どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第四章-オータムクラウド国編-

-第四章十三節 看病後の朝とご機嫌の朝食とライザの紹介-

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__コンコンッ!…


「アヤ~起きてるかぁ~?…

フィロの様子は如何なんだぁ~?」


「……だぁれぇ?…まだ眠いんだけどぉ~……」


「いや、眠いって!…

その前にアヤの部屋を訪ねるのなんか俺しかいないだろぉ?…

それともルームサービスでも頼んだのかぁ?」


マサツグは無事シロが目を覚ました事でホッと安堵し、シロを着替えさせると

アヤの部屋に向かって居た。理由は同じ様に寝込んで居るフィロの心配をして

その容態を確認をしに来たのだが、相手は女性!…無暗やたらに部屋に入って

行く訳にも行かず!…まずは扉をノックしてアヤが起きて居るかを確認すると、

中から眠そうな返事が返って来る。何なら恐らくアヤ本人であろう、まんま

眠いと言った答えが聞こえると、誰かと尋ね!…そのアヤの言葉にマサツグが

ツッコミ!…こっちも小粋に小ボケをかましてアヤにご機嫌伺いをして居ると、

更に中から返事が聞こえて来る!…因みにシロはまだ病み上がりの為、部屋で

お留守番をさせていた。


「頼んだ覚えわないわよぉ~…

…ふあっ…あぁ~……で?…如何したの?…」


「……その様子だとそっちは大丈夫そうだな?…

いや、フィロの様子が気になったんだが?…」


「……その肝心の魔王様ならグッスリよ?…

寝息も静かで…落ち着いてる…

もう病に関しては大丈夫だと……ふあっ…あぁ~…」


「……本当に眠そうだな?…まぁいい!…

何も無いんだったらそのままゆっくりしててくれ。

今日は一日休みにしよう……ッ!…そうだ…」


アヤはマサツグにツッコむよう返事をすると、欠伸をしながら用件を尋ね!…

その問い掛けにマサツグも戸惑いつつ!…とにかくフィロの事が気になった

様子で見に来たと言うと、アヤはフィロの容態を説明する。何でも今はもう

シロと同じく落ち着いている様で、大丈夫だと!…眠って居る様子から推察

した様で寝息等を説明し!…自身も看病で疲れたのかまたもや眠そうに欠伸を

すると、マサツグはそのアヤの欠伸にツッコミを入れる!…そうして今日は

既に色々と疲れている事から仕事等はお休みと言う形にするのだが、

マサツグは暇で!…ふと何の気なしに自身のステータス画面を開くと状態を

確認!…シロやフィロみたく流行り病に掛かっているのでは?と思い自身の

バッドステータスに項目を向けると、結局の所掛かっていない事に安堵する。


__ピピピ!…ヴウン!!…


「……掛かっては無いか…フゥ~…

これで誰かにうつしたりしたら面倒だからな…

とは言えこれから如何したものか?…

シロはまだ安静にさせておきたいし…

アヤとフィロも眠ってる……出来る事が殆ど無いからなぁ?…」


__ガチャッ!…ッ!…キイイィィィ…


「……ふっ!…あぁ~…あぁ!……ッ!…

おぉ、おはようさん…」


自身に病が掛かっていない事で安堵する一方で、改めて何かやるにしても

無い事に困惑し!…当然外へ出かけようにもシロを置いて出る訳にも行かず!…

自分自身やりたい事もこれと言ってないと!…無趣味に近い自分自身にただただ

如何したものか?と悩んで居ると、その直ぐ傍の部屋の扉より鍵の開く音が…

マサツグもそれに思わず反応して音の聞こえた方へ振り返り…一体誰が出て

来るのか?とその様子を見て居ると、その部屋より出て来るのはライザであった。

ライザは部屋から出て来るなり大欠伸をしながら眠い目を擦り…マサツグに

気が付いた様子で挨拶をすると、マサツグもライザに挨拶をする。


「ッ!…おっす!…ライザもここに泊まってたのか。」


「と言っても昨日だけどな?…

…そや、あの白い子の容態はどないや?」


「ッ!…あぁ…もう大丈夫だ!…

今は部屋に待たせてるけど…」


「ッ!…そうかそれは良かったなぁ!…

…ッ!…なぁ、丁度エェ機会やさかいに!…

一回のカフェで話でもせんか?…

勿論その白い子も連れて!…」


「……え?」


この時マサツグはライザが同じ宿に泊まっていた事を知らなかった様子で声を

掛け、ライザもその言葉に対して返事をし!…その際シロについても心配をした

様子でマサツグにシロの調子について尋ね出し!…マサツグもそう問われた事で

もう大丈夫!と返事をすると、ホッと安堵した表情をライザに見せる!…すると

ライザもそれを聞いて安堵した具合に頷き出すと、ふと突如思い付いた様子で

マサツグに話しをと!…まるで今までの話を聞きたい!と言った様子で声を

掛け!…そんな突然の反応にマサツグも戸惑いキョトンとした表情を浮かべて

居ると、マサツグの帰りが遅い事でシロが!…


__ガチャッ!…キイイイィィィ……


「……ッ!…ご主人様ぁ!!」


__タッタッタッタッタッ!!…ガシィ!!…


思ったよりマサツグの帰りが遅い事にシロは待ち切れなかった様子で部屋から

出て来て!…辺りを見回しマサツグがライザと話している姿を見つけると、

シロは一目散にマサツグの元へと駆けて行く!…そして飛び付きまでは行かなく

ともマサツグの脚に突撃すると、ガッシとしがみ付いては満面の笑みを見せ!…

マサツグはマサツグで突如抱き着かれた事で驚いてしまい!…誰が抱き着いて

来たのか?と確認しては、そこでシロが出て来た事に気が付いては慌てて注意を

し始める!…


「ッ!?……シ、シロ!…駄目だろ無理しちゃ!…

まだ病み上がりなんだから安静に!…」


「…いや寧ろ丁度エェんとちゃうか?…

朝食がてらカフェスペースに行こや!…

積もる話もそこで!!…」


「ッ!?…相変わらず強引な奴!…」


幾ら病気が治ったとは言えまだ病み上がりな訳で、マサツグとしては心配で

有り!…マサツグはすぐさましゃがみ出すとシロの脇に手を伸ばし!…そして

そのままシロを抱えて立ち上がると、それを見てライザは話しを進める!…

この時どうしても話がしたいのか、ライザは何事も丁度良い!の言葉で纏め

出し!…マサツグが同意する間もなく話は決定事項へ!…その際マサツグの

背後に回ると背中を押し出し!…マサツグもそんなライザの様子に戸惑いつつ

ツッコミを入れると、三人は一階のカフェスペースへと向かい出す。


__コッ…コッ…コッ…コッ……ギイィィ!…


「……ふぅ~……で、今まで何をして来たんや?…

一応本ちゃんやかっつぁんからも話を聞いてるけど!…

やっぱこういうのは本人から聞かんとな!…」


「ッ!…ウキウキとした様子で聞きやがって!…

…まぁいいや…簡単に説明するとこうだ…」


マサツグ達の泊っている宿屋はそこそこデカいのか、色々と充実しており!…

温泉は勿論娯楽もそこそこ!…マサツグ達の向かって居るカフェスペースも

朝から昼はカフェで…夜からはバーに変わる等面白い仕様を見せて居た。

そしてそんなカフェに辿り着くと、マサツグとライザは適当な席に着くなり

早速話を!…ライザは妙なまでにマサツグへ喰い突き!…マサツグもそんな

ライザの様子に戸惑いつつ話をし始めると、数十分後には……


__約十数分後…


「だぁ~っはっはっはっはっは!!!…

ンなアホな事あるんかぁ!?…もはや奇跡の域やないかい!!…」


「ッ!?…バ、馬鹿!!…声がデカすぎんだよ!!…

もっと落ち着け!!!…」


「あぁ~っはっはっはっはっはっは!!!……

あぁ~…スマンスマン!!…にしてもこの人懐っこい子がフェンリルとは!!…

おれはもっと何かこう……鋭角なの想像してたわ!…」


「……それに関しては俺も同意…」


マサツグが粗方自分の身に有った事を話すとライザは大爆笑!…勿論他人事な

上に本人健在と!…気兼ねなく大笑いをして見せ、その笑い声が辺り一帯に

響くと、当然の如く辺りから注目を集める!…その上他の人の迷惑にもなる

訳なので、マサツグは慌てて落ち着くよう声を掛け!…するとライザもそれを

聞き入れた様子で徐々に落ち着き!…マサツグに謝って見せると話題は次に

シロの事へと移り出す!…この時ライザもマサツグから話を聞かされるまでは、

シロがフェンリルとは知らず!…笑いながら思ったのと違うと零してはシロを

見詰め!…シロもライザに見詰められている事で首を傾げて見せると、マサツグも

思わずライザの言葉に同意をしてしまう!…そうしてシロの事やマサツグの

身の上事情を聴いてライザが噴き出し笑って居ると、そこへ起きて来たのか

アヤ達が合流をして来る!…


「ふあっ…あぁ~…おはよぉ~マサツグ…

あと……えぇ~っと?…」


「ッ!…そう言えば自己紹介もしてなかったな?…これも丁度エェわ!…

ほんなら朝食食べながら自己紹介でもしよかぁ!」


「…食い終わってからな?」


アヤは欠伸をしながら歩いて来ると、マサツグ達を見つけ!…眠そうに

しながらも挨拶をすると、次には言葉に詰まり出す!…何故なら面識が

あったのは昨日のほんの短い時間だけで、自己紹介もしていないので

名前も分からず!…するとそんなアヤ達の様子にライザも笑い!…

自己紹介をして居なかった事を切り出すと、改めて挨拶をする様に提案を

する!…その際朝食を食べながらとライザは口にするのだが、マサツグは

行儀が悪いと言った様子で注意をし!…その後彼らは朝食を口にする事に

なるのだが、ここでマサツグが運命的な出会いをすると、歓喜に震える!…

それは!……


「ッ!?…なん…だと!?…」


「ッ!…如何したのマサツグ?…」


「ちょ、朝食セットの中に!…が有るだと!?…

今まで馬鹿みたいにパンと目玉焼きとハムみたいな感じだったのに!?…

この国には和食が!?…」


「ッ!?…そ、そうねぇ……ッ??…」


皆が各々自身の朝食を選ぶ際の事であった…いつもの様にモーニングセット宜しく

マサツグがシロとフィロの分も含めて注文しようとすると、その朝食のメニューの

中に和食なる物を見つけ!…大の米喰いであるマサツグからすればそれだけで

感動モノで!…今までの冒険でパンばかり食べて来たせいか!…たったそれだけの

事で余計に感動を覚えると、口に出して戸惑いを露わにする!…この時隣に居た

アヤもマサツグの反応に気が付くなり不思議そうに声を掛けると、マサツグは

動揺を露わにしたまま説明を続け!…アヤからすれば当然その戸惑い様は不気味で

有り!…一体何が何なのか分からないで居ると、マサツグはまず自分の分を

選択する!…


「…こんなの一択しかねぇじゃん!!…

俺はこの和食セットAを選択する!!」


「ッ!…ほほ~ぅ?…マサツグは和食が好みなのかや?…

…どれ?…ならばわっちも…」


「ッ!…シロも!…シロもわしょくぅ~!!」


「ッ!?…え?………」


興奮した様子でマサツグが和食を注文すると、そんなマサツグの様子や好みに

触発されてかフィロも和食と乗っかり出し!…シロもマサツグの様子を見て

興味を持ったのか跳ねながら和食と選んで喜び!…そんな三人の様子を見て

アヤも更に戸惑ったのか!…自身の選んだメニューに何か芸人的な疑問を

感じてしまうと、その後ろではライザが流される事無く自分を貫く!…


「…うぅ~ん!…じゃあ俺は朝食セットCにしようか。

今日はパンの気分だし!…」


__ッ!!…パアアァァ!!…


「……ッ!?…な、何や!?…その眼差し!…

別に何もしてないで!?…」


「……っ?…何してんだぁ?…行くぞぉ?」


ライザは普通に自分の食べたい物を選択!…そのメニューの内容はスクランブル

エッグにソーセージ、サラダ!…パンにコーンスープと!…至って普通の朝食の

メニューで有り!…アヤもそのライザの注文に救われた様子で振り返ると、目を

キラキラとさせては目でお礼を訴える!…すると当然突如そんな視線を向けられた

ライザはと言うと、必然の如く戸惑い!…アヤの視線に対してツッコミを入れ!…

若干引いた様子で朝食が出て来るのを待って居ると、先に和食セットを手にした

マサツグに急かされる!…そうして全員が朝食を手にした所で席に戻ると食べ

始める訳なのだが!…


「……おぉ!…おぉ!…見事なまでに炊き立てのご飯!…

味噌汁も良い感じに味噌が渦を描いて!…焼き鮭もこんがり良い色に!…

付け添えの卵焼きに漬物!…まさに理想的な朝食!…」


「……マサ?…お前今まで何か食う事に困っていたのか?…

ちゃんと食堂とかに…」


「そう言う事を言ってるんじゃない!…

和食が本っっっっっっっっっっっ当に!!………久々なんだ!!!」


「豪い溜めたなぁ~?…

まぁ、和食食べよう思たらここしか無いからな?…ある種レア…」


席に着いてからもマサツグの感動は止まらない!…一々一つ一つのおかずに

ご飯とピックアップして行くと、目を輝かせて感動し!…そんな様子に

ライザも奇妙な心配を抱き始めると、今までどんな食生活を送って来たんだ?

と言わんばかりに戸惑いの声を掛ける…するとそのライザの言葉に対して

マサツグはすかさずツッコミを入れると、和食への情熱を溜めて口にし!…

そんなマサツグの言葉にライザも呆れ!…マサツグの言う通りここでしか

食べれないと含みを持たせて口にすると、マサツグはふとある事を考える!…


「ッ!…そうだこの国ならあるか?…米と味噌と醤油に味醂…」


「おいおいおいおい!…段々主婦になって来とる!!…

もう分かったから食おうや!…その話は食べ終わってからでも…」


「あと鰹節とか昆布も欲しいなぁ!…それだけあれば一通りは!…」


「しつこいわ!!!」


ただご飯を食べるだけでこの慌て様!…仕舞いにはマサツグ一人で暴走し!…

そんなマサツグの様子に周りは苦笑いをし始め!…ライザが代表してツッコミを

入れるよう一旦落ち着く様に声を掛けるが、主夫のマサツグは止まらない!…

その一方でシロも何が何だか分からずただ首を傾げて居ると、目の前に置かれて

有る棒二本に疑問を感じ!…今まで見た事無い物に興味津々!…話も戻って

ライザが更にマサツグへツッコミを入れて居ると、漸く朝食を食べる事になる

のだが!…


__スッ…パクッ……ジィ~ン!!……


「ッ!?……今度は如何したんだ?…」


「米の!…米の味がちゃんとするぅ~!……」


「……もはやここまで来ると遭難者みたいやな?…」


当然の如く慣れた様子でマサツグは箸を使い!…茶碗に盛られて有るご飯を

一口頬張ると、これまた感動をした様子で若干目に涙を浮かべる!…それそこ

三日ぶりの食事と言わんばかりにマサツグがオーバーリアクションをして

居ると、やはり気になったのかライザが声を掛け!…その際も呆れた様子で

尋ねるのだが、マサツグは米の味に感動した具合で言葉を並べると、更に

ライザからツッコミを受ける!…この時ライザはもはや何も言う事はないと

言った調子で呆れて居ると、そのマサツグの右隣ではシロが苦戦をしており!…


__カチャカチャ…ポロッ…ポロッ…


「うぅ~ん!……ご主人様ぁ~!…

上手に出来ないですぅ~!…」


「ッ!…そうかシロは今まで箸を使った事がないもんな?…

どれ?…箸の使い方を教えようか?…

それともスプーンかフォークに変えるか?」


シロが苦戦と言うのも箸の事で…マサツグの食べている様子を見て見様見真似で

箸にチャレンジをするが、上手く扱えない!…箸をギュッと握ってご飯を上に

乗せると口元に運ぼうとするのだが、その前にボロボロ零し!…ご飯で苦戦を

して居るので当然他のおかずも上手く行かず!…マサツグに如何やって使うのか?

と尋ねる様に声を掛け出すと、マサツグもハッと気が付いた様子で返事をする。

その際当たり前かと言った様子で言葉を続けると、シロに箸の使い方を学ぶか

食器を変えるかで質問をし!…するとそのマサツグの左隣ではフィロが難無く

食事を口にしており!…そんなシロの様子を尻目に勝ち誇った様子でパクパクと

焼き鮭やご飯!…味噌汁を啜るとシロをチラ見しながらニヤッと笑う!…


__スッパクッ…スッパクッ……カチャッ…ズズズ……コトッ……ニヤァ!…


「ッ!…ご主人様ぁ!…シロこのままが良いです!!…

使い方を教えて下さい!!」


「ッ!?!?……何故に膨れて?…

ま、まぁチャレンジ旺盛なのは良い事だ…よし!…

じゃあシロ!…俺の膝の上に来い!…」


「ッ!…はいです!!」


フィロの視線は当然シロの目にも映っており、そのしたり顔のフィロを

見て闘志を燃やし!…と言うよりも見下されている事にムカッと来た

様子で膨れ始め!…マサツグの質問に対しこのまま続行の意思を全面に

見せると、マサツグを戸惑わせる!…そしてマサツグも突如やる気を

見せ始めたシロに対して戸惑って居るのだが、そのシロの気概は買った

様子で!…シロのチャレンジ精神を褒めると同時に膝の上に来るよう

声を掛け!…それを聞いてシロも耳をピクっと反応させると、シロは

突如上機嫌でマサツグに返事をしては膝の上に移動する!…すると…


__ガタッ!…スッ…ストン……ッ!?!?…ふふ~ん!!…


「…よし!…ちょっとお行儀が悪いかもしれないが仕方がない!…

じゃあ真似をする様に箸を!……って、如何した?…」


「ッ!…はいです!…ご主人様ぁ!…何でも無いのです!!」


「ッ!……そうか……っで、フィロは何でショックを受けてる?…」


シロがマサツグの膝の上に移動すると二人羽織りに近い状態になり、そんな密着

している様子を隣で見せられたモノだからフィロが静かにショックを受けると、

シロは先程の仕返しとばかりにしたり顔をする!…そしてそんな二人の様子など

露とも知らないマサツグは、早速箸の使い方をレクチャーしようとするのだが…

ふとここで漸く気が付いた様子で声を掛け、そのマサツグの言葉に対してシロが

笑顔で何でも無いと答えると、マサツグも一応は納得する…ただし隣のフィロの

様子はやはり気になった様子で!…それはともかくマサツグもシロの手を取ると、

箸の使い方をレクチャーし始める!…


「いいかぁ~シロ?…箸ってのはまずこう…

小指と薬指、中指と人差し指でコントロールするんだ!…

…と言っても扱うのは中指と人差し指だけなんだが…

親指は箸二本を押さえる様にして握って、そんでもってこう!…

パタパタと動かして摘まんだり掬ったり!…

時にはこうして切って食べ易くするのが前提だ!…

まぁ最初は苦戦すると思うから握りながら補助するけど…」


「…ッ!…ご主人様!!…出来ました!!」


「ッ!?…えぇ!?…」


「ッ!?……も、ものの数秒で体得てオイ!?…」


その箸の使い方を教える際のマサツグはまるで強制ギプスの様に!…シロの細い

腕に合わせてピッタリくっ付け、シロの手を握りながら一度箸を持たせて見せる

と、その感覚をシロに教え込む!…その際マサツグの朝食の焼き鮭を摘まんだり

切ったりして見せては、その使用用途についても説明をし!…一通り簡単に説明

をした所でマサツグはシロの手を一旦放し、色々と見守る様な事を口にしようと

して居ると、次には直ぐにその感覚を掴んだのかシロは箸を体得する!…それこそ

マサツグの真似を今度こそ出来た!と言った様子で喜んで見せると、当然そんな

シロの反応にマサツグは戸惑い!…ライザもライザで苦戦すると思って居たのに

難なくこなし!…そのシロの習得スピードに驚きを隠せず言葉を口にして居ると、

そのマサツグの隣では悪い気が!…


__……ポロッ…ポロッ……ッ!…


「うぅ~ん!…上手く掴めんのじゃあ~…

…マサツグ?…わっちににも箸の使い方を教えてくりゃれ?…」


「いやさっきまで俺以上に達者に箸を使って居た奴が何を言う?…」


「……チッ!…やっぱり見て居ったか!…」


「いやいやいやいや!…そら無理あるて!…」


突如としてフィロの箸使いが覚束無くなる!…それこそご飯が上手く掬えない、

卵焼きもツルンと滑らす等!…色々な事をしては扱えないと言ってアピールし

始める!…それはまるで何かを期待する様にチラチラとマサツグの事を見て

居り!…そして一通りアピールした所でフィロはマサツグに助けを求め出す

のだが!…当然既に箸が扱える事を知られて居る為マサツグにツッコミを受けると、

玉砕に終わる!…恐らくシロが羨ましくて一芝居打って見せたのだろうが、帰って

来た反応はマサツグの真顔と!…フィロもこれには駄目だった!と舌打ちを

して見せ!…見られていた事に不覚と零すとライザからツッコミを受ける!…

さてそんなこんなで全員が朝食を食べ終えると漸く!…自己紹介の時間へと

発展する!…


「……オホン!!…えぇでは…改めて紹介をする!…

コイツはライザ!…一応俺の親友で俺達と同じ同業者冒険者だ!」


「ッ!?…おい一応て!……まぁええわ…

俺はライザ!…さっき紹介に有ったよう冒険者で!…

前衛でアタッカーをしている!…

ジョブは拳闘士グラップラー気功師スピリチャーのハイブリッドや!…よろしゅう!」


__よろしく(なのですなのじゃ~!)×3


まずはマサツグがライザの紹介をするのだが、何やら含みの有る言い方を

し始める!…それそこライザの事をネタにするよう「一応」と頭に付けると、

当然の如くライザはマサツグにツッコミを入れ!…しかし次には流した

様子で紹介を引き継ぎ!…自身の持ち場とジョブについて簡単に話し!…

気さくにアヤ達に笑顔で手を振り接して見せると、挨拶を済ませる!…

するとそんなライザの様子に好感を持てたのか一同も笑顔で相槌を打つと、

今度はアヤが自己紹介をし始める!…


「…ッ!…じゃあ次私からね?…えぇ~っと!…

…初めまして!…一応マサツグの親友さん?…

私はアヤ!…貴方と同じ冒険者で弓を得意としてるわ!…

あと少しながらも精霊術も!…勿論後衛で支援に徹してる!…

一応卒無く熟してるつもりだから何か有ったら頼って?」


「ッ!?…いやその前にその一応て!…」


アヤはマサツグのネタを引っ張った様子で挨拶をし始め!…自身の名前を

口にすると、続けて得意な事を話し続ける!…するとアヤがマサツグの

「一応」と言う言葉を引っ張った事でライザも戸惑って見せるのだが、

アヤは構わず続け!…徐々にアヤもマサツグのノリに洗脳されて来た様子で!…

それでも歓迎して居ると言った具合に自身の紹介を終えると、改めてライザ

からツッコミを受ける!…さて続いて今度はシロの自己紹介の番となる

のだが、ここでちょっとした問題が出て来る!…


「次シロです!!…えぇ~っと?…シロです!!

ご主人様のペットでぇ~?…娘です!!!」


__どよ!?……ざわざわ!…ざわざわ!…


それはいつもの様にシロが元気に手を挙げて挨拶をし始めた事から始まる!…

シロは自身の番が回って来た事で辺りを見回し!…自身の番である事を

ちゃんと確認すると、ライザに対しても手を挙げ出す!…それは今まで誰にでも

自己紹介をする際にやって来た癖で有り!…別にここまで問題は無いのだが!…

シロはあろう事か自身の紹介をする際若干複雑な感じに紹介をし!…それも

周りに聞こえる勢いで意気揚々と話し!…当然それを聞いてしまったライザに

周りの客と!…聞き間違えたか?…みたいな感じに周りが騒めき戸惑い出すと、

ライザがすかさずマサツグにツッコむ!…


「お、おいマサツグ?…さすがに色々と業が深い気がするぞ?…」


「ちっ!!…違う!!…

ゲームの扱い上ペットって事になってるだけで!!…

俺自身シロの事をちゃんと自身の娘として!!…」


「次はわっちの番かや?…初めまして!…わっちの名はフィロネウス!…

ついこの前まで魔王として過ごして居ったが…

ひょんな事でマサツグに嫁いだ者じゃ!…以後良しなに!…」


「ッ!?!?…マサ…お前!……」


当然この反応!…ライザはさすがに不味いだろ?…と言った表情でマサツグに

ツッコミを入れると、若干引いた様子でマサツグを見詰め!…しかしマサツグも

これには勿論否定しを始め!…シロが言ったのはゲーム上の設定と自身がシロに

対して接している態度と説明をするのだが!…そこへ更なる爆弾が!…順番が

回って来たと言った様子でフィロが自己紹介をし始めると、自身が魔王である

事を堂々と話し!…何ならその証拠とばかりに名前も隠す事無くこれまた堂々と

語り!…止めにマサツグの奥さんと言った様子で自己紹介を終えると、更に

ライザを戸惑わせる!…これにはマサツグももう何が何だか分からず!…放心し

掛けてしまい!…しかしここで本当に諦めたら不味い事になる為!…何とか気力を

振り絞り意識を元に戻すと、言い訳をする!…


「………ッ!!!…だああぁぁぁもう!!…

何でそう話をややこしくする!!!…如何してこうなる!!!…

とにかくこれには深い訳が有るんだ!!!…

今からそれも含めて全部まとめて説明するから!!…

黙って話を聞けえええぇぇぇ!!!!」


「お、おう!……とにかく落ち着け?…

今一番に目立ってるのはマサだぞ?…」


「ッ!?…ッ~~~~……」


思わず思考放棄したくなる所なのだが…マサツグは気力を振り絞るとツッコみ

出し!…ライザに訳がある事を力説しては席を立ち!…誰よりも目立つ様に

声を張ってライザに説得をすると、辺りから視線を集めに集める!…そうして

周りから何事!?…と凝視されている一方でマサツグはライザに熱視線を向け!…

ライザもライザでそんな視線を向けられて居る事で戸惑って見せると、マサツグに

今の状況について説明をする!…するとマサツグもハッとした様子で辺りを

見回し始めると、途端に顔を赤くしては崩れて座り!…仕舞いには縮こまる様に

して沈黙してしまい!…ライザはそんなマサツグの様子を見て思わず同情を

すると、心の中でこう思うのであった!…


{……何だかんだで色々苦労しとるんやな?………色々と…}


ただ縮こまるマサツグを見ては…若干の説明猶予を与えるのであった!…

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感想 63

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魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

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