どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章六十三節 ユグドラド解放と感動の再会?…と振り回される者達-

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全ての戦いが終わって冒険者達は言われた通りに宮殿へやって来るのだが!……

当然集まった冒険者達全員が宮殿に入る事は出来ず!…急遽宮殿前の広場へ

集まるようマサツグ達も込みで混み合って居ると、その道中エルフ達が戸惑いを

隠し切れない様子を見せて居た!…何故なら冒険者達は今この国に入って来れない

筈なので!…確かに防衛戦をする際ギルドから大量に沸いて出て来たのは知って

居るが、ここにこうして留まる事までは知らない!と言った様子で状況を飲み

込めずにただ困惑した様子を見せて居ると、冒険者達も一体何が起きるのか?と

言った様子で広場に立ち尽くしていた…


__…ザワザワ!…ザワザワ!…


「……急に集まれって事で来たけど…

こうしてここに来るのは……何ヶ月ぶりだ?…」


「俺も覚えてねぇよ!…

…ただ何か祝福されてる雰囲気ではなかったが?…」


__……コッ…コッ…コッ…コッ……ッ!…


ある者は広場に来るのは久しぶりと言い、またある者は初めて来ると言った

具合に辺りを見回す!…その際やはり気になったのはエルフ達の様子で、

集められた事に勿論疑問を感じるのだが!…やはり歓迎されていない事にも

疑問を持った表情で、ただ辺りの様子に警戒をする様な!…何と無く落ち

着かない様子を見せて居ると、その冒険者達の方へ何者かが近付いて来る

足音が聞こえる!…当然足音が聞こえた事で冒険者達も一斉に反応し、

その足音の主を確かめるのだが!…その足音の主は意外にも女王様と秘書官の

ルティナで、二人揃って正装姿で冒険者達の前に!…急遽設置された

お立ち台の方へと歩いて行くと、女王様が姿を現した事に冒険者達は

驚き出す!…


__どよ!?…ざわざわ!…ざわざわ!…


「じょ、女王様!?…

…うわあぁ!!…久しぶりに見たけどやっぱ美人~!…」


「いやそれより女王様が出て来た!?…

余程のイベントでもない限り出て来ないあの女王様が!?…」


「……豪ぇ言われようだな?…」


白くシンプルで居て煌びやかな衣装に身を包みゆっくり歩いて来る女王様!…

それに随伴してルティナも少し緊張した面持ちで付いて来ると、一緒に台の

上へと上る。そして冒険者達もそんな女王様の姿に戸惑うと、各々が動揺した

様子で言葉を漏らし!…中にはレアキャラに遭遇した様な言い方までし

始めると、たまたまそれを聞いていたマサツグがツッコミを入れる!…その際

苦笑いをして居る傍らでは、やはりアヤが呪文を唱えて居り!…まるで

見つかりたくないと言った様子でフードを深く被って居ると、遂に女王様が

喋り始めるのだが…


__……ンン!!…静粛に!!……ッ!……シィ~~~ン……


「…この度…このユグドラドを護る為に戦へ参戦をして下さった皆様方…

深く…深く…御礼を申し上げます!……」


__スッ……ッ!!…わあぁぁ!!……


まずはルティナが動揺する冒険者達に静粛を呼び掛け!…それに反応して

冒険者達もピクっと反応すると、直ちに静かになる!…これがもし小学校の

朝礼とかにならば静かになるのに時間が掛かる所なのだが、そこは大人と

言う訳で…「静かになるのに五分掛かりました!…」と言ったネタも無く、

静まり返った所で女王様が満を持して冒険者達の前に立って見せると、

あの綺麗な声で冒険者達に話し掛け始める。その際まず話し出したのは

冒険者達への感謝の言葉で、お礼を言ったのち頭を深々と下げ!…その立ち

振る舞いからは気品が感じられ!…思わず冒険者達の中で歓喜する様な

声が上がると、女王様は頭を上げるなり話を続ける!…


「今回の件に付きましては…我々の怠慢が招いた事件で有り!…

深く反省をしなければなりません!……

こうして皆様の前にて高い所から声を掛ける御無礼を!…謝罪し!…

その皆様方の誠意に答えるべく!…

ここで堂々と、自らご報告の程をさせて頂きます!…

……現時点を持ちまして…このユグドラドにあるギルドを解放し!…

国交の修復をする事を誓わせて頂います!!…」


__どよッ!?!?!?……ッ~~~!!!…


「付きましては今回の戦いに参加された冒険者様方…

我々の方から細やかながら報酬を準備させて頂きました!…

ギルドマスター・ロディから報酬をお受け取り下さいませ!…

……本当なら私自ら一人一人手渡しをしたい所なのですが…

生憎時間が無いと言う事なので代表して数名を選出し、

省略させて頂きます……本当に申し訳ありません!……」


__……スッ……ババッ!!…失礼します!!…道を!…


話を続ける際もまずは原因について話し出し、自らの政治が悪かったと!…

話す際も反省した表情を浮かべる一方で、女王様は毅然とした態度で

冒険者達と向き合い!…お詫びと言う訳ではないのだが、その冒険者達の

熱意に応えるべく!…と言った様子で言葉を続けると、次にはギルドの

解放を宣言する!…この時その話は広場に居ないエルフ達に耳にも入る様に

していたのか、世界樹全体から驚きの声が響き!…だが女王様の話はこれで

終わらず!…その声さえも受け止めた様子で報酬の話…代表者を選出しての

儀礼を行うと宣言すると、本音を語った後再度謝罪の言葉を口にする…

そうして女王様も一度ここで話を終えると、スッとお立ち台を降りて…

それに合わせて衛兵達は途端慌ただしく動き出し!…既にその冒険者達は

決めて居るとばかりに冒険者達を掻き分けると、マサツグ達の前にやって

来る!…


「…だはぁ!…はあぁ~…

…す、すみませんが前に!…女王様がお待ちです!…」


「ッ!…え?…お、俺?…」


「お連れの方も!……ッ!…オーディック様もお願いします!…

後、隣のフードの女性も!…」


「ヒッ!!……は、はい…」


通せんぼして居た訳では無いのだが、やはり人混みを掻き分けるのは体力を使い…

息を切らしながらもマサツグ達を見つけ、マサツグ達に前へ出て来るよう声を

掛けると、マサツグはシロを頭に乗せたまま困惑する。その際自分だけか?と

言った様子で戸惑いの声を掛けるのだが、衛兵はマサツグだけでは無いと!…

レイヴンやオーディックにも声を掛け出し、その際目立たない様にして居た

アヤにもお呼びの声を掛けると、アヤは何故か恐怖に引き攣った様子で声を

上げる!…当然そんな声を上げるアヤの様子に周りの者達は驚き!…アヤも

その反応に戸惑った反応で!…渋々…と言うより嫌々の様子で衛兵に返事を

すると、次にはガックリと折れた具合に溜息を吐く…


「……はあぁ~~…」


「ッ!…え?…何、そんな嫌?…だったら断れば…」


「…断った時の方が怖いから素直に従ってるの!…

…私の立場忘れた?…」


「ッ!…あぁ~……まぁ自業自得だしな?…」


何やら都合が悪い反応…当然マサツグもその様子に気が付くと振り返り様に

質問をし、同時に断る事を勧めるのだが…アヤは顔を上げるなりやつれた

表情をマサツグに見せ!…断る事が出来ない理由に自分の身分について

それと無く話すと、そのアヤの質問にマサツグも察したのかハッとする!…

そして直ぐに仕方が無いと言った様子で苦笑いをすると、自業自得と言い…

その言葉でアヤは更に溜息を吐き!…レイヴンも話を聞いて察したのか

苦笑いをする!…この時同時にオーディックとシロも話を聞いていたのだが、

何の話をして居るのかが分かっておらず!…ただ首を傾げては不思議そうに

しており、五人がそれぞれ衛兵先導の下冒険者達の間を通されて居ると、

女王様の前へと出される!…


__コッ…コッ…コッ…コッ……ザッ!…


「ッ!?…あの冒険者プレイヤー!!…マサツグじゃ!?…」


「ッ!?…て、事はあの頭の上に乗っているのが!!…

つむじ風のシロ!?…」


{……つむじ風のシロ?…いつの間にそんな名前が?…}


__コッ…コッ…コッ…コッ……スッ…ッ!……ッ!?…


女王様の前に出て来ると当然注目を集め!…頭にシロを乗せたままマサツグが

姿を現すと、途端に冒険者達は戸惑い様を露わにする!…その際マサツグの

ペットであるシロも有名人?…犬?になったのか、マサツグの知らない所で

二つ名が付けられており!…その名前を聞いてマサツグは無言ながらに不思議に

思い、一体誰が付けたのだろう?…と考えて居ると、目の前に女王様が…

何ならニッコニコの笑顔なのだが笑って居ない様子でマサツグ達の前に立つと、

勿論の如くマサツグ達を戸惑わせる!…


__ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!…


{…何かめっちゃ怒っていらっしゃるゥ~!?…

…顔は笑顔なのに背後が!?……って、あれ?…何かデジャヴ?…}


{な、何でこんなお怒りに!?…何か怒らせる様な事!!……

…隣に居たなぁ?…}


__プルプルプルプル!!……オロオロ!…オロオロ!…


女王様の背後より仁王様がこんにちは!…まるで幽○紋スタ〇ドの様に出て来ては

怒りの表情を浮かべて居り!…隠し切れない様子で怒って居るのがヒシヒシ!…

当然この有様にマサツグとシロが揃って戸惑い様を露わにすると、その怒って

いる様子を見たマサツグはあるギルド職員の顔がフッと頭に浮かぶ!…そうして

隣で参列していたレイヴンも戸惑って見せると、一体何が起きているんだ!?…

と一度は原因について考えるのだが!…よくよく整理すればその原因は隣に

居る訳で!…その原因はと言うと、視線を逸らし!…必死に目を合わさないよう

振舞って見せると、オーディックを違う意味で戸惑わせていた!…その際

オーディックはアヤに心配した様子で声を掛けようとするのだが、一応儀礼中な

訳で!…話し掛けようにも話し掛けられず!…ただオロオロとした様子を

冒険者達に見せて居ると、女王様はマサツグに話し掛け出す!…


「…あなた方は我らユグドラド王国の恩人で有り!…英雄で在らせられる!…

その感謝と友好の証としてこれを!…受け取ってくださいませ!…」


「ッ!?…え!?…あぁ…はい…どうも……」


 ----------------------------------------------------------------------

                  世界樹の枝

               レア度 S

    世界樹より新たに生えようとしている枝を特殊な方法で

    伐採する事により枯れる事無く保存…その能力をも封じ

    込める事に成功した貴重な枝。これを傷付いた者に振り

    翳すと枝葉より露が…その露を浴びると直ぐに傷は

    癒えて無くなり、元の元気な者に戻ると言う。露は何度

    でも生成される。但し乱用は出来ない!…因みに一説に

    よると道に迷った際、道に立てる様に置くとパタンと

    倒れ、帰り道を示してくれると言う…


             効果:HPの大幅回復

        何度でも使用可 クールタイム 5分

 ----------------------------------------------------------------------

{ッ!?…

サラッとトンデモナイぶっ壊れアイテムを手渡して来たんだが!?…}


笑顔で木の枝を差し出す女王様!…そんな女王様にマサツグも委縮!…

戸惑いつつも返事をしてその木の枝を受け取ると、マサツグの目の前に

その取得アイテムの説明文が出て来る。当然能力を確認する為に黙読

すると、ほぼポーション要らずの様に書かれて有り!…マサツグが

その効力を見て驚いた反応を見せて居ると、レイヴンも受け取るなり

驚いた反応を見せる!…


「ど、どうも……ッ!?…え?…えぇ!?…」


「どうも有り難うごぜぇますだぁ!……レイヴン殿?…

なしてそげに驚いてるだ?…」


「ありがとうなのです!!!…

…ほえぇ~!…きれい!…」


「うふふふ!……さて?…次は貴方の番ですね?…」


__ビクゥッ!!!…プルプルプルプル!!…


そうしてマサツグとレイヴン…そしてシロとオーディックに枝が授与されると、

最後にアヤの番が来るのだが…アヤは決して女王様と目を合わそうとはせず!…

頑なにその枝についても受け取りを拒否する様な素振りを見せると、次には

無言で抵抗する!…その際不思議な事にその光景を見ている…何ならマサツグ達が

戸惑っている理由も女王様に緊張して居ると言った様子で見ているのか、大して

疑問を感じて居らず!…女王様が怒っている様子も感じていない具合で…

とにかくその様子を見守るようアヤに視線を向けて居ると、遂には女王様が実力

行使に出始める!…


__………ガバァ!!…ッ!?…あぁ!?………


「……はあぁ~…今まで何処に行っていたのですか?……アヤ?…」


頑なに両手を突き出しては受け取らないとばかりに手を振って見せ!…

女王様も無言でかつ笑顔で枝を差し出すと、一歩も引かない勝負を

見せる!…だがそんな勝負もずっと長く続く訳が無く!…女王様が

煮えを切らした様子で突如枝を投げ捨てると、遂にはアヤに抱き着き

始める!…当然この行動に周りはワッと戸惑い出すのだが、女王様は

アヤを離さず!…何なら抱き着かれているアヤも完全にフリーズ!…

何が起きたのか分かって居ない様子を見せて居ると、女王様はここで

初めてアヤに声を掛ける…その第一声も心配した様子で、何処に

行っていたのか?と聞き…その際最後にアヤの名前をポロっと口にし…

これを聞いてルティナがハッとした様子で更に戸惑うと、フードを

被っている人物をアヤ皇女と確認し始める!…


「ッ!?…な、何と!?…今何と申しましたか!?…

そ、その者が!!…ッ!…ッ~~~!!…

…その方が!!…アヤ皇女殿下!?…」


__どよ!?!?!?……ざわざわ!…ざわざわ!…


珍しく大声で確認をしたモノだから、辺りはまた当然の様に騒然とし!…

何ならその問い掛けはこれまた世界樹全体に轟き!…その言葉でまた

世界樹全体から驚きの声が響く様に聞こえると、行方不明の姫様が帰って

来た事で樹全体が混乱する!…そうしてこれにはマサツグ達も思わず

苦笑い!…と言った具合にただその場の様子を眺めて居ると、徐々に

アヤのフリーズも解けて来たのか動き出す!…


「え?…え?…」


「アヤ!!…お帰りなさい!…」


「ッ!!………ただいま!…」


ただ困惑した様子で言葉を漏らすとアヤはワタワタとし!…周りのエルフや

冒険者達もただ突然の出来事に対応出来ないで居ると、女王様は先程の様子が

嘘だった様にポロポロと泣き出す!…そして我が娘と再会出来た事に感動した

様子でお帰りと零すと、アヤもここでハッとした反応を見せ!…徐々に帰って来たと

言う自覚が出て来たのか女王様を抱き締め返すと、ゴメンと謝る代わりに

ただいまと返事をする!…その際アヤはフードを被ったままで素顔は見せて

居ないのだが、女王様の様子やアヤの様子からは演技をして居るように

見えず!…ただ皇女様が帰って来た事に!…全エルフが驚いた表情のまま

その場で動けずに居ると、マサツグが徐に質問をする。


「……てか何で家出なんてしたんだ?…

皇女様だったら別に飛び出す必要なんて?…」


「ッ!…あははは…それはぁ…まぁ色々と有ってぇ…」


「……アヤが飛び出して行ったのは私のせいかもしれません…」


「ッ!…お、お母様!?…」


マサツグは不思議そうな表情を浮かべると、単刀直入にアヤへ質問をし…

その質問を受けてアヤが答え辛そうに苦笑いをすると、その質問に対して

はぐらかす様な答え方をする。この時アヤ自身も言いたくないと言った

反応を微かに見せると、マサツグからスッと視線を逸らし…マサツグも

そのアヤの様子で更に疑問を持ち!…一体如何言う事なのか?とシロと

一緒になって首を傾げて居ると、女王様が代わりに答えるよう言葉を

漏らす!…当然その女王様の言葉にアヤが驚いた反応を見せて居ると、

女王様は続けてこう話し出す!…


「……この子は皇女…言わば次の女王になる予定の子です…

故に色々と仕来りや作法を教えるばかりで…

本当にこの子がやりたかった事に関しては何もしてあげる事が

出来ませんでした…

そしてやはり自身の道と言うモノは誰しもが持ちたいと言うモノ!…

それが膨れて家を!……次期女王や皇女と言った言葉で縛って…

ゴメンなさいね…アヤ!…」


「ッ!?…や、やめてよお母様!…私そんなつもりで出て行ったんじゃ!!…

それに悪いのは私の方だよ!?…何の相談も無しに国を飛び出て!…

冒険者になって!…お陰で死にそうになった事が有ったし!…

マサツグにも助けて貰った事あるし!……ッ~~~!!…

…とにかく不満が有って出て行ったとかじゃないの!!…

冒険者になったのは自己満足で!…」


アヤが出て行った理由を自分のせいと言うと、詳しい理由に皇女の肩書を

挙げ!…女王になる為の教育ばかりでアヤ自身がやりたい事に関しては

全く!…手を付けさせなかった事が原因と反省した様子で謝りながら話すと、

アヤはその言葉を聞くなり慌てて誤解と否定をする!…その際自分に非が

ある事を全面に認めると、逆に女王様へ謝る様な態度を見せ!…冒険者に

なる際も誰にも言って居ないと語ると、普通に死に掛けたと言い!…

マサツグにも助けて貰った事が有ると言った様子で反省するよう話すと、

他に言いたい事が色々有るのかアヤは言葉に詰まり出す!…そしてとにかく

女王様のせいじゃない!と訴えるよう再度否定をすると、別に目的が有った

事を口にするのだが!…その目的に関してはやはりはぐらかす様に言葉を

籠らせ、その真意を聞いた所で女王様も漸くアヤから一歩離れる様な動きを

すると、アヤに微笑んで見せる!…


「……アヤ!…」


「お母様!…」


__……パン!…パン!…パンパン!…パチパチパチパチ!!……


「……え?…何この流れ?…」


女王様はもう詳しくは尋ねない様子で…ただ娘が帰って来た事に安堵するよう

もう一度アヤの名前を呼ぶと、それに釣られてアヤも返事をする!…そして

再度二人揃って熱い抱擁を交わし合うと、何かドラマの様な温かいものを感じ

させ…それに釣られてか冒険者達の中から拍手が何処からともなく聞こえ出し、

次々に伝染して行くようその拍手が次第に大きくなって行くと、終いには

周りから祝福される!…当然そんな突然の展開にマサツグやレイヴンが

付いて行けないで居ると、その場で固まり!…これ如何すれば?…と言った

具合に困惑し!…逃げるタイミングを思わず探し始めて居ると、次の瞬間

女王様は豹変する!…


「……ですが?…」


__ッ!?……ガッシ!!…


「それとこれとは話が別です!…アヤ、貴方は今自白をしましたね?…

誰にも相談せず!…私だけでなく色んな方々に迷惑を掛けて!!…

…覚悟は出来てますね?…」


「ッ!?…ヒイィィ!!!…」


それはこれまた突然の事であった!…空気は完全に大団円!…これでお話は

終わり後は邪魔者のみが退場するだけであったのだが!…女王様はまた

背中に仁王様を出現させると、まだ終わって無いとばかりに言葉を呟く!…

その時の声のトーンはあの上品な声なのに冷たく重く!…アヤもこれには

不味い!と言った様子で機敏に反応するのだが、時既にお寿司!…女王様は

逃がさない!とばかりにアヤを掴み!…今度は説教モードに入り出すと、

言葉で巧みに畳み掛ける!…その際心配を掛けただけでなく、迷惑を!…

それも国家レベルで迷惑を掛けたと言うと、あの笑顔のままアヤに迫って

行き!…アヤもその笑顔を向けられた事で悲鳴を上げ!…マサツグに助けを

求めるよう腕を伸ばそうとするのだが、手が届かない!…何ならその手を

伸ばして居る事にマサツグ達は気付いて居るのだが、助けようとはせず!…

触らぬ神に祟りなしの様子でそっぽを向き…見て見ぬ振りを他二人と共に

して見せると、女王様は更にアヤへ迫って行く!…


「…今日は久々に親子水入らず!…

たっぷりお話をしましょうね?…ア~ヤ♪…」


「ヒイイイイィィ!!!…

ちょ!…ちょっと気付いてるでしょ!?…助けてよぉ!!…」


「ッ!?…い、いやぁ……折角の親子の再会だし…

横から入るのは失礼かと…」


「そんな気遣い今要らない!!!…早く助けてぇ!!!」


心成しかウキウキの女王様!…満面の笑顔で背後からは仁王様と!…

何なら仁王様が手揉みをしている様な動作まで見て取れると、マサツグ達も

さすがに引いてしまう!…その一方でアヤは更に悲鳴を上げると顔を青褪め!…

若干涙目になりながらマサツグに助けを再度求めるのだが!…マサツグは

助けを求められた事で戸惑って見せ!…慌てながらもそれらしい言い訳を

口にすると、逃げようとする!…だがそれで引き下がる様なアヤではなく!…

マサツグに文句を言うよう手を伸ばして三度助けを求めると、女王様も

ハッと気が付いた様子で徐にマサツグの方へ振り向く!…そして!…


「ッ!…あっ!…マサツグ様も後で私の部屋に来て下さいまし?…

少々お話が…」


「ッ!?…え!?…何で俺にまで飛び火したの!?…」


__……ポンッ!…ッ!…クルッ?…


何故かマサツグにも呼び出しが掛かると部屋に来るよう言われ!…

当然の様に慌てた様子でマサツグがショックを受けたよう戸惑い様を

露わにすると、相手が女王様であろうとツッコミを入れる!…だが

女王様はマサツグのツッコミを聞いていない様子で、ただニコニコと

笑ってはアヤの方へ振り返り!…レイヴンはレイヴンでこの時何を

思ったのか?…徐にマサツグの肩をポンと叩くとチャチャを入れ!…

マサツグに向かい渾身のサムズアップをして見せると、笑みを浮かべた

様子で嫌味を言う!…


「…やったじゃねぇか!…

女王様直々のお呼び出しだぜ?……喜べよ!…」


「嫌味かこの野郎!!!」


「わはははははは!!」


「……シロ?…構え!…」


「ッ!?…ちょっ!!…冗談になって!!…」


勿論そんなレイヴンに対してマサツグが怒涛のツッコミを入れるよう

文句を口にすると、レイヴンは更に笑い!…そんなレイヴンの様子に

マサツグもカチンと来た様子で!…徐にシロの名前を呼んでレイヴンに

差し向けようとすると、途端レイヴンが慌てて止めに入る!…この時

シロもマサツグに呼ばれて反応すると、まるで猫みたく尻尾を振っては

飛び掛かる構えを見せるのだが!…それも意外な形で不発に終わり…

それよりも儀礼と言った様子でルティナが慌てて立て直すと、色々と

ごっちゃになった状態で儀礼は突如終わる!…


「じょ、女王様ご乱心を!!…あぁ衛兵達!!…

ボサッと突っ立ってないで止めて下さい!!…

あと皇女様も一緒に!!……そこの白いのも落ち着きなさい!!…

もう式を終わりますから!!……コホン!!…

色々と有りましたがこれにて受け渡しの儀を終了とします!!…

残りの皆様方はギルドにて報酬を受け取ってください!!…以上!!!…」


__どよ!?……ざわざわ!…ざわざわ!…ゾロゾロゾロゾロ…


もはや無理矢理丸め込んで終えた様子の式典に!…冒険者達やエルフ達は

当然の様に戸惑い出すと、互いに顔を見合わせては思わず騒めくのだが…

次には渋々と納得した様子で解散し…そして冒険者達一同は言われた通りに

ギルドへ向かい、そこでそれぞれロディから報酬を受け取ると、その後は

解放と言われた通り!…観光やユグドラドを拠点に冒険へと向かい始める!…

こうしてユグドラドと言う活動拠点を再び手に入れた冒険者達は、意気揚々と

活動を始めるのだが!…その一方で肝心のマサツグ達はと言うと、その場に

残っては今だ揉める様子を見せて居り…何ならベルベッタ達もあの冒険者達の

波から出て来た様子でマサツグ達と合流を果たすと、疲れた様子で声を掛ける!…


「お…お疲れ…はぁ~…まさかここまで来てこんな目に遭うとは!…」


「ッ!…ベルベッタ!…

それにジーナとナターシャ、マリーも!!…

あの後大丈夫だったか?…」


「えぇ、何とか!…あの後本陣に戻ったらレイネが居て…

あの子が魔法を唱えてくれたお陰でアンデット達は

近寄って来れなかったから!…残りを相手するのも楽だったし!…

…何よりジーナが!…」


「……あのマーガレットって奴!…

今度会ったら手合わせを願いたいねぇ!!…」


「てな具合で張り合うモンだから!…

お陰で仲裁に入るのに骨が折れたわ…」


揉めるマサツグ達に近付いて行くと疲れた様子でお疲れと言い…そこから

如何してこうなったと言わんばかりに嘆き出すと、マサツグもベルベッタ達に

気が付いた様子で声を掛ける!…この時ちゃんと本陣まで退けたかどうかに

ついて尋ねると、ベルベッタはマサツグに微笑みながら答え!…その際

レイネが助けてくれた事!…その他にもジーナが無双して居た事、その理由に

ついても本人から言わせるよう説明をすると、本当に疲れた様子でガクッと

肩を落として見せる!…そんな様子にマサツグも苦笑いをすると、労りの

言葉を掛けようとするのだが…そんな時間も無いとばかりに!…マルティスが

その広場の方に歩いて来ると、招集を掛ける!…


「……ここに居たのか…汝ら…」


「ッ!…シャーマン!!……どうかされましたか?…」


「至急汝らに問いたい事が有る…集合せよ…」


「……はい…」


杖を突きながらやって来たマルティスは、先程まで遭った戦いなど関係無いと

ばかりに!…探して居た様子で無表情にベルベッタ達へ声を掛け出し、声を

掛けられた事で全員が嫌な予感!…と言った様子で顔を顰め出すと、代表して

ベルベッタが返事をする!…するとやはりその嫌な予感は当たっていたのか、

マルティスはベルベッタ達の様子など御構い無しに話が有ると言い!…直ぐに

集まるよう声を掛け、そのマルティスの話を聞いてベルベッタ達が落胆した

様子で項垂れると、次には諦めた様子で返事をする…そして言われるままに

マルティスと共に宮殿へと向かって行くと、宛らそのベルベッタ達の様子は

アンデットの様で!…アンデットがアンデットを撃退?…これは一体如何言う事?

と言った様子でマサツグ達がベルベッタ達に憐みの視線を向けて居ると、

マサツグも女王様に呼ばれて居た事を思い出しては落胆するのであった…

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「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

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異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

おっさんが雑魚キャラに転生するも、いっぱしを目指す。

お茶飲み人の愛自好吾(あいじこうご)
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どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

私のスキルが、クエストってどういうこと?

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スキルが全ての世界。 十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。 スキルによって、今後の人生が決まる。 当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。 聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。 少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。 一話辺りは約三千文字前後にしております。 更新は、毎週日曜日の十六時予定です。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

おばさん冒険者、職場復帰する

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アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。 子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。 ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。 さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。 生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。 ----- 剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。 一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。 ----- ※小説家になろう様にも掲載中。

なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話

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岩崎理(いわさきおさむ)40歳バツ2派遣社員。とっても巻き込まれ体質な主人公のチーレムストーリーです。

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