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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
-第三章五十一節 マルティスの秘密・後編と和解?…とユグドラドの異変-
しおりを挟む六森将達からすれば突然のカミングアウトで有り、当然何を言って居るのか
てんで話が読めない!…何の事か分からないレイヴンやオーディック…
アルスは首を傾げて戸惑い出す。そうしてただ各々が困惑した様子を見せて
居ると、唯一最初から話に加担していたマサツグだけが状況を理解し…徐に
疑問を持ったのかマルティス(バーバラ)に声を掛け、自身が感じた疑問を
質問し始める。
「……ッ!…あれ?…じゃあ……この子の母親は?…
アンタが祖母でこの子が孫ってんなら…」
「……この子の母…カミーユはもう居ない…」
「ッ!?…え!?…俺の体皆に貸すぞ?…」
「……急に何を言って居るのだ?」
マサツグが疑問に感じたモノとは母親の事で…マサツグはマルティスの母親に
ついて何故ここに居ないのかと尋ねると、マルティスは少し俯きながら母親は
居ないと口にする…その際マルティスの母親の名前か何処かで聞き覚えの有る
名前を口にし…その名前を聞いてマサツグやレイヴンが反応すると、マサツグは
思わずある言葉を口にする!…だが当然そのカミーユとは当然違う訳で!…
マルティス(バーバラ)に冷たい目を向けられツッコまれると、マサツグは途端に
冷静にさせられてはショックを受ける…
__ガァ~~ン!!!……スッ…ッ!…
「ご、ご主人様ぁ?……よしよぉし!…」
「……まぁ当然そうツッコまれても仕方がないだろうに…
とにかくいじけて居るマサツグは置いといて!…
改めて確認すると今喋ってるアンタは…
えぇ~っと…[バーバラ]って言う先々代の族長で、
その体の持ち主がその孫の[マルティス]って事で良いんだよな?…」
マルティス(バーバラ)に冷たい目…と言うよりも訳が分からないと言った
視線を受け…マサツグもその場で蹲るよう一人ショックを受けると、そんな
マサツグの様子にシロが慰め始める…この時レイヴンから見たその光景は
まるで何処かの王宮前でもあった様な光景で…そんなマサツグにレイヴンも
ツッコミを入れては放置し、改めて状況を整理するようレイヴンが質問をし
始めると、全員がその会話に耳を傾ける!…
「……そうだ…この子の母カミーユはこの子と狩りに出た際
その獲物に襲われ…致命傷を受けた!…
…その後先代の六森将達によって救出されたがその時間に合わず…
カミーユは六森将達…マルティスに看取られながらその短い人生を終えた…
……恐らくそれがきっかけなのだろう…幼いマルティスは目の前で人が死ぬ…
自身の母親が死ぬ瞬間を目撃した事によって能力に目覚め…
我の魂を呼んだに至ったのであろう……我とて驚いた!…まさか自身の孫…
それも遥かに幼子であるこの子に呼ばれるとは!…」
「……な、なるほど…
じゃあこの時点で族長を務めているのはどっちなんだ?…
バーバラ?…それともマルティス?…」
レイヴンの質問にマルティス(バーバラ)が答えると、そのマルティスの母親に
ついての詳しい話をし始める…その際バーバラはその現場を見て居たか辛い
過去を思い出す様な仕草を見せると、淡々とその最後を話し…更にマルティスが
能力に目覚めたきっかけについても話すと、自分は呼ばれたとレイヴンに説明を
する…この時バーバラ自身も驚いたのかまさか!と言った様子で若干驚きながら
話して居ると、現六森将達はその話が信じられないと言った表情を浮かべながら
戸惑い!…だがそんな六森将達を置いといて!…レイヴンは一旦納得した様な
反応を見せると、更に質問をし…その質問にマルティス(バーバラ)も答えるよう
反応すると、そのレイヴンの質問に答え始める。
「…この集落における族長の基準は血族にあらず、その能力に有り!…
族長と言うのは皆を纏めるだけの実力を有して居なければならない!…
当然この子の親はその族長!…族長が死んだ事により次の族長を探す事と
なったのだが…奇異な事に集落に居る者達全員よりこの子が優れ!…
前六森将達もそれを認めた事で今こうして族長の地位に就いて居るのだ…
……だが当然今だ幼子…集落を収めるにはまだまだ至らず…こうして我が
この子に寄り添い…代わりに集落を収める事で今日までこうして平穏を
保って来たのだ!…」
「……じゃあ一応名目上はマルティスって事か…
……うぅ~ん…」
「………ッ!…何だ如何し…」
マルティス(バーバラ)はレイヴンの質問に答えるに当たって前提を話すよう
その基準を話し、条件さえ合えば誰でもなれると言った様子で話を進める。
その際一番条件に合って居たのが今のマルティスであり、前任の六森将達も
それを認めた事によって族長になったと話をするのだが…当然まだマルティスは
子供!…色々と経験が足りない事からバーバラが代行をして居ると言った
風に説明を受けると、レイヴンも納得した様子で落ち着きを見せる…
だがこの時まだ気になる事が有るのか、レイヴンは顎に手を当てたまま考え…
そんなレイヴンの様子にアルスやベルベッタも疑問を持ち…一体何を考えている
のかについて尋ねようとするが、それを尋ねる前にマルティス(バーバラ)が
先を急ぐ様に声を掛ける…
「…さぁ、この話もこれ位にして先を急ぐとしよう…
ただでさえ遅れているのだ…急がねばなるまい…」
「ッ!…いやちょっと待て!…まだ気になる事が!…」
「……スマンがこれ以上は答える気にはならん…
我も辛いが一番に問題が有るのはこの子でな?…
確かに今こうして話して居るのは我だが…
その話はこの子も聞いて居る…幾ら憑依や降霊術に長けていても…
それに影響が出る様な話は避けねばならん…分かるな?…」
「ッ!…クッ!……仕方がない!…」
まるで話を無理やり切るよう先を急ぐ様に声を掛けると、アルスが待った!を
掛けるのだが!…マルティス(バーバラ)はそれを良しとはせず、これ以上は
色々と影響が出て来る様な事を言い出すと、アルスもその話を聞いてか苦虫を
噛んだ様な表情を見せる!…この時アルスはマルティス…或いはバーバラか、
貧弱と言った様子で睨むのだが!…やっとユグドラドに戻れる事には変わらず!…
先を急ぐ様に先頭を歩き出すと、無理やり納得した様な態度を見せるのであった。
そしてアルス自身まだ心の整理が付いて居ない様子でこの時!…今だダーク
エルフ達に対しては若干敵意を向けて居り、そしてあの話が真実なのか!…
リリーに対しても不信感を募らせると、自分でも分からない感情に襲われる
のであった!…さてショックを受けるマサツグも回収して一同は改めて
ユグドラドに向けて歩き出すと、あのアンデッド達が徘徊する森に入って行き!…
案の定囲まれる様にして襲われては戦闘になり!…全員が面倒臭いと言った言葉を
漏らして居ると、あの影の薄かったレイネが輝き出す!…
__ザッシ!…ザッシ!……コカカカカ!!…
「…チッ!…レイヴンの仲間がこんなに!!…レイヴンなんとかしろ!!」
「いや俺に言われても如何にもなんねぇから!!…
寧ろこんな好戦的な仲間こっちから願い下げだっての!!…」
「うふふふ!…ここは私の出番ですね!…
《かの者達よ!!…ここは聖域!!…汝に踏み入る場所にあらず!!…
これより忘却!…静かなる場所に眠り給え!!…サンクチュアリ!!!》」
森の中を歩いて居るといつの間にか四方をスケルトン達に包囲され!…
逃げる事すら困難な状態に立たされて居ると、ショックから立ち直った
マサツグがレイヴンに無茶振りをする!…だが当然レイヴンに言った
所で如何する事も出来ず、寧ろ文句を言い!…マサツグとレイヴンで
コントをし始め!…その様子に六森将達やアルスやオーディックが
思わず呆れそうになって居ると、自分の出番とばかりにレイネは魔法を
唱え出す!…その魔法と言うのも一度はレイヴンに使った魔法なのだが!…
____ヴン!!!…ぱあああああぁぁぁぁ!!!…ヴァシュン!!……
「ッ~~~!!!……ッ!…なっ!?…」
「ス!…スケルトン達が!…」
あの時マルティスの家で見た通り…レイネを中心に足元から魔法陣が
形成されると、マサツグ達を包み!…そして呪文の通りに聖域を作り!…
スケルトン達を一体とも入れないよう弾き飛ばして行くと、次には視界を
ホワイトアウトさせる!…そしてまた目が慣れて来るのに少しばかり
時間を取られるのだが、目が慣れた頃には周りに居た筈のスケルトン達は
跡形もなく姿を消しており!…アルスはその魔法の能力に驚きを示し!…
オーディックもレイネの荷物を抱えて驚いて居ると、レイネは独壇場と
言った様子で胸を張る!…
「うふふふ!…これこそ我が魔法の力!…
あの集落にアンデット達が寄って来ないのは私が結界を張って居たからで!…」
「……ん?…じゃあそのアンタが離れたらどうなるんだ?…」
「ッ!…あぁ、それなら大丈夫です!…
私の家その物が結界の媒体となって居るので…
私が居なくともあの家がある限りは半永久的にアンデットがあの集落に
寄って来る事すら出来ません!…なんせ[死霊使い]ですから!…」
「……うぅ~ん…何か死霊使いと言うよりは聖女…」
まるで数少ない自分の見せ場と言った様子で張り切るレイネは、あの集落が
アンデットに襲われない理由を徐に話し出し!…するとその話を聞いて
マサツグが興味を持った様子で…レイネが離れたら不味いのでは?と問い
掛けると、レイネはそのマサツグの問い掛けに対してウキウキながらに答える。
その際レイネは自宅がある限りは大丈夫と豪語すると、その詳しい仕掛けに
関しては何も言わず!…そんなレイネの様子にレイヴンはふと疑問を持ち…
使っている魔法からも死霊術師さが感じられないと言った様子で言葉を口に
しようとすると、そのレイヴンが言おうとした言葉にレイネが反応する!…
__ピクッ!?…バシュン!!…ガシッ!!…ッ!?…
「ッ!?…うおおぉ!?…急に何!?…ッ!?…」
何やら言われたくない言葉でも口にされたのか、レイネは驚くほど機敏に
反応するとレイヴンへ詰め寄り!…そこからレイヴンの胸倉へ向かい手を
伸ばすと、まるで喧嘩でも吹っ掛ける様にガシッと掴む!…そんな一連の
流れにマサツグやアルスも驚いた様子で反応すると、レイヴンも突然の
出来事に吃驚した様子で戸惑い!…そして何が有ったのかを尋ねるよう
レイネの方へ振り向くと、そこにはナイフを手にカタカタと震えながら
青褪めるレイネの姿が有り!…更にレイヴンが驚いた様子で困惑して居ると、
レイネは何やら変な事を口にする!…
「私の事!…今、聖女って言いそうになりました?…」
「え?…えぇ!?…」
「私は聖女でも何でも無いんです!!!…[死霊使い]なんです!!!…
私のアイデンティティーを否定する様な事を言わないで下さいイィィ!!!」
「どわあぁぁ!!!…分かった!…
分かったからその物騒な物仕舞え!!!」
「……一体何が?…」
レイネが引っ掛かった言葉と言うのは如何やら[聖女]と言う言葉らしく、
レイヴンにナイフを突き付けながら尋ね出し!…当然この問い掛けでレイヴンは
更に困惑し始め!…ただ何が如何なってこんな事に!?…と言葉が思う様に
出て来ないで居ると、レイネはまるでヤンデレ彼女の別れ際みたいな勢いで
レイヴンに迫る!…その際レイネはアイデンティティーを気にする質の様で、
恐怖に震えるようカタカタとしながら全力で訴え!…レイヴンもそんなレイネの
様子に困惑を極め!…とにかく落ち着くよう言葉を掛けると、ナイフを仕舞う様に
訴える!…当然そんな様子を傍から見ているマサツグ達も困惑し始めると、
マサツグは一体何が?…と言葉を漏らし!…するとそのマサツグの言葉に
対して珍しくマリーが答え出し…まるで面白がるよう悪戯な笑みを浮かべると、
二人の様子を指差す!…
「簡単な事だよ♪…お兄ちゃん!」
「ッ!?…お、おにいちゃ!…って、マリー?…」
「レイネお姉ちゃんは聖属性魔法が得意なの♪
だから使う魔法もどっちかって言うとあんな魔法が多いんだけど…
お姉ちゃんの家系って死霊魔法を得意としていた家系だから!…
お姉ちゃんすっごく気にしてて!…
だからあんな風に聖なる何かで褒められると発狂しちゃうの!!…
本当に!…面白いよねぇ!!…
褒められてるのに発狂しちゃうとか!…あははは!」
「い、いや笑いごっちゃ無いと思うんだが?…」
ロリコン共が喜びそうなトーンでマリーはマサツグの事をお兄ちゃんと
呼び掛けると、突然お兄ちゃん呼びをされた事でマサツグは戸惑い!…
だが次には直ぐに落ち着いた様子で、マリーが返事をして来た事に驚いた
反応を見せて居ると、マリーは何故レイネがあの様になってしまったのかを
説明し始める!…マリーが言うにはレイネは元々聖属性魔法を得意として
居る様で、使う魔法も死霊魔法より聖属性魔法の方が多いらしく!…だが
レイネの家系上それはよろしく無い様で、本人も気にして居る内そう言う
言葉を言われる事に拒絶反応を示す様になった結果…あの様になって
しまったとマリーが笑いながら説明をすると、マサツグは戸惑いつつ
マリーにツッコミを入れる…さてこうしてマリーと話して居ると勿論シロが
警戒する訳で、その二人の様子に気が付き慌てて駆けて来ると、二人の間に
割って入るようディフェンスに入る!…
__ッ!!…テテテテッ!……ギュムッ!…ババ!!…
「ッ!…シ、シロ?…」
__ディ~フェンス!!…ディ~フェンス!!…
「ッ!……うふふ!…別に取ったりしないわよ♪
…だって私が興味あるのは…」
__チラッ?…ニコォ!…
二人の間に割って入るようシロが壁になり始めるとマサツグは戸惑い!…
シロもシロでマリーに無言の圧を掛けるよう両腕を開くと、まるでバスケでも
して居るかの如くムスッとした顔でディフェンスをし始める!…するとそんな
シロの様子にマリーもピクっと反応すると、妖しくシロに微笑み掛け…シロの
思考を読んだ様子でマサツグは取らないと言い出し…寧ろ興味があるのは…と
何やら含みの有る言葉で仄めかすと、シロにニヤッと視線を向ける!…すると
今度は立場が逆転した様子で、シロはその視線にビクッとするなりマサツグの
後ろに隠れ!…そこからはマリーに対して怯えた反応を見せ…マリーもそんな
シロの反応を見て喜ぶと、キャッキャと笑う!…
__ッ!?…シュン!!……プルプルプルプル!…
「ッ!…キャッハハハハハ!!…やっぱり面白~い♪…
最近お姉ちゃん達の反応にもマンネリ気味だったからしんせ~ん♪」
「……あぁ~っと?…あんまり人を揶揄わない様に…
後で酷い目に遭っても何も言えなくなるぞ?…」
「ッ!…うぅ~…つまんな~い!!…」
一体何処から何処までが悪戯なのか?…自分に怯えるシロの姿を見てマリーは
満面の笑みを浮かべると、その反応が新鮮と言った様子で喜び!…そんな
マリーの様子にマサツグも戸惑い!…だがそれでも一応大人としてやり過ぎない
ようマリーに苦言を呈すると、マリーは子供みたくマサツグに膨れながら文句を
言う!…そしてこの時その光景を見ていたベルベッタ達はそのマリーの様子に
驚くと、いつの間に仲良くなったのかと!…傍から見て居ればまるで親子と
言わんばかりの光景を見せている事に戸惑いを覚え!…同時に微笑ましく感じて
しまうと、改めてマサツグの可能性に感心を抱く。
「ッ!…マ、マリーちゃんが無邪気にが笑ってる?…」
「え、えぇ……でも…不思議と微笑ましくも感じる…
マリーってあんな風に笑う事が出来たのね?…
…いつも生意気ばかりだったけど…やっぱり内心では…」
「……だとするとやっぱりあのマサツグって言う人には何か…」
「……分からないけど…
でも今位はあんな姿を見せて居ても良いんじゃないかしら?…」
いつもと違う反応を見せるマリーに驚きつつ微笑まされつつ…レイヴンも
漸くレイネの拘束から逃れられると、改めてユグドラドに向けて一行は
足を進める。すると案外一行の足早かったのか、昼の三時位にはあの森を
抜け!…森を抜けた所で眼前にはあの巨大な樹が生えているのを目に映し、
マルティスを除く六森将達も初めて見ると言った様子で驚きの声を上げて
居ると、一同は一旦休憩を挿むのだが…
「……アレがユグドラド?…何て大きい気なのかしら!…」
「話では聞いて居ましたが!…まさか実物を見るとは!…」
「あの樹に何十万人もの人が住んで居るんだろ?…
…一体何階建てなんだい?…」
「おい…言っておくがアレで一軒では無いからな?…
…それにしても何か様子が?…」
近くの岩場に腰掛けると昼休憩を取り…六森将達は世界樹に目を向けると、
思い思いに疑問を口にする。ベルベッタはその世界樹の樹の大きさに驚いては
その全体の大きさに興味を持ち!…レイネはお伽話に聞いていたとばかりに
初めて見ると口にすると、世界樹に熱視線を向けては子供の様に目を輝かせる!…
そしてジーナも興味を持つとアレで一軒と考えているのか…何階建てなのかを
気にした様子で言葉を口にし!…そのジーナの台詞にアルスがツッコミを
入れると、改めて何かに気が付いた様子でユグドラドの根元に視線を向ける!…
そのアルスの視線の先には何やら慌ただしく防衛線が築かれて居る様で、
マサツグやレイヴンの目にもしっかりと映り!…全方位に展開しているのか、
とにかく物々しい雰囲気を見せている事に疑問を持って居ると、マサツグは両膝に
シロとマリーを寝かせては違う疑問を持たれていた…
「……確かに何かやってるなぁ?…ありゃ一体何だ?…」
「…いやそれもそうなんだが…ヤブ?…
お前も順応し過ぎじゃないのか?…」
「ッ!…へ?…」
お昼ご飯を食べた後だからか、シロとマリーは静かにマサツグの膝を枕に
寝息を立てており!…その事に関してマサツグは全く何も気にしておらず!…
寧ろユグドラドの物々しさの方が気になると言った反応を見せて居ると、
マリーの懐柔具合にベルベッタ達やアルス…オーディックがもはや戸惑いを
覚える!…そしてそんな周りの疑問を代弁するようレイヴンがマサツグに
ツッコミを入れると、マサツグも突然のツッコミに驚いた様子で…ただ
ツッコまれた内容に関しては理解して居らず、突如声を掛けられた事だけに
戸惑った反応を見せて居ると、その騒ぎに反応してか…眠い目を擦りながら
シロとマリーが目を覚ます…
「…うぅん……ふあぁ~……あぁ……出発ですかぁ~…」
「うぅん…まだ眠いんだけどぉ~?……」
「ッ!…い、いや…まだ出発って訳じゃないけど…」
__……ヒュウウン!!…ドガアァァン!!!…ッ!?!?…
マサツグの膝から頭を起こすと互いに眠い目を擦り…シロは大欠伸をしては
マサツグに出発するかの確認をし…マリーは愚図る様に文句を言い出すと、
ナチュラルにマサツグに抱き着こうとする…そして二度寝がしたいと言った
態度を見せて居ると、レイヴンはそんな二人に戸惑った様子で返事をする
のだが…そんな二人の眠気も一気に冷める様に!…突如何処からか何かが
降って来る様な音が聞こえて来ると、次の瞬間には爆撃音!…それと同時に
黒煙が上がっているのが見れては衝撃も伝わる!…当然これには二人も
慌てて跳び起きると、すぐさま辺りを見渡し!…勿論の事シロやマリーだけ
でなく!…ベルベッタ達やアルスにオーディック!…マサツグ達もその爆撃に
慌てて居ると、その爆撃が有った方に視線を向けては様子を確認する!…
「な、何!?…何が起きたの!?…」
「い、今のはユグドラドの魔法砲撃弾!!…
何かが攻めて来て居ると言う事か!?…」
「ッ!…おいアレ!!…何か攻め込まれて無いか!?…」
黒煙が立ち昇って居るのを見つけてはその様子に戸惑い!…アルスも戸惑いながら
その砲撃がユグドラドの物からだと判別すると、ユグドラドの安否を心配をする!…
その際マサツグ達から見てその砲撃が有った場所はマサツグ達の居る場所から
約数十キロ離れた先で!…それもマサツグ達に向けて撃たれたのではなく平原に
向かって撃っており!…一度の砲撃だけでなく既に何発も撃った後なのか…いつの
間にか黒煙が何本も上がって居るのを見つけると、当然そんな状態にマサツグ達は
更に困惑する!…そしてレイヴンも何か見つけた様子でそのあるモノを指差し、
レイヴンが指差す方向に全員が視線を向け!…そこで何かが蠢いているであろう
影!…それも大群で何かが微かに居るのを目撃すると、アルスが慌て出す!…
「何ッ!?……ッ!?……アレは!!…
と、とにかく休憩はここまでだ!…急いでユグドラドに戻るぞ!!」
「えぇ!?…いやまぁ…仕方がない!…
全員動けるか!?…」
「……十分に休息は取って居る…急ぐとしよう…」
この時アルスは何を見たのか?…とにかく何かを見つけた様子で驚くと、
マサツグ達に急ぐよう声を掛け!…マサツグのその呼び掛けに戸惑いながらも
答えると、慌てた様子で腰を上げる!…そして六森将達にも声を掛けるのだが、
六森将達は問題無いと!…寧ろマルティスは落ち着いた様子で返事をし、
アルスの意を汲んだ様子で急ぐよう声を掛けると、一同はユグドラドに向けて
駆け出して行く!…すると如何だろう?…ユグドラドに近付けば近づく程何やら
慌しい物音が聞こえ出し、それと同時に何やら激しい合戦の様子も目に映る!…
__ワアアアアァァァァ!!!…キンッ!!…ガキイィン!!…
「乗り切るんだ!!!…もう直ぐでこの戦いも勝利する!!!…」
__ワアアアアァァァァ!!!…………
「…我々の勝利だあぁ!!…勝鬨をおぉ!!!…」
「とは言えこの夥しい量のアンデッド共は何処から!?…
かれこれ三日は戦い続けて居る!!…このまま戦いが続くと物資が!!…」
マサツグ達が走ってユグドラドに辿り着いた頃には最終局面!…如何やら波も
落ち着いて来たのか勝利寸前にまで迫っており、全員が互いに鼓舞するよう
声を張り連携を密に取って居ると、遂には勝利を収める!…しかしその勝利も
一時の物らしく、何かに戸惑った様子の声をも聞こえ!…三日も戦い続けて
居るらしく物資も枯渇気味…このまま謎の侵略が続けば不味いと門番や衛兵達が
零して居ると、アルスは辿り着くなり現状を衛兵達より尋ねる!…
「ッ!?…こ、これは一体!?…ッ!…
衛兵、状況を説明せよ!…」
「え?…ッ!…これはアルス殿!!…ご無事で!!…
…現在我が国は謎のアンデット集団により攻撃を受けて居ます!…
かれこれ怪しい兆候が見られたのはアルス殿達が旅立ってからの事!…
各方面でモンスター達の斥候が見つかり、その度殲滅に当たって
居たのですが…それと同時にアンデット達が何処からともなく
湧き出し!…最初はそこまで規模は大きくなかったのですが徐々に
規模が拡大!…遂にはここ三日間で数百を超える大軍隊を連れて
進行して来る等!…原因不明の攻撃を受けて居ます!!!…
…一部の者達は亡霊の復讐では無いかと!!…」
「亡霊の復讐?……ッ!…あの日記の事か!…」
アルスはマサツグ達から離れると真っ先に衛兵へ声を掛け質問をし、衛兵もここで
漸くアルスが帰って来た事に気が付いた様子で驚き敬礼をすると、アルスの指示
通りに状況を説明する!…何でも始まりはあの斥候達が掴まって居たのを助けた
時からで、それ以降各地でモンスター達の斥候を見つける様になり!…ユグドラド
側も捕まった斥候達の事を鑑み、処理する事を決めたらしいのだがそれと同時に
アンデットが湧き出し!…現在に至ると言った様子で原因不明と説明すると、
更にある事を話す!…その話と言うのはあのオーディックを連れて来た時に一緒に
見つけてきた日記の事で、復讐に燃えている亡霊の仕業では無いかと!…アルスも
その話を聞いて思い出したのか、ハッとした様子で言葉を漏らして居ると、
エルフ達と一緒に戦って居た様子でオーク達とも合流する!…
「ブフィ~~!!!…ハードだったでよぉ~!
奴ら大した事はねぇのに数で迫って来るから面倒だでよぉ~!!」
__んだんだ!!…ッ!…おぉ~い!!…
「おぉ!!…皆無事だったでな!?…で、親玉は!?…」
「…族長こそお帰りぃ~!…いやぁ駄目だで!…
野郎自分の手を汚さずにアンデットばかり送り込んでくるだで!!…
ほげだらばってん!!…ムカつかんね!!!」
「…うぅ~ん…そうだでかぁ…」
まるで一仕事終えたと言わんばかりにタオルを片手に一息吐いて居り…疲れたのか
文句を言うよう言葉を零すと、オーク達全員が同調するよう返事をする。そして
次には帰って来たオーディックを見つけた様子で、手を振って声を掛けると全員で
駆け寄り!…オーディックも声を掛けられた事で久しぶりの再会と!…喜んだ
様子で全員に声を掛けるよう見回すと、先程の戦果について尋ね出す!…すると
その質問にオーク達はまずはオーディックに返事をすると、首を左右に振り…
その際疲れた様子で疲労の色を見せ…先程話して居た内容を再度話す様に文句を
零すと、オーディックもそう上手くは行かんかとばかりに項垂れる…その後
マサツグ達と合流すると、マルティスを含む六森将達を連れて一同は宮殿へと
向かうのだが…その道中例によってマサツグがシロを抱え始めると、その様子に
六森将達は唖然とする!…
__……スッ…スゥ~…ガシイィィン!!…
「…よしよぉ~し!…大丈夫!…こわくなぁいこわくなぁい!…」
「……え?…何これ?…」
「……皆まで聞かんで欲しい…」
マサツグは自らシロにフェイスハガーをさせると、自身の顔を覆い隠し…
シロもそれを察した様子でマサツグを宥めるよう上機嫌であやし始めると、
顔にしっかりとしがみ付く!…当然そんな初めて見るマサツグの様子に
六森将達も困惑すると、ベルベッタが代表して質問をし…そのベルベッタの
問い掛けに対してレイヴンも呆れた反応を見せると、もう一々説明するのも
面倒と言った様子で返事をするのであった…
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
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至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
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社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
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カクヨム様にも投稿しています。
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
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渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
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「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
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主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
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主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
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