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36話 BL腐男子に起こされて
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シャンプルから向けられる好意を断ち切れぬまま、その日はなんともモヤっとしたまま眠りについた。
その翌朝。
毎朝恒例、【四天王当番制・魔王様おっきの儀】が執り行われようとしていた。
「おはよう、魔王様……あぁ、なんてかわいい顔をしているんだい? 食べたくなってしまうよ……」
気持ちの悪い朝の挨拶をしてきたのは、金髪イケメンエルフであり、魔王軍四天王のビエル・フダンスィだった。
彼は許可なく私が寝ているベッドに潜り込み、上半身裸で私が起きるのを待っていた。
もはや謎である。
起き抜けの私の視界に入るのはビエルの胸。
なんでこいつはしょっちゅう私に自分の胸を見せつけてくるのか。
もう一度言う、もはや謎である。
二日酔いとかでもないのに、おかげでゲロ吐きそうなんだが。
まったく、昨日から気分は最悪なのに……さらに気分は朝から地獄へまっしぐらだ。
私がげんなりしていると、ビエルが口を開く。
「あれ、魔王様? どうした、気分でも悪いのかい?」
ビエルは私の顔を覗き込み、心配そうに見つめてくる。
こいつめ……私はこの展開の先を知っているぞ? これはまさしく昨日、シャンプルに熱弁された『俺のアレが巨根みたい! と言うアイツの股間が気になって夜も眠れない』という小説の、朝チュンからの二回戦シーンそのものだ。
おそらくビエルは私でこのBL作品の一コマを再現しようとしているのだ。
風邪を引いた主人公を心配するチャラ男に、ついときめいて頬を赤く染め……目をそらしながら『お前が目の前にいるから熱が上がっただけだよ』とか……。
私が言うわけないだろぉオがッ!
アホか! バカか!
朝っぱらから怒り頂点に達した私はビエルを睨みつけ。
「気分が悪いに決まってるだろう! まず貴様、なぜ私のベッドに上半身裸でいるんだ! ていうか、なぜ私の上半身も裸になっているんだ!?」
「ふっ……聞くだけヤボってもんだぜ? 魔王様」
「くっ! ……貴様……私に何をした……! 返答次第では貴様を……! いや、もはや何も言うまい! 消し炭にしてやるから覚悟せよッ」
「ふふ……! いいよ? 魔王様の恋の炎に燃やされるなんて、俺は逆に嬉しいよ……」
私に顔を近づけてくるビエル。
くどいようだが、私は男色家ではない。
たしかにビエルは怖気をするほど美男子であり、エルフ特有の魅力を兼ね備えた色男だ。
そっちの気がある者なら、鼻血が出るほど嬉しいシチュエーションだろう。
しかし、ノンケである私がこれからヤツにすることは決まっている。
「私のベッドに潜り込んだ報いを受けよ! 煉獄の炎!」
「ぐあぁあああああああああッ!」
私の怒りを乗せた炎がビエルを燃やす。
私の寝室にヤツの断末魔が響き渡る中で……一つの疑問が頭に浮かんだ。
どうして……どうしてなのだ……?
私が振り向いて欲しいのはただ一人、世界一かわいいユーナだ。
しかし、私に好意を寄せてくるのはいつもアウトオブ眼中な相手ばかり。
ハッキリ言って嬉しくない。
ほんと、どうしたらいいんだ……!
その翌朝。
毎朝恒例、【四天王当番制・魔王様おっきの儀】が執り行われようとしていた。
「おはよう、魔王様……あぁ、なんてかわいい顔をしているんだい? 食べたくなってしまうよ……」
気持ちの悪い朝の挨拶をしてきたのは、金髪イケメンエルフであり、魔王軍四天王のビエル・フダンスィだった。
彼は許可なく私が寝ているベッドに潜り込み、上半身裸で私が起きるのを待っていた。
もはや謎である。
起き抜けの私の視界に入るのはビエルの胸。
なんでこいつはしょっちゅう私に自分の胸を見せつけてくるのか。
もう一度言う、もはや謎である。
二日酔いとかでもないのに、おかげでゲロ吐きそうなんだが。
まったく、昨日から気分は最悪なのに……さらに気分は朝から地獄へまっしぐらだ。
私がげんなりしていると、ビエルが口を開く。
「あれ、魔王様? どうした、気分でも悪いのかい?」
ビエルは私の顔を覗き込み、心配そうに見つめてくる。
こいつめ……私はこの展開の先を知っているぞ? これはまさしく昨日、シャンプルに熱弁された『俺のアレが巨根みたい! と言うアイツの股間が気になって夜も眠れない』という小説の、朝チュンからの二回戦シーンそのものだ。
おそらくビエルは私でこのBL作品の一コマを再現しようとしているのだ。
風邪を引いた主人公を心配するチャラ男に、ついときめいて頬を赤く染め……目をそらしながら『お前が目の前にいるから熱が上がっただけだよ』とか……。
私が言うわけないだろぉオがッ!
アホか! バカか!
朝っぱらから怒り頂点に達した私はビエルを睨みつけ。
「気分が悪いに決まってるだろう! まず貴様、なぜ私のベッドに上半身裸でいるんだ! ていうか、なぜ私の上半身も裸になっているんだ!?」
「ふっ……聞くだけヤボってもんだぜ? 魔王様」
「くっ! ……貴様……私に何をした……! 返答次第では貴様を……! いや、もはや何も言うまい! 消し炭にしてやるから覚悟せよッ」
「ふふ……! いいよ? 魔王様の恋の炎に燃やされるなんて、俺は逆に嬉しいよ……」
私に顔を近づけてくるビエル。
くどいようだが、私は男色家ではない。
たしかにビエルは怖気をするほど美男子であり、エルフ特有の魅力を兼ね備えた色男だ。
そっちの気がある者なら、鼻血が出るほど嬉しいシチュエーションだろう。
しかし、ノンケである私がこれからヤツにすることは決まっている。
「私のベッドに潜り込んだ報いを受けよ! 煉獄の炎!」
「ぐあぁあああああああああッ!」
私の怒りを乗せた炎がビエルを燃やす。
私の寝室にヤツの断末魔が響き渡る中で……一つの疑問が頭に浮かんだ。
どうして……どうしてなのだ……?
私が振り向いて欲しいのはただ一人、世界一かわいいユーナだ。
しかし、私に好意を寄せてくるのはいつもアウトオブ眼中な相手ばかり。
ハッキリ言って嬉しくない。
ほんと、どうしたらいいんだ……!
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