ウチって そーいうとこ 子供やねんなぁー ずぅ~っと 一緒って約束したのにな! でも、ウチは頂点は高校で もう ええねん これからは、テニスの面白さとか 子供達に教えて行く勉強したいねん ごめんなさい みく美はみく美で自分の夢を考えてー みく美だったっら、夢でなくなると思う これからは、お互い 自分の夢に向かっていこー」
「うん ウチ 山葵にあこがれて ここまで これたから」
「うん ウチも・・ みく美がいたから ここまで 頑張れた」と、私は、みく美を抱きしめて・・・涙が出てきていた。今までの苦しかった練習に試合のことが思い出されていたのだ。
「なつかしいなぁー 山葵と初めて組んで・・・めちゃめちゃ練習したもんなぁー どじでノロマなうさぎですってな!」
「そうやー 夢に進もうって 言ってね そして 二人で頂点やぁー みく美とやったからー」
その時、「先輩 ミーティングします」と、いきなりドァーを開けてこられたのだ。香菜花に抱き合っているとこ 見られてしまった。私達は慌てて、離れたのだけど・・・
「・・・ 先輩 ・・・ ふたりは・・・ そーいうんだったんですか?」
「バカ! ちゃうんよー ちょっと ふたりで 感傷に浸ってただけ 大会の余韻よー」
「ええやんかー そんな風に言われても ウチ等 そーいう仲やんかぁー」と、みく美はウィンクしてきていた。
私は、エスカレーターでウチの大学に進学が決まっていたので、合宿にも参加するようにしていた。そして、みく美は、まだ、決めかねているんだけど、あの衣笠響の粘り強い誘いで、推薦で学館の大学に進むだろうからと、合宿にも参加すると言っていたのだ。確かに、今回は妙に学館の監督という人と話している姿が目立ったのだ。
現地で各校の顔合わせがあって、学館の小野寺鏡と保津聖華の姿もあった。二人とも、そのまま大学に進むという。おそらく、みく美とは同じクラブでということになるんだろう。だけど、京都国際の多々良カンナの姿は無かったのだ。サナサに確かめると、もう、同じ大学のほうの練習に参加しているから・・と、言っていたのだ。
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「あぁー 相変わらず 重いでー 珠に ビクッとするしー」
「やっぱり そうかー あのなぁー ウチ 衣笠さんから、トレーナー 紹介されたんやー あの人も、膝が調子良くなくて、見てもらってるんやってー ウチ 今度 行ってみようと思ってる 山葵もどう?」
「えぇー 衣笠さん? ねぇー ずいぶんと親しくなったのねぇー」
「山葵! あのさー なんか 変に考えてない? ウチは・・・ず~ぅっと 山葵とペァ組んでいきたいんやでー 大学でも頂点に立って・・ そやけど・・・山葵をウチの勝手な夢に、引きずることできひんやんかぁー そやから、ウチは学館やったら、衣笠さんもおるしー 新しい相手も見つかると思って・・・そうやって、衣笠さんにも勧められてるから・・・ 山葵は璃々香先輩との絆のほうが強いのちゃう?」みく美は、急に、涙目になってきていたみたい。
「みく美・・・ ごめん 変な言い方 してしもたー ごめん! ウチって そーいうとこ 子供やねんなぁー ずぅ~っと 一緒って約束したのにな! でも、ウチは頂点は高校で もう ええねん これからは、テニスの面白さとか 子供達に教えて行く勉強したいねん ごめんなさい みく美はみく美で自分の夢を考えてー みく美だったっら、夢でなくなると思う これからは、お互い 自分の夢に向かっていこー」
「うん ウチ 山葵にあこがれて ここまで これたから」
「うん ウチも・・ みく美がいたから ここまで 頑張れた」と、私は、みく美を抱きしめて・・・涙が出てきていた。今までの苦しかった練習に試合のことが思い出されていたのだ。
「なつかしいなぁー 山葵と初めて組んで・・・めちゃめちゃ練習したもんなぁー どじでノロマなうさぎですってな!」
「そうやー 夢に進もうって 言ってね そして 二人で頂点やぁー みく美とやったからー」
その時、「先輩 ミーティングします」と、いきなりドァーを開けてこられたのだ。香菜花に抱き合っているとこ 見られてしまった。私達は慌てて、離れたのだけど・・・
「・・・ 先輩 ・・・ ふたりは・・・ そーいうんだったんですか?」
「バカ! ちゃうんよー ちょっと ふたりで 感傷に浸ってただけ 大会の余韻よー」
「ええやんかー そんな風に言われても ウチ等 そーいう仲やんかぁー」と、みく美はウィンクしてきていた。
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