どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章五十二節 歩くとハーフリングスからの悲報とマサツグの暴挙-

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__コッ…コッ…コッ…コッ……ザワザワ…ザワザワ…


「……うぅ~ん…」


「……注目を集めている様だな?………あの者が…」


「よしよぉし!…こわくないこわくなぁい♪…」


ユグドラドに戻って来て泡エレベーターに乗り…そこからエルフ達の居住区から

王宮へと向かう道中…当然の様に注目を浴びていた。当然注目を集めていた

原因は言わずもがなダークエルフ!…ではなく、マサツグがまた帰って来た事の

方が奇異な様子で見られていた。その際六森将達やアルス達はあまり気にされて

いない様で…その注目具合にマサツグとレイヴンの当初の悩みは見事に消え!…

ただマサツグだけが注目ヘイトを稼ぐ様に先頭を歩いていた!…そしてその様子に

六森将達は更に驚く!…なぜなら!…


__コッ…コッ…コッ…コッ……


「……良く歩けるねぇ?…完全に覆い被されているのに…

あれじゃ前見えないだろうに…」


「…本人曰く慣れらしいぞ?…アレは…」


「慣れ!?…慣れであんな事が出来るってのかい!?…

はあぁ~…やっぱ変な人間だねぇ~…」


「……それに関しては否定出来ないな…」


マサツグの顔には依然としてシロが張り付いて、シロは上機嫌でマサツグを

宥めて居り!…シロが顔に張り付いて居ると言う事は前も後ろも全方向

見えないと言う事であり、なのにマサツグは何かにぶつかると言った事無く

スタスタと歩いて見せると、六森将達を驚かせて居たのであった!…

特に驚いた反応を見せて居たのはジーナとベルベッタで!…ベルベッタは

完全にツッコム事すら放棄した様子でマサツグを見ており、ジーナはマサツグに

感心した様子で言葉を漏らすと、アルスがそのジーナの言葉に返事をする。

その際口にした言葉は以前マサツグから聞いた言葉で…その言葉を聞いて

ジーナは更に驚き!…マサツグの事を改めて変な人間と口にすると、レイヴンは

戸惑いながらも肯定する!…さてパーティメンバー全員から変人扱いされた所で

マサツグ達は遂に宮殿へと辿り着く!…


「……ッ!…止まれそこの変態!!…

貴様!!…一体何者!!…ッ!!…」


「…あぁ…スマンが通してやってくれ…

別に怪しい奴では無いんだ…私が保証する…」


「ア!…アルス副隊長!!…ご無事で!!……

ア、アルス副隊長がそう言われるのでしたら…」


宮殿に辿り着いた所で当然の様に衛兵達に止められる!…そしてこれまた

当然の様に変態扱いをされてしまい!…マサツグが無言で足を止めて居ると、

アルスがマサツグの後ろから姿を現しては衛兵達に言って聞かせる…その際

アルスも完全に呆れ切ってはもはやマサツグに同情する様な態度を見せると、

衛兵達はそんなアルスの様子を見るのは初めてなのか!…アルスが出て来た

事にも驚くのだがそれよりもアルスの様子に戸惑い!…敬礼をしながらも

指示を聞いた様子で渋々マサツグを通すと、やはり変な事には変わりないので

凝視をする!…


__…カチャッ……じぃ~~~…


「……はあぁ~…面倒を掛けて申し訳ねぇ…」


「い、いや…別に……にしても本当にアレが?…

…まぁそれよりも…早く女王様に…」


衛兵達に凝視されてもマサツグは依然として一人で行ってはシロを手放さず!…

シロも先程の事は気にしていない様子で…後からレイヴン達も合流し、先程の

様子を見ていたのかアルスに事情を説明してくれた事に関して呆れながら礼を

言うと、こんな事で礼を言われたのは初めてとばかりにアルスは戸惑う…

だが実際そうであろう…別に友人でも無ければ冤罪の様子とかも見て取れず…

寧ろ不審者そのものの肩を持つ等!…そんなある意味で貴重な体験をアルスは

経験し…これが本当に他の大陸で!…何ならあのハーフリングスで勇者と

呼ばれた者の姿かと考えてしまうと、アルスは困惑を極める!…しかし悩んで

いる暇も無いので先を急ぎ!…六森将達を案内するよう宮殿の中へと入って

行くと、マサツグも自身の顔からシロを剥がしては意気揚々として居た。


「……ッ!…やっと着いたな!…

一応もう衛兵に話を通して女王様に会う手筈は整えたんだが…

…何か色々忙しくて時間が掛かるらしい!……って、如何した?…」


「……いや、相変わらずの変わり様に付いて行けないだけだ…」


「へ?…」


マサツグに追い付いた頃には既にマサツグが謁見の願いを出して居たのか、

追い付いて来たレイヴン達に話しは進めたと言い!…だがその際レイヴン達の

ゲンナリした様子を見て…マサツグが疑問を持った表情で徐に質問をすると、

レイヴンはそのマサツグの気分の変わり様に付いて行けないと口にする…

その際マサツグからして見れば普通の事で有り、マサツグはそのレイヴンの言

葉の意味が理解出来ずに若干戸惑い…その戸惑っているマサツグの隣では

シロが若干物足りなさそうな表情を浮かべて居り…シロもシロで満更では

無いのか…とアルスや六森将達が戸惑った反応を見せて居ると、衛兵が

意外にも早くマサツグ達を呼びに来る!…


__ガッチャ!…ガッチャ!…ガッチャ!…ガッチャ!…


「お、お待たせしました!…女王陛下が今すぐにでも会いたいとの事で!!…

直ぐにご案内いたします!!…」


「ッ!?…もう!?…ま、まぁ…会いたいって言ったのはこっちだからな…

じゃあとにかく案内を頼む!…」


「ではこちらに!!…」


マサツグが頼んだであろう衛兵は慌てた様子でマサツグ達の居る元へと

駆け寄り!…準備が出来たと伝えると女王様が今すぐ!と言って居る事も

付け添える!…当然忙しいと聞いて居た筈なのに今すぐ会いたいと!…

そう言われた事にマサツグ達は戸惑った反応を見せるのだが!…これは

逆に好機とばかりに話を合わせるよう衛兵に案内を任せると、衛兵は

マサツグ達をその女王様の居る場所へと案内する!…だが!…


__ガッチャ!…ガッチャ!…ガッチャ!…ガッチャ!…


「……ッ!…お、おい?…謁見の間通り過ぎたけど!?…」


「女王陛下がいらっしゃるのは会議室に御座います!!…

そこで重要な話がしたいと!!…」


「じゅ!…重要な話ぃ~!?……何か嫌な予感が…」


いつもの様に通されるのは謁見の間だとマサツグとレイヴンは構えて居たのだが、

その謁見の間の前を通り過ぎると更に向こうの通路へと通され!…当然いつもと

違う事にマサツグは疑問を持ち、慌てて衛兵に謁見の間を通り過ぎた事について

問い掛けると、衛兵は問題無いと返事をする!…この時衛兵は女王様は会議室に

居ると答えると、同時に重要な話が有ると依然として慌てた様子を見せて居り!…

その返事にマサツグやレイヴンも更に戸惑い!…その際同時に嫌な予感を徐々に

だが感じ取って居ると、マサツグ達はその女王様の待つ会議室に辿り着く!…


「…はぁ!…はぁ!…こ、ここです!…

既に女王様とロディ様!…ミスティアナ皇女殿下もお待ちです!!…」


「はぁ!…え?…ミ、ミスティーも?…はぁ!…」


__…コンコンッ!!…


「……失礼します!!…マサツグ様!…レイヴン様!…オーディック様!…

アルス副隊長と他数名をお連れ致しました!!…」


「ッ!?…おい、他数名って!!…

…そういや名乗って無いから仕方が無いか?…」


息を切らしながらも衛兵は会議室までマサツグ達を案内し!…マサツグ達も

そんな衛兵の様子に釣られて駆けて来ると、そこで女王様以外にも誰が待って

居るのかを聞かされる。そこで上がった名前と言うのはロディとミスティーで、

マサツグも息が上がった様子でミスティーの名前を口にしては息を整え、二人

同席の上で和平の話でもするのかと考えて居ると、衛兵は息を整えるなり

会議室の扉をノックする。そして誰を連れて来たのかを一人一人上げて行く

のだが、六森将達だけはその他大勢で…当然その扱いにジーナは不服とし、

その衛兵に文句の言葉を言おうとするのだが、改めて名乗って居ない事に

気が付くと、途端に落ち着く…そしてそんなジーナを余所に衛兵が会議室の

扉を開けると、そこには先だって聞いて居た様に!…女王様を一番奥に

座らせると、左右に二人ずつ!…リリーとルティナが左側、ミスティーと

ロディが右側に座っては、マサツグ達の到着を待って居た!…


__……ガタッ…


「……遠路遥々ここまでお越し頂き有難う御座います…

かの森の黒き孤高の長…そしてその従者方…

マサツグ殿とレイヴン殿も苦労を掛けました…オーディック殿にアルスも…

本当にご苦労様です!…」


__スッ……ッ!?…ガッ!!…


「ッ!……ッ…」


扉を開けて貰い中に入ると当然一斉に視線を浴びる!…その中でもまずは

女王様が徐に立ち上ると口を開き…マルティスや六森将達!…遠くから

足を運んで来てくれた事に対して感謝の言葉を口にすると、他それぞれ

面々に対して深々と頭を下げ始める!…これにはルティナも慌てた様子で

途端に反応をするのだが、リリーが直ぐにルティナの制止に入り!…

そんなリリーの様子にアルスもあの話を思い出しては戸惑いを隠せず!…

如何言った顔をしたら良いのか分からないで居ると、ここで空気を読まない

ロディ節が炸裂する!…


「うふふ♪…マサツグちゃんならちゃんとやってくれると信じてたわよ♪

なんてったって私のお・き・に・い・り!♥…何ですもの♥」


「うひいぃ!?…この寒気の久々な気がする!!…」


「ッ!?…ま!…折角の再会なのに!!…酷いじゃないのよ!!」


「あはははは…」


__………。


ロディは久しぶりのマサツグに歓喜した様子で笑みを零すと、まるで乙女の

様にピーカブーを構え!…その際マサツグが難しい依頼を熟したと歓喜し!…

自画自賛をする様にマサツグの事を褒め始めると、その様子にマサツグは

寒気を感じる!…この時ハッキリと言葉にして久々と言わんばかりに身を

丸めると、本人の目の前で青褪め!…勿論その様子にロディはプンプンと

怒り出し!…やはり乙女全開で酷いと声を若干荒げて見せると、その隣では

ミスティーが苦笑いをする…当然そんな濃いキャラを目の前にして六森将達も

絶句すると、何ならあの筋肉お化けは誰!?…と言った様子で視線を向けて

居り!…するとロディもそんな視線に怒りながらも気が付いた様子で、徐に

スッと立ち上がって見せると、その目の前のダークエルフ達に対して

ポージングを決めながら自己紹介をする!…


「ッ!…うぅっふふふふぅ!…

ぐぉお注目!!…ありがとうございまぁ~す!!!…

あたしロ・ディ・イ♥…

乙女座のスーパーマッチョギルドマスタァーでぇ~す!!!…」


__グッ!…グッ!…ピシィッ!!……ゾクゥ!!!…


「ッ!…はぁ!…ロディ様!!…ナイスバルク!…」


「あはははは…」


「……ふむ…」


何やら笑いながら徐に立ち上ると全身に力を入れるよう仁王立ちし!…そこから

身体をやや前に倒しながら首周りにある僧帽筋や肩!…そして腕の太さを

アピールするよう両腕を前に持って来てクロスさせるようモストマスキュラーで

構えると、最後はサイドチェストで〆に掛かる!…それはまるで筋肉の暴力!…

当然初見でそんな物を見せられた六森将達は戸惑うと寒気を感じ、思わず後ろに

一歩下がってしまいそうになるのだが!…その一方では女王様がウットリとした

表情を浮かべており!…相変わらずの様子にマサツグも苦笑いをして居ると、

意外にもこの時マルティスもその様子を見ては悪くないと言った表情を浮かべて

いた!…そしてその突然の3連ポーズにミスティーも戸惑うのだが、自己紹介の

流れと感じた様子で…苦笑いをしながらも流れに乗ると、ミスティーも名乗り

始める。


「……えぇ~っとこれは自己紹介をした方が良い流れなのですかね?…

…えぇ~っと…私はミスティー…ミスティアナ・レオ・レヴナントと申します…」


「……ッ!…え?…あ、あぁ…これは如何もご丁寧に…えぇ~っと…」


「……すまないが自己紹介は後にして貰えないだろうか?…

今この国…いや、大陸は危機に瀕している!…」


「ッ!?……へぇ?…それは如何言う意味かしら?…

もしかして名乗らせる価値も無いからそんなデマカセを

今でっち上げたとかではないでしょうね!?…」


戸惑いながらもミスティーは六森将達に深々と頭を下げながらお上品に挨拶を

して見せると、その様子にベルベッタ達は戸惑い!…だが挨拶をされた以上

返事をしなければいけない訳で…そんなミスティーに会わせてベルベッタも

挨拶をしようとすると、そこへ水を差すようリリーが止めに入る!…この時

何か大きな話でもあるのか…止めた理由に大陸の危機が迫って居ると言うと、

ベルベッタの事を若干睨み付け!…当然その視線にベルベッタも敵意を持ち!…

勘繰った様子で挨拶を止められた事に対して怒りを覚えると、リリーに文句を

言い出す!…するとその場は直ぐに一触即発の空気に包まれようとするのだが、

そこは族長と女王様!…直ぐさま互いに部下の行動を諫めるようチラッと

視線を送り!…止めるようアイコンタクトを取って見せると、その場を収める!…


__……チラッ?…ッ!…ッ~……スッ…


「……失礼した…で、その大陸の危機と言うのは?…」


「ッ!…はい…実はハーフリングス…

魔王の手によって獣人達の国にまた被害が!…」


「ッ!?…ちょ!?…はぁ!?…」


ベルベッタはマルティスに睨まれた事で沈黙し、リリーも女王様に目配せされた

事で沈黙する…その際ベルベッタは渋々と言った様子で反応すると、リリーは

スッと女王様に騎士らしくお辞儀をし…双方共に沈黙した所でマルティスが非礼を

詫びるよう静かに謝罪をすると、その先程のリリーの話に興味を持った様子で話を

尋ねる。するとそれに答えるよう女王様も返事をするのだが…とにかく戸惑った

様子で若干俯き…自分自身もまだ把握し切れていないと言った反応を見せると、

次にはハーフリングスが魔王の手によって襲われた事を話し出し!…これには当然

マサツグも戸惑った様子で反応すると、今度はその説明をする様にミスティーが

訳を話す。


「…実は今朝の伝令で分かった事なのですが…

…マサツグ様達がダークエルフの方々の集落に向かった際、

ハーフリングが襲われたらしく!…その主犯格と言うのが…」


「ッ!…まさか!…フィロネウス!?…」


「……はい…しかし目的はやはりマサツグ様だった様で…

居ないと分かると直ぐに撤退したと…

今日届いた姉様の手紙からその事が分かったのです…

もしかするとそっちに向かって来るかもしれない!…

気を付けろ!と書かれて有りました…ですからその事を話した所…」


「……はあぁ~…」


そのハーフリングスが襲われた事に関しても時間遅れの手紙から分かった

事らしく、ミスティーも戸惑った様子を見せて居り!…その際マサツグも

先程からの話で大体推察が出来たのか、魔王の名を聞いて真っ先に思い

浮かんだ名前を戸惑いつつ確認すると、ミスティーは静かに頷きながら

肯定をする!…しかしそこからのミスティーの話を聞く限りでは被害は

軽微なのか、フィロネウスはマサツグが居ない事を知ると踵を返したらしく…

とにかく気を付ける様にフィアナの手紙から読み取った様で、そして現在

マサツグが滞在しているこの国が危ないのでは?…とフィアナの考えを

伝えた所、この様になった!と…その一連の話を聞いてマサツグは溜息を

吐き…その場に崩れそうになって居ると、レイヴンも具体的な被害が

気になったのかミスティーに質問をする!…


「…因みに被害の規模は?…」


「……それが…良く分からないのです…

被害に関しては城門が突破されたとしか書いてなくて…

町への被害に関しては何も…恐らく人にも衛兵にも被害はあまり…」


「……もしフィロネウスがこっちに向かって来てるんだとしたらそら確かに!…

…て、言うかあのアンデットの集団についても大体説明が付く!…

アレが先行部隊!…それも触り程度だとしたら!!…」


「ッ!…アレで触りだと!?…では本隊は!!…」


悩んだ様子でレイヴンがミスティーに声を掛けると、ミスティーも悩んで居る

様子で…その際届いた手紙を見せる様に机の上へ出すと、レイヴンに提示し…

被害に関しても城門が大破!…それ以外の事は明記されて居ないと困惑気味に

話すと、レイヴンもその差し出された手紙に目を向ける!…するとそこには

ミスティーの言う通り、被害に関しては城門の事しか書かれておらず!…

レイヴンもその手紙に目を通した所で…先程玄関口で戦って居たアンデット達が

そのフィロネウスの手先なのでは?と口にすると、触り程度と推測し…その

レイヴンの言葉にリリーも慌てた様子で言葉を口にすると、次にはマサツグが

更に溜息を吐く!…


「……はあああぁぁぁ~~~!!………」


「ッ!…ヤブ?…」


「何でいつもこうなっかなぁ~?…

俺が何したってのよ!!…ったく!!…本当に退屈しねぇな!!…」


「…ご、ご主人様?…」


俗に言うクソでか溜息を一つ吐くとマサツグは頭を掻き毟り!…そのマサツグの

調子にレイヴンも戸惑った様子で反応すると、マサツグはその今までの話を

聞いて自分のせいと感じたのか!…上手く行かないとばかりにぼやいては思わず

文句を零し出す!…これには当然周りの者達も摩擦うに戸惑った様子で、シロも

マサツグの心配をし!…恐る恐るマサツグの事を呼び出し…そのシロに呼び掛けに

マサツグも反応すると、シロの方へ振り向くなりこう話し出す!…


「……シロ?…ご主人様ちょっと暴挙に出ようと思うんだけど…

付いて来てくれる?…本当は被害に遭わない所へ逃がしたいけど…」


「ッ!!…は、はいです!!…

シロは何処までもご主人様に付いて行くのです!!…」


「ッ!…お、おいおい!…ヤブ!?…お前一体何を仕出かす気だ!?…」


マサツグはシロの居る方へ振り返るなりシロを抱き抱え!…そして真剣な表情を

見せると、付いて来てくれるかと質問をする!…この時同時にシロを安全な

場所に逃がしたいと本音を口にするのだが、シロはマサツグの問い掛けに対して

決意したよう戸惑いつつも返事をすると、マサツグの目を真っ直ぐに見詰める!…

当然そんなやり取りを見せるマサツグに対し、周りは更に戸惑った反応を

見せる中!…レイヴンはマサツグに何をするのかと尋ね出し!…同時に嫌な予感も

ヒシヒシと感じて居ると、マサツグはそのレイヴンの問い掛けに対して

こう答える!…


「何を仕出かす気?…ンなモン決まってんだろ!!…」


__スッ……ッ!!…


「……フィロネウスを…とっ捕まえる!!!」


__ドヨッ!?……ざわざわ!…ざわざわ!…


「……はぁ!?…とっ捕まえる!?……ヤブ何を言って!?…」


まるで当たり前と言った様子でレイヴンの問い掛けに対して返事をすると、

マサツグはシロを抱えたままレイヴンの居る方へ振り向き!…この時やはり

真剣な表情で!…全員に聞こえるよう突如として決意表明をすると、その

マサツグの言葉に全員が驚く!…そしてそのマサツグの言うとっ捕まえるの

言葉の意味について各々が考える様ザワ付き出すと、仕舞いには聞いた

本人がマサツグの神経を疑った様子で!…マサツグに再度如何言う意味かと

当然困惑した様子で尋ね出すと、マサツグは更に続けてその意味を答える!…


「文字通りの意味だが?…とっ捕まえて反省させる!!…

そしてもう悪さが出来ない様にする!!…それ以上に何が!…」


「いやいやいやいや!!!…気は確かか!?…

相手は魔王だって言ってんのに!!…

それを生け捕りにするって言ってるんだぞ!?…

ただでさえ普通に倒す事ですら困難だってのに!!!…」


「元気が有れば!!…魔王の捕獲だって出来る!!!

イクゾオオォォォォ!!!!」


「いや出来ねぇよ!!!!

馬鹿ぶっこいてんじゃねぇ!!!!」


さもその質問の意味を問われた事に対して逆に疑問を持つと、何を言って居る?

とばかりに返事をし!…簡潔に反省させると!…まるで力技バリバリと言った

感じにレイヴンへ答えると、当然そのマサツグの説明にレイヴンがツッコミを

入れる!…その際レイヴンは相手が魔王である事を改めて言い聞かせるよう

普通に討伐する事ですら困難!…捕獲は無理!…と言った様子で説得をする

のだが、マサツグはアントニオになっては言う事を聞かず!…何なら抱えられて

いるシロもマサツグに釣られてか!…マサツグの真似をするよう拳を突き上げ

やる気の表情を浮かべると、レイヴンは更に興奮した様子でマサツグにツッコミ

を入れる!…当然そんなやり取りに周りの面々はぽか~んとした様子で、完全に

置いてけぼりになっており…マルティスと女王様はそのマサツグの言葉で思考が

止まり…ロディはマサツグの言動がツボに入ったのか我慢するよう身を丸め、

必死に笑いを堪えようと頑張るのだが!…最終的には耐え切れなかった様子で

大爆発を起こす!…


「…ッ~~~~!!!!……もう駄目!!…ブワアッハァ!!!…

アアァ~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!…」


「ッ!?…ロ、ロディ様!?…」


「ッ!?…え?…急に何で!?…」


「な…何で!…何でそこで急に猪○になるのよ!!!…

オマケにフィロネウスを捕まえるだなんて!!!…

アァ~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!…

アアァ~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!…」


「……えぇ…俺結構マジだったんだけど?…」


大きく噴き出すと涙を流しながら自身のお腹を抱え、会議室内に響く勢いで

大笑いし!…当然そんなロディの様子に!…女王様もハッと意識を取り戻した

様子で大笑いするロディに視線を向けると、戸惑い気味に声を掛ける…勿論

そんなロディの様子にマサツグも戸惑った様子で反応すると、同じ様に声を

掛けるのだが…ロディは腹筋が鍛えられるとばかりに更に大笑いし続け!…

その際マサツグが口にした言葉が可笑しくて堪らない!と言ったセリフを口に

すると、マサツグはその言葉に地味にショックを受ける…この時のロディの

様子はまさに腹筋ワロタ状態!…仕舞いには痙攣までし始め!…呼吸困難に

なっては咳き込み!…徐々に落ち着きを見せようとするのだが、アントニオ

マサツグが頭を過るのか中々落ち着きを見せれらずに居た…


「ぜぇ!…ぜぇ!……あぁ!…しんどい!!…

こ、こんなに笑ったのはいつ振り……ブフッ!!…

…ッ~~~~!!!!…ハハハッハッハッハッハッハ!!!…」


「……人の顔見るなり吹き出すとかもう失礼なんですが?…」


「ご、ごめんなさい!!…でも!…カッハ!!…ッ~~~~!!!!…

あぁ!…笑い死んじゃう!!…TPが!!…

私のTPがスッゴイ削られるぅ~!!!…」


「………。」


徐々に落ち着きを取り戻しては顔を上げ…チラッとマサツグの方を見ると、

アントニオマサツグが頭の中を一般通過する…するとまた噴き出しては

自身のお腹を抱え出し、またループに入り!…これにはマサツグもイラっと

来た様子で!…ロディに文句を言うよう言葉を口にすると、ロディも堪らず

マサツグに謝るのだが…でも耐えれない様子で噴出しては悶え苦しみ!…

遂には自身のTPまで消耗し始めると、自分でも止められないと言った様子で

笑い声をあげる!…そんなロディの様子にマサツグももはや何も言えない

様子で…ロディが落ち着いたのは数十分後の事であり…


「……カヒュ~ゥ!…カヒュ~ゥ!…

…わ……私は…マサツグちゃん!…考え!…賛成よ!…」


「ッ!?…ちょ!?…本気で言ってるんですか!?…

相手は魔王!!…」


「確かに!!…ッ~~!!…ダハァ~!!……

た、確かにかなり難しいわ!…それこそ0が沢山付く位にね?…

でも不可能って訳じゃない!…

…それにマサツグちゃんにはアレが付いてるでしょ?…」


「ッ!…超幸運!…」


もはや呼吸一つするのですらやっとと言った様子のロディ…体全体を使って

呼吸をする様はハードワーク後の様で、当然そんなロディを初めて見た…と

言った様子で全員が戸惑った視線を向けて居ると、マサツグの考えにロディが

乗っかり始める!…勿論そのロディの言葉にレイヴンも驚き戸惑った様子で

言葉を口にすると、今度はロディを説得しようとするのだが!…ロディは

レイヴンの戸惑い様はご尤もと!…呼吸を整えつつ確かに難しいと言葉を

口にするが、不可能では無いと言い出す!…その際マサツグに付いて居る

スキルを挙げると、レイヴンもハッと気が付いた様子で言葉にし!…その

レイヴンの様子にロディは笑って見せ!…やって見る価値はあると完全に

乗り気で豪語すると、女王様にあるお願いをする!…


「賭けてみる価値はあると思うわ!…

ただその前に相手の居場所を特定しない事には無理だけど…

……ご協力願えないかしら?…」


「ッ!………何処まで出来るかは分かりませんが!…」


「ッ!?…じょ、女王陛下!?…本気ですか!?…」


「……面白そうだ…我らも加担しよう…」


「ッ!?…シャ、シャーマン!?…」


さすがにロディも相手の居場所を特定しない事には無理と判断すると、

女王様に声を掛け…すると女王様もそのロディの考えを読んだのか…

出来る限りの事はするとロディに戸惑いつつ返事をすると、ルティナを

困惑させる!…そしてその様子を見てマルティスも興味を持った様子で

反応をすると、自ら協力を買って出始め!…当然そんなマルティスの

反応に!…六森将全員が戸惑った反応を見せると、徐々に大事になって

行く!…そうしてこの日はもうとっくに日が暮れて居る事から詳しい話は

後日と…その日は全員宮殿に泊まる事になるのだが…全員が寝静まった後…

そのユグドラドの外ではもう既に!…事が起きる準備が整えられて居る事を

この時マサツグ達は一切知らないのであった!…

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ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~

わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」 現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。 渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。 私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル! 「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」 提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。 家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。 裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。 錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。 主人公無双×のんびり錬金スローライフ!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

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