どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第ニ章-サマーオーシャン連合国-獣人の国編-

-第二章九十四節閑話 合同訓練と地獄の鬼ごっことロディとの手合わせ・前編-

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この話はマサツグ達がユグドラドへ旅立つ前の話である…この頃まだハーフ

リングスにギルドは完成しておらず、急ピッチで建設が進められており…

残り僅か二割と行った所で、八割完成したギルドを見詰めては今か今かと

言った様子で獣人達が完成を待ち望んで居た…そしてこの頃マサツグ達は

と言うと、ヴェノムコカトリスの乱入のせいで倒せなかった…と言うよりも

自分達で倒す事の出来なかったゴブリンチャンピオンの事を思い出すと、

改めて力量不足を感じ!…王宮の衛兵達や訓練兵等、戦える者達を集めての

模擬戦を行っては自身の腕を鍛えて居た!…その際シロが誤解した修練場…

そこで勇ましい声を挙げながらマサツグ達は木刀を片手に戦って居るのだが…


__カァン!!…カァン!!!…


「ッ!!…脇が甘い!!…もっと締めて戦え!!!…でないと!!…」


「ッ!?…ウグアァ!!!…」


「…こうなるぞ?……立てるか?」


この時マサツグは初心に戻って最初から本気で戦って居るのか…異様に

手加減がし辛いと言った様子で木刀を構えては衛兵達の相手をして居た。

一応自分でも深くは攻撃しないよう気を付けながら戦って居るのだが、

思い通りに行かず簡単に衛兵達を押し飛ばしてしまい!…次々に衛兵達を

ダウンさせてしまって無双状態に陥っていた!…その際何がいけない

のか自分なりに見て衛兵達に指摘をするのだが、衛兵達はそれ所では

無いと言った様子で何度も薙ぎ倒されており…マサツグも額の汗を拭い

ながら、その襲い掛かって来る達を相手に無双を

して手を貸して、その相手にした衛兵達から化け物扱いを受けていた…


「…な、なぁ?…あの人本当に人間ヒューマンなのか?…

幾ら俺達との間に練度の差が有るとは言え!!…

アレ狂獣人化をして居る奴を相手にあんな!…簡単に転がして!?…」


「さ…さすがと言うか何と言うか!…

それに一切手を抜いて居る様子が見られない!…

…これは我々を相手にする上でそうならざるを得ないのか?…

はたまた何か別のモノを想定して居るのか?…

何方にせよ本気で掛からないとこちらもただでは済まないな!…」


幾ら勇者と呼ばれて居ようが相手は人間!…そう言った目で見て居たのか、

自分達が狂獣人化をして居るにも関わらず押されて居る事に驚き!…

簡単にあしらわれて居る光景を目にすると、その度に辺り一帯から

どよめきの様な声が聞こえて来る!…そうして衛兵達がさすがの声を挙げると

同時に、マサツグが本気で自分達の相手をして居る事にも気が付き!…

訓練をする上で本気を出して居るのか?と…改めて自分達も覚悟がいると

認識して居ると、そのマサツグを相手にして居た衛兵の一人が背に土を

着ける!…


__ドシャアアァァ!!……ッ!?…


その衛兵もマサツグを相手にする際全力を出すよう狂獣人化を発動して果敢に

攻めて行くのだが、マサツグはそれを真っ向から受け止めて見せると、更に

押し返し!…この時まさか押し返されるとは思っても居なかった衛兵が思わず

力を緩めてしまい…その戸惑いが命取りとばかりに!…

マサツグはそこから投げ飛ばすよう足払いから木刀を突き付けるまでの動作を

スッと一瞬でやって見せると、その衛兵を無力化してしまう!…そして木刀を

突き付けられた衛兵もしまった!…と言った表情を見せると、両手を上げて

マサツグに降伏し…マサツグもそれを見て木刀を降ろすと、次の衛兵に声を

掛け出す!…


「…すぅ~…はぁ!…次!!…」


「……やはり何度見ても凄い!…何であんな簡単に相手を?…」


「ッ!!…お前達動きを止めるなぁ!!!…これは訓練だぞ!!!

本当の戦いだと思って訓練に励め!!!

本当の戦いでもそうやって棒立ちして居るつもりかぁ!!!」


「「ッ!?…す!…すみませんでしたああぁ!!!」」×2


その一連の流れはもはや衛兵達にとては芸術的なのか、これが模擬戦だと

言うにも関わらずマサツグの動きを見入ってしまい!…その度に衛兵長の

檄が飛び出し!…衛兵達もビクッとした様子で驚き反応すると、慌てて

自分達の戦闘に戻って行く!…その際衛兵長もその気持ちは分からなくも

無いと言った様子でマサツグの動きに目を向けると、同じ様に凝視し!…

一度は手合わせしたいと考えて居るのか?…少し凝視した後、周りの

衛兵達の様子に再度目を向けると、巡回するよう訓練に檄を飛ばす。

因みにこの檄を飛ばす場面はこの後もしばしば見られ!…衛兵達の魔法

防御訓練に付き合って居たレイヴンは、その度驚いた反応を見せており…

シロはシロで外野から見守ってはつまんない!…と言った様子でベンチに

腰掛けていた。そして一方のマサツグはと言うと…


__カアアアァァン!!!!…カランカラン!!…


「ッ!?…ま、参りました!…」


「ほい、ありがとう御座いました!!…

…で、今度戦う時は踏み込みを意識して攻撃してみ?…

ベタ踏みで相手の動きを見つつ戦うのも良いが…

その分重さも乗って威力も跳ね上がるし…

場合によっては相手のガードも崩せる!…」


「ッ!……はい!…

ありがとう御座いました!!!」


これまた狂獣人化した衛兵を相手にその握っていた木刀を弾き飛ばすと、

地面に木製の軽い音を響かせ…弾かれた衛兵は焦った様子で狂獣人化を

解き、マサツグに両手を上げて降伏し出すと、マサツグもそれを聞いて

構えを解いて挨拶をする…その際先程と同様相手にして居た衛兵に

気付いた点をレクチャーするのだが、今回は違ったのか若干褒める様に

声を掛け!…その一言が嬉しかったのか、レクチャーされた衛兵も

マサツグに嬉々として返事をすると、弾かれた木刀を拾いに行く。そして…


__………パン!…パン!…パン!…パン!……ッ!?…


「ブラボー!…おぉ、ブラボー!!」


「ッ!?…ロ、ロディちゃん!?…な、何でここに!?……って!?…

ブリッジしながら拍手を送って来てるぅ!?」


「…ちょぉっと待ってる間暇だったから…ブリッジをば…」


「ご主人様ぁ~♪」


またマサツグが額の汗を拭って居ると、突如何処からともなく拍手の音が

聞こえ出し!…その突然の拍手に全員の動きが止まり…一体誰だ?…と

言った様子でその拍手の聞こえる方に視線を向けると、そこである人物を

発見する。その人物と言うのはロディで有り、地面に手を着かずに頭と

足でブリッジして見せて、マサツグ達に称賛と拍手を向けており!…

その際自身の腹の上にシロを乗せ、丁度良い重さ言った様子で

トレーニングをして居た!…この時シロはその状況が楽しいのかマサツグの

方に振り向くと笑顔で手を振っており!…そのロディの様子に全員が呆気に

取られた様子で固まって居ると、ロディはシロを降ろして体を起こす!…


「……さて、丁度良い感じに汗を掻いた所で!…シロちゃんゴメンね?」


__スッ!…ストッ…すぅ~~!…のびぃ~!!…


「んん~!!!……さて!…トウッ!!…」


__バボウッ!!!…


ロディはシロをベンチの上に降ろすと、手を使わずに腹筋の力だけで体を

起こし!…そしてイイ感じに体が温まったと言った様子で大きく伸びをし

始めると、その場で唸って見せる!…そんなロディの様子に一体何が

始まるのか?と言った様子でマサツグ及び衛兵達が視線を向けて居ると、

ロディはその場で大きく屈み!…そしてマサツグ達の居る修練場に向けて

跳躍して見せると、マサツグ達の目の前に着地をする!…


__ヒュウウゥゥ!!…ザスウゥゥン!!!……ピッ!…


「ッ!?…ポーズまで決めてるし!…」


「いや~!…ある程度私が居なくても順調に事が進んじゃって!…

今暇なのよねぇ~?…で、彷徨ってたら何処からともなく良い声が

聞こえて来るじゃない?…興味持つじゃない!?……来ちゃった!♥」


「いや来ちゃったじゃないでしょうが!!…」


ただでさえナイスバルクな巨人だと言うのに!…見事な跳躍を披露すると、

着地する際まるで体操選手ばりにポーズを決めながら着地をして見せ!…

全員が驚いた様子で固まり!…マサツグがツッコミを入れながらロディに

視線を向けて居ると、ロディは照れながらもマサツグの元へと歩いて行く!…

その際自分は暇だからここに来たと言った様子でロディがマサツグに話すと、

マサツグは更にツッコミを入れ!…だがロディは全く自重せず!…寧ろ

マサツグのツッコミにモジモジとした様子で合流し出すと、更にこう話す!…


「で、物は相談なんだけどマサツグちゃん!…」


「ッ!?…な、何でしょうか?…」


「いやぁ~!…実はさっきからマサツグちゃんの戦いぶりを見て居たら…

ウズウズして来ちゃってぇ♥…」


「ッ!?!?…い、いやな予感!?…」


ロディがオネエ歩きでマサツグにモジモジとしながら歩いて来ると、マサツグは

否応無しに警戒し!…この時近くに居た衛兵達は、そのロディの様子を見るなり

本能的に危険!…と感じたのか!…後退りをしてはマサツグとロディから距離を

取り出す!…しかしロディはそんな衛兵達の様子など御構い無しに構わず

マサツグへ迫り続け!…そんなロディの様子にマサツグは恐怖し!…背筋に冷たい

モノを感じて居ると、ロディは頬を染めながらマサツグにこう続ける!…


「だから私と一回だけ♥……ね?♥」


__ゾワワワワワワアアァァ!!!!!…


「お!…お断りです!!!」


__バシュン!!!!…ッ!?…


まるで何かを誘って居る様に!…その怪しいステップでマサツグに近付くと

お願いをするのだが!…マサツグもこれ以上は危険!と言った様子で身の

危険を感じると、全身が鳥肌にしながらも全力で断る!…そしてその場で

反転すると全力でロディから逃げ始め!…そのマサツグの逃げ足に衛兵達が

さすがと言った様子で見て居ると、ロディも逃げるマサツグを視線で追っては

行動に出る!…


「ッ!…あらんやだぁ♥…ナニを想像しちゃったのかしら?♥…

もう!♥…シャイなんだから!♥……でも…」


__スッ……グググ!…ボッ!!!!…


「逃がさないんだからぁ~!!♥」


まるでマサツグが考えた事を想像するよう何故か照れ出すと、その場で

クネクネと踊り!…この時逃げるマサツグをしっかりと視線で追いつつ…

若干踏み込んだよう足腰に力を入れ出すと、次の瞬間にはマサツグ以上の

瞬発力を披露する!…追い掛ける際もロディは嬉々としてマサツグの事を

追い駆けており!…直ぐにそのマサツグとの差を縮めて見せると、全力で

逃げているマサツグを青褪めさせる!…


__ザッザッザッザッザッザッザッザッ!!……ボッ!!!…


「…はぁ!…はぁ!……え?…ボ?…

…ッ!?…う、嘘だろ!?…」


「何処へ行こうと言うのかしらぁ~?♥

何処までも追い駆けて見せるわよぉ~!!♥」


「ッ~~~!!!!…ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!

滅茶苦茶速えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

バニーガールキャロット張りの健脚で迫って来るぅ~~~~~~!!!!」


マサツグが逃げ出した瞬間!…衛兵達の誰もがマサツグの逃げ切りを確信した!…

それ位に最高の逃げ方を披露したにも関わらず!…ロディはあっと言う間に

マサツグの後ろに付いており!…その際マサツグがボッ!…と言う異音を聞いて

後ろを確認すると、ビタっとくっ付いて来ているロディの姿を目撃する!…この時

更に驚く事にマサツグは腕や足を大きく動かすアスリート走りをして居るにも

関わらず!…ロディはオネエ走りでマサツグに追い付いており!…ロディは余裕と

言った様子で笑顔を見せると、汗一つ掻かずに逃がさないと言い!…マサツグは

マサツグでそのロディの台詞を聞くと、更に恐怖を覚える!…この時のマサツグの

気分は恐らく二丁目のオネエから逃げている気分なのであろう!…

だが振り切れず!…徐々に迫って来るロディに対して叫びながらマサツグが逃げ

続け!…ロディはそれを楽しむ様にマサツグの後を追い掛けて居ると、マサツグの

言葉に反応するよう更に返す!…


「いやんもう!♥…乙女に向かってぇ~!♥…

…でも私アレより数倍早く走れるわよ?」


「ッ!?!?…やっぱ怖ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


もはやロディに追われている緊張感のせいか、出口を目指さず修練場内を

何周も駆け回っており!…その間マサツグが必死になってロディから逃げ

続けるが!…その差が開く事は決してないのであった!…この時その様子を

内周から見ていたレイヴン達はと言うと、やはり我関せずを貫いて居り!…

だがその様子は気になる様で、後でマサツグがその様子を聞く際レイヴンは

以下の様に語ったのであった!…


{あの時のギルマス……まるで狩りを楽しむ猛獣みたく見えたわ……

逃げ回るマサツグが獲物で……何より目が本気になってたモン!…

それに何が恐ろしいって!…マサツグが最初出口に向かって走っていたのを

横から追い越して!…フェイントを掛けて進路妨害!…

更に誘導をしていた事だよな!…あの速さは2丁目も真っ青の剛脚だった…

俺だったら今頃天に召されてるわ!…」


レイヴンもその光景を戸惑いながら見て居た様子で、ただただロディの脚と

策に驚かされたと語り!…今後自分にもその様な事が有ったらと語り出すと、

生きる事を諦める様な事を言うのであった…さて今だに現在進行形でマサツグが

逃げ回って居るのだが…ロディもさすがに飽きて来たのかそろそろ仕留めに

掛かろうとする!…逃げるマサツグとの距離をジリジリと詰めると腕を伸ばし!…

遂にマサツグの肩に手を掛けると、捕まえて見せる!…


__ダダダダダダダダダ!!!!……ガシッ!!…


「ッ!?…ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!!

やめてくれぇぇぇぇぇ!!!

〇されるぅぅぅ!!!!」


「ッ!…人聞きの悪い事を言わないで頂戴!!!…

……まぁお望みなら私も吝かでは無いけど♥…」


「ノーセンキューだって言ってるダルrrrォウ!?!?」


マサツグがロディに掴まると泣き叫ぶ様に暴れるのだが、ロディは絶対に

逃がさないとばかりに手を放さず!…それどころか一切効いていない様子で、

マサツグの叫びに対してツッコミを入れ始めると、若干呆れた表情を

浮かべる。だが直ぐにノリ気でも有るのか頬を染めるとマサツグを捕まえた

ままモジモジとし出し…そんなロディの様子にマサツグが巻き舌になりながら

ツッコミを入れて居ると、その一部始終を見ていた衛兵達はただただ驚きを

露にする!…物凄い勢いでマサツグが逃げて居たにも関わらず、結局蓋を

開けて見たらロディの圧勝と!…改めて冒険者と言うモノが化け物染みて

居ると勘違いをして居ると、ロディは改めてマサツグにお願いをする。


「いやぁね?…ただちょっと手合わせをして欲しいだけよぉ!!…

…マサツグちゃんにねぇ?…」


「…ッ!…手合わせ?…」


「そう!…今のマサツグちゃんがどれ位なのか気になっちゃって!…

…あっ!…勿論手加減するわよ?…でなきゃ実力差が有り過ぎるもの。」


「ッ!…な…何だって?…」


ロディがマサツグにお願いをした事とは単純に手合わせ…マサツグの力量を

知りたいと言うモノであり、それを聞いたマサツグが混乱した様子で手合わせと

復唱すると、更にロディは続けて簡単に理由を説明する。その際手加減もすると

マサツグの話すとその言葉にマサツグは引っ掛かりを覚え…同時にそう言って

くれれば…みたいな戸惑いの表情を浮かべて居ると、そのマサツグの表情を見た

ロディはツッコミを入れる。


「…ッ!…だってそう言おうと思ったら思いっきり逃げ出すんだもの!…

そりゃ追い駆けたくもなるってもんでしょ!?…全くもう!…困っちゃうわ!…」


{いやガチムチの黒光りしたオネエ巨人がモジモジしながら近づいて来たら

誰でも逃げると思うぞ?…}


まるでぶりっ子する様に怒るロディは腕を組んで頬を膨らませ…そのロディの

文句にマサツグや様子を見ていたレイヴンが心の中でツッコミを入れつつ、

表情では苦笑いをして居た…さてこの後マサツグがその手合わせに同意すると、

急遽模擬戦は中止となって手合わせに移行されるのだが…あれだけ走ったにも

関わらずロディは汗一つ掻いていない!…それどころか呼吸一つすら乱れて

居らず、堂々マサツグの前に仁王立ちして見せると、その手合わせの細かな

ルールを説明する。


__ワイワイ!…ガヤガヤ!…ワイワイ!…ガヤガヤ!…


「いい?…ルールは簡単!…

戦闘エリアはこの修練場内でそれより外はアウト!…

時間は無制限で武器の使用は可!…そして互いの勝利条件なんだけど…

私はマサツグちゃんに参ったと言わせたら!…マサツグちゃんは…そうねぇ?…

…ッ!…私に一回でも土を着けさせたら勝ちって事で…」


「ッ!……」


「更に縛りとして私は左腕一本だけしか使わない!…これで漸くイーブン!…

如何?…これで大丈夫だとは思うけど?…」


「……分かりました!…じゃあそれで…」


訓練をして居た衛兵に訓練兵達は観客席へと移動し、今から始まる戦いに

妙な高揚感を覚えていた!…あの勇者の戦いが間近で見られる!…

そんな様子で沸いている中、修練場中央ではマサツグとロディが互いに

向き合って居り…細かなルール等を設けて居ると、そのルール説明の中で

マサツグはまたもや引っ掛かりを覚える!…その引っ掛かりと言うのは

勝利条件についてで、明らかにマサツグの方が有利に作られては下に

見られている様で…納得行かないと思いつつも黙って話を聞き続け、更に

ロディが縛りを入れると、マサツグに確認を取り始める。そしてその

確認に対してマサツグも同意をすると、互いにバックステップを踏み!…

それぞれが開始位置に立って見せると、修練上無いから歓声が上がる!…


「ご主人様ぁぁぁぁl!!!

がんばれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


「マサツグよぉ!!…気合を入れるのだぞぉぉ!!!

見ただけでもロディ殿は強いと分かる程だぞぉぉぉ!!!」


「マサツグ様あぁぁぁぁぁ!!!」


__ワアアアアアアア!!!!


さてその衛兵達が移動した観客席からは聞き慣れた声が…シロは当然なのだが

公務は如何した?と聞きたくなるフィアナの声に!…ミスティーの歓声も

聞こえ!…更に負けじと衛兵達も声を張り上げ修練場に立っている二人に

エールを送ると、その声はちゃんとマサツグ達に届いて居るのか…マサツグと

ロディがその歓声の聞こえる観客席の方に目を向けると、驚いた様子で言葉を

漏らす…


「…これまた豪華な観客も居るようね?……」


「……ちゃんと仕事してるのかな?…っで、今更なんですが…

確か前にギルドマスターは戦闘に参加出来ないって言ってませんでしたっけ?…

ギルドマスターが戦闘に参加する=異常事態って?…」


「ッ!…あぁ~それね?…その件については安心して頂戴!!

ギルドマスターをやっているメンバー全員に既に許可は取ってあるから!!

それどころか皆、やれやれ!!ってノリ気だったわよ?」


「ッ!?…ギ、ギルマスェ~……」


いつの間にか王族が混じって居る事に!…ロディが若干驚きつつも呆れた

様子で言葉を漏らして居ると、マサツグも呆れた様子で言葉を漏らし…

この時同時に思い出した様に…ロディから聞いたある話についてマサツグが

質問をすると、今回は大丈夫と言った様子でロディは笑顔で返事をする。

その際返事を貰った仲間達に対してノリ気の返事を貰ったとロディが

マサツグに話すと、マサツグはその返事を送った者達に対してツッコミ

どころを感じ…思わず言葉に漏らして項垂れ、ゲンナリした様子でロディの

の事を見合って居ると、衛兵長が修練場に降りて来てはレフェリーを務める!…


__…バッ!!…ザッザッザッザッザッ!!!…


「……お互いにお互い準備は良いですかな?」


「…一応…OK!」


「いつでも良いわよ!……フフッ!…」


衛兵長が互いの様子を交互に確かめた所で二人に声を掛け!…マサツグも

項垂れた様子から立ち直ると、緊張した様子で返事をする。そのマサツグの

返事に続いてロディもやる気で返事をし、互いにボクシングの最初の挨拶を

するよう拳を突き出しチョンとくっ付けると、開始の合図を待ち始める!…

この時ロディは何を思ったのかフフッと笑って見せると、そのロディの笑って

いる様子にマサツグが疑問を持ち…一体何で笑っているのかと思わず訪ねると、

ロディはこう返す!…


「ッ!…何を笑って?…」


「……そう言えば知ってる?…このハーフリングスにはにはかつて…

今の私達みたいに手合わせじゃなくて決闘をする歴史があったの?…」


「え?…急に如何したんですか?…知らないですけど…」


「いえね?…

今の状況ってその決闘の様に見えるんじゃないのかしらと思って?…」


今まさに手合わせの火蓋が切って落とされようとして居るのに!…ロディは

マサツグの問い掛けに答えるようハーフリングスの歴史について語り出すと、

マサツグは困惑する。そして困惑した様子でロディに返事をすると、ロディは

まるでその状況が今ここで再現されている様だと嬉しそうに語り!…

それを聞いてマサツグが更に困惑しそうになって居ると、突如としてその

手合わせの火蓋が切って落とされる!…


「…ッ!!…始めぇ!!!」


__ワアアアアアアア!!!!


「ッ!…おっといけないいけない!…

さぁ!…遠慮なく掛かって!!……ッ!…」


__ガヤガヤ…ドヨドヨ…


衛兵長は右腕を天高く掲げると地面を割る様に振り下ろし!…開始の合図を

口にし、そのままその場を後にするよう下がり出すと、マサツグとロディも

ハッとした様子で一瞬戸惑う!…そうして開始の合図に驚いた事でロディが

若干甘くなるのだが、直ぐにやる気を見せた様子で仁王立ちすると、まずは

出方を探るよう構えて見せる!…しかしマサツグのある行動を目にすると、

ロディは更に戸惑ってしまい…同じ様にそれを目にした観客席も動揺の声が

漏れ始め…一体何をして居るのか?と言った様子で見守って居ると、マサツグは

自身の後ろの壁に向かって歩き出す!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「…どっこいしょ!…ふぅ……」


__ガチャンッ!…チャキッ…チャキッ…


「んん~~!!!……よし!…んじゃ!…」


徐に壁へ向かい歩き出したマサツグに!…その場に居る全員が理解出来ないで

居ると、マサツグは壁際に辿り着くなり武器を解除し!…その解除した武器を

壁に立て掛け、丸腰になった所で大きく伸びをしながらロディの方に振り向くと、

突如腰を落としてはダッシュをし始める!…その際拳を固めた様子で一直線に

ロディへ向かって行くと、観客達は戸惑い!…同じ様にロディも予想外!…と

言った様子で戸惑い!…その仁王立ちのままマサツグの事を見詰めて居ると、

マサツグは遠慮無しの一撃をロディの腹筋目掛けて繰り出して見せる!…


「いっけええええええぇぇぇ!!!!」


__ドシュウゥゥ!!!!……ッ!?…ガヤガヤ!!…ドヨドヨ!!…


ノーガード状態のロディの腹筋にマサツグの拳が深々と刺さる!…そして

その光景を見ていた観客達は当然どよめき出すと、早期決着!?…と言った

様子でただその光景を見ており!…マサツグも腹筋に打ち込んだ状態のまま

固まって居ると、観客達はある可笑しな事に気が付く!…その可笑しな事と

言うのは、あれだけの勢いを付けて殴り掛かったにも関わらず!…ロディは

その場からピクリとも動いていない状態で立っている事で有り!…

相も変わらずその場で仁王立ちしては固まっており、マサツグも動かない事から

異様な空気を見せて居ると、先に動き出したのは…


「……ッ~~~~!!!!

つあぁ~~~~!!!!」


__どよッ!?…


「…ふっふっふぅ~!!…マサツグちゃん甘いわよ?…

その程度の拳じゃ私の体をくの字に折る事は出来ないわ!…」


「ッ~~~!!!!…う、嘘だろ!?…綺麗にぶち込んだと思ったのに!!…」


先に動き出したのはマサツグで…マサツグは崩れる様にその場で両膝を着くと、

その殴った拳を抑えて痛みに震え!…その後同じ様にロディがゆっくり余裕を

持って動き出すと、マサツグの拳は案外悪くないと言った様子で言葉を掛ける。

しかしそれでも届かないと笑いながら見下ろす様に言葉を口にすると、マサツグは

そのロディの腹筋の硬さに驚き戸惑い!…自分でも会心の一撃だと思えたのか、

ただ信じられない様子で痛みに耐えるよう手を振って居ると、ロディはマサツグに

忠告をする。


「ふふふ!…この私を相手にステゴロで挑んだ事は褒めてあげる!…

でもその拳じゃ私を倒す事は出来ない!……さぁ!…

待っててあげるから武器を回収して来なさいな!!…」


「ッ~~~!!…だが!…」


「ッ!……だが?…」


「だが断る!!!」


ヤンチャが過ぎると言った様子でロディは笑うと、マサツグの事を素直に

褒め出し!…改めて拳で倒す事は出来ないと続けて忠告すると、武器を

取って来る様に声を掛ける。この時先程同様仁王立ちしては腕を組んで

見せると、余裕の貫禄をマサツグに見せ付けるのだが…マサツグはスッと

立ち上がると武器を取りには行かず!…ロディの事を睨みつけて痛みに

耐えるよう一言口にすると、またもや構え出す!…当然そのマサツグの様子に

ロディもピクっと反応すると、もう一度訪ねる様にマサツグの言葉を復唱し!…

マサツグはマサツグで拳を握り!…今度は如何出るかで悩む様に表情を

険しくすると、何処かで聞き覚える有る言葉を叫ぶのであった!

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現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~

わんた
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「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」 現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。 渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。 私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル! 「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」 提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。 家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。 裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。 錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。 主人公無双×のんびり錬金スローライフ!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

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俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

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