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番外編16.オーフィザン様とデート!
171.一緒に行こう!
しおりを挟む「オーフィザン様、どういうことか、説明していただけますか?」
ダンドに腕を組んで言われて、オーフィザン様は、拗ねたようにそっぽを向いた。
みんなが解散しちゃってから、しばらくして、セリューとダンドもお城に駆けつけてくれた。彼らはオーフィザン様から、これから晩餐会で魔物の話をすると聞かされていたのに、来てみれば、そこにいたのは僕とオーフィザン様、フイフットさんと、彼と一緒に住んでる化け猫さん、フイフットさんの友達の貴族だけ。
ダンドもセリューも、それを見て何があったのか大体悟ったらしい。セリューは、苦い顔をして僕を睨んだくらいだったけど、ダンドは、かなり怒ってて、怖い顔でオーフィザン様に詰め寄っている。
僕はオーフィザン様と食事ができて嬉しいし、フイフットさんも楽しそうだけど、ダンドは、今回ちゃんと魔物の件を話し合って、城との関係をはっきりさせるつもりだったらしい。
それなのに、晩餐会ごとなくなって、ダンドは今にもオーフィザン様に掴みかかりそう。
「オーフィザン様!! 何で晩餐会ごとなくなってるんですか!? 魔物警備のこと、ちゃんと話し合う約束ですよ!? それに、猫じゃらしのことだって!! そもそもオーフィザン様がクラジュに尻尾振ってほしいがためにあんなもん作らなければ、こんなことにならなかったんです!!」
「怒鳴るな…………猫じゃらしはもう作らない。そう全員に告げた。そもそも、あれがあってもクラジュに泣かれるだけだ」
「魔物のことだって、そんなに早く報告書書けるんなら、普段から書いてください!!」
「……喚くな。今回は、フイフットのために書いただけた」
言ってオーフィザン様は、フイフットさんに振り向く。
ちょっと恥ずかしそうなフイフットさんだけど、大好きな人がそばにいて、嬉しそう。
その人の笑顔を見て、ダンドも少し、声を優しくした。
「全く……もうこんなことはなしですよ?」
「分かっている。せっかく来たんだ。お前も食べて行け」
「それより先に、しなくてはならないことがあります」
言って、ダンドは振り返る。そこには、僕の腕の中で猫の姿になって、つんとお澄まししているキュウテ。ずっと僕の腕の中に隠れていたんだ。
「キュウテ……そろそろ陛下のところに帰ってあげたら?」
僕が言っても、キュウテは顔を背けたまま御機嫌斜め。
「知らないもん。陛下なんか…………本当に、僕がいないことに気づいてなかったんだ……」
「でも……陛下は、キュウテに懐いて欲しかっただけだよ? 陛下に会いに行こうよ!! キュウテ!!」
僕が言ってもキュウテは俯いちゃう。だけど、本当は陛下に会いたいはず。だってずっと寂しそうにしてるもん!
「キュウテ!」
「く、クラジュ!?? なに??」
「僕から離れないでね!!」
言って、僕はキュウテをぎゅーって抱きしめた。
陛下はお城にいるはずなんだ。そこで、キュウテを探してる。だったら会わせてあげればいいんだ!! このままキュウテが寂しそうにしてるなんて、だめだもん!
僕は、キュウテをぎゅうって抱っこしたまま、走り出した。
「クラジュ!? 待て!!」
叫んだオーフィザン様が、竜の使い魔に乗って飛んでくる。そして僕を軽々抱き上げ、竜に乗せてくれた。
「オーフィザン様!?」
「……落ち着きのない猫だ……さっさと探して帰るぞ」
「はい!!」
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