血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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日常

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3人に代わる代わるキスをされて庵の唇は腫れまくっていた。それでも3人はなかなかキスをやめてくれなくて庵が気づいた時には深いキスになっていた。



「んぅ……っ、ぅ、ん!」



キスが深くなればなるほど庵は酸欠になっていく。そのため庵は必死に息をしていた。そんな庵がさらに可愛くて今庵にキスをしている瀧雄は益々やめられなくなってしまう。



「ん゛っ……っ、んんっ、た、きぃっ、ん!」



もう何周回ったか分からない。最初に龍之介、そして亮、瀧雄。その3人が代わる代わる何周にも渡ってキスをしてくる。そのせいで庵はただキスをされているだけなのに変な気分になってしまった。要は疼いてしまうのだ。そんな庵にいち早く気づいた龍之介。そのため龍之介は瀧雄に…。



「瀧、もう終わりな。」



と、言った。そのため瀧雄は庵にキスをするのをやめた。それは龍之介の指示だったから。



「…っ、はぁ………はぁ………っ、ぅ、」



瀧雄のキスからやっと解放された庵。そのため失った酸素を取り戻そうとゆっくりと呼吸をしていた。そんな庵を見て龍之介が庵を引き寄せ優しく背中を撫でてくれた。しかしそれを見て瀧雄がどう思うのか。それは絶対にいい気分にはならないだろう。それはさっきまで瀧雄のターンだったのだから。それを奪われて今庵は龍之介の腕の中にいる。そのため瀧雄は耐えきれず龍之介に…。



「…なぜ?なぜですか組長。」



と、怒り気味に言った。そんな瀧雄に亮は呆れ顔だ。しかし龍之介は優しい顔をしていた。それは先程龍之介がした行動も全て庵のためだから。そしてそれは今もだ。



「庵と二人っきりで話したいことがある。」



怒るな。庵が怯える。その意味を込めて龍之介は瀧雄にそう言った。すると瀧雄にもその龍之介の意図が伝わったようで瀧雄は先程までの怒りが嘘のように消え去っていた。



「組長、承知しました。」



全ては庵のため。それを悟った瀧雄は真面目な顔をしてそう言った。そしてそれに続くように亮も…。



「ゆっくりお話されてくださいね。俺達はその間に出来ることをしておきます。」

「ああ。」



物分りのいい部下だ。そう思いながら龍之介は立ち上がろうとした。しかしその時庵が龍之介に続いて立ち上がろうとした。まだ身体中痛むはずなのにだ。そのため龍之介はすぐさま庵を止めるべく声を荒らげた。



「おい馬鹿。歩かなくていい。俺が連れて行くから。」

「もう俺歩けるよ。」

「仮にそうだとしても俺はまだ庵に歩いて欲しくねぇんだよ。歩けるっつっても痛みを殺して歩くみたいな感じだろ。」



龍之介がそう言うと図星だったのか庵は黙り込んでしまった。庵はもう痛いほど分かっている。龍之介達は庵が傷つくことが大嫌いってことを。そのため庵は黙り込んだのだろう。いや3人の様子を探っていたと言った方が正しいかもしれない。そんな庵を見て龍之介は思わず笑ってしまいそうになった。あまりにも庵が可愛かったから。そのため龍之介は庵にそれ以上は怒らなかった。怒らず優しく言うことにした。



「だからな、庵。俺が連れていくからお前は黙って俺に抱かれとけ。」

「わかった。」



ここで龍之介に反抗してはだめ。それを察した庵は龍之介にそう言った。そして龍之介のされるがままに抱き抱えられて亮と瀧雄に見守られながらリビングを出た。そして庵は龍之介の寝室に連れていかれた。そこに着くと庵は龍之介によってベットの上に下ろされた。



「りゅー話ってなに?」



庵は自分の隣に座ってきた龍之介にそう問うた。しかし龍之介から返ってきた返事は意外なものだった。



「別に話はねぇよ。」

「え?」

「あ?」



龍之介に何を言ってるんだと言わんばかりの顔をされて庵は混乱した。だってさっき話がしたいと言ったのは龍之介だから。そのため庵はそういったのだ。それなのに意味のわからないことを龍之介に言われた庵はたまらず声を荒らげた。



「さっき龍が俺と二人っきりで話したいことがあるって言ってたじゃん。」

「あーあれはただの口実だ。」

「口実?」

「そうだ。」



なんのための口実…?それが分からなかった庵は少し不安そうに龍之介にそう聞いた。知らないうちに龍之介を怒らせたかもと思ったからだ。そのため2人っきりになって説教されるのでは…?そう思ってしまったのだ。



「…なんのためにそんなことしたの?」

「そんなの決まってんだろ。」

「………?」

「こうするためだ。」

「うわっ…!!」




怒られる。そう思っていた庵。しかし実際は真逆だった。その証拠に庵は龍之介に押し倒され抱きしめられたのだから。



「ちょ、ちょっとりゅう…っ!」

「なんだよ。」

「なんだよじゃない!」

「急に押し倒してキスしたのが気に食わなかったか?」

「そ、そう…っ!!」

「ほぅ…。」



そう言った龍之介はとんでもないほど悪い顔をしていた。その顔を見て庵は思った。龍之介にいじめられてしまう…と。そのため庵は逃げようとした。スイッチの入った龍之介はしつこいから。



「おらどこに行くつもりだ。せっかく二人っきりになったのに逃げる奴がいるかよ。」

「はなせ…っ!」
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