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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
-第三章五十七節 第二波前の小休止と家出皇女と死の王-
しおりを挟む「……如何する?…いっその事逃げちゃう?…」
「……正直逃げたいけど……逃げれると思うか?…」
漸くギガンテスを倒したと言うのにまた一難!…モンスターの大群第二波が
やって来ると、さすがのマサツグ達もその数にゲンナリする!…ザっと見た
限りでは先程の数と同じ位で、元々居た総数を二分したのか!…それでも
軽く数万は居り!…徐々に迫って来るそんなモンスター達の姿にレイヴンが
弱音を零して居ると、マサツグも思わず同意してしまうよう返事をする…
しかし幾ら本音を零した所で逃げる訳には行かず!…オーディックはそんな
二人を奮い立たせる様に!…レイヴンの肩から離れては斧を手に取り!…
フラ付きながらもそのモンスターの大群に対して身構えて見せると、苦痛に
表情を歪める!…
「……やるしかねぇだでよ!!…ッ!…」
「ッ!…おいおい無理するなよ!?…」
「……ッ!…そうだちょっと待ってろ?…
……ッ!…あ、あった!…ほれ!」
「ッ~~~!!……ッ!…こ、これは?…」
まだダメージは残っており!…当然そんな姿を見てレイヴンも心配すると、
再びオーディックを支えようとするのだが…ここでマサツグがハッと思い
付いた様子で!…徐に自身のアイテムポーチを降ろして中身を弄り始めると、
オーディックにあるアイテムを手渡す!…そのアイテムと言うのは炭酸水が
中に入った様な小瓶で、中身はシュワシュワとしており!…オーディックも
痛みに耐えながらそれを受け取り!…そして初めて見るであろうその小瓶を
見てこれは何?…とマサツグに聞くと、マサツグは笑いながらこう答える!…
「…飲めば分かる!……あっ!…後レイヴンにはこれな?…
エルフの道具屋で気になったから買ってみたけど…
よくよく考えれば俺には不要なモンだったわ!…」
「……じゃあ何で買ったんだ?……って、うわぁ…
働かせる気満々じゃねぇか!…」
「…ハハ!…残業手当は出ないと思ってくれ!…
あっ!…後タイムカードはちゃんと定時で押しといてくれよ?…」
「ンなブラック企業みたいな冗談も要らねぇよ!!!…
…ったく!…やるしかないってのか!?…チクショウ!…」
オーディックの質問に対して満面の笑みを浮かべると、その小瓶の正体について
説明をせず!…ただ飲めば分かる!とだけ返事をすると、続けてレイヴンにも
あるアイテムを渡し始める!…そのアイテムと言うのは魔力増強ポーションで、
簡単説明すると魔法攻撃力を上げるバフアイテムであり…マサツグは使わない
からと言ってレイヴンに手渡し、当然レイヴンもそのマサツグの言葉にツッコミを
入れては受け取ると、手渡された物を確認するなり嫌そうな反応を見せる!…
そしてまだ働かせようとするマサツグに対して文句を言うよう言葉を零すと、
マサツグはまるで嫌な上司の言葉見なく言葉を並べ!…それを聞いてレイヴンは
更にツッコミを入れ!…覚悟を決めた様子でその渡されたポーションの封を切ると、
中身を飲み干す!…
__キュウゥゥ~……ポン!…ゴッ…ゴッ…ゴッ…ゴッ…
{……そう言えばレイヴンってワイトだよな?……筒抜けなのでは?…}
「……ふぅ!…ごちそうさん!……ん?…如何した?…」
「ッ!?…ッ!?!?…」
レイヴンはポーションの封を切ると慣れた様子で中身を飲み干すのだが…
この時その光景を見て居たマサツグはふとある疑問を持ち出す!…その疑問と
言うのもレイヴンがワイトと言う事にあり!…当然飲んだ物はそのまま通過…
引っ掛かる所がないのでは?と考えると、垂れ流しを想像するのだが…
レイヴンは普通に飲み切っては澄ましており、様子を見てマサツグが更に
疑問を覚えたよう驚いて居ると、レイヴンがツッコミを入れる…そうして
一人マサツグがくだらない事で困惑して居ると、オーディックもレイヴンの
真似をするようその手渡された物の封を切るのだが…
「ほへぇ~……んだば…」
__パキュッ!!…ショワワワワ!!…あぁ~…パクン!!…ゴックン!!…
「………ッ!?…ゲッホゴッホガッホ!!!…」
飲むと言うよりは一口に…口を開けて流し込み一息で中身を飲んでしまうと、
次には沈黙した後オーディックは咽始める!…その際マサツグが手渡した物と
言うのは、エリクサーで有り!…炭酸初心者のモノに強炭酸の飲み物を!…
当然咽るべくして咽て居り!…オーディックも喉がヤバい位にシュワシュワ
すると若干涙目になりながら咽続けて居ると、マサツグとレイヴンが気付いた
様子で声を掛ける!…
「ッ!?…な…何、如何した!?…」
「ッ!?…ちょ!?…ヤブ、エリクサー飲ませたな!?…
そら咽るだろうが!!…
…オーディックが炭酸を飲み慣れて居る様に見えるか!?」
「み、見えない!…でも他に全回復させるアイテムが無かったんだもん!!」
「と、とにかく大丈夫か!?…」
「グフッ!…ゴホ!……だ、大丈夫…だ、で?……ッ!…」
マサツグが突如咽始めたオーディックに声を掛け!…レイヴンもハッと気が
付いた様子で渡した物について尋ねると、次には当然!と言った様子で説教を
する様に文句を言う!…するとそのレイヴンの言葉に対してマサツグも戸惑い
ながら返事をし、更に慌てた様子で手をブンブンと振っては言い訳を!…
そんなマサツグの反応にレイヴンは呆れた様子を見せ…とにかくオーディックの
心配をした様子で背中を摩り始めると、オーディックも大丈夫とばかりに手を
振るのだが…次にはそのエリクサーの効果に驚いた様子で!…徐に立ち上がって
体を動かし始めると、実感した具合に表情を明るくする!…
__……のそり……グッグッ!……ズダアアァァァン!!!…
「こりゃたまげたで!!…さっきまで痛かったのに全然痛くねぇ!!…
何て薬だで!?…」
「げ、元気になって何よりだ!……てか更にパワーアップしてねぇか?…」
この時のオーディックの反応はまるで某・健康通販番組のサクラの様で、大きく
体を動かしては四股を踏み!…その際その四股も気合の入ったモノで!…まるで
完治した!とばかりに喜ぶようそこそこな振動を起こすと、エリクサーに感動を
覚える!…そして感動を覚えた所でマサツグの方へ振り向くと、オーディックは
まるで継続購買をしたいと言った様子で目を輝かせ!…マサツグもマサツグで
そのオーディックの食い付きぶりに戸惑いを見せ、更に体力と力が増した様子に
若干の驚きを覚えて居ると、オーディックの闘志に火が点いたのか息巻き始める!…
「ブフウゥ~!!…ブフウゥ~!!……さっきは遅れを取ったでが!!…
次はそうは行かんだで!!…牙王の力さ!!…目にもの見せてやるだ!!!」
「……これ回復し過ぎなんじゃね?……って、オーディックは置いといて…
…本当に如何する?…まだ大将格が出て来てない上にこの大群!…
背後には魔王も控えている!…援軍もいつになるか!…
…下手すると最悪の展開も予想出来るが…」
「……まさに万事休すだな!…」
回復…を通り越してもはやハイになっており、レイヴンはその様子を見て更に
不安を覚え!…そしてオーディックの事を置いたとして、それぞれ回復と付与を
掛けた所で危機的状況には変わらないと!…更に目標の敵二体も出て居ない事を
改めて話すと、マサツグに如何打って出るかと問い掛ける!…すると当然
マサツグもそれを聞いて渋い表情を見せると、何も思い浮かばないのか悔しそうに
一言呟き!…ただ向かって来るモンスターの大群に対して!…睨み付けるよう
眼光を鋭く汗を流して居ると、突如マサツグ達の背後より聞き覚えの有る声が
聞こえて来る!…
「……あらあら?…
さっきギガンテスの腕を斬った人間の台詞とは思えないわね?…」
「ッ!…え?…」
「…それに過去に貴方は同じ様にサイクロプスと対峙した時…
危機感関係無しに突っ込んで行ったと思うけど?……日和っちゃった?…」
__カッ!!…ギリィ!!……バシュン!!!…コオオオオォォォ!!!…
その声は大分前に聞き覚えの有る女性の声で…先程のギガンテスとの戦闘を
見ていたのか、情けないと言った様子でマサツグ達の会話に参加をすると、
マサツグ達を戸惑わせる!…そしてマサツグ達もその声の主を確かめる様に
振り返るのだが、そこには綺麗なブロンドのストレートロングヘアーの
エルフが一人…やはり女性なのか軽装のミニスカ姿で弓矢を手に歩いて来て
おり!…マサツグ達を尻目にその手にしている弓矢を徐に構え出すと、
マサツグ個人を挑発しながら矢を放って見せる!…すると如何だろう!…
そのエルフが放った矢はまるで某・龍退治のRPGよろしく、天高く飛んでは
弧を描き!…そして丁度モンスター達の大群の上で光の球となって留まり!…
次の瞬間その光の球から更に光の雨が降り注ぎ始めると、光の球の下に居た
モンスター達を掃討する!…
__ヒュウウゥゥ!!!…カッ!!…スウゥゥ…ズドドドドドドド!!!!…
「ッ!?…なっ!?…」
「…ふぅ!…助けに来たわよマサツグ!!
…そして久しぶり!」
数万居る内の一部だけしか掃討は出来て居ないのだが、十分にマサツグ達を
驚かせ!…そしてそのマサツグ達の背後では格好を付ける様に!…長い髪を
靡かせながらマサツグに助けに来たと言うと、挨拶をする!…その際その
エルフはマサツグと面識が有るのか、マサツグに久しぶりと言い!…すると
そんなエルフの言葉にマサツグも反応し!…振り返るなり驚いた表情を
見せるのだが、徐々にその表情を曇らせて行ってはお約束みたいな返事をする…
「ッ!?…ア、アンタは!!…………えっと、誰だっけ?…」
__ズデエェ!!!…
「…ちょっとぉ!!…人がカッコ良く決めたのにそれは無いでしょう!?
…全くもう!!…あんまり変わってないみたいね?」
「え?…えぇ?…」
そのマサツグのスラッ恍け具合にエルフも意外とノリが良いのか、マサツグ達の
前でズッコケて見せ!…そして顔を上げるなりマサツグの反応に若干怒った
様子で文句を言い!…体を起こし転けた際に付いた土埃を手で払うと、仕方が無い
と言った様子で笑って見せる!…するとそんなエルフの女性に対してマサツグは
やはり覚えが無いと言った様子で戸惑うと、マジマジとエルフを見詰め…
オーディックはオーディックで気が付いて居るのか、そのエルフが出て来た事に
驚いた反応をマサツグ達に見せて居ると、遂にそのエルフの名前を口にする!…
「ッ!?…なっ!?…はっがぁ!?…
ア、アンタ行方不明の筈じゃ!?…ア!…[アヤ]皇女殿下!!!…」
「ッ!…あっ!…あぁ~アヤね!!…
いやぁ、印象がガラッと変わってて全然分からんかったわ!!…
相変わらず飲み過ぎには………ッ!?…」
オーディックは酷く驚いた様子でそのエルフの事をアヤ皇女殿下と呼ぶと、
アヤはオーディックに手を振って微笑んで見せ!…そしてマサツグも
マサツグでその名前を聞いて漸くアヤの事を思い出した様子で!…最初に
会った時と変わって姿格好!…綺麗なお姉さんに変身したと褒めるよう
言葉を掛け出すと、更にアヤと言えば!と言った様子で話しを続けようと
するのだが…よくよく考えれば何故ここに?と言った様子で疑問を持ち出し…
改めてアヤがここに居る事について違和感を覚え出すと、次には驚いた
様子で言葉を口にする!…
「…って、ぶええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!…アヤァ!?…何でここに!?…」
----------------------------------------------------------------------
「アヤ・エルヴンフォード」
「ユグドラド王国・家出皇女」
Lv.43 「精霊術師/狩人」
HP 4150 TP 750+50 装備
ATK 375+80 DEF 360+320 E 武器 エルヴンボウmk-2
INT 365+35 RES 415+45 頭装 精霊使いのサークレット
AGI 430+25 LUK 130 体装 エルヴンドレス(ミニ)
足装 エルブンブーツ
MS [弓矢術Lv.8] [精霊術Lv.7] 装飾 世界樹のアンク
SS [鷹の目] [隠密Lv.8]
[溢れるマナLv.4] [刹那Lv.3]
[感知Lv.6] [キルシューター]
[二種詠唱] [精霊の加護]
[術技]
ファイアシュート TP 10 アイスシュート TP 10
ツインシュート TP 20 スパークシュート TP 15
トリプルシュート TP 25 ストライクショット TP 25
影縫 TP 20 バーンシュート TP 30
スネークショット TP 35 エンチャント・炎 TP 15
エンチャント・氷 TP 15 エンチャント・雷 TP 15
ヒールウィンド TP 20 フレイムスピア TP 25
アイススピネル TP 25 ライトニングレイン TP 30
キュアウォーター TP 45
-----------------------------------------------------------------------
「……いや、ヤブの反応にも可笑しな所があるんだが?…」
「えぇ!?…」
それこそ最初会った時は緑のケープを被って三つ編みだったのだが、今では
仲間○紀恵ばりのサラサラストレートロングヘアーで!…格好も狩人として
目立たないよう!…隠密性に徹した格好をして居たのだが、今ではまるで
プ○キュア!…さすがにそこまでフリフリ・ヒラヒラ・キラキラはして居ない
のだが、如何にも変わってしまっている!…そうしてそんなアヤの変わり様に
これまた典型的なお約束をマサツグがやって居ると、レイヴンから呆れた
様子でツッコまれ!…そんなレイヴンからのツッコミにマサツグは更に戸惑い!…
とにかくマサツグも漸くアヤの登場に真面な驚き様を見せて居ると、アヤは
マサツグに呆れた様子で声を掛ける。
「全く!…少し見た目が変わっただけでしょ?…
オーバーなんだから!…」
「いやいやいやいや!!…変わり過ぎだっての!?…
だって!!…えぇ?…何て言うか!…
そのぅ…可愛くなってるし!…」
「ふぇ!?……え?…そ、そう?…
…ふぅ~ん?…そう、なんだ……ッ~~~…」
アヤはマサツグの驚き様を見て驚き過ぎ!と呆れると、自身の変わり様を
少しと言い…だがマサツグはその言葉に対してすかさずツッコミを入れ!…
ただ慌てた様子で思う様に言葉が出て来ないで居ると、次にはアヤに
向かって言葉の直球ストレートを投げつける!…すると如何だろう?…
そのストレートは意外にも心に入ったのか、アヤはピクっと反応するなり
慌て出し!…言葉もしどろもどろになっては後ろを向き!…ただ自身の
照れてる姿を見せたくないと言った様子でモジモジとし始めると、当然
そんな二人の様子にレイヴンがツッコミを入れる!…
「……悪いがそう言うのは後でやって貰って良いか?…
今物くっそ忙しいんだが!?…」
「ッ!?…ス、スマン!(すみません)…」
「ッ!…来たでや!!…団体様のお越しだで!!!」
__ギャワアアアアアァァァァ!!!…
何やらイチャイチャとし始めた二人にイラッと来た様子で、今だ足を止める事
無く向かって来るモンスターの大群を見てレイヴンは文句を言い!…その文句を
受けてマサツグとアヤもハッとした様子で!…慌てて離れる様なそんな反応を
見せると、慌ててレイヴンに謝る!…そしてマサツグとアヤも参加をするよう
武器を手に身構え出すと、オーディックも斧を手に意気込み!…モンスター達も
そんなマサツグ達の様子を見て雄叫びを上げ!…今にも襲い掛からん様子を
見せて居ると、そんなモンスター達の大群の先頭!…不自然に浮遊しては先導する
ワイトらしき人影を見つける!…
「アアァ!!…忌々シキエルフ共!!…私ハ帰ッテ来タアァァ!!!」
「ッ!…あの口調!…」
「…あぁ、間違いない!…オークの里で誘拐をして居た奴!!…」
「ッ!?……やっと出て来たでな?…どれ程お前さ会いたかった事か!!!…」
そのワイトらしき影は何やらエルフに恨みを持って居る様で、威嚇をする様に
声を張り上げ!…すると当然そのワイトの口ぶりに、マサツグとレイヴンが
反応したようあの日記の人物と断定すると、オーディックも怒りを覚えた様子で
毛を逆立てる!…それはまるで歴戦の猪の様で!…会いたかった!と恨みを
込めて口にすると、力を込めて斧を握り!…この時他のオーク達も戦闘に
参加しているのか!…そのオーディックの怒りの気を感じて感化されたよう
突如ピクッと反応すると、次には殺気立っては更に縦横無尽に暴れ出す!…
「でりゃああぁ!!!……ッ!?…この気は!?…」
「…間違ぇねぇ!!…族長の気だ!!!……って事は!!…」
__見つけたってことだかアアアァァァァァ!!!!!
「ッ!?…きゅ、急にオーク達の様子が!?…」
そのオーク達の怒り様に思わず味方のエルフ達もたじろぐ程で、そこからの
オーク達の動きはすさまじく!…その手に持っている大盾を前方に構えては
まるでスクラムでも組むよう!…横に並んで一糸乱れぬ突進をし始めると、
その押し寄せて来るモンスター達を弾き飛ばして行く!…宛らその光景は
ラッセル車!…見事にモンスターの大群のど真ん中に道を作り!…その光景に
エルフ達も戸惑い!…思わず足を止めてしまいそうになって居ると、アルスの
檄が飛んで来る!…
__ドガガガガガガガガ!!!!…………ッ…
「ッ!…何をして居る!!…剣を握れ!!!
オーク達に負けるな!!!…エルフの意地を見せよ!!!
…後方支援も怠るなああ!!!」
__ッ!?…お、仰せのままに!!!……
「…にしてもさすがオーク族!…
これが敵だったらと思うとゾッとするな!…」
アルスが声を張り上げ檄を飛ばし!…その声に驚いてエルフ達もハッとすると、
慌てて剣を片手に向かって行く!…この時アルス自身もそのオーク達の怒りの
突進具合を目撃すると、思わず畏怖の念を抱いてしまい!…改めて仲間である
事に感謝を示し、そんなオーク達に負けないよう更に戦果を稼ぎに戦場へ駆けて
行くと、徐々にその第一波を何とか乗り切ろうとして居た!…さて、場面は
第二波!…最前線のマサツグ達に向けられ!…アヤが合流して来たとは言え今だ
戦力は足りて居らず!…徐々に近づいて来る不気味なワイトに警戒を強めて
居ると、ワイトは続けて叫び出す!…
「…聞コエルカアアァァ!!!
アノ日我ヲ追放シタ事!!!…我ガ天才的思考ニバツを付けた事!!!…
我ハ忘レテ居ラヌウゥゥ!!!!……少々準備ニ手間ヲ取ッタガ!!…
今日!!!…我ハ再ビココニ舞イ戻ッテ来タゾオオオォォォ!!!…
愚カナル凡人共!!!…今コソ我ガ力ノ前ニ平伏スガイイ!!!」
「……かな~り頭が逝っちゃってるみたいだな?…
まぁ死んでるからそうなんだろうけど?…」
「おい馬鹿止めろ!…それは俺も含まれて居る様に聞こえる!…」
「…とにかくオラは行くだでよ!!…
このイライラは!!…止められねぇ!!!…
ウオオオオォォォォォォォ!!!!!」
かなり恨みを持っている様子でひたすらにユグドラドへ向かい恨み節を語り!…
復讐する気も満々の様で!…モンスター達を引き連れて飲み込まん!と言わん
ばかりに百鬼夜行をすると、杖を掲げては遂にモンスター達へ号令を出そう
とする!…その際目の前に居るマサツグ達には気が付いて居ない様子で、ただ
侵攻を続け!…そんなワイトの様子にマサツグは陰口を叩き、その際馬鹿に
する理由に死んでいるからと付け添えると、レイヴンからツッコミを受ける!…
そうしてそんな漫才の様な掛け合いをしている一方で、オーディックはもう我慢
出来ないと!…一人でも戦うとばかりに斧を手に飛び出して行き!…真っ直ぐ
一直線にその浮遊しているワイト目掛けて駆けて行くと、掛け声と共に斧を
振り被っては襲い掛かろうとする!…しかし!…
__グオオォォ!!!…ヴォガキイィィン!!!…バチンッ!!…
「ッ!?…チッ!…何だで!?…これは!?…」
全くのノーマーク状態でオーディックはその浮遊するワイトを肉薄すると、
思いっきりその手に握る斧を振り下ろすのだが!…オーディックの斧は
ワイトに届かず!…何か障壁の様な物で阻まれてしまうと、そのオーディックの
巨体ごと斧を弾いてしまう!…その際弾かれたオーディックはエリクサーの
お陰か、地面に叩き付けられる事無く受け身を取り!…オーディック自身も
何が起きたのか分かって居ない様子で!…ただ攻撃が入らなかった事に若干
戸惑って居ると、ここで漸くその浮遊するワイトから視認される!…
「ッ!……弱小ナルオークヨ…
死ノ王トナッタ我ニ挑ムカ?…愚カナ!…」
「グッ!…コイツ!!……」
ワイトはまるで何か攻撃を受けた?…と言わんばかりに余裕の態度を取って
見せると、眼下に居るオーディックを弱小と言い!…そして完全に天下を
取った様子で!…自身の事を死の王と言って名乗り始めると、オーディックの
事をまるで鼻で笑う様な素振りを見せる!…当然これにはオーディックも
更に怒りを燃やすと、苦虫を噛んだ様な表情を見せ!…レイヴンはレイヴンで
先程の奇襲からある事を理解した様子で!…ワイトが障壁を張って居る事に
気が付くと、戸惑った反応を見せる!…
「ッ!?…障壁持ちかよ!?…]
「マジかよ!?…因みに突破の方法は!?…」
「………た、耐久値をゼロにする!…」
「ッ!?…また時間の掛かる事を!?……はあぁ~…
もうウダウダ悩んで居ても仕方がないってか!?…」
__チャキッ!!…カッ!!…スチャッ!!…
レイヴンが障壁持ちと口にすると、マサツグも察した様子で驚き!…その際
マサツグはダメ元で突破口的な事についてレイヴンに質問をするが、帰って
来た言葉は正攻法であった!…当然時間の掛かる事にマサツグは軽い絶望を
覚えると、それでもやるしか無いとばかりに武器を握り!…アヤも出来る
限りの事はすると言った様子で静かに弓を構え!…レイヴンも悩んで居ても
仕方が無いと言った様子で魔法詠唱に入り出すと、次の瞬間奇妙な光景を
目にする!…
「……行くぞ!!!」
「おう(えぇ)!!…」
__ドガガガガガ!!!…バキイイィィン!!!…
「ッ!?…え?…」
それこそ覚悟を決めてオーディックの手助けに入ろうとした瞬間!…突如
何処からともなく物凄い勢いで矢が飛んで来てはワイトの障壁に刺さり!…
そして次には目の前でワイトの障壁が割れてしまい!…ワイト自身も何が
起きたのか分かって居ない様子で仰け反ってしまうと、その光景を見ていた
マサツグ達は当然驚き戸惑う!…その際思わず踏み出そうとして居た足を
止めると、マサツグ達は辺りを見回し!…するとその矢は如何やら後方から
飛んで来たらしく、ワイトだけでなく周りに居たモンスター達にも被害を
与えると、その勢いを削っていた!…
「……今のは後方支援?…」
「でなければこんな事になって無いと思うが?……え?…」
「…スゥ~…とおつげええぇぇき!!!!」
__オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
ただ目の前の光景に戸惑いを覚えると時が止まった様に固まってしまい!…
思わず後ろを振り返る事に恐怖を覚えると、マサツグはレイヴンに確認を
取り出す!…その問い掛けに対してレイヴンも戸惑った様子で返事をすると、
自分で言っておきながら戸惑い!…ただこの矢は何?…と言った様子で
言葉を漏らして居ると、次にはその後方より野太い声で号令が聞こえる!…
そしてその号令の声と言うのも聞き覚えが有り!…その号令の後に逞しい
雄叫びも聞こえ!…地鳴りの様な足音も徐々に聞こえ出し!…その近付いて
来る様な足音に何故かマサツグ達もホッとする様な安心感を覚えていると、
次の瞬間それは姿を現す!…
__オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
「この瞬間を待ってたぜええぇぇぇ!!!!」
「いやっはあああああぁぁ!!!!…祭りの時間だアアアァァァ!!!!」
「バ、馬鹿ナ!?…コノ者達ハ一体!?…」
マサツグ達の背後より押し寄せて来たのは冒険者達の波!…それも血気盛んな
ご様子で!…恐らくロディが手配した者達であろう!…我先にとばかりに
目の前の獲物に群がるよう各々が武器を構えると、次々にモンスター達を
殲滅し始める!…その際マサツグ達から見たその光景は、宛らデパートの
バーゲンセールの様で…さしずめこの時の冒険者達は名のある主婦達の
様に見え!…当然これにはワイトも混乱し始め!…何ならマサツグ達も
混乱し恐らくロディの手配だと予想をして居ると、後方より案の定ロディの
安否の声が聞こえて来る!…
「……すぅ~~マサツグちゃ~ん!?…レイヴンちゃ~ん!?…
大丈夫うぅ~!?…生きてるぅ~~~!?」
「ッ!?…ロディちゃん!?…」
「ちょっと手間食っちゃったけどもう安心よぉ~~!!!
一杯呼ぼうと思って頑張っちゃったアァァァ~~~!!!!」
「いやだからって!…ねぇ?…」
マサツグ達の居る場所からロディの居る場所までは軽く3km位有るのだが、
ロディの声は馬鹿デカく!…ゆうにマサツグ達の居る場所までそのロディの
心配する声が聞こえて来ると、マサツグ達はそのロディの大声に驚く!…
そして思わず振り返るとロディの姿を探すのだが、やはりそのロディの姿は
見えず!…だがロディの声だけは存在感が強く!…他の雑踏にかき消される
事無くマサツグ達の耳に届くと、ロディは頑張った!と言葉を続ける!…
そしてそのロディの話を聞いてマサツグ達も苦笑いをすると、辺りを見回し…
余程飢えていたのかその冒険者達の狂喜乱舞具合に…ただ苦笑いを続ける事
しか出来ないで居ると、その一方でオーディックとワイトの戦いが始まろうと
しているのであった!…
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テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
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ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
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