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40.なんで今そうするの!?
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どうしよう……僕……何が起こっているのか、全然分からない。
僕は、杖を返すって言っただけなのに。こんな大切なもの、受け取れるはずがない。返すって言ったら、受け取ってくれるはずなのに。
まだ、さっき彼の唇で弄られたた頬がくすぐったい気がする。
隣のヴァンフィルイト様は、僕のことをじっと見つめていた。
なんなんだ……なんだか楽しそうだし……! 僕はずっと真っ赤で、オロオロすることしかできないのに……! だって、さっきの……キス…………? だよな??
……なんで…………?
僕の方は、隊長のそばにいて舞い上がりそうになるのをこんなに我慢しているのに、こんなことをされたら、ヴァンフィルイト様のことしか考えられなくなる。キスされた頬のことばかり考えちゃうじゃないか!
と、とにかく、落ち着かないとっ……!
そうだ。あれは、キスじゃない。きっと、僕が強情だから……彼がいいって言ってるのに、受け取らないから……だから、受け取るって言わせるために……ちょっと驚かせるつもりでしただけだ!!
……だけど、そんなことのためにキスなんてする??
もう訳が分からない!!
ついにずっと俯いたまま、何も言えなくなっていると、今度は、殿下が使い魔の上に降りて来た。
「二人とも、仲が良くて何よりだよ」
「で、殿下っ…………!! わっっ……!!」
びっくりしすぎて、使い魔から落ちそうになる。
殿下は相変わらず、いつもと変わらない様子だけど…………
も、もしかして、見られた!!?? 絶対に、見られたよね!??
ど、どうしようっ…………
よく考えてみれば、ここは使い魔の背中の上で、みんな出発の用意をしている最中なのに……何してるんだ。僕……これから出発するって、大事な時に!
僕は何をしているんだっ!
「あ、あのっ……僕っ…………ぶ、部隊の周りに、結界張っておきますっっ!! 魔物に……お、襲われると困るので!!」
「じゃあ、僕は使い魔を飛ばそうかな?」
言って、王子殿下が微笑むと、ヴァンフィルイト様が僕を抱き寄せてしまう。
「ひっ……っ!」
なんで今、そんなことするの!?
キスなんてされた後だからか、ヴァンフィルイト様のことを酷く意識してしまう。僕を捕まえる腕も、触れ合う体も、彼がすぐそばにいるんだって、僕に思い知らせているみたい。
王子殿下の前だ。こんなことをしていないで、王族に対する態度で迎えなくてはならないのに、もう隊長のことしか考えられないっ……!!
戸惑う僕を、ヴァンフィルイト様は強く抱き寄せて、殿下から僕の姿を隠してしまう。
「デフィトリュウィクに近づかないでいただきたい。使い魔を飛ばすのは、ご自分の部隊に戻ってからでよろしいのでは?」
「…………そ、そんなに怖い顔しないでよ……僕は、友達に会いにきただけだよ?」
ヴァンフィルイト様の恐ろしい表情に、王子殿下も少し戸惑ったみたい。そしてすぐに、殿下のところにブレロブル様が飛んでくる。隣の部隊で、王子殿下がいなくなったから、びっくりして追って来たんだろう。
「殿下…………勝手にフラフラうろつかないでください」
「……うろついていたわけじゃないよ。僕は、デフィトリュウィクと魔物の状況を確認したかっただけ。ね?」
そう言って、彼は僕に振り向く。
魔物の状況……? そうだ。それを確かめるために、僕はいるんだ。だから、殿下に答えて、すぐに任務につかなきゃいけないのに…………
ヴァンフィルイト様の腕の中で、彼のことばかり考えている。
何か言わなきゃならないのに、それすら考えられない。
「あ、あのっ……殿下っ…………」
なんとか言いかけた僕を、隊長が包むように抱きしめて、強い口調で僕に言う。
「確認なら、俺としろ」
僕は、杖を返すって言っただけなのに。こんな大切なもの、受け取れるはずがない。返すって言ったら、受け取ってくれるはずなのに。
まだ、さっき彼の唇で弄られたた頬がくすぐったい気がする。
隣のヴァンフィルイト様は、僕のことをじっと見つめていた。
なんなんだ……なんだか楽しそうだし……! 僕はずっと真っ赤で、オロオロすることしかできないのに……! だって、さっきの……キス…………? だよな??
……なんで…………?
僕の方は、隊長のそばにいて舞い上がりそうになるのをこんなに我慢しているのに、こんなことをされたら、ヴァンフィルイト様のことしか考えられなくなる。キスされた頬のことばかり考えちゃうじゃないか!
と、とにかく、落ち着かないとっ……!
そうだ。あれは、キスじゃない。きっと、僕が強情だから……彼がいいって言ってるのに、受け取らないから……だから、受け取るって言わせるために……ちょっと驚かせるつもりでしただけだ!!
……だけど、そんなことのためにキスなんてする??
もう訳が分からない!!
ついにずっと俯いたまま、何も言えなくなっていると、今度は、殿下が使い魔の上に降りて来た。
「二人とも、仲が良くて何よりだよ」
「で、殿下っ…………!! わっっ……!!」
びっくりしすぎて、使い魔から落ちそうになる。
殿下は相変わらず、いつもと変わらない様子だけど…………
も、もしかして、見られた!!?? 絶対に、見られたよね!??
ど、どうしようっ…………
よく考えてみれば、ここは使い魔の背中の上で、みんな出発の用意をしている最中なのに……何してるんだ。僕……これから出発するって、大事な時に!
僕は何をしているんだっ!
「あ、あのっ……僕っ…………ぶ、部隊の周りに、結界張っておきますっっ!! 魔物に……お、襲われると困るので!!」
「じゃあ、僕は使い魔を飛ばそうかな?」
言って、王子殿下が微笑むと、ヴァンフィルイト様が僕を抱き寄せてしまう。
「ひっ……っ!」
なんで今、そんなことするの!?
キスなんてされた後だからか、ヴァンフィルイト様のことを酷く意識してしまう。僕を捕まえる腕も、触れ合う体も、彼がすぐそばにいるんだって、僕に思い知らせているみたい。
王子殿下の前だ。こんなことをしていないで、王族に対する態度で迎えなくてはならないのに、もう隊長のことしか考えられないっ……!!
戸惑う僕を、ヴァンフィルイト様は強く抱き寄せて、殿下から僕の姿を隠してしまう。
「デフィトリュウィクに近づかないでいただきたい。使い魔を飛ばすのは、ご自分の部隊に戻ってからでよろしいのでは?」
「…………そ、そんなに怖い顔しないでよ……僕は、友達に会いにきただけだよ?」
ヴァンフィルイト様の恐ろしい表情に、王子殿下も少し戸惑ったみたい。そしてすぐに、殿下のところにブレロブル様が飛んでくる。隣の部隊で、王子殿下がいなくなったから、びっくりして追って来たんだろう。
「殿下…………勝手にフラフラうろつかないでください」
「……うろついていたわけじゃないよ。僕は、デフィトリュウィクと魔物の状況を確認したかっただけ。ね?」
そう言って、彼は僕に振り向く。
魔物の状況……? そうだ。それを確かめるために、僕はいるんだ。だから、殿下に答えて、すぐに任務につかなきゃいけないのに…………
ヴァンフィルイト様の腕の中で、彼のことばかり考えている。
何か言わなきゃならないのに、それすら考えられない。
「あ、あのっ……殿下っ…………」
なんとか言いかけた僕を、隊長が包むように抱きしめて、強い口調で僕に言う。
「確認なら、俺としろ」
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