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-第四章-オータムクラウド国編-

-第四章二十六節 フィロからのご褒美と色々な葛藤といつもの朝-

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剣神・ヴェルの推薦も有ってマサツグは見事に剣聖へクラスアップした次の日…

いつもの様に泊っている自室で目を覚ますと、異様な光景を目にする。それは

もはやお約束と言った具合に体が動かせない状況で腹の上には元凶である

シロが!…そして側面にはフィロが居る!…と言った状況で始まる筈なのだが、

今回に限っては腕は自由であり!…マサツグがいつもと違うと言った様子で

右隣に視線を向けると、そこで既に目を覚まして居るフィロの姿を見つける!…

その際フィロは何やらマサツグに対して隣に座るよう大人しくして居ると、

その顔を覗き込んでおり!…当然そんな様子にマサツグも目を覚ますなり疑問を

持ち!…寝惚けながらもそんなフィロに声を掛け出すと、今日も一日を始める。


「……おはようフィロ?…今朝は早い様子だが如何したんだ?…」


「…おはよう♥…マサツグ♥……昨日はよう頑張ったのう?…

今日もこうして愛しき者の顔を覗ける♥…

そんな幸せを味わえるのも一重にマサツグの頑張りのお陰♥…」


「……変なモノでも食ったか?…もしくは頭を打ったとか?…」


「……相変わらずじゃのマサツグや!……まぁいい!…

今なら誰も入って来れぬ!…マサツグも身動きが取れぬ!…

更にはこやつを暫くの間グッスリと眠らせておく事でマサツグの動きを拘束!…

我ながら完璧な作戦じゃな!…」


まずはフィロに朝の挨拶をすると単刀直入に様子が可笑しい事を質問し、

その質問に対してフィロが頬を染めつつニンマリと笑って見せると、肌着を

開けさせてはマサツグの誘惑を試みる!…その際上機嫌でマサツグに挨拶を

すると、昨日の事を思い出す様にマサツグを褒め出し!…だが当然そんな

フィロの様子にマサツグは戸惑い!…次には呆れた様子で更に何か有った

のか?を尋ね出すと、一気にフィロを正気に戻す!…しかしフィロとしても

これは仕組んでやった事らしく、何やらペラペラと!…好機と言った具合に

作戦である事を口にし!…マサツグも何の事か?と言った具合に戸惑って

居ると、ふとフィロの言葉に疑問を持つ!…


「……ッ?……ッ!…

おいフィロ?…さっきシロにはぐっすり寝て貰うって言ってたが…

まさか変な事はしてないだろうな!?…」


「ッ!…何を言って居るか!…

確かにシロの奴は邪魔だと感じては居るが命を奪う様な事まではせん!…

ただ暫くの間好きな夢を見れる様に細工しただけじゃ!……ほれ?…」


「すぴ~♪…うふふふ!…ふらいどちきんにぃ~…

レイヴンさんの頭ぁ~……ごしゅじんさまぁ~♥……」


「……一体どんな夢を見てるんだ?…」


マサツグが疑問を持った事と言うのはシロについての一言で、フィロはその時

シロをグッスリと眠らせておくと言い!…その台詞に対してマサツグはふと

嫌な予感を感じた様子で!…フィロを問い詰める様に若干圧を掛けながらも

如何言う事かと尋ねると、フィロはその質問に対して失礼!とばかりにムッと

する!…その際シロに何をしたのかをやはりはぐらかす様に言葉を口にすると、

命は奪って居ないと言い!…更にはその様子を見る様にマサツグにシロを

指差して見せ!…マサツグもそれに合わせて自身の腹の上で寝ているシロの

姿に視線を向けると、確かにシロは何やら寝言を口にして居た。この時シロの

口から夢の内容が漏れ出て来ると、その夢の内容にマサツグは勿論の事困惑し!…

その隙にフィロは倒れたままのマサツグにスススと近付き!…またもや頬を

染めて色々と危ない構図をマサツグに披露して見せると、再度マサツグに誘惑を

仕掛ける!…


__スッ…スッ…スッ……ッ!…フイッ!…


「ッ!……くふふふ!♥…これは言わばご褒美じゃ?♥…

昨日はわっちを掛けて争い事が起きたのじゃ!…

ならばその勝者にはそれ相応の褒美を与えねばのう?♥」


「……OK…何と無く分かって来た!…

じゃあ俺は辞退するからそのご褒美は無しで!…」


「くふふふ!♥…出来る訳が無かろうに!♥…

もし出来るのなら当にこんな小細工などせん♥…

これはわっちから望んで居る事なのじゃから♥…」


__……ん~~~♥…


またもや倒れるマサツグに対して顔を覗き込み!…そして開けた胸元から

たわわに実った二つのメロンが見えそうになると、さすがのマサツグも

頬を染める!…そしてその辛うじて見えないメロンから視線を慌てて逸らすと、

フィロはそんなマサツグの様子を笑い!…如何してこうなったのかその経緯を

マサツグに説明をし始め!…これはご褒美!…とフィロ自身ノリノリの様子で

マサツグにその気になって貰おうとすると、マサツグも理解した様子で止める

よう言う!…しかしフィロにそう言った所で簡単にその行動が止まる筈も無く、

フィロは寧ろ迫る様にマサツグへ顔を近付け!…次には目を閉じて口を窄め!…

まるでキスをするようゆっくりとその余韻を楽しみながら徐々に徐々にと

そのマサツグの唇を狙いに掛かると、ここでやはり邪魔が入る!…


{……はあぁ~…こりゃ言うだけ無駄か…

…まぁ確かにフィロは可愛いから嬉しくないと言えば大いに嘘になるが…

…それでも良い子が近くに寝て居るんだからそれ以上しようモンなら!…}


__フッ!!……ッ!?…


{ッ!?…ブ、ブラックアウト!?……やっぱ規制に引っ掛かったとか!?…

ちょ~~~っとばかりいい思いをしてみたくて放置して見た結果がこれ!…

…って、あれ?…BANされた割には生暖かい?……ッ!…

それに頭頂部からは何やら風が?…てか室内に居るんだから風が吹く訳?…}


それこそマサツグ自身フィロにキスされる事を嫌う訳では無いので、キスだけなら

と考えると抵抗はせず!…しかしそれ以上進むようなら!…と同時に考えると

身構え始め!…一応両腕は自由に動かせるので反撃に出れるようフィロの行動に

対して警戒を強めて居ると、次の瞬間には視界がブラックアウトする!…それこそ

この時マサツグは運営に見つかった!?…と一瞬冷や汗を掻くのだが、如何にも

目の前は生暖かく!…更には何やら頭頂部辺りで風を感じ!…これで何かが

可笑しい事にマサツグが気が付いたよう反応を示して居ると、今度はフィロの

文句を言う声が聞こえ出す!…


__ん~~~♥……んちゅ♥…


「……ッ?…何じゃ?…

何ゆえこうも布に口づけをしたよう感じ?……ッ!?…」


「すぴ~~♪…うふふふふ!…ごしゅじんさまぁ~♪…」


「ッ~~~~!!!!……何故じゃ!!…

何故こうも狙ったかの様に邪魔をするぅ!?…

えぇ~い退かんか!!!…」


この時フィロの方でも唇に柔らかい物が触れた事で口付け出来た!…と喜びを

露わにしようとするのだが、柔らかい物を感じると同時に異物感が!…それを

奇妙に感じてフィロは徐に目を開け始め!…一体何が起きたのか?と確認を

すると、そこで自身の目の前にシロの背中がある事に戸惑いを覚える!…

それこそマサツグの顔を護る様にお約束のフェ○スハガー!…シロは寝惚けた

様子で上機嫌に寝言を口にしており!…フィロはフィロでシロに邪魔された事で

思わず涙ぐみ!…自身の不運を呪う様に文句を口にすると、その寝惚けている

シロを引き剥がしに掛かる!…


「ふぎぎぎぎ!!!…ふんにゅにゅにゅにゅにゅ!!!…」


__グイ~~!!…のびぃ~~~!!……ガッチシッ!!…


「はぁ!…はぁ!……クッ!!…何と言う拘束力!…

さすがわっちの催眠術と言った所か!…

…じゃが今だけはその自分の才が恨めしい!!…

ふんにゅにゅにゅにゅにゅぅ~~~~!!!…」


「…すぴ~~♪…」


歯を食い縛りフィロが奮闘する!…しかしシロは幾ら引っ張られようとも

ビクともせず!…フィロの腕では剥がれないのかただ穏やかに寝息を立てると、

気持ちよさそうにして居た…その一方でマサツグもそんなフィロの奮闘に

気が付いた様子で思わず不憫に感じると、シロのフェイ○ハガーに感謝を

しつつ…そのフィロの奮闘ぶりに黙って抵抗する事無く付き合って見せ!…

フィロがシロを突破出来るかどうかを試して居ると、終いにはフィロが先に

力尽きた様子でグッタリとする!…


__……ペフッ……


「…うっ…うぅっ!…せ、折角の好機と言うに!…

まさか!…まさかこの様な事になるとはぁ~!!…

…ウグッ!…ヒグッ!…」


「……そんな泣く程のモンかよ……」


フィロはシロの背中に顔を乗せるよう倒れるとそのままグスグス!…これ程までに

無い好機を逃したとばかりに後悔の言葉を口にすると、マサツグを呆れさせる!…

それこそマサツグも戸惑った様子でフィロにツッコミを入れると、フィロは

シクシクと静かに泣き続け!…そんなフィロの様子にマサツグも何故か不憫に

感じてしまうと、次にはシロを顔から剥がしては体を起こす!…その際フィロも

転がって行かないよう注意を払いつつ起きると、徐にその泣くフィロを呼び!…


__…ぎゅ~~~…ポン!……ゴソゴソ…


「……ハアァ~…やれやれ…フィロ?」


「ッ!…のじゃぁ?…」


__スッ…チュ♥…


「ッ!……え?…」


引き剥がしたシロは起きる事無くマサツグの腹部に!…その際マサツグも呆れた

様子で声を掛けると、フィロは本気で泣いているのか泣き顔をマサツグに見せる…

その際さすがに鼻水まで垂らしてデロデロと言う訳では無いのだが、フィロの顔は

ボロボロで…そんなフィロに対してマサツグは自分から顔を近付け、泣いている

フィロの頬にキスをすると、途端にフィロを困惑させる!…この時フィロも何が

起きたのか理解出来ない様子で固まってしまうと、涙も引っ込んだ様子で!…

とにかく困惑の表情を浮かべては言葉をポツリ…そんなフィロの様子にマサツグも

照れ臭そうに頬を書いて見せると、声を掛ける!…


「……ったく!…別にそんなショックを受ける様な事でも無いだろう?…

ある程度のスキンシップならしてやるから泣くんじゃねぇ!…

……これでいいだろ?…」


「………。」


普段しない分更にマサツグからすれば気恥ずかしく!…やった後で後悔するよう

フィロから視線を逸らすと、泣くな!と照れながらも声を掛ける!…その上で

フィロもやはり何が起きたのか分かって居ない様子で固まると、ジッとマサツグを

見詰め!…そんなフィロの様子にマサツグは言葉を続け!…過激で無いものなら

応えてやるとフィロに照れながら言葉を口にすると、フィロは自身の中で再起動を

掛ける!…それほどまでにマサツグからのキスと言うのは効果が絶大な様子で、

マサツグが返事のないフィロに声を掛けると…


「……フィロ?…」


「…マ、マサツグが…

マサツグが自らわっちにほっぺにチューをした?…

……これはやはり夢なのか?…だとすればこの時もまた!…」


「…何を言ってるんだ?…ほれ?…」


__ムギュッ!!…のびぃ~~~!!…


「ッ~~~~!!!…ひだい痛い!…ひだい痛い!…

ひっはふへはひは引っ張るでないわ!!……ッ!!…

…しかし痛い!…これは…夢でない!?……えへぇ~~!♥…」


フィロは再起動が終わった様子で意識を取り戻すと現実かを疑い!…マサツグが

そんな事をする筈が無い!と言った様子でまた混乱し始めると、また再起動を

しそうになる!…するとそんなフィロに対してマサツグも照れながら呆れて

見せると、徐にフィロの頬に手を…次にはキュッと抓るとそのままフィロの頬を

引っ張り!…フィロもそれに合わせて痛がり始めると、漸く夢ではない!と

自覚する!…その際引っ張られた自身の頬を撫でながら夢ではない事を自覚する

と、その表情は徐々にニヤけ!…そんなフィロの様子にマサツグも戸惑い!…

元々の一連の流れに対して何故こうなったのかに疑問を持つと、フィロに質問を

し始める!…


「…大体!…何で急にこんな事をし始めたんだ?…

…確かに前から強引な所は有ったが!…今回に限っては度が!…」


「……だってマサツグ!…

…わっちの事を女として見て居ない気がして!…」


いつもに比べて何かが可笑しく!…フィロに事の原因について呆れたよう

質問をすると、フィロはマサツグに対して膨れて見せる!…その際ばつの

悪そうな表情を浮かべつつ視線を逸らすと、その原因についても女性として

見られているかに疑問を持った様子で!…原因としてはマサツグのツレない

態度に自信を無くし…今一度試したくて今朝の様に事へ及んだらしいのだが!…

結果として見事に失敗!…故にフィロとしても泣いてしまったとばかりに

恥ずかしそうに頬を染めると、それを聞いたマサツグは戸惑った様子で一言

漏らす!…


「ッ!?…はぁ?…」


「ッ!?…わ、わっちにとっては重要な事なのじゃ!!…

こんな珍竹林の姿になっても心は女!…愛しき者に振り向いて貰えぬなど!…

…不安に有るのは当たり前なのじゃ!…」


「……いや…見て居るからこそ触れない様にして居たんだが?」


「ッ!…ふぇ?…」


心の底から意味が分からないとばかりに出て来た一言!…当然そんなマサツグの

様子にフィロも慌てた具合に文句を言い出し!…自身の取ってどれ位重要なのか!

を口にすると、徐々にまたトーンを落とす!…それこそマサツグの反応を気にした

様子で若干落ち込んだ表情を見せるのだが、マサツグは改めてフィロの事について

本人に話すと、それを聞いたフィロは気の抜けた声を口にする!…その際パッと

目を見開くとマサツグの事を凝視するのだが、マサツグもそんな視線を向けられた

事で戸惑うと、これまた気恥ずかしそうにその訳を話す…


「ッ!!……ッ~~~~!!…

大体!!…何でもかんでも手を出す事が愛されてるって訳でも無いだろ!?…

それに今だ本当に幼い子を連れている訳だし!!…俺だって男な訳だし!!…

一応色々と我慢をしてるんだぞ!?…それをお前はぁ!!…」


今日は本当に珍しい位にマサツグが頬を染め!…手を出さない理由についても

倫理観と言うと、マサツグの方でも我慢をして居る事を話し出す!…勿論それは

ゲームのシステム的にNGなので、元より出来ない事なのだが!…それでも

男として!…大の大人として我慢して居るとマサツグは話し!…フィロやシロの

事を女性として見て居ない訳では無い!と言うと、その話をフィロはキョトンと

した様子で聞いて居た。その際マサツグも徐々にフィロに対して説明を続けて

いると、その劣情を煽られている事に何か親的な怒りを覚えて来て!…その話は

徐々に説教染みたモノへと変わって行き!…とにかく色々と駄目だ!と言う事を

口にしようとすると、フィロは何故か歓喜した様子でマサツグに突如飛び付く!…


「ッ~~~~!!!!…マサツグゥ~~~!!!♥」


__ンバッ!!!…


「ッ!?…どわああああぁぁぁぁ!!!……

たたたた!…何をする!!…ッ!?…」


「…マサツグがちゃんとわっちの事を女子として見てくれて居った!♥…

それを聞けて嬉しいのじゃが♥…大事に思われている事も嬉しいのじゃが♥…

…もう我慢が出来ぬ♥…わっちはそれを聞かされ更に昂ってしまったぞ?♥」


何やら歓喜した様子で思いっきり飛び付くとマサツグを押し倒し!…マサツグも

突如飛び付かれた事で悲鳴を上げながらフィロを慌てて受け止めると、倒れた際に

ヘッドボードへ頭を打つ!…そして頭に鈍い痛みを覚えながらも徐々に意識を

ハッキリさせると、フィロに文句を言おうとするのだが!…フィロはマサツグを

押し倒してはまたもや頬を染め出し!…不敵に笑うと舌なめずり!…押し倒した

形のまま眼下に有るマサツグに狙いを定めると、喜びを露わにするよう言葉を

口にし始める!…それはまるでそれはそれ!これはこれ!と言って居る様で、

マサツグに対して正当化を図り!…やはりこの感情が抑えられない!とばかりに

フィロはマサツグへ迫り出し!…マサツグもそんな様子を見てフィロに抵抗する

よう動こうとするのだが、次にはその行動も必要としなくなる!…何故なら!…


__ゴソゴソ!…ゴソゴソ!…


「んん~……何をしてるですかぁ?…」


「ッ!?…シロ!?…」


「ッ!…チッ!!…催眠が解けたか!!……仕方がない…」


余りにも周りでワタワタとしていたせいか、遂にシロが目を覚まし!…シロは

目を覚ますと眠い目を擦りながらマサツグ達の姿を見つけるなり声を掛け…

一体何をして居るのか?と暴れている原因について尋ね出すと、マサツグは

それを聞かれて戸惑ってしまう!…シロにはまだこれは早い!…と言うより

この行為自体が色々と危なく!…とにかくシロが目を覚ました事で事の展開が

急変し始めると、フィロも催眠が解けたと口にする!…それはまるで時間制限

が有ったかの様に口にすると、フィロが意外にもスゴスゴと引き下がり!…

マサツグもそれを見て思わずえ?…と戸惑って居ると、フィロは頬を染めた

ままマサツグに話し掛ける!…


__ゴソゴソ!…ゴソゴソ!……ッ!……


「……さぁ、そろそろ起きるとするかや?…マサツグ♥…

…本音が聞けただけでも十分!…別に今日でなくとも良いのじゃ♥…

時はまだゆうにたっぷりと有る♥……また隙を見つけ次第仕掛けるが故…

覚悟しておくのじゃぞ?…我が愛しの旦那様♥……くふふふふ♪…」


フィロはフィロなりに満足した様子で起きようとするとマサツグに声を掛け…

収穫は十分にあったよう言葉を続けると、また機会を窺う様な事を口にする!…

それはフィロとしてもシロが起きている間は何か不都合!…と言うよりも

マサツグの意図を汲んだ様で、シロの目の届かない所ならと!…とにかく

自分達にはまだ時間が有ると言い出し!…まだ諦めて居ない様子で意地悪そうに

笑って見せると、マサツグの事を旦那様と口にする。するとその時の意地悪

そうな笑顔にマサツグも思わず反応すると、フィロに注意をする様な事を口に

するのだが!…


「ッ!?……勘弁してくれ!…俺の精神をすり減らすなぁ!…

…だがあんま行き過ぎると!…」


__ガシッ!!…ッ!?…クルッ!!…ガシッ!!…ブゥン!!…


「ッ!?…ヒッ!!……」


フィロに勘弁してくれと言う一方でお仕置きは必要だと!…マサツグは突如

フィロの腕を掴んで自身の元へと引っ張り!…フィロもそれに驚いた様子で

目をハッとさせパチパチと瞬きして居ると、瞬く間にフィロはマサツグの膝の

上に乗るよう四つん這いになる!…そしてこの時マサツグの利き腕である

右腕の方にフィロのお尻を向けさせると、マサツグはその状態で逃がさない

よう右腕を構えて見せ!…その突き出してるお尻を叩かないまでも次には

右腕を振り下ろし!…その際フィロのお尻に奇妙な風を感じさせると、

マサツグは最後に警告をする!…


「……これだからな?」


「ッ!?…は…はぁいなのじゃ…」


__………ッ?…


するとそのマサツグの一連の流れにフィロも漸く反応出来た様子で、青褪めると

素直に返事…マサツグの膝の上でグッタリとしては意気消沈してしまい…シロも

そんな様子を寝惚けながらも目にすると、首を傾げるしかないのであった!…

さて朝からいきなりこんなバタバタが遭って気が付いて居なかったのだが、ふと

視線をメニュー画面に向けるとそこにはお知らせが…当然マサツグは気になった

様子でメニュー画面を開き出し!…何のお知らせなのかを確認し始めると、そこで

初めて大型のアップデートがあった事に気が付く!…


「……ッ!……お知らせが届いてる?…どれどれ?…」


__ピッ!…ピッ!…ヴウン!!…


 ---------------------------------------------------------------------

        新しい種族、及び職業ジョブ追加されました!!!

      種族は [天使エンジェル]・[悪魔デーモン]・[鬼人] の三種!!!


          ※SSスクリーンショット  ※SS  ※SS


 職業ジョブは [決闘者]・[狂戦士]・[竜騎士]・[アサシン]・[裁縫師] を

              新たに追加!!!

        ※SS  ※SS  ※SS  ※SS  ※SS

   今後もアップデートで何かが増えるかも!!!…乞うご期待!!

 ----------------------------------------------------------------------


「ッ!?…い、いつの間にアプデが入ってたんだ?…

こう言うのってなんかメンテとか有って次にアプデなんじゃ?……

…まぁいいか!…とにかく起きて今日何するか決めよう…

…ほらいつまで沈んでんだ?…ほれ?」


開くとそこには具体的なアップデートの内容が!…如何やら新しいアバター

タイプと共に職業ジョブが追加されたらしく、そのアバターを使った※SSスクリーンショット等が

掲載されて有った。天使はイメージ通り神聖系の職業で優雅に佇み!…

悪魔もやはり禍々しく怪しい職業に!…鬼人は今居るオータムクラウド調に

着飾っており、侍や忍者をイメージした装いをしては興味をそそるよう

写っていた。そして職業に関してもそれぞれで※SSが添付されて有ると、

具体的に何を武器に戦うのかが見て分かり!…マサツグもそれを一通り見て

関心を持っては同時にいつアプデが入ったのかが気になり!…しかしそれも

直ぐにどうでもよくなった様子でとにかく起きる事を先決すると、膝に

乗っているフィロに対して起きるよう声を掛け出す!…その際フィロを

起こす様に自身の膝を小刻みに動かして見せると、それはさもバイブ

レーションの様に!…


__ブブブブブブブブブブブブ!!…


「…やぁ~めぇ~るぅ~のぉ~じゃあ~!!…

おぉ~きぃ~たぁ~くぅ~とぉ~もぉ~おぉ~きぃ~れぇ~ぬぅ~!!…」


「ッ!!…な、何ですかそれ!!…シロもシロも!!」


__ガバアァ!!…ッ!!…


マサツグが小刻みにバイブレーションを入れる事で上に乗っているフィロも

小刻みに揺れ!…プルプルとしながらもマサツグに訴えるようフィロが文句を

言うと、やはりその声もプルプルと震える!…その際フィロも起きる気で居た

のかマサツグにそう言葉を口にするのだが、その様子にシロが興味を持ち!…

シロはハッと目を見開いては自分もとばかりに飛び付き始め!…フィロと一緒に

マサツグのバイブレーションの餌食になると、キャッキャと喜ぶ!…


「あぁ~~~~~!!!…

なぁ~んん~でぇ~すぅ~かぁ~こぉ~れぇ~!!!…」


「ッ!……ッ!!…さ、さすがに二人に乗られるとキツイ!!…」


「あばばばばばばばばぁ~~!!!……」×2


シロも膝の上に乗って来た事で負荷は倍に!…それでもマサツグは負けじと

何故かムキになった様子でバイブレーションを続け!…二人は揃ってマサツグの

膝の上で小刻みに揺れ続けると、喋る気が無くとも声が出てしまう様でアババと

漏らす!…その際シロはこの状況を思いっきり楽しんでいる様子で、やはり

キャッキャと喜びを露わに!…その隣ではフィロも小刻みに揺れてはアババと

漏らし!…何だかんだ文句を言いながらも満更では無い様子で楽しむ様子を

見せると、尻尾を振って見せて居た!…さてそんなお遊びもマサツグのTPが

切れ掛かる事で終わりを迎え!…身支度を整えた後、三人は食堂へと向かう

のだが!…そこで意外な人物達と遭遇を果たし、その人物達もマサツグ達が

居る事に気が付いた様子で声を掛けると、マサツグの予定は決まってしまう!…

何故なら!…


__コッ…コッ…コッ…コッ…


「……ッ!…んん?…おぉ!…お主達!…

お主達もこの宿に泊まって居ったのか!…」


「ッ!!…じ、ジッチャン!!……ッ!?…そ、それに…」


「……チッ!…」


食堂に居たのはヴェルと青いイケメンの二人!…二人は朝食を食べ終えた様子で

食後のコーヒーを啜っており…マサツグ達が食堂に来た事で気が付いたよう声を

掛けると、マサツグも声を掛けられた事で驚いて見せる!…その際ヴェルの事を

またジッチャンと呼んでしまうと、そのヴェルの対面に座っているイケメンが

ピクッと反応し!…マサツグもそれに気が付いた様子で視線をそのイケメンに!…

するとイケメンはマサツグに視線を向けられた事であからさまに態度を変えて

見せ!…思いっきり不服とばかりに舌打ちをすると、同時にマサツグへ威嚇を

する!…この時威嚇と言っても唸るとかそう言う物では無いのだが、とにかく

マサツグの事を睨みながらコーヒーを口に運び!…するとその様子に気が付いた

様子でヴェルが悪戯!…そのイケメンが飲んで居るコーヒーカップの底に杖を

突き当てて見せると、一気飲みをさせる様に突如傾ける!…


「……はあぁ~…相変わらずお前と言う奴は!…ほれ?」


__クイッ!!…ングッ!?…ッ~~~~~!!!…


「…ぷはぁ!!…ゲッホ、ゴッホ!!…

な、何をするのですか!?…」


「いい加減にせんか馬鹿弟子!…

たかが呼び名一つで人に敵意を向けるでない!…

ましてや相手から敵意を向けられて居る訳でも!…

馬鹿にして居る訳でも無い!…ただの愛称じゃろうが!…

……ッ!…そうじゃ!…それはそうとお主…

ちぃ~っとばかし付き合ってくれんか?」


「ッ!…え?…」


呆れた様子で言葉を口にすると強制イッキ!…するとイケメンも戸惑った

様子でそのままイッキ!…恐らく熱々のコーヒーを一気飲みさせられたで

あろうイケメンは零す事無くコーヒーを飲み切ると、当然の如く咽出し!…

更には必然と言った様子で文句を口にし!…その文句に対してヴェルは

説教をする様にイケメンへ苦言を口にし始めると、直ぐに話題をマサツグへ

向ける!…その際思い出した様に急に話を方向転換させると、今日の予定に

付き合うよう声を掛け!…これまた当然と言った具合に突如そんな話を

された事でマサツグは戸惑い!…ただ如何して?と言った具合に困惑の表情を

浮かべて居ると、ヴェルはマサツグに対して微笑み続けるのであった!…

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