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12.僕のことは気にしないでください!
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それから魔力も完璧に回復させてもらった僕は、魔法で飛んで、砦に帰った。
宰相様の部隊の人が送ってくれて、砦に着くなり、そこの管理をしている奴らに会わせて欲しいと言う。
「えっ……と…………ここです……」
言って僕は、初めて彼らがいる部屋の前まで来た。
砦の入り口に近い部屋で、ここと、その周りが彼らの部屋になっている。僕の部屋は、砦の一番奥の端っこ。こっちの方は来たことがなかったけど、同じ砦とは思えないくらいに綺麗だ。魔法で修復してあるみたい。僕が部屋にしているところは、砦の奥にある倉庫みたいなところだったようだな……こっちには来ないから、気づかなかった。
だけど、こっち側に来て誰かに見つかるとひどく嫌そうな顔をされるし、僕自身、そんな顔をされるのが怖くなっていたから、彼らとは関わらないようにしていた。
もうラグトジャスに連れてこられた時みたいに殴られるのは嫌だったし、しばらくは誰かと話すことも嫌だったから。
一度、砦の外で鉢合わせになって、魔法で追い払われそうになって、必死に逃げた。それから僕は、彼らとは会わないようにしていた。顔を合わせなければ、危害は加えられないし僕ものんびり暮らしていられたから。
一緒に来てくれた部隊の騎士、オフィセイール様が、乱暴にドアを叩く。
「おいっ!! いるのか!?? 命令だ!! 開けろ!!」
怒鳴る声が響いて、中から一人の男が顔を出す。
「あーー?? 何の用だよーー。うるせーなーー……」
ドアを開けた男は、酒でも飲んでいたのか、酒臭い。そして、僕と一緒に来た部隊の人に手を掴まれても、何が起こっているのか分からないようだった。
「あー…………なんだ? お前……あ! フィルロファル!! 何しに来た!? 罪人が!! 物乞いでもしに来たか…………いたたたたたっっ……!!」
腕を捻りあげられて、男が悲鳴を上げる。けれど、そんなものには全く構わず、部隊の人たちが部屋の中に押し入っていく。
「全員拘束しろ! 一人も逃すな!!」
オフィセイール様に言われて、部隊の方々がみんな中に入って、次々そこにいた人たちを拘束する。だけど、ここにいたのは、ほんの一部。あとはみんな、街に行ってしまったらしい。
部隊の方は、僕に振り向いた。
「これから、街に行った連中の捕縛に向かう。後は我々に任せてくれ」
「は、はいっ……!」
「ここで奪われたものに関する調査に協力してもらうこともあるかと思う。ここにはしばらく護衛の者を残すから、どうか今日はゆっくり休んでくれ」
「はい……」
「それと……俺からも礼を言わせてくれ」
「え!? そ、そんな……」
「部隊を助けてくれて、ありがとう。フィルロファル」
そんな風にお礼を言われて、僕が慌てていると、彼らは微笑んで、もう一度お礼を言って、砦を出て行った。
*
なんだか、今日は忙しい一日だったな……
自分の部屋に戻って来た僕は、たくさんキノコを入れたカゴを下ろして、すぐにお風呂に入ることにした。
今日はもうお腹いっぱいだし、きのこは明日の朝ごはんにしよう。
色々あったけど、レオトウェルラレット様も無事だったし、部隊の方も協力してくれて、宰相様たちも無事だった。僕の方も、食材がこれだけ手に入ったんだ!!
まずは、お風呂で体を洗わないと……
今日は魔物とも戦ったし、魔法の道具の暴走にも巻き込まれた。服はボロボロになっちゃったし、あちこち砂だらけ。
お風呂は砦にあったものを、僕が修復して使っている。お湯は魔法で沸かして、石鹸なんかは、素材と引き換えにもらった。
後で借りた服と装備も、綺麗にして返さないとな……
湯船に浸かっていたら、ロステウィス様のことを思い出した。
ロステウィス様……久しぶりに会ったな……緊張したぁ……宰相様だもんな……でも、元気そうでよかった。
部隊の方々も、無事に城に帰れているといいんだけど。
宰相様のことだから、僕の心配なんて無用だろうけど、これから忙しいだろうし、僕のことは全然気にしないでくださいって、服と装備を返す時に話しておこう!
ああ……お風呂が気持ちいい……
今日は早く寝よう……
宰相様の部隊の人が送ってくれて、砦に着くなり、そこの管理をしている奴らに会わせて欲しいと言う。
「えっ……と…………ここです……」
言って僕は、初めて彼らがいる部屋の前まで来た。
砦の入り口に近い部屋で、ここと、その周りが彼らの部屋になっている。僕の部屋は、砦の一番奥の端っこ。こっちの方は来たことがなかったけど、同じ砦とは思えないくらいに綺麗だ。魔法で修復してあるみたい。僕が部屋にしているところは、砦の奥にある倉庫みたいなところだったようだな……こっちには来ないから、気づかなかった。
だけど、こっち側に来て誰かに見つかるとひどく嫌そうな顔をされるし、僕自身、そんな顔をされるのが怖くなっていたから、彼らとは関わらないようにしていた。
もうラグトジャスに連れてこられた時みたいに殴られるのは嫌だったし、しばらくは誰かと話すことも嫌だったから。
一度、砦の外で鉢合わせになって、魔法で追い払われそうになって、必死に逃げた。それから僕は、彼らとは会わないようにしていた。顔を合わせなければ、危害は加えられないし僕ものんびり暮らしていられたから。
一緒に来てくれた部隊の騎士、オフィセイール様が、乱暴にドアを叩く。
「おいっ!! いるのか!?? 命令だ!! 開けろ!!」
怒鳴る声が響いて、中から一人の男が顔を出す。
「あーー?? 何の用だよーー。うるせーなーー……」
ドアを開けた男は、酒でも飲んでいたのか、酒臭い。そして、僕と一緒に来た部隊の人に手を掴まれても、何が起こっているのか分からないようだった。
「あー…………なんだ? お前……あ! フィルロファル!! 何しに来た!? 罪人が!! 物乞いでもしに来たか…………いたたたたたっっ……!!」
腕を捻りあげられて、男が悲鳴を上げる。けれど、そんなものには全く構わず、部隊の人たちが部屋の中に押し入っていく。
「全員拘束しろ! 一人も逃すな!!」
オフィセイール様に言われて、部隊の方々がみんな中に入って、次々そこにいた人たちを拘束する。だけど、ここにいたのは、ほんの一部。あとはみんな、街に行ってしまったらしい。
部隊の方は、僕に振り向いた。
「これから、街に行った連中の捕縛に向かう。後は我々に任せてくれ」
「は、はいっ……!」
「ここで奪われたものに関する調査に協力してもらうこともあるかと思う。ここにはしばらく護衛の者を残すから、どうか今日はゆっくり休んでくれ」
「はい……」
「それと……俺からも礼を言わせてくれ」
「え!? そ、そんな……」
「部隊を助けてくれて、ありがとう。フィルロファル」
そんな風にお礼を言われて、僕が慌てていると、彼らは微笑んで、もう一度お礼を言って、砦を出て行った。
*
なんだか、今日は忙しい一日だったな……
自分の部屋に戻って来た僕は、たくさんキノコを入れたカゴを下ろして、すぐにお風呂に入ることにした。
今日はもうお腹いっぱいだし、きのこは明日の朝ごはんにしよう。
色々あったけど、レオトウェルラレット様も無事だったし、部隊の方も協力してくれて、宰相様たちも無事だった。僕の方も、食材がこれだけ手に入ったんだ!!
まずは、お風呂で体を洗わないと……
今日は魔物とも戦ったし、魔法の道具の暴走にも巻き込まれた。服はボロボロになっちゃったし、あちこち砂だらけ。
お風呂は砦にあったものを、僕が修復して使っている。お湯は魔法で沸かして、石鹸なんかは、素材と引き換えにもらった。
後で借りた服と装備も、綺麗にして返さないとな……
湯船に浸かっていたら、ロステウィス様のことを思い出した。
ロステウィス様……久しぶりに会ったな……緊張したぁ……宰相様だもんな……でも、元気そうでよかった。
部隊の方々も、無事に城に帰れているといいんだけど。
宰相様のことだから、僕の心配なんて無用だろうけど、これから忙しいだろうし、僕のことは全然気にしないでくださいって、服と装備を返す時に話しておこう!
ああ……お風呂が気持ちいい……
今日は早く寝よう……
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