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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章三十四節 聞きたくない噂と頼れる仲間と兄弟喧嘩-
しおりを挟むさてシロに別れを告げた所で一同は工房を後に…その際付いて来ると思われた
フィロもお留守番!…と言うよりもリーナに迫られた影響でか動けず、腰を
押さえては一人唸る様に悶絶して居た…そしてそんなマサツグに付いて来るよう
三人もマサツグの後ろに並び、結果的にはマサツグ・アヤ・オリハ・リーナの
四人が素材を探しに!…シロ・フィロ・マサキ・くまさんの四人がお留守番組と
して工房に残り!…マサツグが工房の玄関に手を掛けて行くと、一行は外へと
旅立っていく!…
__…ガチャッ!…ギイイィィィ!…
「……別に俺だけでも良かったんだぞ?…
態々かったるい事しなくても…寒い目に遭わなくても良かったのに…」
「…シロちゃんのあんな様子を見せられたら…
黙ってお留守番なんて言ってられないでしょ?」
「そうだぞ、マサツグ!…
それにちゃんとアダマンタイトを採掘するかどうかの監視もしないとな!…
掘れませんでしたでは困るからな!」
「…俺どんだけ信用無いの?…」
この時マサツグはアヤ達に無理をしなくても良いと話すのだが、アヤはその話を
聞いて首を左右に振り…出来る訳が無い!と…軽く笑いながら自分達も手伝う
様に返事をすると、それに続くようリーナも言葉を口にする!…その際リーナは
自分はお目付け役として来た様に話しをすると、マサツグはそんなリーナの言葉に
戸惑い!…信用が無いのかと若干ショックを受けた様に言葉を…するとその言葉に
続くようオリハが更に話しの乗っかり!…ふと何気なしに言った一言でリーナも
奮起!…さも気分はピクニックに行く様な気分になり始めると、更にマサツグは
呆れてしまう!…と言うのも…
「それに人手が多い方に越した事は無いでしょ?…
…何なら私の分の武具作成も素材を集めたら作ってくれるかもしれないし…
尚更集めないといけないでしょ?」
「ッ!?…何だって!?…それは!!…
…それは是非とも集めねばならんでは無いか!!…
よし!…私もしっかり集めるとしよう!!…」
オリハはちゃっかり自分の分も作って貰おう!と…言わば素材集めの為に参加を
しに来た様子で!…人手を必要とする事を言い訳に!…率直に自身の思惑を
マサツグに話して行くと、そのオリハの話にリーナも乗っかる!…その際オリハの
事をズルい!と言うと、リーナも更にやる気を見せるよう言葉を口に!…何なら
女の子お得意のピーカブーの構えで、鼻息荒くフン!と決意を漲らせて見せると、
マサツグもそんな様子に噴いてしまう!…
「……ぷっ!…っ~~~!!!…
…ってかジッチャンはそんなケチじゃねぇっての!!…
見込みが有ったらちゃんと作ってくれるって!!…
…ったく!…とにかくピクニックに行く訳じゃないんだ!…
気ぃ入れて行くぞ?…」
「えぇ(へ~い)!!…」×3
本音を隠す事無く話し合える仲間の様子に思わず吹き出し、しかし笑って居る場合
では無い!と…マサツグは耐える様にして笑うのを我慢!…そして落ち着いた所で
ツッコミを入れるようドレッグはそんなんじゃない!と口にすると、ドレッグの事
を擁護する!…と言うのも見込みが有れば!…それはマサツグの時みたく武具を
過信すると言った事をしなければと言う事で、二人に呆れた様子で話をし!…だが
そんな話をするのも途端に面倒になって来た様子で!…とにかく気を付ける様に
三人に声を掛けて行くと、三人はそれぞれ返事をする!…さてそのまま看板や案内
を見つつ歩を進めて行くと、ふとある話を…
「……なぁ、聞いたか?…デグレアント帝国の噂!…」
__ピクッ!……チラッ?…
「ッ!…何だよ藪から棒に?…」
「いや…デグレアント帝国って!…
戦争経済や奴隷貿易で今成り立っているかなりヤベー国らしい!!…
…で、その帝国の城下町のある場所に行くと…
なんと俺達でも買える奴隷達が居るらしい!!!…」
「ッ!?!?…」
ある話と言うのも冒険者達の噂話で…今話題になって居るのかデグレアントの
名前がその冒険者の口から出て来ると、マサツグやリーナが反応する!…
その際マジマジ見るのではなくチラッと確認する程度に視線を向けると、次には
その話に耳を集中させ!…すると向こうはマサツグ達の様子など御構い無しで、
相方の冒険者が疑問を持った様に返事をすると、今度はトンデモナイ事を
口にする!…何でもそのデグレアントでは誰であろうと奴隷が買える!と…
誰でもと言う事は冒険者でもと言う事で!…となると当然そんな話にマサツグも
リーナも驚きを隠せず!…一体如何言う事!?…と言った具合にその話に更に
耳を傾けて行くと、その冒険者も質問をする!…
「ッ!?…ちょ!?…はぁ!?……い、いやさすがにそれはデマだろ!?…
そんなの運営がぜってぇに許さねぇって!!…何なら普通に問題じゃねぇか!!…
それこそよっぽどの理由が有るとかでもない限り!!…」
「そのよっぽどが如何やら起きてるらしい!!…
何なら運営としても当然認めて無い訳で!…必死に潰そうとしてるらしいんだが!…
その奴隷市を作った奴が如何やら名の知れたハッカーらしくて、
幾ら潰そうとしても妨害!…全然改善される兆しが見えて無いんだってよ!?…
…今でもかなりの攻防が続いて居るらしいが如何なんだろうな?…
とにかくせめてとばかりに人目に付かない様にある場所にのみを条件に!…
そのハッカーと今も戦っているらしい!…」
その冒険者も当然疑問を抱いた様子で!…何故そんな物が出来たのか?について
相方の冒険者に質問をすると、その冒険者も質問に答え始める!…何でも前々から
騒がれているハッカーの仕業の様で、運営としても戦って居ると話し!…しかし
一筋縄では行かないのか難航して居る!と…如何にも戦況は拮抗しているらしく、
状況は改善されないまま今もこうして奴隷が買える様になっていると説明をすると、
その冒険者もマジか!とばかりに驚いて見せる!…
「はえ~……まぁハッカーに侵入された運営も運営だが…
そのハッカーの頭もかなり逝っちゃってるなぁ!…
何でまたそんな物を作ったんだ?…確かにデグレアントは帝国で!…
色々と黒い噂が絶えねぇ国だが…」
__………ピタッ…
{…デグレアントにはその様な物が……やはり…
私は飛び出すべきではなかったのでは?…
こうして私がマサツグ達と行動を共にしている間にもし…
お父様やお母様の身に何かあったら!?…
民達が奴隷にされたら!?……ッ!!…私は如何すべきだったのだ!?…}
その驚く冒険者も事の真相を知った所で辛辣な言葉を!…両者残念と語り!…
その際やはりデグレアントに対しても言葉を口に!…もっぱら黒い噂で溢れて
居るのか?…有っても可笑しくは無いと言った具合にデグレアントの事を
不審がると、その話を聞いたリーナが不安を覚える!…この時一人足を止めると
徐に俯き…そして自身のやった事は正しかったのか?と…もしを考えると徐々に
不安も大きくなり!…そして自身でも何が答えなのか分からなく…とても
後悔をするよう何か?…罪悪感めいたモノまで感じ出すと、その異変に
気が付いたマサツグが声を掛ける!…
「……ッ!…ン?…リーナ?…おいリーナ?」
「……ッ!…ッ!?……な、何だ?…如何したのだ?…」
何か足音が一つ減った様な音を耳に…そう感じてマサツグがチラッと後ろを
振り向いて見せると、そこで俯くリーナの姿を見つけて行く…となると勿論
そんなリーナに駆け寄り声を!…するとリーナも若干間が有ったものの
ビクッと反応しをして見せ!…次には何が有ったのか?と声を…何か吃驚した
様な戸惑った様にも見える反応を露わにすると、マサツグが更に声を掛ける!…
「いや如何したもこうしたも有るかよ!…大丈夫か?…
かなり顔色が悪いようだが?……やっぱお前?…」
「ッ!!…い、いや!!…何でも無い!!…
…先を急ごう!!…早くあの剣を直さなくては!!…」
__タッタッタッタッタッ!!………ッ……ッ?…
この時マサツグから見たリーナの表情をと言うのはまるで何か罪を感じた様な?…
青褪めては冷や汗も掻いて瞳孔を開き!…明らかに何かに対して不安を覚えた様な
そんな表情を見せて居り!…マサツグも勿論そんな表情を見て途端にリーナの
心配をすると、リーナは誤魔化す様に返事をする!…その際誤魔化す理由に大剣を
使うと、これ以上醜態は見せない!とばかりに先を行き!…だが少しした所で失速…
当然そんな様子はアヤやオリハの目にも映っており!…一体何が有ったのか?と
ばかりに戸惑って居ると、これまたマサツグが呼び止める!…
「…はあぁ~…待ったリーナ!!」
「ッ!…だから大丈夫だと!…」
__スゥ…ポンッ…ッ!……
呆れた具合に溜息を吐き!…リーナに待った!を掛けると、リーナもピクッと
反応する!…そしてリーナはしつこいとばかりに言葉を口に!…無理して笑う
様に大丈夫!と振り返りながらに返事をして見せようとするのだが…マサツグは
構わずそんなリーナの背後に移動して見せ!…当然だがリーナの大丈夫を聞いた
所で大丈夫そうに見えない!と言った表情を見せると、追い付いた所でリーナの
肩に手を伸ばす!…そして次にはポンと優しく肩を叩くと、まるで労う様な
そんな態度を取って見せ!…
「…お前がそこまで頑なに語ろうとしないのは勝手だから何も言わねぇ…
だがこれだけは言わせて貰う!……無理はするな!!…」
「ッ!!…」
「無理をして結果調子が悪くて!…それで怪我をしたら意味が無い!…
それこそ命を落とす場合だってあるかも知れない!!…
…辛かったら俺らを頼れ!!…出来る事なら力になってやるからよ?…」
__ッ!!…スッ…コッ…コッ…コッ…コッ…
リーナの性格を一に尊重!…しかし苦言を言う様に無理だけはするな!と
注意をすると、リーナはハッと目を見開く!…と言うのもマサツグに突如
そんな事を言われて驚いた様に!…何なら自身が気負って居る事が諸バレ
して居る事に戸惑ってしまい!…となるとマサツグもマサツグでその事に
触れない様にリーナを追い越し!…更に注意の言葉を口にしつつ!…
自分達にも頼る様に助言の言葉を話して行くと、次には振り返って笑って
見せる!…そして前を振り向き直すと何事も無かったかの様に歩いて行き、
そんなマサツグの後ろ姿にリーナも如何したら?とばかりに更に戸惑い!…
「……え?…え?…」
__……クスッ!…コッ…コッ…コッ…コッ…ポンッ…ポンッ…
「ッ!?…ア、アヤ?…それにオリハ…」
戸惑うリーナをそのままに!…アヤとオリハも状況を理解出来た様子で互いに
顔を見合わせて行くと、次にはクスッと笑って見せる!…そしてマサツグに
続くようリーナを間に左右へ分かれて追い越して行くと、その際真似をする
様に肩を…それぞれ左右の肩を優しく叩き!…そして困惑するリーナを置いて
行く様に颯爽と抜けて行くと、リーナは戸惑った様子で二人を呼ぶ!…すると
アヤとオリハは足を止め、次にはリーナを励ます様に言葉を!…
「…さぁ!…早くアダマンタイトを回収しに行きましょ?…
そして嫌な事は全部飲んで忘れて!!…」
「…いやそれアヤさんが飲みたいだけですよね!?…
またあの地獄を再現するつもりですか!?…」
「ッ!…えぇ~!?…地獄ってそんな大げさなぁ~?…
ちょっと飲み過ぎただけじゃない!…」
「飲み過ぎの限度を超えてるから言ってるんです!!!…」
__………。
深くは尋ねない様にアヤは急ごう!と…そして回収した後の飲み会を期待した
具合に言葉を続け!…となるとそれを聞いたオリハもツッコむ様にしてアヤに
言葉を口にして行き!…アヤもそれを聞いてあれ位…と言ってお道化て見せると、
更にオリハがツッコミを入れる!…それこそアヤが作り出した混沌を目の前に
しただけあって、オリハのツッコミは必死で!…付き合い切れない!とばかりに
言葉を口に!…するとそんなやり取りを目の前で見せられているリーナも
ぽか~んと…しかし次にはハッとした様子で我に返り!…マサツグがやった事!…
この二人が何故その真似をしたのか?もふと理解した具合に目を見開くと、
自ずとリーナは反省をする!…
{…ッ!!…そうか私の様子を見て!…
っと言うか何故こんな事にも気が付かない!…それ程までに私の心が弱って?…
…駄目だ駄目だ!!…今はウジウジ考えても仕方がない!!!…
…それに言って居たでは無いか!!…自分達を頼れと!!…
…イカンなぁ…如何やら私はまだ仲間に頼ると言う事が苦手の様だ…}
「……おぉ~い!!…何してる~!!…置いて行くぞぉ~?」
「ッ!!…あぁ、すまない!!…今行く!!…
…では頼りにさせて貰うからな?…マサツグ!!…」
何故三人がこの様な事をやったのか?…そしてあの忠告の意味が何だったのか?を
理解すると、その自分の鈍さにツッコミを入れる!…いつもなら直ぐに分かって
居た筈だと怒りを覚え!…そして自身の心の弱さに情けなさを覚え!…とにかく
悩む事は後にしようと押し込め!…マサツグの言う通り頼る事から始めようと
考えると、そのマサツグからツッコミを受ける!…如何やら一向に付いて来ない
三人に痺れを切らした様で、置いて行くと声を掛け!…するとリーナも一旦は
吹っ切れた様子で返事をして見せ!…慌ててマサツグの後を追い駆けて行くと、
一行はその一番坑道を目指すのであった!…
さてそんなこんな有りつつも徐々に町の端へ、するとその事にオリハがふと疑問を
持った様子で…
「……所で兄さん?…一番坑道への道は本当にこの先で合ってるの?…
確かに人気が無くなって来た様な気がするけど?…」
「ッ!…んん~?…さぁ~?…
まだ来てそんな日にち経って無いから分かんね!…
何と無くこの線路を目印に歩いて居れば辿り着くかなぁ~?っと…」
「ッ!……は?…」
オリハの疑問と言うのもその坑道への道についてであり、いつしか案内も見掛け
なくなり有るのはトロッコの線路だけで…何なら他に人の気配等も感じられず…
マサツグが方向音痴である事から本当にこの道で会って居るのかが不安になると、
マサツグに戸惑った様子で声を掛ける!…すると如何だろう…マサツグは呑気に
返事をすると分からない!と、ただ線路を目印にして歩いて居る事を口に!…
となるとそんなマサツグの返事にオリハ達も当然困惑!…口に出して戸惑い様を
露わに!…オリハに至っては何言ってんだコイツ?とばかりに呆れる様な表情を
浮かべると、マサツグもそんなオリハの口から漏れ出た言葉に反応する!…
「ッ!…え?…」
__………。
「…いや、え?…じゃないでしょうが!!…如何すんの!?…
これ迷子って言わない!?…何で道が分からないのに勝手に突き進む!?…
如何してさっきの冒険者達に道を聞こうとしない!?…
…普段から少しだけど頼りになると思っていた矢先このポンコツムーブだよ!!!…
はあぁ~…もう本当にありがとう御座います!!!」
「ッ!!…あんだとこの野郎!!…
もういっぺん言ってみろこの猪突猛進坊主!!…
…俺だって好きで方向音痴をやってるんじゃねぇよ!!!…
それにアレ以降案内の看板も無いから仕方なく歩いてんだ!!!…
後、実のお兄様に向かってなんて口聞いてんだコラァ!!!!」
マサツグが返事をしたのち微妙な間が…マサツグは不思議そうに三人を見詰め!…
三人はそんなマサツグに対しぽか~んとする様な表情を見せると、同時に呆れた
様な戸惑った様な反応を露わにする!…そして少ししてからオリハがスッと我に
返った様子で息を吸い込んだかと思えば、次には罵倒!…マサツグに馬鹿じゃない
のか!?と言わんばかりにポンコツムーブである!と言い…最後に煽るようお礼の
言葉をワザと口にして行くと、マサツグもそれを言われた事でカチンと来る!…
となるとそこからは喧嘩!…その際先程からその案内の看板が無い事をオリハに
話すと、オリハの口の悪さに文句を言い!…そこからは一応往来の有る道の
真ん中でやいのやいの!…アヤは呆れて首を振り、リーナもそんな二人を前にして
オロオロとした様子を見せて居ると、偶然そこへ鶴嘴を抱えたドワーフが近くを
通って来る!…
「……ん?…お~い、あんた等!!
そんなとこで喧嘩してるとトロッコに轢かれちまうぞ~!!」
「「ッ!…あ゛ぁ゛!!!」」×2
__………ッ!…
この時近くを通ったドワーフは親切心から注意を!…喧嘩をするのは勝手だが
線路からは離れろ!と…しかしそのドワーフの言葉がいけなかったのか、更に
二人の喧嘩は激化!…と言うのもドワーフに声を掛けられた事でそのドワーフに
メンチを切り!…そしてジッと見詰めた後ドワーフがここに!…掘削作業員が
居る事にマサツグがハッと気付いて行くと、オリハに喧嘩の続きをする!…
「ホレ見ろ!!!…
ここに鶴嘴を持ったドワーフが居るって事はぁ!!…
この近くに坑道があるって事じゃあねぇか!!!」
「そんなの分からんでしょうがぁ!!!
たまたま仕事帰りでここに居るのかもしれんだろうが!!!」
「……はあぁ~…
こんな時に限って何で兄弟喧嘩をするかなぁ~…」
マサツグはその喧嘩を止めに来たドワーフを指差すと証拠とばかりに!…近くに
坑道が在ると言い張り!…だが当然オリハもその言葉を聞き入れる筈も無い訳で
有り!…オリハは逆に仕事帰りで別の所から来た事を口にすると、真っ向から
否定をして見せる!…さてそうなると当然話はそのまま平行線になって行き、更に
収拾が付かなくなり!…となるとこれにはアヤも更に呆れてしまい!…如何して
こうなる?とタイミングを恨む様にふと言葉を口にして居ると、その一方で
リーナが質問をする!…
「もし…すまないが一番坑道へは如何行けば良いのだろうか?…
我々はその先に少し用事があって…」
「ッ!…ンン~?…一番坑道~?…何でまた?…まぁ教えるのは別に良いけど…
ここからこの線路沿い…向こうに向かって歩いて行くと二又の分岐点に出る!…
その分岐点を右に行けば一本道…一番坑道だ!…
…けど気を付けろよ?…今はもう廃坑だからモンスターが沸いてやがる!…」
「ッ!…情報提供に感謝する!!…」
「いやいや別にこれ位構わねぇんだけど…
…それよりそろそろあの二人を止めなくて良いのかい?…
あのままだと本当にトロッコに轢かれちまうかもしれないぞ?」
質問をした相手と言うのもその鶴嘴を持ったドワーフに…リーナは喧嘩をしている
二人を余所に!…改めて目的地である一番坑道への行き方について尋ねて行くと、
そのドワーフは不思議そうに首を傾げる!…それこそドワーフは何をしに?と口に
すると、もう何も無い様な反応を露わにするのだが…それでも用があるならとその
道順をリーナに教えて行き!…リーナも一応マサツグの考えが当たって居た事を
確認すると、ドワーフにお礼を言葉を口にする!…この時ちゃんと感謝の意を
伝える様に胸に手を当て会釈をすると、そのドワーフも笑って大丈夫!と返事を
するのだが!…しかしそれよりもやはりマサツグ達の事が気になる様で!…
早くしないと本当に轢かれる!と心配をする様に言葉を口にすると、次にはアヤが
魔法を唱える!…
「……《この地に宿る水の精よ!…我に力を貸し与え給え!…
かの者達に頭を冷やすよう癒しの水を!!…キュアウォーター!!!》」
__ごぽぽ!!…どっぱあぁん!!…
「うわっぶ!…」
「はぶ!…」
アヤはまるで呆れた様に魔法を唱えるといつもと違う!…何か馬鹿二人に
冷静さを取り戻させる様に呪文を唱えると、マサツグとオリハの頭の上に
水の塊を出現させる!…そして何の躊躇いも無く二人の頭目掛けて投下!…
マサツグとオリハは見事にずぶ濡れに!…となると勿論これにはマサツグと
オリハも戸惑った様子で!…それぞれが驚いたよう思わずその場で固まって
居ると、アヤが二人に説教をする!…
「…貴方達!…いつまでも喧嘩をしてるんじゃないわよ!!…
色々と他の人の迷惑にもなるでしょ!?…
…とにかくリーナがさっきのドワーフさんから話を聞いたから!…
一番坑道へ急ぐわよ!!…」
「……チッ!!…」×2
いつまでも喧嘩をしている二人を見かねて強制執行!…他の人の迷惑にもなる事を
口に!…とにかくリーナが情報を仕入れてくれた事で急ぐと二人に言葉を続け!…
その話を聞いて二人もピクッと反応すると、今度は互いに顔を見合わせて舌打ちを
する!…さてこうなって来ると本当に仲が良いのか悪いのか?…とにかく二人は
一旦落ち着き!…するとそこへ話を聞いて来たリーナも合流をして来て、先程聞いて
来た道について話しをし始めて見せると、また一悶着起きそうになってしまう!…
__タッタッタッタッタ……
「行き方を聞いてきたぞ!……ふぅ…
如何やらこの線路通りに歩いて行くと…」
「ッ!…ホレ見ろこの野郎!!…やっぱり合っていたじゃ!…」
「ゴホンッ!…ちょっと黙っていて?…」
「…はい。」
「…ぷッ!…ッ~~~!!…」
リーナは先程ドワーフに聞いた通りに道を説明!…その際線路沿いと口にすると、
それを聞いたマサツグが途端に反応!…オリハに対してそれ見た事か!とばかりに
マウントを取って行こうとして見せ!…しかしそれを遮る様にアヤが突如咳払いを
すると、マサツグに黙るよう声を掛ける!…それこそ珍しく圧を掛けて行く様に!…
これにはマサツグもシュンとしてしまい…反省した様子で次には返事…すると
オリハもそんなマサツグの様子を見て思わず吹き出し!…何かまだ諍いが残って
居る様な様子を見せると、アヤが睨む!…
__ジロ!!…ッ!?…ッ~~~……
「……ふふっ!…
さっき言った通りこの線路に沿って歩いて行くんだが、
その先に如何やら二又の分岐路があるらしい!…
で、その分岐路を右に進んで行くと一本道になっていて…
その先に一番坑道があるらしい!…」
「…なるほどぉ?…じゃあこれでもう迷う事は無いわね!…
…じゃあ、行きましょうか?…」
「…はい…」×2
アヤが睨むとオリハも委縮!…まるで借りて来た猫の様にシュンとして見せ…
するとそんな二人の様子に思わずリーナも噴き出してしまい!…笑いを堪え
ながらもその聞いて来た道順について説明をすると、アヤが納得した様子で
返事をする。その際リーナには優しい表情を見せる一方で、マサツグと
オリハに対して高圧的な!…まるで二人の姉になったよう睨みを利かせ!…
二人に付いて来るよう圧を掛けながら声を掛けると、二人は逆らう事無く
返事する!…それはもう怒られてしょげる犬の様に…俯いては力無く頷き!…
するとそんな形無しの様子にリーナも笑い!…信じられない!と言った言葉を
口にすると、マサツグとオリハは苦虫を噛む!…
「プフ!…ッ~~~!!!…クックックックッ!!…
こ、これがあの数々の魔王を撃退したり!…懐かせたり!!…
挙句の果てには倒したりした者の姿とは!!…
これは!…誰に言っても信じては貰えないだろうな!…ぶふ!!…」
「…チクセウ…」×2
__……十数分後…
__……チラッ?…チラッ?………チラッ?…チラッ?…
「……いや何度も確認しなくてももう喧嘩は…
…って、分岐点ってあれの事じゃないか?…」
「ッ!…確かに道も二手に分かれてますし…
あそこの事だと思いますけど……アレは?…」
自分達で蒔いた種とは言えこうも笑われ!…行き場のないモヤモヤに苛まれ!…
だがとにかく一行はその聞いた通りに線路沿いを!…その間もアヤに何度も
チラ見されては監視をされ!…マサツグとオリハも何か居た堪れない気持ちに
なりながらもしばらく歩き続けて居ると、その話に聞いた通りに分岐点らしき
場所へと辿り着く!…するとそこでふと奇妙な光景を目に!…と言うのも何か
人だかりが…
「…あの人だかりは?…」
「…とりあえず行ってみたら分かるだろ?…
すんませぇ~ん!!…何か有ったんスかぁ?」
マサツグ達の目に前には何か妙な人だかりが…それもその二手に分かれている
道の右側だけに集中しており、ザワザワと騒ぎ立てては不安そうな!…とにかく
遠目からでも緊急事態と言う事が良く分かり!…リーナが人だかりを気にした
様子で言葉を零すと、マサツグが気にした様子で駆けて行く!…その際その
人だかりの中で一番声を掛け易そうな人に声を掛けて行くと、事態について
質問をし!…するとその問い掛けに対してドワーフも反応!…直ぐに事態に
ついて答えて見せると、若干不安げな様子も露にする!…
「ッ!…え?…あっ…あぁ、いや何!…
急に一番坑道からモンスター共が出て来たんだとよ!…」
「ッ!?…えぇ!?……マジかぁ!!…
これから向かおうとしてたのに!…
…てか何か嫌な感じもするなぁ…」
「ッ!…そうなのか?…
でもまぁ今自警団がそのモンスター共の対処に当たっているらしい…
まぁ、いつもの事だし!…大丈夫だろうと…」
__ボガアァァァァァァンンン!!!…ッ!?…
如何やらそのドワーフが言うにはモンスターが湧いた!と…何なら出所は
一番坑道と口にし!…となるとそんな話を聞いたマサツグとしても戸惑った
表情を浮かべて見せ!…思わず何か際先に不安を感じる様な何か嫌な気を
覚えて居ると、更にドワーフは話を続ける!…と言うのもモンスターが
湧く事は日常らしく、問題は無い!と言おうとするのだが…次には近くで
途轍もない衝撃音が鳴り響き!…これはさすがに普通ではないらしく!…
その音を聞いて野次馬達が途端に一斉に慌て始めると、マサツグ達もその
混乱の渦に飲まれるのであった!…
0
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【完結】パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される
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【第二部あらすじ】
地上での戦いを終え、ダンジョンに戻ったエレインは、日々修行に明け暮れつつも、ホムラやアグニと平和な日々を送っていた。
ダンジョンで自分の居場所を見つけたエレインであるが、ホムラに対する気持ちの変化に戸惑いを覚えていた。ホムラもホムラで、エレイン特別な感情を抱きつつも、未だその感情の名を自覚してはいなかった。
そんな中、エレインはホムラの提案により上層階の攻略を開始した。新たな魔法を習得し、順調に階層を上がっていくエレインは、ダンジョンの森の中で狐の面を被った不思議な人物と出会う。
一方地上では、アレクに手を貸した闇魔法使いが暗躍を始めていた。その悪意の刃は、着実にエレインやホムラに忍び寄っていたーーー
狐の面の人物は何者なのか、闇魔法使いの狙いは何なのか、そしてエレインとホムラの関係はどうなるのか、是非お楽しみください!
【第一部あらすじ】
人気の新人パーティ『彗星の新人』の一員であったエレインは、ある日突然、仲間達によってダンジョンに捨てられた。
しかも、ボスの間にーーー
階層主の鬼神・ホムラによって拾われたエレインは、何故かホムラの元で住み込みで弟子入りすることになって!?
「お前、ちゃんとレベリングしてんのか?」
「レ、レベリング…?はっ!?忘れてました……ってめちゃめちゃ経験値貯まってる…!?」
パーティに虐げられてきたエレインの魔法の才能が、ダンジョンで開花する。
一方その頃、エレインを捨てたパーティは、調子が上がらずに苦戦を強いられていた…
今までの力の源が、エレインの補助魔法によるものだとも知らずにーーー
※【第一部タイトル】ダンジョンの階層主は、パーティに捨てられた泣き虫魔法使いに翻弄される
※第二部開始にあたり、二部仕様に改題。
※色々と設定が甘いところがあるかと思いますが、広いお心で楽しんでいただけますと幸いです。
※なろう様、カクヨム様でも公開しています。
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魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~
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