どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章七十九節 ギルド建設依頼再び!と慌しい玄関口と不帰の森再び!…-

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ベルベッタに反面教師にされつつ一週間後…マサツグ達はロディにある仕事を

任されようとしていた。この時まだ内容は聞いていないのだが、ギルドマスターの

部屋に辿り着くとそこには何故かアヤも呼ばれており、ロディも姿見の前に

立っては例の如く…ポージングを決めて自身の姿を確認していた…まるで近々

大会が有る様な緊張感を持ってはピクピクと筋肉を痙攣させ、その様子を見て

フィロネウスは若干引き気味に見て居り!…とにかくマサツグもその読素を見て

戸惑い、ロディもマサツグ達の到着に漸く気が付いた様子で振り向くと、挨拶を

し始める!…


「うぅ~ん……ッ!…あっ…あら来てたのね?…

もう!…声を掛けてくれてもいいじゃない!!…」


「…そんな自身の筋肉をピクピクさせながら唸るような奴に…

誰も声を掛けとう無いと思うが?…」


「んま!!…真剣に悩んでいる相手に!…

その言い様は無いんじゃないの!?」


「いや実際に声は掛け難かったし…

…で、用件は何ですか?…」


ハッと我に返ったよう突如頬を染めると言葉を呟き…照れながらマサツグ達に

軽く文句を言うと、そのロディからの文句にフィロネウスがツッコミを入れる!…

その際フィロネウスはやはり引いた様子でロディに対して呆れて居り、フィロ

ネウスから文句を受けた事でロディも更に文句を言うと、マサツグも思わずフィロ

ネウスに同意をしてしまう…この時ロディは若干ショックを受けて居り、アヤも

そのやり取りに苦笑いをしていると、マサツグが更に用件を聞く。するとロディも

その問い掛けに対して気を取り直し!…改めて本題に入るよう咳払いをすると、

今回頼もうとしていた仕事内容を話し出す!…


「ッ!?……ッ!…ン゛ン゛!!…ここに来て貰ったのは他でも無いわ!…

マサツグちゃんとアヤちゃんには護衛の任について欲しいの!」


「ッ!…護衛?…」


「そう!…マサツグちゃんは知ってるわよね?…

ダークエルフ達の集落にギルドを建てる話…」


「ッ!…あぁ!…あの話!…

確か開拓して……ッ!…まさか?…」


ロディがマサツグ達に話し出した依頼は護衛の仕事で、よりによって苦い思い出の

有る二人で護衛と言う事にマサツグが戸惑ったよう復唱すると、ロディは構わず

説明を続ける!…その際話の引き合いに出したのはいつぞやのギルド建設の話で、

マサツグも覚えて居ると言った様子で反応すると、自ずとその目的について理解を

示す。この時何処と無く嫌な予感はして居るのだが、ロディは逃がす気は無い!と

言った様子で見ており!…アヤもそんな様子に嫌な予感を感じ始め!…思わず逃げ

腰になって居ると、ロディは構わず話しを続ける!…


「察しが良くて助かるわ!…そう!…そのギルドを建てる為の資材を運ぶ護衛!…

並びにその開拓と建設中の作業員達の護衛!…これが主な仕事よ!…

…さすがにあの森に入って行くのに護衛無しだと色々と大変だからね?…

と言うより危険!…だから一度入った事の有るマサツグちゃんと、

森を熟知しているアヤちゃんを呼んだのだけど…」


「ッ!…あれ、一度入った事が有るって?…

他にあの森に入った事の有る冒険者っていないんですか?…

それにレイヴンだって?…」


ロディがマサツグ達に任せようとして居る仕事は護衛の仕事らしく、仕事の

内容としても資材を運ぶ等の警備であり!…何でもあの森は準備が無いと

ギルドでも立ち入りが危ないらしく、その人選にマサツグとアヤが選ばれた

事についても語ると、マサツグが疑問を持つ。この時マサツグが疑問に

思った事と言うのは人員が少ないと言う事で、他に人が居ないか?…更には

レイヴンが呼ばれていない事についてもロディに質問をすると、その質問を

受けたロディも悩んだ様子で答える!…


「うぅ~ん…それが居ないって訳じゃないんだけど…

まず護衛任務だから人が来ない!…余程報酬が良くないとまず集まらないし…

何よりあの森にトラウマを抱えて居る人が多いみたいで!…

何でも暗い森の中ゾンビ犬に襲われたとか!…

宛ら気分は初代のバ○オハザードをやって居るみたいだったそうよ?…」


「そんなあのオープニングじゃあるまいし!……で、レイヴンは?…」


「音信不通……一応通知は出来ているから連絡には気付いて居ると思うけど…

返事が無いのよねぇ?…まるで監禁でもされて居るみたい!…」


「あぁ~……」


マサツグの質問に対してロディも腕を組み唸り出すと、まず人が集まらない理由に

護衛の仕事が不人気だと言う事を上げ!…更にはやはりあの森には色々と有る

らしく、数居る冒険者達がトラウマを植え付けられた場所だと語ると、更に人が

集まらなかった理由だと説明をする!…何でも化け物に追い掛け回されたとかで、

某・ホラーゲームのオープニングに例えられ!…当然その話を聞いてマサツグは

戸惑いながらもツッコミを入れ!…改めてレイヴンが来ていない事について質問を

すると、ロディは単純に音信不通と答える…その際繋がるには繋がって居る様なの

だが連絡が無いと、ロディとしては監禁されて居る様に感じられ…マサツグも

その話を聞いて何と無く察したのか言葉を呟き…それ以上の事は聞こうとしないで

居ると、フィロネウスがある提案をする。


「護衛…何でわっち達がそんな事をせねばならんのじゃ!……ッ!…

そうじゃ!!…いっその事その森を焼き払ってしまうのは如何じゃ!?

わっちならそれ位容易い事!!…」


「そんな事したら…

俺はお前に一生後悔させる事になるお仕置きをしなければなくなるが…

いいのか?…」


「ッ!?……え、遠慮しときますなのじゃ…」


「……もう悪さは出来そうにないわね?」


一連の話を聞いて面倒臭そうにフィロネウスが眉間にしわを寄せていると、次には

思い付いた様子で表情をパっとさせ!…いっその事その森を無かった事に!…

焼き払おう!と何の迷いもなく名案と言った様子で言葉を口にすると、マサツグが

フィロネウスに対して圧を掛ける!…この時マサツグとしてはどんな罰を思い

浮かべていたのか、フィロネウスを見降ろすと眼光を鋭くし!…まるで軽蔑する

様な嫌悪感をも滲ませ!…そんなマサツグの様子にフィロネウスも途端にビクンと

身を震わせ尻尾も一本一本ピンと伸ばして見せると、おずおずと引き下がる…

まるで怒らせてはいけない!…そんな恐怖感を見せる様にフィロネウスが反省を

すると、ロディもその様子を見て飼い慣らされていると感じ!…かつてのあの

悪狐は何処へ行ったのやら?…とにかくもう大丈夫だろうと言った様子で言葉を

口にして居ると、マサツグが渋々了承する…


「……はあぁ~…とにかく言いたい事は了解しました!…

でもたった二人で守り切れるんスか?…

ギルドを建設するとなると相当量の資材が必要になると思うんですが?…」


「ッ!…あぁ!…それに関しては大丈夫!!

木材等は現地で開拓した際に出て来る伐採した木を使うから!…

石材に関しても同様!…もし持って行くとするならセメントとか漆喰…

後は工具類に釘とかかしら?…」


「ッ!…だとしたら作業員の護衛が本当にメインになるのか…」


「そうね?…あそこはアンデットが出て来るから!…

それだけ気を付ける事が出来れば!…後追々で商業施設とか建てるみたいだし…

その分の土地の確保もしないとだから…そこそこ規模は大きくなると思う!…

だからそこだけは頑張って欲しいかな?…とまぁ言ってもギルドが出来れば後は

増員可能だし!…最初だけがしんどいかも!…」


マサツグが了承した所でふと疑問が…やはりその疑問と言うのは護衛に就く

人の量で!…本当に二人で守り切れるかについて質問をすると、ロディは

笑顔で大丈夫と答える。その理由に資材等は現地調達である事を口にすると、

持って行く物は限られて居ると!…ほとんどが人材である事から馬車も二台

程度と豪語し!…マサツグもそれを聞いて安堵するよう今回の仕事について

軽視をすると、ロディは続けて捕捉説明をする!…何でもロディが言うには

一番の厄介事と言うのがその森に居るアンデット達で、その厄介さは

マサツグ達も知って居る筈と!…とにかくギルドが建てられるまでの間!…

マサツグ達に頑張って貰うようロディが申し訳なさげにお願いをすると、

アヤもここで質問をする。


「ッ!…あ、あと聞きたい事が!…そのぉ…

私が行っても大丈夫なんですか?…

妙に恨まれたりとかは?…」


「……ッ?…貴方何か恨まれる様な事をしたの?…

あの族長さんの話を聞いた限りでは何も無かったような?…」


「ッ!…い、いえ!…何もしていないのですが…

やっぱり積年の関係と言いますか…」


アヤが不安げな様子でロディにある質問をする…その質問と言うのは今までの

積年の恨み的なモノであり、向こうに行って襲われないか?と言った不安の

言葉であった。そしてその言葉を聞いてそれこそ最初はロディも理解していない

様子で返事をするのだが、アヤが改めて説明をし…その話を聞いてロディも

納得!…大丈夫と言った様子でアヤに対し笑みを浮かべて見せると、次にこう

説明する!…


「ッ!…あぁ!…それに関しても大丈夫だと思うわよ?…

現にダメだったらこんな風に和解の道を取って無いと思うし!…

何より他のダークエルフ達の子もあなたを一目置いてるみたいだし!…」


「ッ!…え?…」


「ほら、あの生意気な女の子!…

貴方あれと対等にやり合って見せたんでしょ?

そしたらその子余程悔しかったんでしょうね?…

貴方の事をライバル!って言い回っているみたい!

…あの子こう見えてダークエルフ達の中では

屈指の実力者みたいで…その子が言い回って居る事で

一目置かれているみたいよ?…だから大丈夫だと思う!」


「……はあぁ~…その話を聞いて何を安心しろっていうのですか…」


ロディはあっけらかんとした態度を見せると大丈夫と言い…その理由に

そもそもの和解の話を持ち出すと、アヤがダークエルフ達から注目を

集めている事についても話して見せる!…すると当然そんな話は聞いた事が

無いアヤは当たり前の様に戸惑い!…だがロディは構わず話を続け!…

その理由を話す様にマリーがきっかけとなって居る事について説明を

すると、アヤも思わず納得する!…その際呆れた様子で大きく溜息を

吐くと、ロディの説明に頭を抱え…ロディはロディでそんなアヤの様子に

笑って見せ!…マサツグも同情するよう苦笑いをして居ると、マサツグに

肩車をして貰って居るシロが珍しく質問をする!…


「……あれぇ?…じゃあそのごえい?…は、いつからするのですか?…

まだそのお仕事の日を聞いていない様な?…」


「ッ!?…シ、シロ?…」


「ッ!?…そうね…そうだったわね!…えぇ~っと…

日程は今より三日後!…集合場所はユグドラドの玄関口で…

朝十時より出発!…一応私も付いて行くけど…戦力としては見ないでね?」


「え?…あっ…あぁ…はい……」


静寂を破ってシロが質問!…それもちゃんと依頼についての質問で有り!…

マサツグが初めて!…と言った様子で戸惑いを露わにすると、思わずシロの

額に手を伸ばす!…その際やはり戸惑った様子でシロの名前を呼ぶのだが、

シロは不思議そうに首を傾げて居り…ロディもそのシロからの質問に驚いた

様子で思わず戸惑い!…仕切り直す様に返事をすると、その日程を答える。

この時やはり戸惑いを隠し切れない様子で視線はシロに向けられており、

その説明の最後に自分も付いて行くと説明をするのだが…戦力として見ない

よう予め注意をしておくと、マサツグが戸惑いっ放しの反応で返事をする…

そうしてその日は解散となり結局依頼を受ける事になったのだが、とにかく

驚いたのはシロの質問で!…マサツグ自身一体何が起きた!?と言った様子で

その日シロに思わず警戒をしてしまい、何が何だか分からないまま一日を

終えるのであった…


さてその日から三日と言う時間はあっと言う間に過ぎ去って行き、

護衛依頼当日!…


__ガラガラガラガラ!!……


「……ッ!…あら、おはよう!…

今朝は良い天気ねぇ!…って、如何したの?…」


「シロの様子が可笑しいんです!…最近妙に賢くなったと言うか!…

いや賢くなる事は良いのですが!!…でもほんわかぱっぱなシロが!!…」


「……マサツグちゃん…ちゃんと寝てる?…

ペットだって成長するんだからそこまで気にする…

…と、言うより…貴方シロちゃんを何だと思ってるの?…」


マサツグ達がユグドラドの玄関口にやって来ると、既にそこには馬車が

用意されて有り!…そしてその傍には当然の様にロディが仁王立ちしては

マサツグ達の到着を今か今かと待って居た!…この時空を眺めたりしては

天気を気にし!…マサツグ達の到着に気が付いた様子で声を掛け出すと、

早速マサツグの様子が可笑しい事に気が付く!…その際マサツグの様子は

何処か悩んで居る様に見え、ロディも釣られて戸惑う様に声を掛け…

その問い掛けに対してマサツグはシロの事を心配しており!…いつもと違う!…

とロディに訴えるよう言葉を口にすると、ロディから違う心配をされる!…

当然ペットだって成長する!とロディが説明をするのだが、マサツグは違う!

と言った様子で悩み!…その肝心のシロは相変わらずマサツグの頭にしがみ

付くとベッタリのご様子で!…その様子にフィロネウスも対抗するよう

マサツグの手を握ると、まるで奥さんにでもなったかの様に振舞っていた!…


「あら!…ごきげんようなのじゃ…」


「ッ!…あらごきげんよう…じゃなくてそっちの頭を打った?…

いつもと違う様に見えるけど?…」


身長差的にはもはや親子にしか見えないのだが、それでもまるで上流階級に

でもなったかの様…マサツグと手を握り上機嫌でロディに挨拶をし始め、

フィロネウスが御機嫌ようと口にした事でロディも反射的に御機嫌ようと

返すと、途端にロディが可笑しいとツッコミを入れる!…その際ロディから

すればフィロネウスの方が可笑しいと、まるで心配をする様にフィロネウスに

声を掛けるのだが!…


「ッ!!…失礼な!…わっちとていつかはマサツグの所に嫁ぐ身!…

今の内に色々と覚えておかねばならんのじゃ!!」


「…いや嫁ぐ嫁がない以前にその喋り方は違うと思うぞ?」


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


ロディの言葉にフィロネウスもカチンと来た様子で!…ロディに対し失礼!と

毛を逆立てて文句を口にすると、この挨拶も花嫁修業の一環だと口にする!…

だが当然その言葉を聞いてマサツグは更にツッコミを入れると、呆れた様子を

見せ…そうしてマサツグ達が訳の分からない事で揉めていると、そこへアヤも

やって来て…何やら目立たない様にその服装まで変えてマサツグ達の居る場所

までやって来ると、まるで息でも止めて居たかの様に呼吸をし始める!…


「……ぷはぁ~!!…あぁ~…何とかここまで来れた!…」


「ッ!…アヤ?…てか何その恰好?…」


「え?…何って、検問を抜ける為に決まってるでしょ?…

お母様ったら!…私を捕まえる為だけに衛兵達を総動員させて!…

お陰でここまで来るのに苦労したわよ!…」


「……もう大人しくしてた方が良いんじゃないのか?」


この時のアヤの格好はいつものあの姿ではなく町娘の格好をして居り、周りと

同化し擬態する様に見せては目立たないようフードを被っていた…まぁ町娘と

言ってもユグドラドの町娘の格好で有り、基本的にエルフの格好と言うのは

普段から薄着なのだが…とにかく苦労した!と言った様子でアヤが言葉を

漏らすと、マサツグもアヤが来た事に気が付いては振り返る。その際アヤが

いつもと違う格好をして居る事に気が付くと、戸惑った様子で声を掛けるのだが…

アヤはそのマサツグからの言葉を問い掛けとして受け取ったのか、その理由を

答える様に町の警備状況について話し出すと、既に一仕事終えた感を滲ませて

いた!…さてそんなアヤの様子を見てマサツグも思わずツッコミを入れると、

アヤは徐にフードを脱ぎ…急ぎ馬車の中に身を隠すようそのまま移動をし始め!…

ロディに急ぐよう声を掛けると、そそくさと馬車の中へと乗り込んで居た!…


__ザッ…ザッ…ギィ…ギィ……


「ギルドマスター急いで!!…早くしないとお母様に見つかる!!」


「ッ!?…えぇ、いいの!?…挨拶とかしなくて?…」


「…そんな事してたら今度こそ外に出られなくなる!…

…私にはまだやらないといけない事が有るの!…」


「ッ!……分かったわ!…マサツグちゃんも乗って頂戴!」


アヤはロディを急かす理由に女王様に見つかると言い!…ロディもその話を

聞いて戸惑った反応を見せると、気を利かせた様子で確認を取る!…しかし

アヤはそれよりも!…と言った様子で慌てて居り、捕まりたくない理由を

チラッとロディに話すと、ただ早く出発させる様に急かして居た!…

その時アヤは若干思い詰めた表情を浮かべると、その目に使命感を燃やし!…

ロディもそんなアヤの表情を見て察して見せ!…急ぐ様に返事をして

マサツグ達に声を掛けると、馬車に乗り込むよう指示を出す!…当然そんな

呼び掛けに対してマサツグ達も不安を覚える所なのだが、仕事なので何も

言わずに乗り込み…マサツグ達が乗り込んだ所で馬車は逃げる様に出発!…

ダークエルフ達の居る不帰の森へと向かうのであった!……


__ガラゴロガラゴロ!……スゥ~…スゥ~…くふふふ♪…ッ!…


「……にしてもよくあの森を抜けれたわねぇ!…色々と厄介な森なのに!…」


「ッ!…え?…」


揺れる馬車の中でマサツグ達はアヤとロディの二人と同席していた。そして

揺れる馬車の振動が心地いいのか、シロはマサツグの隣で寄り掛かる様にして

即寝落ち…フィロネウスはフィロネウスでマサツグのもう一方の反対側に

座って見せると、マサツグの腕に組み付いては幸せそうに寄り掛かっていた…

そして道中何事も無くただ森に向かって進んで居ると、ロディがハッと気が

付いた様子で声を掛け…改めてマサツグ達がその森を踏破した事に驚きを示し!…

マサツグも突然の事で戸惑った反応を見せて居ると、ロディは何故そう思った

のかを徐に話し出す!…


「一度言った事が有るから知ってるかもしれないけど…

あの森ってアンデット達の温床で…更には厄介なデバフが付いてるのよ!…

私達の間では「不仲デバフ」って呼んでたけど…」


「ふ、不仲デバフ……」


「だってあの森…FFフレンドリーファイアされたら痛いんですもの!!…

だから神経質な人はそれをされるとすぅぐ喧嘩になっちゃって!!…

今だに踏破率は30%を満たないのよ?…」


「ッ!?……俺達の場合は鋼の意思があったからなぁ…

レイヴンはアンデットだったし…オーディックはオドオドしてただけで…

アルスは……如何だったんだろ?…」


ロディが言うには不帰の森…そこはアンデット達の住処らしく、更に輪をかけて

厄介なのがデバフと!…運営達の間でそのデバフを「不仲デバフ」と呼んでいる

事を明らかにすると、その話を聞いたマサツグは動揺する!…確かに一度行った

事が有るので何と無く分かるのだが、そのネーミングセンスに苦笑いをし!…

ロディも何故そう呼ばれて居るかについて説明をし始め!…その凶悪ぶりを

理解させるよう全体での踏破率をマサツグに話すと、さすがのマサツグも驚いた

反応を見せる!…そしてその時のパーティメンバーの状態を思い出すよう話を

続けて居ると、馬車は森の中へ入って行き!…辺りは一気に薄暗い不気味なモノに

変わってしまい!…その言って居た不気味さをアヤが感じ取ったよう表情を

青褪めさせると、自身の身を抱えては体を震わせる!…


__……ザアアアアァァァァ!!!…ッ~~~~!!!…


「な!…何これ!?…こんなの感じた事が無い!…怖い!!…」


「ッ!…早速来たみたいね?…

特にアヤちゃんみたいに気配察知が強い子だとその効力は強いみたい!…

だから無理はしないでね?…」


「ハン!…これじゃから中途半端な娘子は!…

この程度の魑魅魍魎で怯えて居ったら生きて行けぬぞ?…

……それに何やら厄介な気も感じる!…」


「ッ!…厄介な気?…」


今までに感じた事の無い体験にアヤ自身戸惑い!…ガタガタと顔を青くしながら

身を丸めると、何も見れない様子で震え続ける!…その状態にロディもやっぱり

来た!と言った様子でアヤを労り始めると、アヤに無理しないよう声を掛けつつ

背中を摩り…そんなアヤの様子をフィロネウスは鼻で笑って見せ!…不帰の森の

デバフをこの程度と言うと、マサツグに抱き付きながらも余裕の様子を見せ

続ける!…だがそれとは別に何か感じ取った様子で、その表情は途端に警戒を

する様な!…何か気配を探る様に視線を動かし、マサツグもそんなフィロネウス

の言葉に反応すると、次には気にしないよう返事をする…


「…勝てん事は無いじゃろうが……まぁ遭遇しないに越した事は無い…

気にせんでくりゃれ、マサツグ?…」


「いやそう言われたら余計に気になるんだが?…」


「やんやん♥…乙女の秘密を探るでない♥…

大丈夫じゃ!……」


「ッ!?…えぇ?…やっぱ何か居るんじゃん…」


既に力量は見極めて居ると言った様子で何かを伺い…それでも遇わない事に

越した事は無いと呟くと、はぐらかそうとする…だが当然そんなこと聞いて

しまった以上人間としては気になってしまうモノで!…マサツグはその

意味について戸惑いながらもフィロネウスに尋ねると、フィロネウスは

お道化る様にイチャついては質問に答えようとしない!…ただ大丈夫とだけ

マサツグに返事をするとやはり何か居る様に語っては、詳しくは語らずただ

擦り寄り…マサツグはマサツグでそんなフィロネウスに戸惑ってしまい!…

何が有るのか?とその正体について気にして居ると、目の前ではアヤが

強がって見せる!…


「ッ~~~!!……あ、ありがとうギルドマスター!…

…フィロネウス!…誰が中途半端ですって!!…」


「ッ!…ほほぅ?…」


「私だって!!…これでも精霊使いなんだから!!…

邪悪な気に負ける様な!…柔な修行はしていない!!…」


ずっと背中を摩ってくれていたロディに感謝をしつつ…フィロネウスの言葉に

若干カチンと来た様子で持ち直すと、イチャつくフィロネウスを睨み付ける!…

するとその視線にフィロネウスも反応した様子で、睨んで来るアヤに対して

不敵に笑みを浮かべ!…やはり面白い!と言った様子で興味を持ち!…何かに

期待するよう言葉を漏らすと、睨んで来るアヤの事を一点に見詰めていた!…

それはまだマサツグに飼い慣らされる前のフィロネウスからも感じられたモノで、

アヤもその視線に気が付いた様子で!…それこそファイトにまで発展する事は

無いのだが両者は睨み合い!…アヤは続けて舐めるな!と言った具合にフィロ

ネウスへ文句を言うと、その言葉にフィロネウスも笑って返事をする!…


「…ふふふ!…なら見せてみぃ?…その本気のお主とやらを!…

…ま、本気を出したとてその状態では満足に力を発揮する事は

出来んじゃろうけどな?………と、言うよりも?……」


__チラッ?……ゴオオォォォ!!!…ッ!?………


「まずそこいらに居る雑魚ではこの馬車を襲おうとは思わんじゃろう…

なんせのじゃからな?…くっふふふふふ♪…」


アヤの言葉を受けてフィロネウスは更に妖しく笑い!…アヤに実力を見せる様に

挑発すると、出した所で勝てる訳が無いと小馬鹿にする!…当然それを聞いて

アヤも苦虫を噛んだ様な表情を見せると、ただフィロネウスを睨み!…だがフィロ

ネウスは全くビクともせず!…その格の違いを見せる様に外の光景に視線を

向けると、ある事をする!…そのある事と言うのはモンスターに対しての威嚇で

有り、威嚇されたモンスターからすれば突如猛火に襲われる様な!…とにかく

そんな感覚を受けては途端に背を向け逃げ出し!…自分がこの馬車に乗っている限り

襲われる事は無い!とフィロネウスが豪語すると、ロディは改めてマサツグに

質問をする…


「……マサツグちゃんホント何でこの子テイム出来たの?…」


「ッ!…って、言われましても……」


「わっちはマサツグの手管に篭絡されたのじゃ♥…

あの手管はそれはもう何とも言えぬ快楽!♥…」


「人の特技を卑猥にするんじゃない!!……全く!……ん?…」


改めて不思議そうに戸惑いつつテイム出来た事を尋ね出し、そのロディからの

問い掛けに対してマサツグも返答に困ると、首を傾げる…そしてマサツグが

返答に困っているとその隣では代わりにフィロネウスが答え出し!…マサツグに

撫で回された事!…それをまるで如何わしい何かの様に例えて説明をすると、

すかさずマサツグがツッコミを入れる!…そうしてフィロネウスにツッコミを

入れた所で今度は呆れて見せ、早く目的地に着かないか…と考えていると…ふと

ロディの居る方から視線を感じ…その時のロディの視線は如何にも何か興味を

持った様に見て取れると、マサツグもその視線に嫌な予感を感じる!…


__ジィ~~……ッ!?!?…ゾワワワアアァァァ!!!…パッ!…


「な、何で凝視してるんですか!?…別に何も無いですよぉ?…」


「ッ!…え?…あっ…あぁ、何でも無いのゴメンナサイ?……

ところでマサツグちゃん?…一度私の頭を撫でてみたいとは?…」


「思いません!!!」


ロディからの異質な視線を感じると寒気も感じてすかさず自身の手を隠し!…

凝視する理由について慌てたよう尋ねると、ロディもハッと気が付いた様子で

返事をする。その際マサツグに謝って見せると次には奇妙な質問をし始め…

その質問に対してマサツグが思いっきりツッコミを入れるよう全否定をすると、

ロディはマサツグに拒否された事でショックを受けるのであった…

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加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
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主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

なんか修羅場が始まってるんだけどwww

一樹
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とある学校の卒業パーティでの1幕。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
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バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

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