どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第ニ章-サマーオーシャン連合国-獣人の国編-

-第二章九十五節閑話 ロディとの手合わせ・後編と戦闘スタイルと奇跡の逆転-

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勢いを付けてロディの腹筋に目掛けて右ストレートを繰り出すも逆に崩れ…

それに見かねてロディが置いて来た武器を取って来るよう声を掛けるが、

マサツグは応じようとしない!…当然そんな返事が返って来た事にロディが

困惑して居ると、マサツグは態勢を整え!…観客席に居る衛兵達やシロ達は

とにかくマサツグの行動に理解出来ない様子でどよめいて居ると、ロディが

困惑しながらもマサツグに再度声を掛ける…


「……悪い事は言わないわ…早く取ってらっしゃい!…

マサツグちゃん…貴方確かに格闘スキルは持って居るみたいだけど…

それじゃお話にならないの…私が見たいのは本気のマサツグちゃんで…」


「嫌です!!…さっきも言った通りだが断る!!!…」


「……あらぁ~?…もしかして…私舐められてるのかしら?」


再度言い聞かせる様にロディは武器を取りに行くよう指示をするが、マサツグは

頑なに断り!…今だ仁王立ちするロディを睨み付けては攻撃の入りそうな所を

探しており!…ロディはロディで腕を組みマサツグの事を見下ろして、

若干ムッとした様子でマサツグに言葉を掛けていた。その際自分が舐められて

居る?とロディは考えた様子でマサツグに圧を掛け出すのだが、マサツグは一向に

折れず!…マサツグを見下ろす姿はまさに巨人!180有るマサツグの身長を更に

上から見下ろし!…マサツグもその威圧に動じていない様子で構えて居る事に!…

観客達が自分に置き換え考え出すと、マサツグの胆力に驚かされる!…


「や!…やっべぇ~!!…あんな巨人に見下ろされてるのに全然怯んでない!…」


「俺だってあんなのに睨まれたらアレを発動して居てもビビるっての!!…

なのにあの勇者と来たら!!…」


「……さすがはマサツグよな?…あの威圧を前にしても引かぬとは!!…

余でも素直に言葉を受け入れてしまいそうなモノだが…

…しかし…何故あの様に頑なに武器を握りたがらんのだ?…

…まぁ確かに刃物は不味いが…近くに木刀位は有る筈…

殺傷を嫌うのならせめて木刀位は使っても良いと思うが?…」


一歩も退かないマサツグに衛兵達は驚き!…ザワザワと言葉を漏らして居ると、

フィアナもマサツグの様子に驚きを示す。そして立場を自分に置き換えた

様子で言葉を漏らして居ると、ミスティーやシロは無言で心配そうな表情を

マサツグに向けており!…続けてマサツグが一向に武器を握らない理由について

フィアナが疑問視をして居ると、ふと修練場内を見渡す。するとその修練場の

壁にはマサツグが立て掛けた武器の他に、訓練で使って居たであろう木刀も

置かれて有るのだが…やはりマサツグは取りに行かず!…その理由を答える様に

マサツグはロディを一点に見詰めると、こう返事をする!…


「…別に舐めては居ませんよ?…

只相手が拳一本で来てるってのに自分は武器を使うとか!…

何か卑怯臭くて納得いかなかっただけです!!…それに!!…」


「ッ!…それに?…」


「逆にあの条件を突き付けられてこっちが舐められてると思うと若干!…

ムカっ腹が立ってるんですよ!!…だから!!…意地でも武器は握らないし!…

武器が無くてもアンタに一泡吹かせてやる事位!…

出来るって事を証明してやろうと思って居るだけです!!!」


「ッ!?………」


一切視線を逸らす事無く仁王立ちするロディを見詰めると、マサツグは相手が

素手なのに武器を使う事に抵抗が有ると答え!…更に何かを仄めかす様に

言葉を口にし…その言葉に反応するようロディがマサツグの言葉を復唱すると、

マサツグは続けてロディに文句を言い出す!その際自分が舐められて居ると

言う事を理解して居るのか、力量やレベル差など関係無いと言った様子で

ロディに吠え!…ロディもそのマサツグの言葉を聞いて驚いた反応を見せ、

少し間を開けた様子で笑い出す!…


「……プッ!…あっはっはっはっはっはっは!!!…」


「ッ!……何か可笑しいですか?…」


「い!…いえ、ごめんなさい!…

…ギルドマスターの私に面と向かってそんな事を言って来たのは!…

マサツグちゃんが初めてで!…まさかそんな言葉が帰って来るとは!…

思っても無かったから!…あっはっはっはっは!!………ふぅ…

確かにその考え方で間違い無いわ?…手加減のつもりだもの…

そしてその心掛けはとても素敵だと思う!…

どんな相手でも平等に戦おうとするスタンス!…まさしく武士道!…

……でもね?…」


__ボッ!!…ッ!?…


まるで緊張の糸が切れた様に笑い出したロディに、マサツグは今だムッとした

様子でその笑っている理由について尋ねると、ロディはハッとした様子で

マサツグに軽く謝って見せる。その際理由も続けて話し出すと、今までに

無かった事だからと笑いを堪えながらマサツグに説明し!…一通り笑った所で

落ち着きを取り戻し…マサツグの言った事を肯定するよう言葉を掛け出すと、

微笑んで見せる。そして更にマサツグの事を褒める様にロディは武士道と

言い出すのだが!…その表情は次第に怒りの表情へと変わって行き!…

次の瞬間にはボッ!…っと音を立ててマサツグに向かって行き出し!…

マサツグもそれに合わせて警戒をして居ると、ロディは左腕を大きく振り

被るなりマサツグに襲い掛かる!


__ググググ!!!……ザザッ!!…


「私からすると同じ様に!!!…」


__ゴオオォォ!!!…ブォン!!!!…


「舐められてる様にしか思えないのよ!!!」


マサツグに向かって猛ダッシュすると、同時に左腕を大きく振り被り!…

マサツグもそれに合わせて腰を落とし!…自分なりに迎撃の構えを取って

身構えて居ると、ロディは言葉を口にするなり拳を固め!…そして力が

溜まったとばかりにその左腕をマサツグに向けて振り下ろすと、言葉の

続きとばかりに文句を言う!…ただでさえ普通に殴られてもヤバそうな

丸太クラスの腕の太さをして居ると言うのに!…猛スピードで迫って来る

それはまるで濁流の様で!…さながらロディの腕はその濁流で流されて

来た丸太か、とにかくマサツグに向かい襲い掛かろうとして居ると、

マサツグも動き出す!…


「…ッ!!…刹那!!!」


__ヴウン!!!…ゴオオオオォォォ!!!!…


「ッ!?…刹那を使っても早い!?…でもこれなら!!!…」


__ババッ!!…バシュン!!…ッ!?…


迎撃の構えを取って居るマサツグが刹那を発動すると、ロディの動きはゆっくりに

なるのだが!…それでもそのロディの動きは早く!…マサツグが驚いた様子で

そのロディの動きを見て居ると、ロディはマサツグを攻撃射程内に入れる!この時

刹那を発動してもその攻撃の速さはあのバルデウスがまだ本気を出していない時の

攻撃速度に近く!…マサツグがロディの攻撃を回避するので精一杯と言った様子で

回避をして居ると、そんな戦闘を見せて居る二人に!…観客達は既に声援を送る

のを忘れて只マサツグとロディの戦闘に注目をしていた!…


__ブオン!!!…ブオン!!!…ババッ!!…


「…ッ!……ッ!!…」


{…ギ、ギルマスの戦っている姿を見るのって初めてだが!…何だあれ!?…

まるでドラゴンが尻尾を振り回して居る様な音が聞こえる!!…

それに対してマサツグは焦った表情を見せながらも回避してるし!…

そりゃ手加減が必要にもなるだろうぜ!!…これ!?…}


{チッ!!…

さすがに片腕縛りの利き腕じゃない方で殴るとなるとキツイわね!!…

それに刹那まで使われてるし!!…それでも私の攻撃をここまで躱すなんて!!…

さすがと言うべきかしら!…}


言葉も忘れた様子で修練場内が沈黙する中!…ただ聞こえて来るのはロディの

左腕が振り回されている音だけで…その音もボクサーみたくキレた音では無い!…

もはやドラゴンが尻尾を振り回して居る様な豪快な音だけが聞こえて居ると、

レイヴンはその音に驚きつつもツッコミを入れる!…そうしてマサツグに殴りに

掛かって居るロディの方はと言うと、さすがに分が悪いと感じた様子を見せては

マサツグの動きに感心し!…ただひたすら愚直に追い掛け回すよう殴りに

掛かって居ると、ここでマサツグが動き出す!…


「うおりゃああぁぁ!!!」


「ッ!!…ここだぁ!!!」


__ブオン!!!…ガッ!!!…


「ッ!?…しまっ!!…」


「どぉっせぇえええええいいいい!!!」


まるでロディの動きを見切った様にその掛け声付きで振り下ろされた腕の内側へ

紙一重に入り込むと、ロディの左腕を掴み!…そして次の瞬間、ロディが慌てた

様子を見せるも遅いとばかりに!…振り下ろして来た勢いそのままにマサツグが

ロディを背負い込む様に投げると、勢い余ってかロディは宙を舞う!…まさか

その巨体を投げ飛ばすとは誰も思ってはいなかった様子で!…宙を舞うロディの

姿に修練場内には激震が走り!…それと同時にマサツグの叫ぶ声が修練場内に

木霊すると、ロディも空中でクルリと回って着地する!…


__ブワアァ!!……クルリッ!!…ザッ!!……スック…


「……驚いたわ!…まさか私が投げ飛ばされるなんて!!…

それにさっきから私の攻撃を避けるのに使っている刹那も

良い感じに扱えてるし!…これからの成長にますます目が離せないわね!!」


「……だはあぁ~~!…そりゃどうも!…」


「……ふふ♪…フリードちゃんの言う通りかもしれないわね!…」


動揺する事無くロディが片膝を着いて着地を決めると、まるで某・殺人サイボーグ

の登場シーンの様にゆっくりと立ち上って見せ!…そしてマサツグの方に振り向く

なり称賛の言葉を送り出し!…マサツグはマサツグで止めていた息を一気に

吐き出すと、ロディに返事をする。そうして二人の間で仕切り直しと言った空気が

流れ出すと、ロディは不敵に呟きながら笑って見せ!…その様子にマサツグも

気付き!…一体何をして来るのか?とまた身構えて居ると、ロディはマサツグに

こう話し出す。


「……マサツグちゃんごめんなさいねぇ~♪

てっきり私舐めプをされているのかと思って一人でカリカリして居たけど…

前言撤回!!…マサツグちゃんがガチで私を倒しに来てるって事が!…

漸く分かったわ!!…いやぁ!…私も安心したわぁ~!!…」


「……一応負けず嫌いなんで!…」


「ウンウン!!…良い事よぉ~?…でも!…こっからは私も!!…」


__……スッ……ッ!?…


今の今までマサツグが舐めプをして居ると勘違いして居たのか…突如ロディは

明るく謝り出すと、先程までの言葉を訂正し!…改めて安心した様子で

マサツグの本気を感じたと笑って見せると、マサツグは表情を変える事無く

ロディに返事をする!…この時同時に負けず嫌いとロディに答えると、ロディは

更に喜び!…それを聞いた上で何やら本調子を出す様な事を言い出すと、

そのロディの構えは突如として変わる!…当然その構えを見てマサツグは

ハッと戸惑うのだが、それ以上に観客席からもどよめきが聞こえ!…

そのロディの構えにマサツグは見覚えが有り!…マサツグの戸惑っている様子を

見てロディが苦笑いをすると、またもや謝る!…


「……ふふふ!…ごめんなさいねぇ~?…

舐めプをして居たのは私の方だったみたい!……ここからは本気よ!…

…あっ!…ルールに変更は無いから安心して?…

因みにこの私の構えに見覚えは?…」


「……有りますよ?…

よくテレビで田〇!…タイキックゥ~!!…って、聞いてましたから!…」


{…何処から如何見てもあの構えってムエタイだよな?…

でも確かムエタイって蹴り主体の筈じゃ?…確かに拳も使うけど…

やっぱり今の条件に置いて有利に働く様な構えじゃ?…}


謝りながらもロディが取った構えは大晦日から正月の未明に掛けての番組で

見られる!…あのムエタイの構えを見せており!…効き足なのか右の脚を

若干地面から浮かせると、リズムを刻む様に軽いステップを踏み始める!…

そして両腕はまるで攻撃をガードする様に立てては軽い八の字に構え!…

その腕の間からマサツグを見る様に目を光らせて居ると、マサツグに本気と

話し出す!…その際マサツグに確認をするよう自身の取っている構えについて

質問をすると、マサツグは若干焦りの表情を浮かべながらも知って居ると

言い!…片腕しか使えない筈なのに何故蹴り主体の構えを取るのかと考え!…

そのロディの真意について悩んで居ると、ロディが反撃に動き出す!…


「…じゃあ、行くわよ!」


__ボッ!!!…バシュンッ!!!…


「ッ!?…なっ!?…」


この時マサツグとの距離は約3~4m位開いて居た筈なのだが…ロディが明るく

マサツグに合図の掛けると、一気にマサツグとの間合いを詰め!…まるで瞬間

移動した様にマサツグの前に現れて見せると、警戒をして居たマサツグを

驚かせる!…当然そんな化け物染みた瞬発力を見せた事に!…観客席に居た

者達は次々に驚きの声を挙げ!…マサツグ自身も対応出来ないと言った様子で

表情を困惑させていると、ロディは挨拶代わりの一撃を放つ!…


「はい!!!…」


__バヒュッ!!!…ビッ!!!…


「ッ!…あらま驚いた!…反応出来たのね?…

あの様子からだと反応出来ていないと思ったのに…」


{ッ~~~!!!!…何だよコレ!?…嘘だろ!?……

[刹那]を発動してようやっと避けるので精一杯だってのに!!!…

更に加速するとか聞いてねぇぞ!!!……}


間合いを詰めたロディはマサツグの顔面目掛けて左ジャブを繰り出すのだが、

その音も可笑しく!…まるで風を切るが如く素早く駆け抜け!…マサツグの

左頬を掠める様に抜けると、マサツグをノックバックさせる!…この時

マサツグも一か八かで顔を逸らして避けれた!…と言った具合で!…ロディは

避けられた事に驚いては予想外と言葉を漏らし、マサツグは左頬を掠めた拳に

青褪めて居ると、ただロディの反応速度に驚かされて居た!…そしてマサツグが

青褪めている間にもロディは再度マサツグに詰め寄るとラッシュをし始め!…

マサツグも合わせて何とか回避しようとするが、やはり避け切れない様子で

掠り始める!…


__バヒュッ!!!…バヒュッ!!!…バヒュッ!!!…バヒュッ!!!…


「ウッ!!…グッ!!…ナッ!?!?…」


「…案外やるじゃなぁい!!…

まさかまだこのスピードに付いて来れるなんて!!…

心底驚いちゃう!!…」


「グッ!!…一か八かぁ!!!…」


ロディの左ジャブが頬を掠める度にノックバックし!…その度にマサツグが

険しい表情を浮かべて居ると、ロディはそのマサツグの頑張りを見て喜ぶと

同時に驚いて見せる!…その間にもロディはマサツグへ左ジャブの雨を降らせ

続けて居ると、観客席もその様子を見て驚きの余り言葉を失い!…ロディは

涼しい顔で拳を打ち続け!…マサツグもジリ貧と感じた様子である事を

考えると、お得意の行動に打って出る!…


__バッ!!…ッ!…フォ…バシィ!!…


「ッ!…あらぁ?…」


「よし!!…貰ったぁ!!!」


マサツグお得意のヤケクソが始まるとロディの拳に集中し!…拳が飛んで来る

タイミングを見計らってしゃがみ!…ほぼ片足立ち状態のロディの左足目掛けて

ローキックを繰り出すと、ロディの体勢が若干ながらグラ付き始める!…

当然ロディは避けられた事にも蹴られた事にも戸惑うと、慌てて反射反応的に

態勢を整え!…マサツグはそれを狙って居たとばかりに!…しゃがみ状態から

一気に立ち上るよう追撃のアッパーを打ち出すと、ロディの顎を狙う!…しかし!…


「…ッ!…それは如何かしら?…」


__グオォン!!!…ッ!?…


「狙いは良いけど…それじゃ駄目よ!…」


__ボッ!!…ドゴオォ!!!…ッ!?!?…ドサッ!!…ザザアァ!!……


まだ態勢を整えているロディの顎目掛けて放ったマサツグのアッパーは、ロディが

上体を反らす事で外れ!…その予想外の回避に!…マサツグも驚いた様子で回避も

出来ない状態で宙に浮いて居ると、ロディからのカウンターブロウを貰う絶好の

的と化してしまう!…そして案の定ロディは甘い!と言った様子で言葉を呟くと、

しっかり狙いを定めた様子で拳を固め!…マサツグの腹部目掛けてその拳を突き

出し!…マサツグの体をくの字に曲げてしまうと、そのまま押し飛ばしては

後方へと転がしてしまう!…その際ロディの拳がマサツグの体に刺さった瞬間、

鈍い音が修練場内に響き!…吹き飛ばされたマサツグは悲鳴を上げる事無く地面を

転がり!…観客達もその容赦の無い一撃に動揺を隠し切れない様子を見せて居ると、

マサツグはフラ付きながらも立ち上がろうとする!…


__……ザザッ!……ザッ…ザッ……


「ッ!…これまた驚いた!…まさか立ち上がるなんて!?…

でも?…その分だとかなりキツそうね?…もう降参したら?…

……マサツグちゃんの実力は十分に分かったわ!…咄嗟の機転に反応!…

そして意外なタフネスに根性!!…とても素晴らしいわ!!!…

…さっきの攻撃は惜しかったけど……もう少し決め手が有れば私を…」


ゆっくりと時間を掛けながらもマサツグが立ち上がって見せると、ロディは

更に驚き!…だがマサツグの様子を見るなり無理と判断し…マサツグに

降参するよう勝ち誇った様子で呼び掛けるが、マサツグは殴られた腹部を

押さえては息を切らし睨み付ける!…まだ闘志は折れて居ないのか戦う意思を

目で語っており!…その間にもロディはマサツグの事を褒め出し!…先程の

攻撃についてもアドバイスをするよう喋っているのだが、この時そのロディの

言葉はマサツグに届いてはいなかった!…


{ッ~~~~!!!……いってぇ~~!!……

覚悟はしてたけどやっぱ滅茶クソ痛ぇ!!!…

…咄嗟に腹筋を固めたけどそれでも貫いて来る様な!!…

鈍痛を通り越して!!…ッ!!…極太の釘で貫かれそうになった痛さだ!!…

…クソッ!!…どこぞのグルメハンターかってんだ!!…

……間違いなく次貰ったらお陀仏だ!……一発逆転!…

何か一発逆転の策を考えないと!!…}


「……ッ!…あら?…まだ頑張るのね?…

さすが負けず嫌いって言った所かしら?…」


この時マサツグが感じれた物はただの自分の思考だけ!…痛みで周りの声も

聞こえない位に耳が一時機能しなくなり、悲鳴を上げたくとも上げられない!…

寧ろ呼吸すら一瞬止まった様な感覚を覚えては息を吸う事すら困難になって

いた!…それでも何とかロディに勝つ方法を息を切らしながら考えると、

ただ呼吸を整えようと必死になり!…そんなマサツグにエールを送るよう!…

沈黙して居た観客席でシロが突如席を立ち上ると、マサツグに向かって

叫び出す!…


__……スック……ッ!…


「すぅ~~~!!!…ご主人様~~~~!!!!

頑張って~~~~~!!!!

負けちゃヤです~~~~~~~!!!!」


「ッ!?…シ、シロちゃん!?…」


「……ふふふ!…コラ、マサツグ~~~!!

お主!!!…ここで倒れるでないぞ!?…ここで倒れてしまったら!!…

余の賭けが負けに終わってしまうではないか~~~!!」


「ッ!?…お、お姉様ぁぁ!?…」


突如シロが席から立ち上った事にミスティーが驚いて居ると、ピンチのマサツグを

見てシロは夢中になって応援をし始め!…その突発的なシロの応援に!…

ミスティーも周りの衛兵達も驚いた様子でシロに視線を向けて居ると、シロの

応援を見てフィアナが笑っては続く様に応援をする!…この時何か良からぬ事を

して居たのか、応援をすると同時に気になる言葉を口にし!…そのフィアナの

言葉をしっかりと聞いた所でミスティーが戸惑って居ると、更に続くよう衛兵達が

マサツグを応援する!…


__……わあああああぁぁぁぁぁ!!!!


「頑張れえぇぇ!!!…がんばれえええぇぇぇ!!!!」


「マッサツグ!!!…マッサツグ!!!…」


「…ッ!?…ッ!?…ッ~~~!!!…

マサツグ様~~~!!!…ファイトですわ~~~~~!!!!」


__マッサツグ!!…マッサツグ!!…マッサツグ!!!…マッサツグ!!!…


一気に沸き上がるよう衛兵達がエールを送る様に叫び出すと、その中に

混じってシロが頑張れと叫び!…その衛兵達の音頭を取る様に!…

フィアナがマサツグコールをし始めると、衛兵達も乗っかり始める!

そしてそんな様子にミスティーも困惑した様子で辺りを見渡すのだが、

最後には流された様子でマサツグを応援し!…修練場内がマサツグへの

応援の声で一色になると、ロディは膨れる!…


「……あらあら何ぃ?…もしかして私ヒール悪者?…

失礼しちゃうわ!…」


「……はぁ!…はぁ!……ッ!!…」


「じゃあ私もヒール悪者らしく!…

止めを刺しちゃいましょうかね?…」


__ギュピッ…ギュピッ…ギュピッ…ギュピッ…


修練場内から聞こえるマサツグコールにロディは膨れると、ノリノリで

ヒール悪者役を買って出始め!…まだ息を切らしながらも立っているマサツグに!…

ゆっくり視線を向けて止めを刺す様な事を口にすると、マサツグの元へと

歩き出す!…その際マサツグは今だ動けない様子で固まっており!…

周りの応援が聞こえて居るのか居ないのか…ロディが近付くにつれ更に

闘志を燃やして居ると、ロディは無慈悲にも拳を構える!…


「……さて、ここで立っちゃったのが運の尽き!…

でも十分マサツグちゃんは頑張ったわ!…

私を本気にさせるだけの実力はある!…

正直左腕一本だけでもしんどかったもの!……だから…」


__ギュッ!!!…グオォォ!!!…


「ここで倒れて楽になりなさいな!!!」


__バボウゥ!!!…ッ!?!?!?…


ロディはマサツグを称える様に言葉を掛けると、目の前に立って見せ!…

そして最後の止めを刺さんとばかりに拳を握ると、下から打ち上げる様に

拳を振り上げる!…その際最後!…と言った様子でロディが叫びながら

振り上げた拳は、その威力を物語る様に地面の砂を巻き上げ!…その砂埃で

マサツグの姿は隠れ!…最後の詳細が分からなくなってしまうと、シロは

更に叫ぶ!…


「ッ!?…ご主人様あぁ!!……」


__…パラ…パラ……


「……あら?…」


シロが叫ぶと同時に観客席は騒然とし!…誰もがマサツグの負けを確信する中、

その土埃が暫くの間マサツグの居た辺りを待って居ると、突如としてその様子は

急変する!…何故なら先に動き出したのはの方で、振り上げた腕を

そのままに!…若干後ろへ下がった様な挙動を見せて居ると、徐々にその土埃が

晴れて行く!…そしてその土埃の中から出て来たのは、ロディに向かって拳を

突き上げたマサツグの姿で有り!…ロディも油断したとばかりに若干顔を顰めると、

マサツグに言葉を漏らす!…


「…ッ!!…ッ~~!!…やるじゃない!…」


__どよ!?…


「…ぜぇ!…ぜぇ!…やっぱ!…硬いな!……

それでも!…やっぱ最初の攻撃よか!…効いている!…みたいだな!……」


「…まさか!…こんな隠し玉を!…持っていたなんて!!…

ッ~!!…末恐ろしいわね!…こんなの!…

咄嗟に出来る事じゃあないわよ!?…」


この時ロディは初めて効いたと言った様子で腹部を押さえると、若干後ろに

下がり!…マサツグはマサツグで拳を突き上げたまま息を切らし!…やっと

ロディにダメージらしいダメージを与えれたと安堵すると、不敵に笑って

見せる!…そんなマサツグを相手にロディは苦笑いをするようツッコミを

入れると、普通じゃないとマサツグに告げ!…マサツグも漸く動ける様に

なったのか、スッと逆転した様子で元の構えを取って見せると、観客達を

驚かせる!…ではロディの目の前で何が起きてこう言う状況になったのかと

言うと、あの砂埃を巻き上げる拳がマサツグを襲う直前!…マサツグは

見切った様に拳をしゃがんで回避すると、ダッシュ斬りを繰り出す要領で

足に力を溜め!…そして解放するよう一気に立ち上り!…その際拳を固めて

ロディの腹部へお返しの一撃を放ったのである!…更に運が良かった事に

最初の一撃のダメージはまだ残っていたのか、同じ所にクリティカルヒットし!…

更にダメージが上乗せされたのあった。


「…某ボクシング漫画で言うと[カエルパンチ]!…

…案外使えるな?…あのロディちゃんがくの字に折れ掛かってるし!…」


「ッ!!…えぇ!!…本当に聞いたわ!…

油断していた分!…更にね!!…

まさかグロッキー状態の相手にこの一撃を貰うとは!!…

…でも!!…まだ終わってない!!…」


__バッ!!…ブオンッ!!!…


マサツグは自分の拳を見詰めては某・幕ノ内な漫画を引っ張り出し!…

案外イケると言った様子で言葉を口にすると、怯むロディを見下ろす!…

先程とは立場が変わっての光景に!…ロディも素直に聞いたとマサツグに

話すと、徐々に立ち直って見せる!…そしてまだ負けていない事を口に

すると、再度マサツグに左ジャブを繰り出し!…マサツグはマサツグで

その漫画を引っ張るよう見様見真似でもう一つの技を繰り出すと、ロディを

更に驚かせる!…


__ビッ!!!…グッ!…


「ッ!?…また腹筋!?…今度こそ、そうはさせない!!!」


__ギュンッ!!!…ギュリリイィィ!!!…バスゥン!!!…


「なっ!?……」


やはり怯む位の一撃を貰った後なので…思う様にキレの無い拳が繰り出されるも、

その拳はマサツグ目掛けて跳んで行き!…しかしマサツグはそれをスウェイで

紙一重に回避し!…自身の頬を掠める位にギリギリを攻めると、正拳突きを繰り

出す様に右腕を折り畳む!…当然それは反撃の構えで有り!…ロディはまた

ボディが飛んで来ると警戒すると、腹筋を固めるのだが!…その予想は大いに

外れ!…ノーマークの鳩尾より上辺りにそのマサツグの正拳突きを繰り出される

と、次の瞬間ロディは違和感を覚える!…


__ドクンッ!!!…


{こ!…これって!?…ハー○ブレイクショット!?…

そ!…そんな馬鹿な!?…こんな事まで出来るの!?…}


「ウオオオオオオオオォォォォォ!!!!!」


{……あっ!…これは…}


まるで心臓が一瞬止まったかの様な衝撃を受けると、ロディの体は一時的に

動かなくなり!…その隙にマサツグは構え直し!…万全の体勢で渾身の一撃を

繰り出そうとして居ると、ロディはそのマサツグの様子を見るなり敗北を

覚悟する!…ロディの敗北条件は土を着ける事で有り!…何も抵抗出来ない

状態でこの一撃は貰うと覚悟して居ると、この時ロディからは不思議と笑みが

零れていた!…


__……ニッ!……ッ!……ッ~~~!!!…


「ウオオオオオォォォォォ!!!!

めぇぇぇぇつ!!!…昇〇!!…拳ェェェェェン!!!!」


__ドゴオオォォォォ!!!!………


何故か笑うロディにマサツグも気が付いた様子で一度は目を見開くが!…

油断はしない!とばかりに向かって行くと、最期は遠慮なく叩き込む!…

やはり何処かで聞き覚える有る技を顎に向けて打ち出し!…ロディの巨体と

一緒にマサツグも宙に舞って見せると、その様子を見ていた観客達は呆気に

取られる!…あの巨体を殴り飛ばしただけでなく逆転勝利!…更に相手は

あのロディと言う事から信じられない!…と言った視線でマサツグの事を

見て居り!…マサツグは何事も無く着地し、ロディはそのまま受け身を取る

事無く地面に倒れ!…マサツグが勝利条件を達成すると、少し沈黙が流れた

のち歓声が上がる!…


__ズダアアァァァンン!!!!……ワアアアアァァァァ!!!!!


「……負けたあぁ~!!!…まさか負けるなんて!!…でも!…

何処か清々しいわぁ!!!…また手合わせお願いね?…」


「……だあはぁ!!!…もう金輪際御免だわ!!!…

勝った人間よりピンピンしてるし!…

アンタ本気とか言っておきながら全然だっただろ!!…」


「あら当たり前でしょ?…本当に本気を出したら一瞬!…

…でもマサツグちゃんになら本当の私を見せても良いかも知れないわね?…」


「……アンタ俺を殺す気か?…」


観客席から歓声が上がる中!…ロディは地面に倒れたまま負けを認めると、

満足と言った様子で笑い出し!…その際また手合わせしたい!とマサツグに

言うと、マサツグは力が抜けた様にその場に崩れ!…ロディの言葉に対して

絶対嫌だ!と断言すると、ロディはその言葉を聞くなり立ち上って見せる!…

その際まだまだいけると言った様子で腹筋の力だけで体を起こすと、倒れる

マサツグを見下ろし!…今度は本当に本気を出すと言葉を掛けると、その言葉に

マサツグは戦慄するのであった!…因みにこの後観客席からシロが飛び出して

来て、案の定心配した様子でマサツグの顔に張り付き!…その様子に

ミスティーとフィアナが慌て出し!…ロディはロディでただ満足と言った様子で

笑い続け、マサツグの今後の成長に期待するのであった。

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