どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章三十二節 魔獣使いと本領発揮とテイム無双!-

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「……ッ?…に話?…」


「ッ!…え?…あ、あぁ…」


「……それって…如何言う意味で聞いてるか分かってる?…」


目の前のダークエルフはマサツグの話を聞いた途端、驚いた様な戸惑った様な…

とにかく反応に困った様な表情を見せてはマサツグの言葉を復唱し、マサツグも

そんな相手の反応を見て釣られるよう困惑すると、その反応を気にしつつも

返事をする。その際何か変な事を言ったかな?…と考えるのだが、何も原因が

分からず…そのマサツグの返事を聞いて更に目の前のダークエルフが驚いた

反応を見せると、次には言葉の意味について尋ね始め!…この時同時にまるで

呆れつつも敵意を見せる様な表情をマサツグにすると、その表情を見たマサツグは

更に何の事か分からず困惑する!…


「え?…」


__スチャッ……


「ッ!?…い、いや!…だから!…俺達は争う気が無くて!!…

ただに!!…」


「…はあぁ~…だから!…そのと話がしたいんでしょ!?

だったらこっちのルールに従って貰うわ!!」


ただ族長と話がしたいと言っただけのつもりが、いつの間にか戦闘ムードに

なっており!…マサツグは慌てて落ち着くようダークエルフに声を掛けようと

するのだが、向こうは既にやる気の様で…手に持っていた笛を口元に持って

来てはいつでも吹けるよう構えており!…マサツグに対して冷徹な視線を

向けると、ただ相手の出方を伺う様にジッとマサツグを見詰めて居た!…

それでもマサツグは再度落ち着くよう声を掛け直すと、もう一度用件を口に

するのだが!…ダークエルフはその言葉を聞くとやはり呆れた様子で…

マサツグの言葉をちゃんと理解して居るのか、呆れた様子のまま返事をすると、

笛に口を当てては笛を吹き出す!…


__ピィ~♪…ピィピィ~♪……バサバサバサバサ!!…


「ッ!?…さっきの!!…」


「私の名前は[魔獣使いのベルベッタ]!…

六森将の一人!…[魔獣使いのベルベッタ]よ!!!…

さぁ!…まずはその実力を見せてみなさい!!!」


「ッ!?…何でこうなる!!…」


ダークエルフが笛を吹くとその笛からはまるでフルートの様な華麗な音色が

鳴り響き!…それと同時に先程マサツグ達を襲おうとして居た蝙蝠達が

集まって来ると、近くの樹に掴まっては大量の逆さ吊りの光景を見せる!…

この時のダークエルフはその森の状態もあってか、まるで魔女の様に見え!…

ダークエルフは不敵に笑うとマサツグに自己紹介をし始め、その際ダーク

エルフ達の中でも幹部クラスなのか!…自身の役職名を同時に口にすると、

その実力を見せるよう言葉を口にする!…そんなベルベッタの言葉にマサツグも

戸惑った様子で文句を漏らすのだが!…ベルベッタは構わずマサツグに向けて

その蝙蝠達を仕向けるよう再度笛を吹き出すと、蝙蝠達も反応するよう

動き始める!…


__ピィ~♪…ピィピィ~♪……バサバサバサバサ!!…


「ッ!!…ご主人様!?…」


「シロはそのまま待機!…心配はするな!!」


「ッ!?…で、でも!!…」


「なぁ~に!…ちっとばかし考えがある!!」


笛の音に反応して蝙蝠達が上空を旋回し始めると、それを操る様にベルベッタも

笛を吹くのを止めて振り回し!…その異様な展開にシロも反応するの様に!…

マサツグの事を心配するよう声を掛け出しアルスから離れようとすると、

マサツグはそんなシロに対して大丈夫と返事をする!…その際若干の焦りを見せ

ながらもマサツグは不敵に笑って見せるのだが、シロからすれば当然心配しか

無く!…マサツグの様子に反してやはり心配そうにしては悩んだ様子を見せ!…

だがそれでもマサツグはシロに対して大丈夫と再度返事をすると、策が有る様な

事を仄めかす!…そしてそのマサツグの台詞は当然目の前のベルベッタにも

聞かれており、ベルベッタもその言葉の真意を確かめるよう動き出すと、

その操って居る蝙蝠達を本当にマサツグへ差し向ける!…


「ッ!…へぇ~!…言ってくれるじゃない!…

この蝙蝠達は吸血蝙蝠にしてこの大陸最大クラスに大きいのよ!!…

それもこの大群!…一度纏わり付かれたら一瞬でミイラ化しちゃうんだから!…

…それを耐えれるって言うのなら!!…それが本当か確かめて上げる!!!

行け!!…私の可愛い蝙蝠達!!」


__キキキィ!!…バササササ!!!……ッ!!…


「ッ!?…ご主人様ぁ!!!…」


ベルベッタは律義にも蝙蝠達を差し向ける前に!…その自分の操って居る

蝙蝠達の説明をすると、いかに危険かを語って見せ!…同時にその大群

具合をアピールする様に!…一度捕まったら最後とばかりに挑発するよう

言葉を口にすると、マサツグの言う対策に対して興味を持った様子を

見せる!…その間蝙蝠達も頭上を滞空してはマサツグの事を見て居るかの

よう旋回しており!…そしてベルベッタが遠慮なくその蝙蝠達をマサツグに

向けて飛ばし始めると、蝙蝠達は先程と同様列を成すよう飛来しては

マサツグに襲い掛かる!…この時マサツグはその蝙蝠達に対して何も

構える事無く仁王立ちすると、真っ向から蝙蝠達を受け止め!…瞬く間に

マサツグの姿は蝙蝠に隠れ!…その異様な姿にシロも驚き心配した様子で

マサツグの事を叫ぶと、次には奇妙な光景が見られる!…


__バササササササァ!!!………


「……え?…あ、あれ?…」


__ビッシリ!!……しぃ~ん!…


「な、何なのコレ!?…獲物を吸い終えたら自動的に離れる筈なのに!…

…ッ!?…それどころか!…懐いてる!?…」


マサツグは確かにその吸血蝙蝠達によって全身を覆い隠されると、全身が真っ黒に

なる!…だがそれだけに終わり以降は!…その有様にベルベッタ

自身も何が起きて居る!?…と言った様子で戸惑って居ると、遂には全蝙蝠達が

マサツグの体に張り付く!…その犇めき合うようビッシリとくっ付居た蝙蝠達は

まるでそう言ったスーツの様に微動だにしなくなると、ただマサツグから離れる

様子を見せず!…その様子にベルベッタも更に困惑し!…いつもなら!と言った

様子でただ目の前の光景に驚きを覚えて居ると、ここで蝙蝠達がマサツグに懐いて

居る事に気が付く!…そうして更にその光景を見て有り得ないと言った感情を

露わにして居ると、マサツグは徐に動き出し!…自身の顔に張り付いている

蝙蝠達を除け…ベルベッタに今の自分を見せるよう顔を露わにすると、不敵に

笑って見せる!…


__……ウゴウゴ……べり…べり……


「……ふぅ!…意外と何とかなるもんだな?…

……で、如何よ?…」


「ッ!?…バ、馬鹿な!?…一体何をしたって言うの!?…

私がこの蝙蝠達を手懐けるのにどれ位時間が掛かったと!!…」


「何もしてないよ?…ただ自分の才能を信じただけで?…

……まぁ強いて言うなら?…スキルのお陰かな?」


マサツグが顔を露わにしたところでやはり蝙蝠達は行動を起こす事無く!…

ただ甘えるようプルプルとその身を震わせると、張り付いたままその場から

動こうとしない!…そんな様子を見せるようマサツグはベルベッタに

ドヤ顔をして見せると、腰に軽く手を当て!…ベルベッタもベルベッタで

マサツグの平気ぶりに更に有り得ないと言った様子で言葉を漏らすと、

そのトリックについて聞き始める!…その際自分の時は時間が掛かった!…

と口にするのだが、マサツグはそれを聞いても尚ドヤ顔を止めず!…

ただスキルのお陰と口にし!…相手に対してマウントを取るよう胸を

張り出すと、その様子にベルベッタは興奮する!…


「ッ!?…さ、才能ですってぇ~~!!!…ッ~~~!!!!…

まるで私に才能が無いみたいに言ってくれるじゃない!!!…

いいわ!!…そんな蝙蝠!!…アンタみたいな人間にくれてやる!!

だけどこっちにはまだ奥の手が有るのよ!!!…覚悟なさい!!!」


__スチャッ…ぴょろろろ♪…ぴょ~ろろろろ♪…


「ッ!…蝙蝠をくれてやるったって!…貰っても仕方がないが?…

てかまた笛吹き出したし…」


マサツグとの間に決定的な才能の差があると言われた事に対して怒りを覚えたの

だろうか…蝙蝠などくれてやるとベルベッタが口にすると、今度は違う魔物を

呼び出す!…この時怒りを抑えつつも再度笛を吹き!…辺りにまるで蛇使いの

様な笛の音色を響かせると、マサツグにニヤッと笑って見せ!…その際マサツグは

今だ体に蝙蝠をくっ付けたままで、ベルベッタの言葉に対して困惑しツッコミを

入れて居ると、その笛の音色に誘われてか!…何かが近付いて来るよう這う音が

聞こえて来る!…


__パキッ!!…ベキッ!…シュルルルル!…


「ッ!…今度は何だ!?…」


「うふふふ!!…恐れなさい!!

私が扱う魔物の中で二番目に強力な魔物を呼んだわ!!!

そして刮目しなさい!!!…これが魔物使いと呼ばれる所以!!!

ブラックボアパイソン!!!!」


__シュルルルル!…シャアアアァァァ!!!…


まるで大きな何かが地を這い枝を折りつつ!…最小限の音だけで近づいて来る

音にマサツグも困惑の様子を見せて居ると、その様子を見て満足なのか

ベルベッタが喜び始める!…それと同時に自慢するよう呼んだ魔物の強さを

口にし始めると、先程の言葉を撤回させるよう文句を言い!…そして自分の

本気とばかりに叫び出し!…最後にモンスターの名前を口にすると、その

ベルベッタの背後より巨大な蛇が姿を現す!…まぁ巨大と言っても体長7~8m

位の黒いアメリカニシキヘビみたいなモノなのだが、まるでキングコブラの様に

立って見せ!…その際マサツグの事を敵として見て居るのか、口を開けて

マサツグに対して威嚇をし始めると、さすがの蝙蝠達もマサツグから逃げるよう

飛び立ち姿を消し始める!…


__ッ!?…バササササ!…


「ッ!…漸く解放されたか…で、如何するつもり?…」


巨大な蛇を前に脱兎の如く蝙蝠達は姿を消して行き!…マサツグもやっと

解放されたとばかりに大きく伸びをすると、その巨大な蛇を前にしても

余裕の表情を見せる!…この時先程の蝙蝠達で自信を付けたのか、自身の

スキルをフル活用する姿勢を見せ!…シロにオーディックはマサツグの

様子に困惑し!…何なら先程のマサツグの状態についても疑問視するよう

驚きの表情を見せて居ると、一緒にアルスを拘束して居るレイヴンに

問い掛ける…


「……な、なぁレイヴン殿?…あのマサツグ殿は何だでな?…

あないに蝙蝠に集られても平気な…フゴッ!…何が何だか?…」


「……さぁ?…俺ももう良く分からん!……でもこれだけは言えるぞ?…

シロちゃんをペットにする位の器量を持ってるんだから…あれ位は訳ないと…」


「……レイヴンさん?…それって如何言う意味ですか?…」


「ッ!?…あぁ、いや!…何でも無い!!…ただの戯言!…な?…」


ブラックボアパイソンと対峙して居るにも関わらず、余裕の様子を見せて居る事に

疑問を持ち!…マサツグの親友であるレイヴンなら分かると!…オーディックは

率直な質問をレイヴンに向かい投げ掛けるのだが、帰って来た返事は分からないの

一言で!…それでもレイヴンはシロの事を上げ出し!…これ位訳無いと言った様子

でオーディックに簡単な説明をすると、そのレイヴンの説明にシロが引っ掛かる…

一応シロも今自分の事を出しにされたと理解した様子で、レイヴンに微笑みながら

問い掛けると!…レイヴンはその表情を見るなり途端に慌て出し!…ひたすらに

誤魔化すよう言葉を並べて居ると、ベルベッタはその蛇をマサツグに差し向ける!…


「私を馬鹿にした事!!!…あの世で後悔なさい!!…

行け!!…ブラックボアパイソン!!!!」


__シャアアアアァァァ!!!!…


「ブラックボアパイソンはその巨体から猪を絞め殺す事も出来る!!

更に牙には毒!!…拘束から逃れられても噛まれたらお終い!!…

今まさにアンタは風前の!!…」


ベルベッタは持っている笛をマサツグに向けて突き付けると、後悔するよう

言っては襲い掛かる様に指示し!…その指示に従うようブラックボアパイソンも

動き出し!…マサツグに向かいその巨体をくねらせながら突進して行くと、

そのまま丸呑みにするよう大きく口を開ける!…だがマサツグはやはりその場で

仁王立ちの状態で留めると、巨大な蛇が迫って来て居るにも関わらず!…一歩も

引く気配を見せない所か向かって行く姿勢を見せ!…その様子にベルベッタは

変わらずブラックボアパイソンの説明をし!…一人勝ち誇った様な表情を見せて

居ると、更にマサツグがトンデモナイ光景を見せる!…


「……すぅ~~!……ッ!!…待て!!!」


__ビクゥッ!!…ザザアアァァ!!!!……ピタッ!…


「……よし!…」


__スゥ…ポン!…なでなで…なでなで…


目の前に巨大な蛇が迫って来て居るにも関わらず、マサツグは徐に息を

吸い出し!…そして吸った息を留めるよう!…向かって来る蛇に対して

睨み付けるよう眼光を鋭く!…次には手を突き出し吸った息を吐き出す

よう蛇に向かい大声で「待て」と叫ぶと!…次の瞬間ブラックボアパイソンは

怯んだ様子で急ブレーキを掛ける!…その際ブラックボアパイソンは

マサツグの突き出した手のギリギリ前で止まると、蛇なのに蛇に睨まれた

よう固まり!…マサツグはマサツグでその様子に満足し!…徐にその目の

前のブラックボアパイソンの頭を撫で出すと、その様子を見たベルベッタは

絶句する!…


「ッ!?……ッ!?!?…」


「よしよぉ~し!……案外撫で心地がいいな?…

ツルツルしてて?…」


__ピクッ!!…ムスゥ~!!…ピョイン!!…テテテテ!…


当然自分が扱うモンスターの中で二番目の物が寝取られた?…事に!…

ただ有り得ない!と言った驚きの表情を見せると、マサツグの事を指差す!…

その時何か喋ろうとしているみたいなのだが何も喋れず!…ただ口をあんぐり

開けて困惑して居ると、その間マサツグは蛇の頭を撫で回す。何でもその蛇の

質感が気持ちいいのか新感覚と言いつつ撫で続けており、頭を撫でられている

蛇ももはや満更でもない様子で…ただ舌をチロチロと出して成すがままの

状態になって居て、ここでシロが嫉妬したのかマサツグの言葉に反応して耳を

ピクっと動かすと、徐にアルスの顔から離れてはマサツグに向かい駆けて行く!…

しかしそんな事など知らないマサツグは今だ蛇の頭を撫でており!…その背後

から近づいて来る仏頂面の様子に全く気付く事無く!…ただ蛇の質感を堪能して

居ると、背後からいきなりシロに飛び付かれるのであった!…


__テテテテ!!…ンンバ!!…ガシイイィィン!!…


「どわああぁぁ!?…な、何だ何だ!?……ッ!…

シ、シロか?……」


__スゥ…ぷにっ!…ぷにぷにっ!…ムッスウゥ~~~!!!……


「……いや、蛇に嫉妬されても………あぁ…ほら、おいで?…」


__……クルリッ!…よじよじ…スッ…


シロはマサツグの後頭部目掛けて大きく踏み込むと、慣れた様子でマサツグの

頭に飛び付き!…当然突如飛び付かれた事でマサツグも慌て出し!…一体何が

起きた!?…と言った様子で辺りを見渡すと、自身のおでこより生暖かいモノを…

自分より小さな手がしがみ付いて居る事に気が付くと、シロが飛び付いて来た

のだと理解する。するとマサツグは突如飛び付いて来たシロの様子を確認する

よう、開いている方の手をシロに向かい差し伸ばし…その差し伸ばした手は

シロの頬を突っつき…膨れて居る事を確認させると、何故シロが飛び付いて

来たのかを更に理解させる!…そんなシロの様子にマサツグも苦笑いをしながら

ツッコミを入れるのだが、シロはやはり膨れたままで!…マサツグもマサツグで

宥めるよう前に来る様に声を掛け…シロもそれに従うようグルリとマサツグの

首を基点に回転…その後張り付くようマサツグの胸元へと移動すると、マサツグは

シロを宥める様に頭を撫で出す。


__…なでなで…なでなで……ピコピコッ!…ブンブンブンブン!!…


「…はあぁ~…本当に手の掛かる嬢ちゃんだ事!…

…まぁそんな所も可愛いんだが?…」


「んん~♥…ご主人様ぁ~♥」


「はいはい……で、如何する?…」


右手に蛇を撫で左手にシロを撫で!…とにかく大忙しの様子にマサツグも

溜息を吐きつつ、シロと蛇を同時に可愛がりながら手の掛かると漏らして

居ると、シロは頭を撫でられてご機嫌なのかマサツグに甘える!…そんな

甘々の光景にレイヴンとオーディックももはや何も言わない様子で…何なら

視界が解放されたかと思えば目の前ではイチャイチャと!…突如そんな

光景を見せられてはアルスも如何反応したものか?…と困惑し始め!…その

一方でマサツグもベルベッタに声を掛け!…その際まるでもうこれ以上は

疲れる…と言った余裕の様子を見せると、ベルベッタもハッとした様子で

我に返る!…


「……ッ!?…ッ~~~~!!!!…ふ、ふざけないで!!!…

ここまで虚仮にされて黙って下がれるものですか!!!」


「えぇ~?…こっちは平和的に解決をしようとしてるだけなのにぃ~?…」


ベルベッタは我に返るなり怒りの表情を浮かべ、マサツグに文句を言い出し!…

その際やはりテイムするのに時間が掛かったのか、マサツグがすんなりブラック

ボアパイソンを手懐けている光景を睨み付けると、もはやプライドが許さない

のか最初のクールなキャラがフライアウェイする!…そんなベルベッタの様子に

マサツグも戸惑った様子で反応すると、勝手にキレて居るのはそっちとばかりに

言葉を口にし…その言葉を聞いて更に許せなくなったのか!…ベルベッタは

反抗するよう更に文句を言うと、自分でも扱い切れないモンスターを呼ぶと

言い出す!…


「お黙り!!!…もう知らないわ!!!…

ここまで馬鹿にした事!!…後悔させてあげるわ!!!…

私でもまだ扱い切れないモンスター!!!…それを今ここで呼んであげる!!!

正真正銘最後のモンスターよ!!!」


__スッ……ぴぃ~♪…ぴぃ~ぴぃ~♪…


四度笛を構えては辺りに音色を響かせ!…その際今度は何やら不気味な音程で!…

それに反応して辺りが一気に空気が変わり!…ブラックボアパイソンもヤバいと

感じたのかマサツグから離れ出し!…そのままそそくさと草陰へと姿を消して

行くと、そのベルベッタの呼んだモンスターが近付いて来て居るのか!…何処から

ともなく慌しい足音が聞こえて来る!…その足音は如何やら四足歩行の獣の様で、

こちらに向かい一直線に近付いて来ており!…その足音にマサツグも警戒し!…

足音に聞き覚えが有るのかアルスが突如ハッとすると、マサツグに声を掛ける!…


__ドッ!…ドド!…ドッ!!…ドド!!…ドッ!!!…ドド!!!…


「ッ!?…こ、この足音は!?…ま、まさか!?…ッ~~~!!!…

…おいお前!!…そこから逃げろ!!!」


「ッ!…え?…」


「今その馬鹿女が呼んだものが私の思う通りの物なら!!…

貴様は食われるぞ!!」


徐々に近づいて来る重低音の足音にアルスは慌て出し!…今だシロを撫でて

いるマサツグに声を掛けると、逃げる様に説得をする!…だがマサツグは

その言葉を上手くは聞き取れてない様子で…戸惑いながらも振り返ると、

アルスに再度問い掛ける様に返事をし!…アルスもマサツグが分かって居ない

事に分かっておらず!…ただその場から逃げるようマサツグに忠告をして

居ると、時既にお寿司と言った様子でその呼んだモンスターが姿を現す!…


__ガサガサッ!!…ガアアアァァ!!!…


「ッ!?…何ぃ!?…」


「ッ!!…ブ、[ブラッドファング]!!!…やはりコイツの!!…

それに間に合わない!!…」


「あっはははははは!!!…さあ喰い千切てお仕舞なさい!!!

この獰猛な虎は私でも!!!…」


その際呼ばれたモンスターはアクロバティックに森の中を駆け抜けて来たのか、

樹の上から襲い掛かるようマサツグに飛び掛かり!…更に具合が悪い事に!…

マサツグの背後を襲う様な形になってしまうと、マサツグもその飛び掛かって

来たモンスターに対して慌て出し!…アルスもしまった!…とばかりに顔を

強張らせて居ると、ベルベッタも勝ちを確信した様子で高笑いをする!…

そしてその飛んで来たモンスターは如何やら[ブラッドファング]と呼ばれて

居るらしく、ベルベッタはまたモンスターの説明をし始めようとするのだが!…


「ッ!!…刹那!!!…」


__ヴウン!!!……スゥ…


「ホオォ!!!…アァ~タタタタタタタタタタタタタタタ!!!!」


__シュババババババババババババ!!!!!…


「ッ!?…なっ!?…」


その飛んで来る[ブラッドファング]なるモンスターは如何やら牙が赤いサーベル

タイガーらしく、大きさにして約成体のライオンクラスか!…とにかくその

巨体をマサツグ目掛けて飛ばしては口を開いて牙を剥こうとし!…だがマサツグも

そのままやられる訳には行かないのですかさず刹那を発動すると、逃げる事無く

ブラッドファングに対して構え出す!…この時その飛んで来るブラッドファングに

対してまるで某・百裂拳的な勢いで両腕を突き出し始めると、そのマサツグの

行動にベルベッタはまた酷く驚き!…そのマサツグの間合いにブラッドファングも

飛び込んで行き!…まるで空中で制止するようブラッドファングが硬直して

しまうと、その様子を見たアルスにオーディックも酷く驚き出す!…


「なっ!?…ナニィィィィ!?!?!?…」


「あんであんが!?…フゴッ!!!…」


「…あはははは……俺はもうツッコまん…」


自身の約二倍?…いや三倍か?…とにかくそんな相手を空中で制止させては

当然驚き!…アルスは自身の目を疑い、オーディックは言葉にならない

様子でただ鼻息だけは荒くその様子を見ていた!…そしてその驚くべき光景を

見せている張本人の友人はと言うと…もはやツッコむ事すら放棄した様子で

呆れており!…そしてその百裂拳的な事をしている方も!…徐々に終わりが

見えて来たのかゆっくり降ろすよう技を繰り出し続けて居ると、ブラッド

ファングに対してフィニッシュを入れる!…


「アァ~タタタタタタタタタタタタタタタ!!!!……ホワッタァ!!!」


__ズザアアァァァ!!………


「…お前はもう…蕩けて居る!!…」


__…グラァ…ドサァ!!…グルグルグルグル…


最後まるで手刀を入れた様に腕を突き出すと、いつの間にかブラッドファング

との立ち位置を入れ替え!…その際マサツグは滑る様に土埃を起こしており!…

硬直するブラッドファングに対して背を向け続けて居ると、本当の最後で奇妙な

言葉を口にする!…当然そのマサツグのお腹にはシロが掴まって居るのだが、

間近で見て居た筈のシロですら何が起きたのか分かって居ない様子を見せて

おり!…何ならひたすらに背後のブラッドファングとマサツグを交互に見詰め!…

いつ移動したの!?…と言った不思議そうな表情を見せて居ると、先程まで

動かなかったブラッドファングが独りでに倒れる!…するとその後のブラッド

ファングは如何にも可笑しく、まるで甘える猫の様に地面を転がっており!…

何なら喉を鳴らして超ご機嫌状態で!…そのブラッドファングの有様にアルスや

ベルベッタが絶句して居ると、マサツグは肩を回し出すなりこう言い出す!…


「…ふぅ~!……ネコ科で俺に勝てると思うなよ?…」


「ッ!?…ね、猫だと!?…相手はブラッドファン!!…」


「伊達に猫の飼い主歴二十年は経験して無いぜ!!」


「ッ!?………」


まるで一仕事終えたよう腕を回すと、マサツグは一息吐き…そしてブラッド

ファングの事を猫と言って侮る様な事を続けて言い出すと、その言葉に

アルスがツッコミを入れようとする!…その際アルスもブラッドファングには

驚いた様子で、相手の事を尊重するよう何か言おうとするのだが…マサツグは

構わず自身の猫飼育歴を簡単に口にすると、アルスに対してドヤ顔をし!…

当然これにはアルスも驚いた様子で固まり!…もはや何も言えない様子でただ

困惑した表情を見せると、マサツグの事を見詰めては瞬きをする!…そして

肝心のブラッドファングはと言うと、依然として目の前で蕩けており!…

まるで砂浴びをするようただ地面をゴロゴロとして居ると、マサツグは徐に

ブラッドファングへ近付き出す!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「ッ!!…あぁ、おい!!…」


「なあに!…心配すんな!!…ほれ?」


__ッ!…グルグルグルグル!…


まるで警戒心の無い様子で歩いてブラッドファングに近付いて行くと、やはり

危険が!!…と言った様子でアルスが止めに入るのだが!…マサツグは構わず

そのままブラッドファングへ近付いて行き!…そして徐にしゃがみ込むなり

アルスに対して大丈夫と返事をすると、その倒れるブラッドファングの事を

撫で始める!…その際やはりブラッドファングの事を猫と認識して居る様で、

自分の所で飼って居る猫と同じ様に可愛がり!…その扱いにブラッドファングも

満更じゃない様子で!…撫でるマサツグの腕に縋り付くよう更に甘えた様子で

喉を鳴らし始めると、更にその様子を見たアルスは目を剥き驚く!…もはや

そこには野生の野の字も無く、ただ飼いならされた猫が一匹居る様で!…

マサツグは手慣れた様子でブラッドファングの急所を突き!…それに対して

ブラッドファングも悶えるよう地面を転げ回って居ると、ベルベッタはその様子を

見るなりへたり込む!…


「ここか!!…ここがえぇのか!!!」


__ウルニャン♥…グルグルグルグル♥…


「な、何なのよ!…コイツ!!…もう悪い夢でも見ているみたい!!…」


ただ自分でも扱い切れなかったブラッドファングが手玉に取られる光景に!…

もはやベルベッタ自身も牙が折られた様子でへたり込むと、目の前の光景が

信じられない具合に脱力する!…そしてその場で俯くとただモンスター達が

寝取られた様に感じたのか、ベルベッタは静かにポロポロと泣き出し!…

マサツグはマサツグで調子に乗るよう!…ブラッドファングの喘ぎ声?…を

ベルベッタに聞かせ続けると、またシロから嫉妬されるのであった…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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