どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第四章-オータムクラウド国編-

-第四章七十二節 見慣れたピンチとオリハの変貌と極大魔法-

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鵺は本領発揮とばかりに目の前でレイヴンを吹き飛ばし!…オリハとライザを

一気に青褪めさせると、更にその二人へ向けて威嚇をする!…猿の顔で歯を

食い縛る様にして唸り声を上げて見せると、体中に電気を纏い!…吹き飛ばされた

レイヴンも地面に転がったままピクピクと痙攣!…恐らくは死んではいない

のだろうが、何かが原因で立てない様子を見せて居り!…そんなレイヴンの様子を

見てシロが心配!…慌てた様子で元のレイヴンの元に戻ろうとすると、そこでも

更に事件が起きる!…


「ッ!?…レ!!…レイヴンさん!!!…」


__ッ!!…ゴオオォォ!!!…


「ッ!?…シロちゃん行っちゃ駄目ぇ!!!」


この時鵺が警戒状態に入って居るのを忘れたかの様に動き!…慌ててレイヴンの

元へ戻ろうとすると、勿論のこと鵺がシロに反応を示す!…それはシロに対して

敵意を向けると次にはギッと睨んで落雷を呼び寄せ!…勿論その落雷の狙い先は

シロで有り!…オリハもハッと気が付いた様子で慌ててシロを呼び止めに掛かる

と、シロの首根っこを咄嗟に掴んでは後ろへ投げる!…その際更にシロをケガ

させない様にライザの元へ投げるよう狙いを定めると、シロを捕まえる際に自分も

飛び出した訳で!…


__バッ!!…ガッ!!…ブゥン!!!……ッ!?…


「ッ~~~!!……オ、オリハ叔母!!……ッ!?…」


__ゴロゴロゴロゴロ!!……ピシャアアアァァァン!!!!…ッ~~~~!!!…


「ッ!?…オ!!…オリハ叔母さああぁぁん!!!…」


シロと入れ替わる様にしてオリハがその落雷の前へと飛び出し!…するとシロも

突如自身が投げられた事で驚き戸惑い!…投げられた先でライザに受け止めて

貰っては頭を左右に振って見せ!…驚いた様子でその投げた事に対してオリハに

質問をしようとすると、次に目にした光景と言うのは、シロの身代わりにその

落雷を浴びる!…シロの無事にホッと胸を撫で下ろし笑顔を見せるオリハの姿で

あった!…それは物凄く穏やかな表情を浮かべて見せると、落雷が落ちた瞬間に

その姿は見えなくなり!…だが次には声にならないオリハの悲鳴がその落雷の

中から聞こえて来て!…これにはシロもトラウマを持った様にオリハを呼び!…

もう何も出来ない様子で絶望の表情を浮かべ!…その場に崩れるようズルズルと

項垂れへたり込んで見せると、ライザが隙を見て動き出す!…


「ッ!!…テメェこの野郎!!!…」


__ババッ!!…シュン!!!…ッ!?…


「裂!!…鋼拳!!!」


__ボヒュ!!!…ドゴオオオォォ!!!…

…ドサッ!!…ドサッ!!…ゴロゴロ~!!…


受け止めたシロをそのまま置いておくとすかさず反撃!…一気に飛び出すと

鵺との距離を縮め!…その際鵺の眼前にまで迫って見せるとライザはギュッと

拳を固め!…その鵺の横っ面に向かい渾身の右ストレートを叩き込むと、その

鵺の巨体を殴り飛ばして見せる!…この時鵺に向かい放った右ストレートと

言うのはまた強力なモノで、鋼の板をも貫く一撃を!…するとそれを喰らった

鵺自身も錐揉み回転しながらぶっ飛んで行き!…ニ、三回地面に弾んでそのまま

転がる様に滑って行くと、今のは効いた!とばかりに少ししてから体を起こす!…

さてそうしてライザが鵺を殴り飛ばしている一方で漸くレイヴンも復帰出来る

様になったのか…杖でバランスを取りながら立ち上がろうとして見せ!…


__……カッ!……カッ!…


「…いつつつつつ!!…

…まさかスタンのオマケも付いているとは思わなかった!!…

ンの野郎!!…よくもこのイケメン骸骨様をぶっ飛ばしやがって!!…

倍にしてキッチリ返してやる!!…」


__……カンッ!!…ゴオオオォォ!!!!…


若干フラ付きながらもレイヴンは立ち!…痛みに耐えながらスタンの文句を

口にすると、更に攻撃された事に対して怒りを燃やす!…それこそ冗談が

言えない位に怒りを燃やして居ると言う訳では無いのだが、それでもカチン

とは来ている様で…とにかく倍返しを口にすると杖でカンッ!!…と地面を

突き!…自身の脚元に今までとは比べ物にならない魔法陣を生成すると、

静かに魔法の羅列を宙に書く!…その際その魔法を発動するに時間が掛かる

様子でふとシロに視線を向けると、シロに頑張って欲しい!とばかりに声を

掛け!…


「……シロちゃん!!!…」


「ッ!……ッ!!…レ、レイヴンさん!!…」


シロもシロで突如レイヴンから声を掛けられた事でハッと頭を上げ出し!…

そのレイヴンの声が聞こえた方に視線を向けると、そこで魔法を詠唱する

レイヴンの姿を目撃する!…この時レイヴンが生きている事にハッと喜びを

露わにすると、感極まった様子でレイヴンの名前を呼び!…だがレイヴン

としては今それ所では無い様子で慌てに慌て!…自分は大丈夫とばかりに

シロへ声を掛け出すと、次には協力を求める様に指示を出す!…


「こっちは大丈夫だぁ!!!…何も心配は要らない!!!…

それともう一ついいか!?…よぉく聞いて欲しい!!!…

…これからコイツを一撃!!!…とまでは行かなんだが…

それでも確実に倒せる魔法をコイツにブッ放す!!!…

…合図を出したら有りっ丈の力でコイツに攻撃を繰り出してくれ!!!」


「ッ!!…は、はいです!!……ッ……ッ!!…」


「……ッ!…向こうも向こうで何か仕掛ける気やな?……だったら俺は俺で!…

あそこで寝てる狂戦士でも起こそうか!!…」


さてシロもレイヴンの呼び掛けによってハッとした様子で今が戦闘中である事を

思い出すと、スッと立ち上がってはレイヴンに返事!…その際自分の身代わりに

落雷を受けて倒れているオリハに視線を向け!…いつまでも泣いている場合では

無い!と言った風に涙を拭うと、次には真剣な表情を見せては身構え始める!…

ではその一方でライザはと言うと…その一連のレイヴン達の会話を聞いて居た

様子で動き出し!…徐に倒れているオリハの元へと駆けて行くと、オリハの復帰

治療を試み始める!…


__ザザァ……スッ……コオオオォォ!…


「スゥ~…ハァ~…スゥ~…ハァ~………ッ!!…気孔治癒!!!!」


__パンッ!!…ドゥン!!!……


「……ッ!!!…ガッハ!!…ゲッヘ!!!…ゴッホ!!!…

…ッ!?…な、何!?…何が起きて!?…」


滑り込む様にオリハの元へ駆け寄るとオリハの上半身を起こし!…そこから

背中へ回る様にしてライザがスッと身構えて見せると、徐に呼吸を整え始める!…

するとその呼吸を整え出した途端にライザは両手に気を溜めるよう集中して

見せ!…目を閉じある程度気を溜めた所で突如カッと目を見開いて見せると、

次にはその両手をオリハの背中へ押し当てる!…するとその溜めた気はまるで

オリハの体を貫通するよう解き放たれると、オリハも意識を取り戻した具合に

咳き込み出し!…次には何が起きたのか分かって居ない様子で慌てて見せ!…

ライザもそんなオリハの様子を見て笑顔で声を掛け出して行くと、簡潔に今から

やる事を伝える!…


「おはよう!!……と言ってもまぁ長い事寝とった訳やないねんけど?…

目ぇ覚めた所で早速動いて貰うで!?…

そろそろあのボケナスとケリ付けたいさかいにな!…」


「ッ!…ボケナス?……ッ!!!…そ、それよりもシロちゃんは!?…」


まずは目が覚めてからの挨拶!…ライザは笑顔でオリハに挨拶をすると、

自分が起こしたと言った具合に話を進め!…更には目を覚まして早々に!…

休んでいる暇は無い!とばかりに戦う準備を急かし出すと、その視線の先に

居る鵺に向ける!…その際この時ライザの睨んでいる鵺はと言うと、今だ

ライザの一撃が効いているのか若干フラ付き!…その一方でオリハはオリハで

まだ意識が朦朧として居る様子…だがハッと思い出した様にシロの安否に

ついて質問をし始め!…そのオリハの飛び掛かって来る様な質問にライザも

戸惑った様子でツッコミを入れると、シロが無事である事をオリハに話す!…


「ッ!?…お、起き上がっていきなりそれかい!…

…あぁ、無事や!…お前オリハのお陰でな?…

で、今から一斉にボケナスに畳み掛けるつもりでおんねん!…

どや?…動けるか?…動けやな困んねんけど?…」


__バッ!!…チャキッ!!…


「…アイツ!…マジで潰す!!…何も残らない位に!!!…」


「ッ!?…急にキャラ変わるやん!?…

…てか、[狂獣人化ウェアバーサーカー]発動してへん?…」


無事である理由についてオリハのお陰と口にすると、再度鵺に攻撃を仕掛ける

事を口にするのだが!…オリハはその話を最後まで聞かずとも結論は出て居る

様子で徐々にその調子を怒りに染め!…機敏に立ち上がってはすぐさま武器を

手に身構え!…何やら全身から殺気の様なモノを漂わせ始めると、その表情も

徐々に凶悪なモノへと変えて行く!…それはまるで血に飢えた獣の様!…だが

人である様子はしっかりと残しており!…だがライザはライザでその変貌ぶりに

戸惑って見せ!…思わずそのオリハの変貌ぶりにツッコミの言葉を口にすると、

距離を取る様に後退りをする!…しかし!…


「……ライザさん?…」


「ッ!?…な、何や!?…」


「……合わせて貰っても良いですか?…」


「ッ!……へ?…」


まるでオリハはライザが後退りしている事に気が付いた様子で声を掛け!…

ライザもライザで突如声を掛けられた事にビクッと反応して見せ!…何なら

避けようとして居るのがバレた!?…と言った具合に若干心の中で慌て始め!…

一体何を口にするのか?と思わずオリハに対して身構える様な素振りを見せて

居ると、オリハはスッと振り向くなり協力を要請する!…この時先程までは

殺気に満ち溢れた様子を見せて居たのだが、今は不思議と理性的で!…それこそ

先程までの様子は何処へ行ったのやら?…とにかく冷静な様子を見せる

オリハに!…ライザが更に困惑したよう気の抜けた返事を口にすると、改めて

確認をする様にそのスキルの事を思い出し始める!…


{……あれ?…このスキルって確か?…

…一時的に大幅な攻撃力の上昇を得る代わりに理性を捨てて…

操作不能の状態になる諸刃の剣スキルじゃなかったん?…

でも明らかに理性は保っとる!…それに容姿もガンガンに獣っぽくない…

ただ毛が生えた程度の変化しか見れん!……あれ?…

まさかなんか理性保つレアスキルでも持ってるんか?…

…て言うかそんなスキルあったっけ?…}


一応ライザもオリハの[狂獣人化ウェアバーサーカー]のスキルについて知って居る様で、

そのスキルの詳しい詳細を思い出すのだが…そのスキルを発動しているであろう

オリハの様子からはやはり情報と食い違う所が多々あり、何なら一番顕著に

見られる暴走状態が起きて居ない事について疑問を持つと、更に何かスキルが

有るのか?と考える!…だが幾らそれらしいスキルが有ったかを思い浮かべ様が、

自分の中で該当するスキルは何処にも無く!…確かに自分が知らないだけで

何か有るのかもしれないのだが!…それでもやはり気になる様子でライザが

ずっと悩んだ反応のままで固まって居ると、オリハがその様子に気が付いた

具合に声を掛ける!…


「……ッ?…ライザさん?…」


「……ん?…ッ!!…あぁ!!…悪い悪い!!…

よっしゃ分かった!!…ほんなら行くで!!!」


「はい!!!…」


__ババッ!!…ババッ!!…ババッ!!…ババッ!!…


戸惑った様子でオリハが声を掛けるとライザもハッと反応を示し!…次に改めて

何か戸惑いの視線を向けられて居る事に気が付いて見せると、ライザは途端に

謝り出す!…その際お道化るよう苦笑いをしながらオリハに謝って見せると、

一旦はそのスキルの謎を保留にし!…そして仕切り直す様にしてオリハに返事を

すると直ぐに賛同したよう身構え始め!…オリハにタイミングを任せる様に

声を掛けて行くと、オリハもそれに返事をしては動き出す!…この時鵺に的を

絞らせないよう互いに反対側から旋回するよう徐々に鵺へと近付いて行くと、

鵺は鵺で術中に嵌ったようその場から動けず!…その間にもライザとオリハは

距離を縮めては攻撃範囲に!…互いに攻撃を繰り出せる状態でそのタイミングを

見計らって居ると、自然と阿吽の呼吸で二人が技を繰り出す!…


__タッタッタッタッタッタッタッ!!!…ババッ!!…コオオオォォ!!…


「双扇龍舞!!!」


「疾駆連弾!!!」


それこそ互いに鵺に向かって突貫して行くと、オリハはブラフ引っ掛けを仕掛ける様に

途中で急ブレーキを!…だがその勢いは全く殺す事無く生かして行き!…

その鵺に対して思いっきり風を扇ぎ込む様に大きく腕を振って見せると、

その両手に握った双扇から弐頭の風の龍を作り出して見せる!…そうして

オリハがその風の龍を撃ち出している一方でライザは構わず突貫!…

自身の腕に風を纏わせるよう拳を握り!…それこそ先程までは気弾の方を

撃って居たのだが、応用も出来ると言った具合にインファイトへ持ち込むと、

途中でオリハの風の龍とぶつかって行く!…


__ズババン!!…バシュウゥゥゥン!!……ッ~~~!!!…


まるで鵺の体を貫く様にして風の龍は宙を舞い!…そしてそのまま飛んで来て居る

ライザに向かいその体を纏わり付かせる様に一体化を図ると、その風の龍の力は

ライザの両腕に宿り出す!…それは宛ら更に火力を上げるようエンチャントをした

が如く!…風を荒ぶらせるとライザの両腕にはその風の竜の体と頭が一体化した

様に反映され!…するとライザもその勢いそのままに鵺に向かって拳を握り!…

何の躊躇いも無くいつもの様に容赦ない連撃を叩き込もうとすると、オリハと一緒

になって技を叫ぶ!…


「「風神!!…龍演武!!!」」×2


__ドガガガガガガガガガガガ!!!!!……ッ!?!?!?…


「オオオオオオオオオオォォォォォォォォォ!!!!!」


それはトンデモナイ光景であった!…言わばただ風を纏っただけだと言うのに

その衝撃は凄まじく!…ライザが一撃を繰り出す度に強力な風圧が辺りに吹き

荒むと、同時に鵺の帯電状態を剥がして行く!…まるで蜘蛛の子を散らすが如く

静電気が宙に舞い出すと、そのまま最後は霧散して消えて行き!…それも勿論

一発だけで終わるとかでは無く怒涛連撃!…まるで暴風域に居る様な風圧を

当たりに飛ばし!…鵺の腹や顔!…満遍なくまるで弱点を探すが如く流れる様に

連撃を加えて行くと、ライザも吠えてはビートに乗る!…さてそうしてライザが

鵺の事をボコボコにしている一方で!…レイヴンも準備が整ったとばかりに

狙いを鵺に見定めると、シロに合図を出し始める!…


「………よし!!…シロちゃん!!!…」


「ッ!!…」


「準備は良いかい!?…」


「ッ!!!……はいです!!!……ッ…」


自身の脚元に魔法陣を展開したまま固定!…そして予め話していた通りに合図を

出そうとシロを呼び!…するとシロもそのレイヴンの呼び掛けに対してすぐさま

反応!…耳をピクとさせてその視線をレイヴンの方へと向けると、レイヴンも

それに気が付いた様子で言葉を続ける!…この時改めて行けるかどうかについて

質問をすると、シロはやる気を見せる様にレイヴンへ返事をし!…その際ライザが

気になる様子でチラチラと視線を動かして見せ!…まるで気遣う様にどう戦うか?

と若干戸惑い気味の様子を見せて居ると、その様子に気が付いたレイヴンが大丈夫

と言う!…


「ッ!……シロちゃん大丈夫!!…アイツだって一応はプロだ!!…

周りの状況は見えてる!!……それにアレはそうそう死なん!!…」


「ッ!?…一応ってなんやねん!!…一応って!!!…

…てか今サラッとトンデモナイ事口にしたなぁ!!…」


「じゃあ行くぞ!!!…

《原初の炎に原初の氷塊!…全てを無に帰し新たな世界の礎となれ!!…

かの者の存在を消滅!!…その事如くに!!…二つが合わさり今!!!…

新たなる道を切り開かんとする!!!…全ては一度混沌に!!…

されど後に秩序を取り戻し!!……新たなる世界をここに!…

理を抜けてその先の未来を!!!…グラウンド!!!!…ゼロ!!!!!》


「ッ!?…ちょ!?…人の話を!!…

てか何ちゅう魔法を唱えとんねん!!!…ここいら吹き飛ばすつもりか!!!」


レイヴンはライザの事を一応は信用して居る様子でプロと、しかし最悪巻き

込んでも問題無いとばかりにシロへ語り!…すると当然その言葉にライザも

ピクッと反応して見せると、すかさず鵺をボコりながらもレイヴンに文句の

ツッコミを口にし!…何なら自身の命が軽んじられて居る事についても言及を

しようとすると、レイヴンはそのライザからのツッコミをさも無かったかの

様にサラッと流す…そして何食わぬ顔で魔法を発動しようとすると、最後の

詠唱を口にするのだが!…その詠唱と言うのは如何にも物騒で!…まるで何か

天変地異でも起こしそうな雰囲気を見せて居ると、ライザはその魔法を知って

居る様子で慌て出す!…だが慌てた所で詠唱は止まらず!…レイヴンは魔力を

解放する!…


__カッ!!…シュウウゥゥン!!!…ズゴゴゴゴゴゴ!!!…


「ッ!?!?!?…す、すごい!!…」


辺りに眩しい光が放たれたかと思うとそのレイヴン達の目の前には巨大な!…

それこそ太陽と見間違う様な炎の球と氷塊が突如出現して見せ!…それらが

鵺を挟む様にして空中に浮遊すると、その鵺の体を謎の磁場で持ち上げる!…

するとその光景を目にしたシロもただ驚いた様子で一言!…その圧倒的力に

目を奪われるようただジッと見詰めて居ると、もはやタイミングの言葉など

忘れそうになり!…その一方でライザも巻き込まれまいと!…慌てて攻撃を

中断して距離を取る様に逃げると、本当に唱えた事に驚きを露わにする!…

その際巻き込まれそうになった事に対してもマジか!と言った具合に慌てる

のだが、ふと疑問を持った様子で…


「ッ!?…ほ、本当に発動しやがった!!!…

…って、ん?…規模が小さい?…」


「…当たり前だろ!!…さすがにそこまで考え無しじゃない!!!…

…てかこれを本気でやったら俺が動けなくなるっての!!!…

…小規模バージョンだが!…威力は十分!!…そんでもって!!…

文字通りコイツに引導を渡す魔法だ!!!…」


「……何も起きない?…」


ライザが持った疑問と言うのはその魔法の規模!…先程の慌て具合からして

まるで一国が滅ぶ様にも聞こえたのだが…その目の前の規模はあくまでも

二の丸内で事が収まる程度の話であって、ライザが戸惑ったようその事を

口にすると、レイヴンはツッコミを入れる様に言葉を口にして見せる!…

と言うのもレイヴン自身これを本気で唱える事は可能なのだが、やったら

やったで動けなくなると!…その際その魔法の対象物である肝心の鵺はと

言うと、その謎の磁場に囚われた様子で藻掻きに藻掻き!…まるで拘束

されている様に宙に浮いてはバタバタと!…暴れて居ると、オリハもそんな

様子を目にして何これ?…とばかりに戸惑いの言葉を口にすると、

レイヴンは話を続ける!…


「……これはあくまでも下準備!……本当の止めはこっからだ!!…

さぁシロちゃん!!…出番だ!!…トドメの風攻撃を!!…」


「ッ!!…は、はいです!!……ッ!!…てええぇぇぇい!!!」


__バシュン!!!……コオオオォォォ!!!…


これはあくまでも前座!…そうレイヴンはオリハの疑問に答えると少し笑った

様子で吐息を漏らし!…改めてこれで最後!と宣言すると、止めの一撃をシロに

任せる!…その際具体的では無いのだが風属性の攻撃を放つ様に指示を出すと、

シロも戸惑った様子で返事をし!…だがやる事は単純なのでいつもの様に!…

若干後ろに向かって足を延ばし、まるでサッカーでもするかの様に次に足を

蹴り上げて見せると、一際大きなカマイタチを繰り出す!…するとカマイタチは

一切ブレる事無く真っ直ぐ鵺に向かって飛んで行くと、レイヴンもそれを見届けた

所で!…


「…これで終わりだ!!…原初の炎と氷が合わさり!…

そこへ新たな要素カマイタチが加わる事で新たなる磁場を生み出す!…

…さぁ落ちて来い!!…グラビトン!!!!」


__スッ…パチンッ!!…ギュン!!!…ッ!?…


「ッ!?…な!?…なぁ!?…」


__ズゴゴゴゴゴゴ!!!…


シロが放ったカマイタチが鵺に着弾する瞬間!…レイヴンは徐に指をパチンと

鳴らして見せると、この魔法の本当の姿をライザ達に見せる!…と言うのも

レイヴンが指を鳴らした瞬間、その原初の炎と氷は鵺を押し潰す様にして

合わさり!…そこへシロのカマイタチがぶつかった事で突如変質!…更に奇妙な

磁場を生み出し!…まるで闇の塊とばかりに黒い球体となって空中に存在し

続けて見せると、次には時間が切れたようそれは地面に向かって落下する!…

この時レイヴンはその魔法の事を[グラビトン]と名付けて放置をすると、その

行く末をただ見守り!…となると当然これ以上何も出来ないライザ達もその

行く末を見守るしか無く!…何が起きるのかと言った具合にただ茫然と立ち

尽くして居ると、それはトンデモナイ爆発を巻き起こす!…


__ズゴゴゴゴゴ!!!…コオオォォ!!!…ズドオオオォォォォン!!!!…


「ッ!!!…うわあああああぁぁぁぁぁ!!!…」


「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…」


「ッ!?…シ、シロちゃん!!!…」


グラビトンは地面に着弾するなり更に被害を生み出す!…それは何か風圧と

言ったモノを放つのではなく衝撃波を生み!…ライザやシロにオリハ!…

それぞれにこれと言ったダメージは無いのだがその衝撃に煽られたよう吹き

飛ばして見せると、その場で黒い球体が埋まったクレーターを作って見せる!…

その際その黒い球体の中にはあの鵺が!…まるで複雑な重力下に居るのか

その姿は生々しくも変形して行き、言わずもがな次には絶命!…その半透明の

黒い球体の中ではそんな壮絶な様子が見て取れ!…だがそれも長くは続かない

様子で約五分位だろうか?…その黒い球体が消えてただその場に丸いクレーター

だけを残して行くと、そこに鵺の姿は残って居なかった!…


__……ひゅううぅぅぅ~……


「……うっし!!…これで終わり!…はあぁ~疲れたぁ~…」


「…はあぁ~疲れたぁ~……やないわボケェ!!…

おま何晒してくれとんじゃ!?…あんな極大魔法ブッパしやがって!!!…

俺らごと殺す気か!!!…」


「あぁ~?…あぁ…シモだった別に何とも思わねぇかな?…

殺しても死にそうに無いし?…」


「んだとコラァ!!!…」


ただそのクレーターからは空しい風音だけが聞こえ!…レイヴンもレイヴンで

疲れたとばかりに脱力すると、その場にへたり込んでは溜息を吐く!…その際

ぼやく様に言葉を口にして天を仰ぐと、その様子にライザが噛み付き!…

と言うよりもその魔法に巻き込まれそうになった事でツッコミを入れ!…

自分達をも殺す気だったのか!?と問い詰めて行くと、レイヴンはそうなった

場合ライザだけと回答する!…何でも故意にあの威力になった訳では無いらしく、

誤差が有った様子で気だるげに答え…何ならライザは殺しても死なないと口に

して見せ!…何やら矛盾みの感じる言葉でレイヴンが言い訳を口にすると、更に

ライザがツッコミを入れる!…さてそうしてレイヴンとライザが揉めている

その一方で、シロとオリハはと言うと…


「……ッ?…うぅ~?…あれ?…シロは?…

…ッ!?…オ、オリハ叔母さん!!!…」


グラビトンの衝撃波がオリハ達を襲った時!…オリハはシロを護るため駆け

出して行くと、シロを回収するなり抱き抱えて踏ん張る!…この時シロも

シロで身を丸めてジッと耐える体勢に入って見せると、小刻みにプルプルと

震え!…とにかく何事も無かった様子で衝撃波をやり過ごし!…シロが何も

感じない事に違和感を覚えた様子でアルマジロ状態を解除すると、そこで

オリハが覆い被さって居る光景を目にする!…するとそのオリハの様子に

気が付くなりシロは慌てて心配した反応で、オリハに声を掛け出し!…

オリハはオリハでその呼び掛けに対してピクと反応して見せ!…顔を

上げてシロが無事な事に安堵して見せると、次には無事かどうかと尋ね

始める!…


「……ふぅ~…何とか無事みたいだね?…私達…シロちゃん怪我は?…」


__ッ!…プルプル!!…


「ッ!…そう、よかったぁ……はあぁ~…

…まだ城にも辿り着いてないのに…こんな調子で大丈夫なのかね?…」


自分の目から見て大丈夫でも本人はそうじゃないかもしれない!…オリハは

それを確認する為にシロへ怪我をして居ないか?と尋ねるのだが…シロは

その問い掛けに対して否定するよう首を左右に振って見せ、何とも無い事を

アピールするようオリハの目をジッと見詰めて見せると、ホッとオリハの事を

安堵させる!…そしてオリハ自身もそんなシロの反応を見て溜息を吐くと、

今度は不安を覚えた様子で表情を困らせ…と言うのもここから先こんな調子で

行くのかと!…それこそ体力が持つのか色々と不安を覚えた様子で戸惑って

居ると、遠方からは文句の言い合いが…更にそれを耳にした事でオリハは呆れ…

シロはシロでそんなオリハの様子を見て首を傾げると、不思議そうにオリハの

顔を覗き込むのであった!…


因みにその言い合いもオリハが仲裁に入った事で一時は終わり!…全員生き

残った状態で漸く南門を潜ろうとするのだが!…その南門の状態と言うのは

とても酷く!…もはや門として呼べる状態では無くなっており、ただの瓦礫

の山!…何ならあの巨〇兵レーザーがここまで影響を及ぼして居たのか…

そのレーザー痕が多々ある事に気が付くと、レイヴンはその使用方法を考える

のであった!…

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レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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