どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章三十三節 和解?…と意外な反応とベルベッタの実力-

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さてマサツグが片っ端からモンスターを手懐けてしまったせいで、ベルベッタの

魔獣使いとしての個性が消え失せ…マサツグはマサツグでシロに嫉妬されてまた

何度目となるか分からないフェイ〇ハガーを受け、戸惑った様子でその場で硬直

して居ると、ここで漸くアルスが解放される。それまでの間素直に?…拘束されて

居たのだが、相手がやる気を失った為晴れて解放となり…先程までの様子を見て

居たせいか、現状の様子にただ何が何だか…と言った困惑振りを見せて居ると、

レイヴンも現状の様子にもはや呆れる事しか出来ないで居た…


「……あぁ~…一応…先程まで争っては居たんだよな?…」


「……だと思うのだが…これは?……」


__うるにゃん♥……ガッシイィィィ!!……チィ~~ン……


ふぃほはんシロさん?…ひはっへふひへっへふ絞まってる絞まってる!…」


先程まで何やら争って居た筈なのに、いつの間にかその場はカオスと!…

ブラッドファングは今だにマサツグへ甘え!…シロはフ〇イスハガー!…

マサツグはマサツグでシロの背中をタップしては首が絞まって居ると

訴えて居た…そしてベルベッタもただ地面に座り込んでは項垂れる様に

落ち込んでおり…ただ困惑した様子でレイヴンとアルスは言葉を零して

居ると、オーディックも目の前の様子に戸惑っては自身の頬を掻いていた。


__ポリポリ……


「…あんだっでこげな事に?…」


「……それは俺も聞きたい所だが…とにかく話を進めよう…

マサツグとシロは……放置で、とにかく!…」


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ッ!…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


その場の空気に付いて行けない様子でオーディックが言葉を零して居ると、

レイヴンも聞きたいとばかりにツッコミを入れるよう零し!…そしてシロに

しがみ付かれているマサツグを放置する事を勝手に決め!…改めて話をする

為にベルベッタへ近付くと、それに付いて行くようアルスにオーディックも

付いて来る。そして三人揃ってその戦意喪失状態のベルベッタの前に立つと、

声を掛けようとするのだが…


「…あぁ~…ちょっと良いか?…」


「ッ!……何よ?…私を笑いに来たの?…

盛大に魔獣使いって名乗っておきながらこんな事になった私を笑いに来たの!?」


「ッ!?…いやそうじゃなくて!…」


「わはははははははは!!!」


「ッ!?…アルス!!!…ちょっと黙ってろ!!!」


レイヴンがベルベッタの様子を見るよう声を掛けると、ベルベッタは一応

ピクっと反応するのだが…完全に牙が折られてしまった様子で、卑屈になるよう

レイヴンの問い掛けに対して返事をすると、笑いに来たのか!と文句を言い出す。

当然レイヴンとしては要らぬ波風は立てたくないので、違う!と慌てて返事を

するのだが…逆にその言葉に乗っかるようアルスは笑い出し!…まるで馬鹿に

するよう指まで差し始めると、レイヴンが慌てて注意をする!…まるで子供の

様なやり取りを見せるアルスの様子に、オーディックも顔に手を当て呆れ出し!…

そんな三人の様子にベルベッタもやられてばかりでは無いと!…まるで自分の

役目が終わったかの様な事を口にし出すと、徐に立ち上っては覚悟を決めた

表情を見せる!…


__……スッ…ッ!…


「…ふ、ふふふ!…まぁ良いわ!……でもこれで勝ったと思わない事ね!?…

私は六森将の中での最弱!!…私をここで殺したとしても!!…

まだ私の他に六森将は居る!!…」


「ッ!?…急に何かテンプレみたいな事を言い出した!?…

…じゃなくて!!!…俺達は争いに来たんじゃないって!!…

さっきからあそこで幼女と戯れて居る奴も言ってたけど!!…

俺達はアンタ達の族長に用が!!…」


まるで自分が目の前の連中に殺される事を覚悟したよう!…突如として指を

突き刺しレイヴン達を威嚇し始めると、遺言とばかりに四天王染みた事を

口にする!…その際「六森将」と名乗って居た事から他にも強力な仲間が

居る事を仄めかすのだが、そのベルベッタの台詞にレイヴンがツッコミ!…

慌てて説明するようマサツグの事を指差すと、改めて違うと話し!…この時

マサツグとは違って族長に用があると口にすると、それを聞いたベルベッタは

途端に戸惑った反応を見せる!…


「ッ!…え?…族長?……アンタ達…

…トップに話が合ったんじゃないの?…」


「え?…いや…まぁ、そうでもあるが…

…俺達はユグドラドの女王様の命でダークエルフ達と和平条約を結びたくて…

その旨を伝える手紙を持ってここまで来たんだ!…だから最初から争う気は…」


「……話が見えないから最初から話して貰っても良い?…」


「え?…あ、あぁ…だから…ッ~~~~……」


何やらベルベッタはそのトップと族長と言う言い方が気になるらしく、

確認するようレイヴンに問い掛け…レイヴンはレイヴンでその問い掛けに

戸惑い!…若干肯定するようとにかく改めて説明するよう自分達の目的を

話し出すと、それを聞いたベルベッタはやはり困惑の様子を滲ませる…

そしてちゃんと再度最初から説明するようレイヴンに求めると、レイヴンも

困惑しつつ話すのだが!…やはり気になったのは族長とトップと言う言葉で!…

改めて説明を聞いたベルベッタが漸く納得がいった様子で反応すると、

話が前に進み始める。


「……ッ~~~~…って事で、要はアンタの所と族長と話がしたいんだ。

で、その内容としては和平交渉で!…

その女王様が手紙に認めたから、届けに来たんだ!……分かったか?…」


「ッ!…なぁんだ!…私はてっきり報復に来たのかって思っちゃったわよ!…

それならそうと早く言って頂戴よ!!…お陰で!……

お陰で私のプライドがズタボロじゃないの…」


「いや話も聞かずに襲い掛かって来たそっちが悪い……って、まぁ…

アレに関してはこちらも悪いと思ってる…」


__うるにゃん♥……ガッシイィィィ!!…


レイヴンが改めて詳しい話をすると、自分の早合点に気が付いたのか

ベルベッタは明るくなり!…その際早く言ってとばかりに軽口を叩き!…

次にその代償についての話をし始めると、また自分のプライドが

傷つけられた事を思い出したのかその場で項垂れる!…そしてそんな

反応を見せるベルベッタに対してレイヴンも自分の責任とツッコミを

入れるのだが、直ぐに撤回した様子で謝り…何故レイヴンが謝った

のかと言うと、その背後では今だマサツグが二頭の獣とじゃれ合って

居るからであり…呆れた様子でつい謝ってしまって居ると、マサツグは

今だ如何する事も出来ずにただ一方的に甘えられ続けて居た…さて

そんなマサツグをやはり放置して話しを進めると、気になったのは

やはりそのトップと言う言葉で…レイヴンがその事を確認するよう

声を掛けると、ベルベッタも負けた事を理解してか話し出す…


「…所でさっきから気になってたんだが…

何でそんなトップって言葉に引っ掛かってたんだ?…

オマケに報復って?…」


「…ッ!…あぁ…まぁ…もう負けちゃったから言うけど…

昨日そっちの宮殿で忍び込んだウチの子達を見たでしょ?…

その忍び込んだ子達のリーダー…

すなわち司令塔をうちでは[]って呼んでるの…

だけどまぁ案の定見つかって…何なら負傷者も出てる訳だし?…

その痕跡を追って報復に来たのかと思って…警戒して居たのよ。

でもまさかそれが和平に繋がるなんて…本人達も思ってないでしょうけど?…」


「ッ!…あぁ!…だからそれでマサツグの言ったトップって言葉に!……

いやだとしてもその考えに行きつくのは無理があるだろ?…

だってそっちの事情なんて全く知らないズブの素人が来てんだから!…」


「いやでもその隣に被害者さんが居る訳でしょ?…

オマケにエルヴンナイツの副隊長さんな訳だし?…

その被害者さんが居たら誰でも警戒すると思うわよ?…

なんせ血の気も多いし……そんなんじゃ男に嫌われるわよ?」


ベルベッタが言うにはこうらしい…昨日の夜侵入して来た黒ずくめの連中…

その中でも司令塔を務める者をトップと言うらしく、昨日の件で報復に

来たのか!?と誤解をしたらしい…そしてその説明を受けてレイヴンも

一度は納得した反応を見せるのだが、直ぐに有り得ないとツッコミ!…

その理由にマサツグがダークエルフ達の内情を知らないズブの素人と答えると、

ベルベッタは別にも理由があると答える。この時その理由に挙げたのは

アルスの事で、アルスを昨日の被害者と語り!…その被害者を連れて来た事で

警戒したと話し!…更に細かい理由に血の気が多い事を指摘すると、馬鹿に

するよう一言追加する。当然その言葉を聞いてアルスもカチンと来ると、

暴れ出そうとするのだが…


__カチンッ!!…


「何だと貴様アアァァァ!!!…もう一回言ってみろ!!!…」


「ッ!?…あぁ!!…落ち着くだよ!!…折角落ち着いたと思っただに!!…

アンタもこれ以上火に油を注がんでけれ!?…」


アルスの沸点はダークエルフに対して…と言うよりも何かに付け低い様で…

馬鹿にされたと言う事に気が付いた様子でアルスが吠え始めると、

オーディックがまた慌てて羽交い絞めにして止めに掛かる!…その際また

アルスはオーディックの拘束から逃れるよう藻掻き出すのだが、やはり

オーディックから逃れる事は出来ず!…それでもしんどいのはオーディックも

一緒らしく、そのアルスに火を付けた事を窘める様に注意をすると、

ベルベッタは適当に返事をする。


「…はいはい……なるほど?…あの子に聞いた通り…面白い子ね?…

まぁ良いわ!…貴方達を族長の所まで案内してあげる!…

私達ダークエルフはそこの血みどろ主義と違ってオープンな訳だし?…

来る者拒まず去る者追わず!…それでやって来てるからここまで温和な…」


「…ぜぇ!…ぜぇ!…い、いきなり獣で嗾けて来て居る時点で

温和では無い気がするのだが?…」


「ッ!…マサツグゥ~…一体どんな話の持って行き方…ッ!?…」


オーディックに対してあしらうよう返事をすると、まるでそのトップの子から

話を聞いたのかアルスの反応を楽しむ様に言葉を呟き…マサツグ達の目的も

理解した様子で、自分達の集落に案内するとだけ返事をすると、更に火に油を

注いで見せる!…その際アルスの事を指差して見せると、自分達は違うと

ばかりにオープンと話し!…当然それを聞いてアルスは更に怒りを燃やし!…

オーディックも抑えるのに必死になって居ると、その会話に参加するよう

マサツグが後ろから合流する!…この時ベルベッタに対して文句を言うよう

息を切らしながらツッコミを入れると、レイヴンもマサツグの方に振り返っては

文句を言おうとするのだが…その時振り返ってみた光景は何とも可笑しな物で、

どこぞの部族になったよう頭からブラッドファング!…首にシロをぶら下げる

ようしがみ付けると、大層な姿になって居た!…


「あん!?…もう如何もこうもねぇよ!!…ただトップと話がしたいって!…」


「いやそれよりも!!…何なんだその格好は!?…」


「えぇ!?…あぁ……何か懐かれちまった…

いやぁシロと違って重いのなんの…」


「いやそれ以前に何故頭からそれを乗せようと思った?…

もはや部族みたいになってるが!?…」


上記の文の格好のままで話に参加をすると、レイヴンの問い掛けに対して

更に文句を言うのだが!…レイヴンからすればもはやそれ所では無く!…

ただ困惑した様子でマサツグの格好についてツッコミを入れると、マサツグも

そのレイヴンからのツッコミを受けては戸惑った様子で返事をする…その際

簡単に懐かれたとだけ説明をすると、やはり首が凝ると言った様子で首を

回しながら重いと語り!…そのマサツグの言葉に対して!…レイヴンも更に

ツッコミを入れるよう可笑しい!と言い出すと、続け様に格好を比喩するよう

指摘する!…そうして格好を指摘された所でマサツグも更に怯んだよう

戸惑った反応を見せるのだが、本人にも如何する事も出来ず!…ただ怯んだ

様子のまま硬直して居ると、徐々にベルベッタも慣れて来たのか…困惑した

様子でマサツグを見ると、戸惑いつつも言葉を口にする…


「ッ!?……あ、あはははは…ホント何者なのコイツ?…」


__ッ!…ウンウン!…ッ!?…


改めてマサツグの格好を見ては驚き!…そのブラッドファングの懐かれ様に

化け物染みた何かを感じて居ると、思わず苦笑いしながら零す!…その際

そのベルベッタの言葉はマサツグに聞かれていないのだが、レイヴン達には

聞かれた様子で…そのベルベッタの言葉に同意するようレイヴン達は揃って

頷き、その反応にベルベッタ自身も仲間なんじゃ!?…と言った更なる

戸惑い様を見せて居ると、マサツグが声を掛ける。


「……で、いつになったら行くんだ?…いい加減重い!…」


{…だったら降ろせよ!……}×3


「ッ!?……と、とにかく付いて来なさい!…

アンタ達は私を倒す事が出来たんだから会う権利が有るわ!…」


「…いや有れは倒したと言うべきか?…勝手に心が折れた様に?…」


「ッ!?…こ、細かい事は良いのよ!!…そう言う事にしておいて!!…

…でないと本当に格好が悪いじゃない!…」


「……え?…」


一同の様子に何の疑いを持つ事無くいつ行くのか?と尋ねると、ベルベッタも

焦った様子で返事をし!…この時レイヴン達はマサツグの言葉に対して心の

中でツッコミを入れ!…気を取り直すようベルベッタが体裁を保つよう案内を

し始めると、そのベルベッタの言葉にマサツグがツッコミを入れる…この時

疑問を持った様子でマサツグは言葉を口にするのだが、そのマサツグの言葉に

対してベルベッタは頬を赤らめ文句を言い!…その際更にチラッと本音を

漏らし!…その言葉に対してマサツグが聞き直すよう言葉を掛けると、

ベルベッタは誤魔化す様に先を急ぐ!…


「い、良いからさっさと行くわよ!!……後これだけは言っておくわ!…」


「ッ!…」


「さっきも言ったけど私を倒したからって良い気にならない方がいいわ!!…

さっきの私みたく他の六森将も貴方達を狙って来る!…

それは集落に着いても変わらないわ!!…覚悟して付いて来なさい!!」


「へぇ~い。」×2


「ッ!?…軽いのよ!!

それとも舐めてるの!?」


マサツグの反応に一々怒りを覚え!…戸惑いながらも先を急ぐ様に声を掛けると、

ここでスッと真剣な表情を見せる!…そして何を思ったのか突如として忠告を

口にし始めると、他の六森将の事を口にし…その際マサツグ達が狙われている事を

仄めかせ!…安心する暇も無いと言った事をマサツグ達に放すのだが、それを

聞いても尚マサツグ達は呑気に返事をするだけ…当然その返事にベルベッタも

怒った様子で再度注意をするのだが、マサツグ達はその注意を受けて互いに顔を

見合わせるよう一度チラッと確認すると、こう話し出す。


__……チラッ?…


「…え?…いやだって……ねぇ?…

これが襲ってくる程度でしょ?…」


__うるにゃん♥…ムッスウウゥゥ!!!…


互いに顔を見合わせた後…ベルベッタの忠告に対してマサツグが戸惑いながらも

返事をすると、その六森将のレベルを頭の上のブラッドファングと比較する。

その際自身の頭の上のブラッドファングを指差すと、ブラッドファングはその

マサツグが指差して来た手にじゃれ付き…シロはシロで膨れており!…とにかく

一人百獣の王になった様な状態で返事をして居ると、ベルベッタはそのマサツグの

言葉に対して猛烈な勢いで否定をする!


「ッ~~~!!!!…ちっがうわよ!!!!

大体さっきも言ったでしょ!?…私はあくまで最弱!!!…」


「まぁまぁ!…落ち着けって!!…何とかなるって!!…

最初アンタも話を聞く位はオープンだったし…

他の連中も話しは通じるだろ?…十分出たとこ勝負で何とかなる!……それに…

確かにアンタは最弱かもしれんが…それでもその地位に就いたんだろ?…

十分スゲェと思うぞ?…俺は?…」


「ッ!?……あ、あり…がとう……じゃなくて!!…

本当に気を付けてよね!?…折角私が案内してあげるんだから!!…

……何よ!…急に!…私のモンスター全部手懐けちゃったくせに!……」


{…チョロいな(チョロいだで)(チョロ過ぎるな)…}


腕を若干振り上げては下に振り下ろし!…そんな動作込みでベルベッタが更に

怒り出すと、改めて自分が弱い事を口にする!…その際その言葉を口にする事

自体抵抗が無いのか、本気でマサツグ達の事を心配する様な態度を見せ!…

だがマサツグはその言葉に対して戸惑いながらも大丈夫と言い…更に何の根拠も

無いのかただ心配無いと返事をすると、突如ベルベッタの事をフォローし始める。

ブラッドファングを呼べるだけでも十分凄い!…とそんな感じにフォローを

すると、突如褒められた事でベルベッタは頬を染め!…慌てて照れ隠しをするよう

マサツグに背を向け、更に照れ隠しをするようツンデレっぽく注意をすると、

マサツグに対して小さく文句を言う…当然そんな反応を他の者達にも見られて

居る訳で、レイヴンにオーディックにアルスと…とにかくそのベルベッタの

照れ様にチョロイン…と言った様子で視線を向けて居ると、ベルベッタは

逃げる様に今度こそ案内をし始める。


「ッ!?…さ…さあ、行くわよ!!…集落はこっち!!…

…でも気を付けて!…この森には私達の他にアンデットも徘徊してる!…

一度相手にすると制限なく出て来るからキリが無いわよ!…」


「ッ!…うひぃぃ…そっちの方が圧倒的に面倒だわ…

てかまぁ…色々と経験して来たから分かっては居るが…」


「とにかく!!…気を付けるに越した事は無いわ!!…

…そろそろ夕方…更に厄介な事になる前に急ぎましょ!!」


「へいへい…分かりました!…」


やはりレイヴン達の視線が刺さったのか、ベルベッタは慌しく先を急ぎ!…

その際道中にアンデッドが居る事を忠告し!…その忠告を受けてマサツグと

レイヴン!…その他にシロも耳をピクっと反応させると、途端に脱力し

始める…何故なら今の所…と言うよりもこれからもアンデッドに対して

良い印象を持っておらず、また相手にする事が有るのか?…と考えて

しまうと、億劫になってしまったからである。そんな脱力するマサツグ達を

ベルベッタが目にすると、シャキッとする様に声を掛け!…その際空を

見上げては日が沈み掛けている事を確認し、厄介な事が起きる前にと

改めてマサツグ達に声を掛けると、マサツグ達はやる気が出ない様子で

返事をする…さて、そこからの道中はベルベッタの案内+斥候によって

前へと進んで行くのだが、そのベルベッタの手腕にマサツグ達は驚かされる!…

何故なら…


「……行け!…」


__キキィ!…バタタタタ!……


「………よし!…この辺りにアンデットは居ない!…

さぁ、今の内に!…」


「お、おう…」


そのダークエルフ達の集落に向かう道中…マサツグ達は一度としてアンデット達と

遭遇する事無く道を進んで居た!…その陰にはベルベッタの功績が有り!…

この時ベルベッタはあの吸血蝙蝠を使って辺りを警戒!…まさに魔獣使いの名に

恥じない見事な索敵具合で、判断も迅速!…自分達が感知サーチを使わずともサクサク

進める事に少しばかり驚きを覚えていた!…そしてこの時まだブラッドファングも

連れて居るのだが、ブラッドファングもブラッドファングで…やはりヤバい

モンスターなのか他のモンスター達が全く寄り付かず!…順調にエンカウントする

事無く森の中を駆け向けて居ると、さすがのアルスも唸る様に称賛し始める!…


「……うぅ~ん…敵をここまで寄せ付けないとは!…

オマケにあの索敵!…確かにあの大層な名前を名乗るだけの事はあるみたいだな…

こればかりはさすが…」


「ッ!…あら、お褒めに預かりどうも!…

…でも毎回こんな風にスラスラと進める訳じゃないのよ?…

魔獣使いって言ってもやっぱりそのモンスターを手懐けて居ないと

言う事を聞いてくれないし…言う事を聞いてくれないって事は

やっぱり邪魔をされるって事だし…

…その点を考えるとやっぱり凄いのはその子よね?…」


素直に凄いと思った事は褒める様で、アルスはベルベッタの索敵能力を称賛し!…

ベルベッタもベルベッタでアルスに褒められた事でお礼を言い…そのお礼と

ばかりに少し本音を漏らすと、今回は特例とアルスに答え出す!…その際

言葉にしたのはやはりモンスターの事で、アンデットは勿論手懐けて居ない

モンスターもやっぱり邪魔をすると言い!…今回ここまで上手く言って居る

一因に!…ブラッドファングが貢献して居る様に言うと、チラッと背後に居る

ブラッドファングを確認するのだが…


__グルルルルル!!……キャッキャキャッキャ!…


「…ブラッドファング!……

この大陸でも一二を争う凶暴性と強さを兼ね備えたモンスター!…

それなのに!…」


「いやぁ!…シロをあやしてくれる良い子だな!…

コイツは便利だ!…」


「今はその見る影もない!……」


そこに居るのは背中にシロを乗せて走っているブラッドファングの姿で、

その光景に戸惑いつつ改めてブラッドファングについての説明をするのだが…

しかしそんな説明など皆無にするよう…マサツグがブラッドファングの事を

まるで子供用の移動式木馬の様にして扱うと、ベルベッタはショックを

受けた様子で言葉を漏らす!…恐らく彼女の中では特別なモンスターなのか、

とにかく嘆く様に言葉を漏らし!…何ならブラッドファングも最初シロを

乗せようとした際ムッとした様な反応を見せたのだが、シロと目を合わせた

途端に急におとなしくなり…何なら隣でマサツグも居た事から更に大人しくなり…

今では何の違和感も持つ事なくシロを背中に乗せると、マサツグ達を追い越さん

勢いで走って居た!……因みに何でブラッドファングがマサツグから降りた

のかと言うと、マサツグが指示したからであり!…ただ単純に命令待ちだった

らしく…マサツグが下りてと指示をすると、案外スンナリ降りてくれたので

あった。


__グルルルルル!!……キャッキャキャッキャ!…


「……因みにマサツグさん?…聞きたい事が有るんだが?…」


「ッ!…何だ?…」


「そのブラッドファングが襲い掛かって来た時…

まるで某・伝承者みたいな事してたけど…アレは何をして居たんだ?…

何なら空中で制止させてたし…ゆっくり地面に降ろしてたし…」


ベルベッタがショックを受けた様子で話しをして居ると、レイヴンもその話を

聞いて疑問を思い出した様子で…徐にマサツグの事を呼ぶと聞きたい事が有る

と言い…その問い掛けにマサツグが気の抜けた様子で返事をすると、レイヴンは

そのまま質問をする。その際質問をした内容と言うのはブラッドファングを

テイムした際の話で…あのテイム方法…と言うよりも何をして居たのかが

気になった様子で、あの百裂拳を放っている中何をしていたのか?…何処を

攻撃して居たのかについて質問をすると、マサツグは理解した様子でこう答える。


「ッ!…あぁ、あれな?…言っておくが俺は一回として攻撃はしてないぞ?

ただ撫で回しただけだ!」


「ッ!…へ?…それって如何言う?…」


「えぇ~ッと…簡単に言うと相手が突っ込んで来る勢いを利用して…

額・顔横・顎下・耳の付け根…を重点的に撫で回したんだ。

勿論ただ撫でるだけじゃなくて順序良く!…

それこそ飛んで来る勢いを利用して流す様に撫でて…

…ほら、オマケにあん時俺刹那を発動してたろ?…

だから余計にあんな風に見えて!…

その勢いと撫での摩擦によって空中制止したんじゃないかと!…」


「ンな無茶苦茶な話が!!……ッ!…

って、よく考えたらゲームの中か…

いやでも可笑しいだろ!?…」


マサツグは笑顔で何でも無いと言った様子で答え出すと、攻撃はして居ないと

答え!…その代わりに撫で回したとレイヴンに説明をし、その説明を受けて

レイヴンが困惑した様子で聞き返すと、更にマサツグは詳しい話をし始める。

その際手際など狙う部位などレイヴンに説明をするのだが、到底理解出来る

ものではなく!…まぁ確かに狙う部位などはまだ分かるのだが!…その撫でに

対する技術だけは如何にも理解する事が出来ず!…漫画の様な話にレイヴンが

困惑して居ると、ハッと気が付いた様子でここがゲームの中だと言う事に

気が付く!…しかしそれでも色々と物理法則を無視して居るので、改めて

マサツグにツッコミ!…マサツグはマサツグでそのツッコミを受けて戸惑い!…

出来た物は仕方が無いと言った不服そうな表情を見せると、レイヴンに文句を

言う!…


「ッ!?…い、いやそんな風に文句を言われても!!…

出来ちゃった訳だしぃ~…」


__ワイワイやいやい!!……はあぁ~~…


「……私あんなのに負けたの?…

無茶苦茶過ぎて聞いて居られないんだけど…

…やっぱり自信無くしそう…」


「……こればかりは同情するな…」


マサツグとレイヴンが言い争うをする様にツッコみ合い!…その話を一緒に

聞いていたベルベッタ達が呆れ返ると、改めて実力差?…について自信を

無くす…その際マサツグの事をあんな奴呼ばわりするのだが、その当本人

には聞こえておらず!…とにかくテイムの方法が滅茶苦茶と!…嘆く様に

ベルベッタがひたすらにショックを受けて居ると、さすがに同情するよう

アルスが声を掛ける…そうしてベルベッタがショックを受けながらも斥候を

続けると、何とかそのダークエルフ達の集落らしき場所まで辿り着く事に

成功するのだが!…ここでまた面倒な事が起きる事にマサツグ達は気付いて

居らず!…ただその集落が見えて来た事にマサツグ達やベルベッタが

ホッと安堵して居ると、まさに驚かされる事になるのであった!…

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感想 63

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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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