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-第四章-オータムクラウド国編-
-第四章二十八節 納得出来ない理由と目標と気になるあの子-
しおりを挟む「今の言葉を取り消せ!!!…
それは全ての剣士に対する侮辱だぞ!!!…さもなくば!!!…」
「さもなくば何だってんだよ!?…
こっちはただ納得が行かねぇから文句を言ってんだ!…
それを何も知らねぇで横からガタガタ!!…ウルセェんだよ!!!」
「……ハアァ~…全く!…とにかく二人とも話を聞かんか!…」
マサツグはマサツグで遺憾に感じ!…またグレイもグレイで遺憾に感じる!…
ある種似た者同士にも思える二人が互いに睨みを利かせ合い!…それこそ真剣を
抜いて一戦おっぱじめそうな雰囲気になって居ると、さすがにヴェルが止めに
入る!…その際マサツグに何故一撃貰った等と言う言葉を使ったのかを説明
しようとするのだが、頭に血が上って居るので二人とも聞かず!…とにかく
この状態にヴェルも呆れ果て!…一体どの様にして止めたモノかと考えていると、
更に二人の口論は続く!…
「…やはり貴様などに剣聖の称号を与えるべきでは無かった!!…
そこに直れ!!…今ここで引導を渡してやる!!!」
「上等だコラァ!!…後で泣いて謝ろうとしても許さねぇからな!!!」
「……ご主人様ぁ!…」
「……行くぞ!!…覚悟は良いか!!!」
それこそ昨日の試練の結果を持ち出すと間違いだったと話し出し!…今からでも
遅くない!と言うと、グレイはマサツグの事を斬ろうとする!…この時同時に
自身の腰に佩いている剣の柄に手をやると、マサツグの事を睨み!…マサツグも
そのグレイの言葉を喧嘩の売り言葉と受け取った様で!…真っ向から対立するよう
同じ様に腰に佩いている刀に手を掛けると、一触即発の状態に陥ってしまう!…
当然その様子を傍から見ているシロ達は不安な様子で見て居り!…互いに一戦
交える事を決めた具合に場の空気が違う意味で盛り上がり様を見せようとすると、
次にはヴェルが本気で怒る!…
「ッ~~~!!!…いい加減に!!…」
__ババッ!!…ガッ!!…クルン!!…
「ッ!?…な!?…」
「え!?…」
__ズダアアアァァァン!!!…×2
「せんか!!!……この馬鹿者達が!!…」
互いに剣を抜こうとする二人に対して怒りを露わにすると突如駆け出し!…
二人の間に割って入るようその身を現すと、次の瞬間には二人の腕に手を
伸ばす!…この時右手にマサツグ!…左手にグレイ!…へと伸ばすと、
双方の腕を掴み!…次には二人に悟られる事無くクルリと合気道の様に
その場で投げ!…マサツグとグレイもその一瞬の出来事に何が起きたの
分からず投げられると、二人揃って地面に転がる!…この時二人共受け身が
取れない程に綺麗に投げられると、先程までの怒りも忘れる位に戸惑い!…
その一方でヴェルは二人に対して怒って見せ!…喧嘩両成敗と言った具合に
言葉を口にすると、投げられた二人も体を起こす!…
「…テテテ!!…いきなり何すんだよジッチャン!!!」
「ッ~~~!!!…何故止めるのですか!?…
今ここでコイツに道理を分からせないと後で大変!!…」
「…二人揃ってその道理が出来て居ないからこうして
止めて居るのじゃろうが!!!……よいか!…
剣とは凶器!…剣術とは殺人術じゃ!!…
それは幾ら使い方を変えようとも絶対に覆る事の無い現実であり!…
故に安易にその技を振るう事を禁ずる!…
或いは律する心を必要とする訳なのじゃ!!…
…確かに相手が剣を抜けばそれは殺し合い!…しかし!…
それを回避する事もまた剣の道でも有るのが!!…
まだ分からんと言うのか!!!」
「ッ!?………」
体を起こすなり打った部位を摩りながらマサツグは文句を言い!…グレイも
それに賛同するよう止めた理由について尋ね出すと、マサツグの事を続けて
責める!…その際道理を教える!と言った風にグレイはヴェルに言葉を口に
するのだが、そのグレイの言葉にヴェルは猛反発!…二人してその道理が
分かって居ない事に改めて怒り!…それらを含めてこれまた改めて二人に
分からせるよう説教を始めると、何処かで聞き覚えの有る台詞を口にする!…
それは某・流浪人の漫画に出て来る剣の師匠の様な言葉で、剣を握る上での
覚悟であり!…これは絶対に覆らない!と言うと鉄の掟の様な言葉でもあり、
故に簡単に剣を抜いてはいけないと戒める様に言葉を口にすると、二人の事を
叱咤する!…その上で剣を抜かずに相手を撃退する!…これもまた剣の道と
言った風に二人に話すと、ヴェルは呆れ!…一通り自分の言いたい事を口に
し終えて説教も終え!…そのヴェルの言葉を聞いた二人が衝撃を受けたよう
黙ってしまうと、徐々に落ち着きを取り戻す!…そして!…
「……確かにワシはその身に一撃も貰って居ない上で
その者に一撃を貰ったと言った!…ではそれは何故か?…」
「ッ!……」
「…簡単な事じゃよ?…ワシは一撃も貰わんと言ったからじゃ!…」
「……へ?…」
マサツグが怒った原因である話に戻るとヴェルは頓智めいた事を…当然その言葉を
聞いてマサツグもピクっと反応し!…一体如何言う事なのか?と黙って話を聞いて
居ると、ヴェルはあの時一撃もマサツグから貰って居ないにも関わらず貰ったと
言った事に対して…一撃も貰わない!…と言ったからと…これには
マサツグも困惑した様子で言葉を漏らし!…一体如何言う意味か分からず固まって
居ると、同じく話を聞いて居たフィロが理解した様子で補足説明をする!…
「ッ!…あぁ、そう言う事か…」
「ッ!……ど、どゆ事?…」
「…ンンッ!…つまりじゃ!…
確かにマサツグはヴェル卿に一撃もその身に与える事は叶わなんだが…
杖には一撃を加える事には成功した!…
そしてヴェルとしてもその杖をも自身の身と置き換えて戦い!…
本当の意味で被弾せんと決めて居ったのじゃが見事に失敗と!…
つまりそう言う事じゃ!…」
フィロは納得した様子で言葉を零すと掌に拳を叩いて見せ、マサツグもそんな
フィロの様子に気が付いたのか答えを求めるよう戸惑いながら声を掛けると、
フィロは咳払いをしながら答え始める!…その際フィロが口にした言葉と言う
のは意味が違う!と言うもので!…マサツグはそのヴェル自身に攻撃を
与えないといけない!と考えて居た様なのだが!…実際は何処にでも良いから
一撃を与えると言うもので、ヴェルは全てを避けるつもりが杖でパリィ!…
これを被弾と考えた様子で先程の言葉を口にしたとフィロから説明を受けると、
マサツグも漸く理解した様子で目を見開く!…
「ッ!!……」
「…やれやれ…歳は取りたくないもんじゃのぉ?…
まさか二の次三の次が見えん様になるとは!…」
「け、けど現にジッチャンに攻撃を弾かれてんだ!…
アレで俺の勝ちとか!…納得出来る訳!!…」
「だったら強くなってみせい!…」
「ッ!!…」
マサツグが目を見開きヴェルに視線を向けるとそこには若干落ち込んだ様子の
ヴェルが!…その際ヴェルもそれなりにプライドが有ったらしく、マサツグの
予想外の成長と奇策を読み切れなかった!と言葉を口にすると、天を仰いでは
苦笑いをして居た…しかしそんな様子を見せられてもやはり納得出来ない様子
で、マサツグはヴェルに文句を!…自身がキチッと納得できる勝利でなかった
とゴネ始め!…とにかく子供の様に何かウダウダと!…しかしそこは年の功!…
ヴェルもそう来ると読んで居た様子でただ一言強くなるようマサツグに励ましの
言葉を掛けると、またもやマサツグを奮い立たせる!…その際マサツグは落ち
込んだ様子を見せて居たのだが、ハッとするとヴェルに視線を向け!…ヴェルは
ヴェルでマサツグに向かい微笑んで見せ!…目標を持つ様に上達するコツを
助言すると、更にマサツグを宥めに掛かる!…
「今度こそワシに一太刀与える!…
それを目標に今後も自身の剣を極めると良い!…
とにかく簡単なモノでも良いからまずは目標を持つ事が大切じゃ!…
それでワシがその目標となれるのなら喜んでその目標になってやろう!!…
……ただし簡単にはやられてはやらんがの?…ふぉっふぉっふぉっふぉ!!」
「ッ!!……ハアァ~……全く!…
俺もまだまだガキだなぁ?…妙な所でプライド持って!…
納得が行かなかったら文句を言う!…
…とにかく!…目標かぁ…考えた事も無かったなぁ…」
「ッ!!…おい私との話はまだ終わっては!!…」
自身を目標にするよう言うと更にマサツグの上達を図り!…同時にマサツグの
怒りを別の物に変換しようとすると、ヴェル自身も負けないと公言をする!…
この時やはり一撃貰った事を悔いる様に若干意地悪そうに言って見せると、
カラカラと笑って見せ!…そんなヴェルの様子にマサツグもハッと目が覚めた
よう自分自身に呆れて苦笑いをしてしまい!…改めてヴェルの言う目標について
如何するか?と考え出すと、それに納得が行かないのがまだ一人!…グレイは
マサツグの失礼な態度に今だ怒りを覚えて居る様で、大団円とは行かずマサツグ
に噛み付き!…それこそまだ話は終わって居ない!と口論を続けようとするの
だが!…ヴェルがそれを許さない!と言った様子で文句を言うと、説教を始める。
「お主は黙って居れ!!…話をややこしくしおって!…
お主はお主でいい加減にその口下手を直さんか!!…
だからこの様な事に!!…」
「ッ!?…そ、そんな!?…私は何も!!…」
「大体言うたじゃろうが!!…ワシの教えに付いて来るのは勝手!!…
じゃがその教えを他人に押し付けるのは間違いじゃと!!!…
お主もいい加減に親離れをせんか!!!……別に親でも何でもないが!…」
「ッ!?…し、師匠……ッ…」
元の話が拗れたのもグレイのせいと!…ヴェルは怒るとグレイに口下手を直せ!
と言い!…すると当然その言葉にグレイはこれまたショックを受け!…自分は
悪くない!とヴェルに言い訳をしようとするのだが、ヴェルは当然そんなグレイの
話に聞く耳を持たない!…寧ろ言い訳をした事で更に説教は続くと、親離れならぬ
師匠離れをしろ!と言い!…その際自身の教えを他人に押し付けるなと!…前にも
この様な事が有ったのかグレイにいい加減にしろ!と言うと、グレイはこれ程ない
までにシュンとする…それはまるで飼い主に怒られた犬のよう!…グレイは
その場で立ち竦み!…しかしそんなグレイをそのままに!…ヴェルはリベンジと
ばかりにマサツグへもう一度仕掛けて来るよう言い出すと、その訓練は夕方過ぎ
まで行われるのであった!…そして…
__フォンフォン!!…ザザアアァァァ!!!…
「…ハァ!…ハァ!……ひ、久しぶりの運動不足解消には…
ちぃ~とばかし!…ハード!…じゃったか?…ハァ!…ハァ!…」
「…ぜぇ!…ぜぇ!……た、ただの棒切れを振り回してるだけなのに!…
鉛の塊でも振り回して居るかの様な重さを感じる!……
…もう…限界…」
__ドシャアァァ!!!…
それこそ二人はその時間になるまでぶっ続けのハードな訓練を!…お陰で
マサツグも影の剣を習得して見せ、それらを織り交ぜながらヴェルに
攻撃を仕掛けるが、その攻撃は一度としてヴェルを捉える事は出来ない
のであった!…そして互いにTPの限界を感じて来た所でタイムアップ!…
もはや立っている事すらままならぬ状態で互いに構え!…ヴェルも息切れ!…
マサツグももう棒切れですら振り回せない程に疲弊すると、その場に膝から
崩れてしまう!…すると当然シロとフィロが駆け寄って来ると、マサツグを
労わり始めるのだが!…
「ご!…ごしゅじんさまぁ(マサツグ)!!!…」
__テテテテテテテ!!…ドシュ!!…
「ングフゥ!!…」
「ご主人様!!…大丈夫ですか!?…ごしゅじんさまぁ!!…」
いつもの様に心配の余りマサツグへ向かい突進して行くと、シロは崩れた
マサツグに対して頭突きを入れ!…勿論この時踏ん張る事や腹筋を固める
だけのTPを残して居ない訳で、シロの頭突きは見事に刺さり!…次には
くの字に折れてシロを抱える様にして地面に倒れ!…そのまま意識を失い
気絶状態に陥ってしまうと、そんな事など知らないシロはマサツグに摺り
付く!…その際必死にマサツグの事を心配して居るのが分かる位に声を
掛けて見せるのだが、マサツグは当然返事が出来ず!…その一方でちゃんと
セーブを掛けてフィロも合流をすると、マサツグのアイテムポーチを
ゴソゴソ!…直ぐに状態が分かっている様子で処置に入ると、まずは
マサツグの気絶を直す!…
__カラコロ♪…カラコロ♪……ッ!……ゴソゴソ…
「…えぇ~っと…前に見た時は確か……ッ!…
あっ!…あったのじゃ!…」
__ゴソゴソ…スッ…キュ~…ッポン!…
「……ほれ?…目を覚ませぇ?」
何故かマサツグのアイテムポーチ事情を知っている様子で弄り出すと、記憶の
通りに有ったのか気付け薬を一本!…それをすぐさま取り出すと封を切って
マサツグの鼻元に…その際目を覚ます様に声を掛け、匂いがマサツグの鼻孔に
届くよう手で扇いで見せると、次にはマサツグが覚醒した様に目を覚ます!…
この時やはりその気付け薬の匂いは強烈なモノなのか、マサツグは飛び起きる
様にして目を覚まし!…それこそヤバい物が近くに在るよう驚いた反応!…
次には何が有ったのかを理解出来ていない様子で戸惑って見せると、ただ辺りを
見回し困惑する!…
「……ッ!?!?…ふがっはぁ!!…な、何!?…
何が起きて!?……って、あれ?…」
「やれやれ…いつもの事ながらトンデモナイ石頭じゃのう?…
もう少し控えんか!…このうつけ目!…」
「スンッ…スンッ……ッ?…」
「…こ、これがいつものと言うのか?……ほんに末恐ろしいのぅ!…」
慌てて跳び起きた所で何も無く!…本当に困惑した様子をマサツグが見せて居る
と、フィロはシロに対して呆れ出す。その際フィロは同時にシロに手加減をする
よう注意をすると、続けて軽く罵倒をするのだが!…シロはマサツグの事で一杯
一杯なのかそのフィロの言葉に対して首を傾げ!…その一方でマサツグが気絶する
までの一部始終を見ていたヴェルも息を切らしながら驚き戸惑うと、次にはその
フィロの言葉に更なる戸惑いを覚える!…確かにいつもと比べて今日のシロの
突進はまだ穏やかなモノではあったのだが、それでもマサツグを気絶にまで追い
遣る威力を保有しており!…更にはそれを日常的に受け止めていると!…その
マサツグのいつものと言う境遇に若干の恐怖を覚えると、ただただヴェルは困惑の
言葉を漏らすのであった!…さて、共に暫くの間動けなくなるまで訓練をした所で
今日はお開きとなると、マサツグ達は町へと戻って行くのだが…
__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
「……ハアァ~……ドッと疲れたぁ~…
あんだけ攻撃しても掠りもしないとか!…
やっぱレベルが違ぇんだろう……な?…」
「……ッ!…如何したのじゃマサツグ?……ッ!…
…女子?…ッ!?…まさかあの女子に!?…
アレがマサツグの好みだと言うのかや!?…」
その街に帰って来て宿屋に戻る道中!…マサツグは疲れた様子で項垂れつつ…
ヴェルとの訓練の反省をするよう独り言を口にして居ると、ふと気になる
冒険者の姿を見つける…この時そのマサツグの目の前には恐らく狼の獣人か、
少し暗いめの銀髪で腰の位置より長めの…毛先に行けば行く程青から黒く
なるよう特殊なグラデーションを施しており、顔も年齢より恐らく童顔!…
服装も白の軽装に和物の暗色クローク式外套と!…何やら少し影が感じられる様な…
とにかくミステリアスな感じの女性が歩いて居るのを見つけると、マサツグは
思わずその女性を凝視する!…するとそんなマサツグの様子にフィロも
気が付いたよう声を掛けると、そのマサツグの視線の先を確認し!…そこで
同じ様に影が有る様に見える女性の姿をフィロは見つけ!…マサツグが
その女性に見惚れて居ると誤解した様子で突如迫る様に文句を言い出すと、
マサツグもハッと我に返っては否定をする!…
「…ッ!?…ちょ!!…違!!……そうじゃねぇよ!!…
…ただ気になる事が有ってな?…」
「ッ!!…気になる事じゃと?…」
「…あぁ…その…名前がな?…」
「ッ!…名前…ですか?」
それこそフィロがマサツグに対して突っ掛かり出すと、その話を聞いて居た
シロも参戦しようと身構え!…しかしマサツグはそのフィロの問い掛けに
対して慌てて否定をして見せ!…別に何か気になる事がある事を口にすると、
その話を聞いたフィロも興味を持ち出す!…その際マサツグに対してやはり
不満を持っている様子で不機嫌そうにすると、その訳を尋ねるのだが!…
マサツグはその訳に対してその女性の名前と口にして見せ、依然としてその
女性の事を目で追い掛ける様に何かを気にした視線を向けて居ると、シロは
そんなマサツグに対して不思議そうに確認を取り出す!…この時シロと
してもとても不思議であったのだろう…何故見ず知らずの人の名前が分かる
のかと!…しかしマサツグからだとその者の名前が一目で分かり!…マサツグも
その女性に対してまさか?…と言った感情を抱くと、確認をせずには
居られなかった!…
「……マサヒロさん?…」
__ピクッ!!……クルゥリ?……ッ?…
「ッ!!…あっ…いや!…
…何と言うか呼んでみただけで貴方の事を呼んだ…」
「……この人マサヒロさんって言うのですか?…」
如何しても確認したくなったマサツグは思わず思い当たる名前を呼んでしまい!…
そのマサツグの言った名前にその狼の女性も耳をピクっと反応させると、気が
付いた様子で静かにマサツグ達の居る方へ振り向き始める!…するとそこには
マサツグの呼んだ名前とは掛け離れて美人な女性が不思議そうにこちらを確認
する様子が見て取れ、その様子にマサツグも思わず戸惑い!…次には慌ててその
狼の女性に対して言い訳をし始め!…シロはシロで気になったようその狼の女性の
名前が本当にその名前なのか?と尋ねると、その狼の女性も気が付いた様子で
声を掛け出す!…
「……兄さん?…」
「ッ!……その呼び方って事はやっぱり!!…」
「……好きなガン○ムは?」
「ユニコーンとクアン○フルセ○バー!!!」
「あっ…間違いないわ…」
その狼の女性はマサツグに気が付くと、マサツグの事を兄さんと呼び!…
マサツグもそう呼ばれた事でハッと確信が持てたよう目を見開いて見せると、
次には再会出来た事に喜ぶよう声を掛ける!…その際マサツグの言った名前と
言うのは決してキャラの名前ではなく、本人の名前であり!…キャラの名前の
方はちゃんと[オリハ]と女性らしい名前が付いて居り、その狼の女性も本人で
あるかどうかを確認するよう突如特殊な方法で質問をし始めると、マサツグは
難無く答えて見せる!…この時恥ずかしがらずに堂々とした様子でマサツグが
イキイキと答えて見せると、本人も納得した様子で!…互いに確信が持てた
所で合流を果たし!…シロとフィロが困惑して居るのをそっちのけに二人が
出会えた事に驚いて居ると、話は勝手に進む!…
「…てかお前もこのゲーム始めたのか!?…いつ始めてたんだよ?…」
「えっ?…つい最近だけど……ほら、兄さんより弱いし…」
----------------------------------------------------------------------
「オリハ」
「駆け出し冒険者」
Lv.15 「決闘者」
HP 1450 TP 250 装備
ATK 155+45 DEF 120+60 E 武器 椛柄の野太刀
INT 120 RES 80 武器2 無し
AGI 150+15 LUK 90 頭装 守護のイヤリング
体装 秋雲式和装クローク
MS [武術Lv.4] [短銃Lv.2]
足装 秋雲式和装ブーツ
SS [鑑定LV.3] [採取術Lv.1]
装飾 玄安寺のおまもり
[技術向上] [狂獣人化]
[強者の体] [決闘者の資格]
[術技]
兜割り TP 10 ダッシュ斬り TP 15 火炎斬り TP 20
-----------------------------------------------------------------------
「……あ、あの!…ご主人様!…この人は誰です?…」
オリハ…中の人はマサヒロと言うのだが、実の所実の兄弟で有り!…マサツグの
弟なのである!…そんな弟もマサツグと同じでゲーム好き!…この様に普段の
マサツグの様子から興味を持って始めた様なのだがまだまだ初心者の様子で!…
オリハ自身もマサツグの問い掛けに対して最近と答えると、自身のステータス
画面を開示する!…するとそこには懐かしい感じの初期に近いステータスが!…
マサツグもそれを見て一人納得しており、その一方で話に付いて行けないシロ達が
不思議そうにマサツグへ声を掛け出すと、マサツグもハッと気が付いた様子で
紹介をする!…
「ッ!…あぁ~スマン!…えぇっ~とだなぁ?…
コイツは…オリハ!…俺の……」
__………ッ?…
「……この場合どっちなんだ?…」
「……ッ!…ア、アバターに順守で!!…」
「ッ!…OK!…コイツは俺の妹だ!…」
シロとフィロを置いてけぼりにして居たのに気が付いては慌てて返事!…
その際二人に紹介をするようオリハの事を語ろうとするのだが!…次には
困惑した様子でマサツグが固まってしまう!…当然これにはシロとフィロ
だけでなくオリハも戸惑ってしまうと、三人から視線を集める事になる
のだが!…マサツグはスッとオリハの耳に顔を近付けるとどっち?と尋ね!…
その問い掛けにオリハもハッと気が付いた様子で反応すると、慌てて
マサツグに返事をする!…その際選んだのはアバター順守との事なのだが、
この選択が後に大波乱を呼び!…しかしそんな事など知らないマサツグは
何も考えずにOKを出し!…オリハの事を自身の妹と説明をすると、シロと
フィロは揃ってオリハに驚き戸惑う!…
__ッ!?…えええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!…
「ッ!?……で、兄さん?…この子達は?……」
「ッ!!!…コ、コホン!!……お、お初にお目に掛かります義妹様!…
私…マサツグのお嫁さんであります…フィロネウスと申します!…」
「ッ!?!?…シ、シロです!!!…
ご主人様の愛娘です!!!」
まだ人が行き交う大通りでシロとフィロが声に出してその紹介に驚くと、
オリハもそんな二人の反応に戸惑い!…しかしその戸惑いも長くは
続かない様で!…ふと疑問に思った様子でオリハが改めてシロとフィロに
ついて質問をすると、フィロが先にハッと我に返った様子で自己紹介を
し始める!…この時自身がマサツグの本妻と言った具合に改まって見せる
と、オリハに対して義妹様と言っては深々とお辞儀をして見せ!…
するとそんなフィロの言葉にシロもハッと我に返り!…シロも対抗する
よう手を挙げ元気に自身の名前を名乗ると、マサツグの娘と公言する!…
そうして二人から自己紹介をしてくれた事でこれ以上の紹介は不要となる
のだが、その紹介を聞いた事でオリハは…
「…ッ!…え、えぇ~?……あ、兄さん…いつの間にこんな趣味を?…
こんな年端も行かない子供達を捕まえてこう言う事を言わせてるの?…
正直これは…」
「ッ!?…ち、違う!!…誤解だっての!!…
成り行きでそうなっただけで!!…
自分が言わせる様な事はしてない!!!……否定も一部出来ないが!!…」
「ッ!…何を照れて居るかマサツグゥ~♥
わっちの初めてを奪っておいてぇ~♥…」
「誤解を招く様な言い方をするんじゃねぇ!!!…」
当然の如く誤解!…知らない間に実の兄がヤバい事に!…そんな絶望の表情を
浮かべると流し目にマサツグをチラリ!…だが勿論マサツグもそんなオリハに
対して誤解!と猛抗議し始め!…一部否定は出来ないもののとにかく自分の
意向でこうなった訳じゃない!と必死に説明をして居ると、フィロは頬を染める
なり肯定へと運ぼうとする!…その際ワザと更に誤解を招く様な言い方をすると、
モジモジとしながらマサツグをチラリ!…当然そんな反応にマサツグも慌てて
フィロにツッコミを入れ出し!…一瞬にしてフィロとの間合いを詰めてフィロを
腰に抱える様にして捕縛すると、次にはフィロの尻でエイトビートを刻み出す!…
__ババッ!!…ガッシ!!…ッ!?…
「ッ!?…な、何と!?…」
「毎度毎度お前は誤解を招く様な言い方をしてぇ~~!!!…
いい加減に懲りろ!!!」
__フォン、パアアァァァァン!!!…あぎゃああぁぁ~~~~!!!……
まだフィロを捕まえられる位のTPは有ると!…そんなマサツグの早業捕縛術に
オリハも驚き!…捕まった本人もまだそれだけ動けるのか!?と慌てて驚き様を
露わにし!…そんなフィロに対してマサツグも容赦なくフィロの尻を責め出し!…
この時一際一撃の重い一発を綺麗に見舞って見せると、快音と同時にフィロが
堪らず悲鳴を上げる!…その後は言うまでもなく連弾!…その一撃が刻まれる毎に
フィロは悲鳴を上げ!…その際往来の人達もその様子を見て一瞬ギョッと戸惑う
のだが!…次には子供がお仕置きされている様にしか見えず、それを見た人も
何か悪い事をしたのかな?程度で済ませると、流してしまうのであった!…因みに
このお仕置きが終わったのは数分後の事で、まるでフィロの尻は猿の様に
真っ赤に!…フィロはそのままマサツグに担がれるとピクピクと痙攣!…オリハも
そんなフィロの様子に困惑!…しかしシロはいつもの事と言った様子で平然と
しており、ただマサツグの後ろに若干隠れながらオリハの事を見詰めると、
警戒した様な…かつオドオドした様な反応を見せるのであった!…
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なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~
仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。
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