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第2章:『悟る、孤高の委員長』
悟る、孤高の委員長7
しおりを挟む「人間が大好き?」
「そうなの。私の思いは以前から言っていた通り。最も、私が人間と認める人はいないのだけれど」
「どういう意味?」
「私、最近変なの。私は人間が好き。好きで好きでたまらない。本当にそうなの。でも、人と会話する度にがっかりするの。この人はこの程度なんだとか、そんな悩みは悩みではないでしょって」
「話せば話す程にがっかりする。貴方は猿なのかなって思いが強くなっていくの」
「私ね。そんな自分が許せなくってさ、以前のまま人と話すのだけど、もうダメみたい」
「昔は違ったの。色々な人と話す度、自分の視野が広がって、なんて素晴らしいことなんだろって思っていた。自分も負けないように、勉強して、自己を磨いて一人の大人になろうって思った」
「けど、いつの間にか変わったの。自分がまともな人間であろうとすればするほど、周囲の考えのギャップについて行けなくなったきた。私が求む人間は何処にいるの?何処にいるのって?」
「それを探す為に、全く話しをしたことない人と話してみるのだけど。話せば話すほど、貴方が人間なんておこがましいにもほどがあるって感情が強くなっていくの」
「私、世界で一人ボッチなのよ」
「助けて木下君」
木下サトルは自分がどういえば良いのかを考えていた。前に神崎が言っていたことが頭に蘇る。頭の良いにしか分からない世界があるんじゃなかって話だ。自分では恐らく分からない世界で堀さんは悩んでいる。どんな奴でも人間で、それ以上でもそれ以下でもないと思うからだ。
前に何かの本を読んだときに堀さんの言葉に近いことがあったような気がする。物事善し悪しは同じ感情で、何かを特別に好きってことは同時に嫌いでもあるみたいな感じな話だ。
堀さんは人間が好きすぎて、嫌いになってしまったのだろうか?それとも違うのだろうか?今俺ができることはなんなのだろうか?
「堀さんが悩んでいることは分かった。それでも、俺は堀さんのこと嫌いじゃないよ」
「俺よりも寧ろさ、堀さんの一面を知って、スゲー人間らしい人間だって好意すら覚えるよ」
「だってそうだろ?堀さんの話の登場人物の中では、堀さんが一番人間らしいじゃないか」
「俺も堀さんの認められるような人間になりたいよう努めるよ」
「ハハハ。ありがとう木下君」
「もうさ、自分のしたいようにすれば良いと思うんだ」
「周りの人間がサルだと思うなら無理して会話なんてしなきゃいいよ。話したいと思ったときだけ話せばいいんじゃないかな?」
「ありがとう木下君」
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