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異世界転生って皆チートになるんじゃなかったの?

理不尽っ…!

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現在、荷馬車に載せられ体育座りでドナドナしてます。
私を買っていったのは一つ目のゴーレムさんです。
頭に呪文みたいなの書いてあるから多分ゴーレム。うん。私を真っ白な布に包んで荷馬車に載せてトコトコ走ってます。
これからどうなるか不安はあるけど、とりあえず普通のお買い上げで良かった…!本当に良かったっっ!
暫く荷馬車に揺られていると、大きな御屋敷に着きました。
市場のあった町から、そう遠くはありません。
ゴーレムに手を引かれ井戸のある洗い場に連れていかれ、身体を綺麗な水で洗われて薄手のガウンドレスを着せられました。
この世界に来て初めてちゃんとした格好した…。…下着は着けてないからスースーするけど。
そこへ女の子が一人近づいて来ました。
「こんにちは。」
転生して初めての日本語、聞いたことのある言葉です。
「こ…こんにちは。」
あれ…挨拶しただけなのに何か嬉しくて泣きそう。
「ここで言葉が通じるのは私だけだからね。」
彼女はにっこり笑いました。
「…?はい。」
「私は、貴方達、転生者対応の人形です。私だけが転生者と言葉を理解しあえるの。」
自分を人形と言う彼女はどうみてもぱっと見普通の女の子にしか見えません。やたら傷痕とか縫い目とかあるけれど。
「人形になんて見えないよ?」
「そう?屍肉を縫い合わせて作った人形だから、人に近く見えるのかもね。」
ーわお。
さらりと怖いこと言われた。
この世界には私みたいな屍肉人形もけっこういるのよと彼女は笑った。
かわいい。言ってることは怖いけどかわいい。
フランケンシュタインの女の子版みたいなものなのかな?
「私の事も含めて知りたいことは沢山有るだろうけど、簡単に少しずつ教えるね。きっと一度に教えると頭が大変になると思うから。」
「…もう、すでに大変です。目覚めてから全部訳が解らなくて。」
だよねぇと彼女は笑う。いつの間にか彼女に手を繋がれ、屋敷の奥へと歩いていく。
「とりあえず…貴方達人間の雌はね、この世界の雄の性処理の為に呼ばれたの。」
「は?」
「解らない?性処理。性欲の処理。セックス。交尾。生殖活動。えーと…。」
「…いや、意味は解るからその手の単語羅列しなくても大丈夫です。」
初っぱなから全裸で棒突っ込まれるし、馬上背面座位見ちゃってるし、自分ドナドナされたから何となーくそんな気はしてたけどさ!その為に呼ばれたとかあんまりだよ!
「はぁー…きっつぃなあー。」
別にチート無双したかった訳じゃないけど、あまりにも理不尽すぎる。思わず立ち止まり、うつ向いてしまう。
「せめて、処女卒業してから来たかったよ…。」
初めてがモンスターとか、今からもう泣きそう。
きっと、トホホな気分てこういう気分。
「経験無いの?」
顔を覗き込む彼女の顔はあんまりにも嬉しそうで、ちょっと私はムッとしました。
「良い年して経験ないですよ。悪いですか!」
キツイ言い方を返しちゃった…。
言葉を吐いた後、気を悪くさせたかもと思い、申し訳無い気持ちになったのですが、彼女は気にしてないようでにっこり笑って
「ううん。悪くないよ。むしろ嬉しい!私、処女とセックスするの久々だから!」
ー…はい?
耳を疑う一言が来ました。
「え?どういう事??!」
満面の笑みで彼女は答えます。
「これからね、貴方と私はセックスするの。大丈夫!ちゃんと気持ちいいセックスしてあげるから!」
いやいやいやいや!何言ってるの?かわいい顔でセックスセックス連発しないで!
「説明途中だったから訳が解らないよね。ゴメンね。この屋敷はね、御主人様が作った娼館みたいな物なの。で、新しい雌を購入したら水晶に生中継で配信するの。こういういやらしい雌が入りました!って。」
「生中継?…何処に?」
おそるおそる聞いてみる。
「全世界に決まってるじゃない!」
何言ってるの?って顔で言ってくる貴方が何を言ってるの?!しかも悔しいくらいかわいいよ!
え?何?今から私は彼女とHするの?全世界に生中継で?公開レズプレイ?は?いやいやちょっと待って?!
「…私、女の子とHはちょっと…。普通に男の子…、おち…オチン…コついてる人がいいなあ…。」
無駄な抵抗かと思いつつ、顔をひきつらせながらせめて、人間の男の子がいいなあと言ってみる。
「大丈夫!私、御主人様にこの身体にしてもらった時に人間の雄の男根つけてもらったから!」
とんでもない言葉を吐きつつ物凄いかわいい笑顔で彼女は微笑みガウンドレスの裾を持ち上げ私に見せつけました。
「        ……!」
ー…ギャアアアアア!
あまりの光景に声が出ず頭の中で絶叫しました。
彼女の顔にそぐわない程、とても立派なイチモツが彼女の股にぶら下がっていたのです!
思わず仰け反る私を掴み自分の腕のなかへと引き寄せる彼女。
「逃がさないよ?」
耳元で低めの声で囁かれて、一瞬カッコいいって思っちゃったじゃないか!ばかー!
そのまま私を抱き抱えて奥の部屋へと向かう彼女。抵抗しようと身をよじるけど、めちゃくちゃ力が強くて逃げられません!
「大丈夫。全世界に配信されるけど、普通に私達二人だけで他に誰も居ないから、恥ずかしがることないよ。」
彼女は私の頬に唇をつけながら囁きます。
配信される時点で恥ずかしいわっ!
「二人だけでいっぱいいっぱい何も考えられなくなる位気持ちよくなろうね☆」
既に情報量が多すぎて私の頭がいっぱいいっぱいだよ!
「さあ、貴方のロストバージン!一生忘れられないくらい気持ちいいものにしてあげるから!」
多分この時点で一生忘れられないよ!
あまりの展開に声が出なくて頭の中でしかツッコミが出来ません!
彼女が私を抱えつつ扉を開け、暗闇の中へ進みます。
「覚悟、決めてね☆」
彼女が楽しそうに囁きます。
ー腹くくるしかないのか!?
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