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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章五十六節 白銀の大狼と怒涛のテイムとペットの定義?…-

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アヤ達がその狼の周りを調べようとすると途端にその狼の様子が急変する!…

それはまるで縄張りを荒らされたくない様な!…とにかくスッと立ち上がると

アヤ達に対して威嚇をし出し!…明らかに敵意を見せる様に唸りながら姿勢を

低く取って見せると、そんな狼の様子にアヤ達は戸惑う!…この時その狼の

大きさもと言うのも大人のゴールデンレトリバーより大きい為、迂闊に襲われる

様な事になればとてもヤバく!…だがその姿はとても凛々しく!…毛並みは

精錬した銀の様に眩い光を放ち!…威嚇する様子も宛ら何かの芸術品の様な

美しさを覚えてしまうと、アヤ達はその場から動けないで居た!…


__…ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!……ッ!?…ゴクリッ!……


「…オリハもよくこの狼に近づこうと思ったわね!…

普通だったらこんなのが居たら近付こうなんて考えないでしょうに!!…

…やっぱりマサツグ達の家系には何か惹かれる物があるとでも言うの?…」


「ッ!…そうだなぁ…幾ら小さくとも狼である事には変わらないと言うのに…

マサツグはシロを手懐け!……いや、アレは向こうから懐いて…とにかくだ!!…

イマイチ狼達に対して危機感が無い!…恐ろしさを感じて居ないのだろうか?…」


「……まぁ普通とはズレてるからな?…あの二人…」


当然そんな大きな狼に威嚇をされる事で一歩も動けず!…とにかく襲われない

様に警戒をする破目に!…その際オリハは何故この狼に近付いたのかと!…

アヤが信じられない!と言った具合に戸惑い様を露わにすると、そのアヤの

言葉にリーナも同意するよう返事をする。その際リーナに至ってはシロをテイム?…

した時のマサツグの話を持って来ると、危機感が無いと!…狼に対して恐ろしくは

無いのか!?と話を続け…その話にモツも乗っかるよう!…苦笑いしながら

マサツグ達の感性が少しズレて居る事を口にすると、更に狼は威嚇を強める!…

確かに鎖に繋がれているとは言え威嚇をされるととても恐ろしく!…それでも

アヤ達はジリジリと!…徐々に近づいては何とか確認を!…今はノームの事が

心配で仕方が無い事を考えて居ると、そこへ追いかけっこを終えて戻って来た

のか?…マサツグとオリハが戻って来る!…


「ぜぇ!…ぜぇ!……ま…全く!…

ちょっとした!…茶目っ気!!…だろうが!?…

それを!…息が!…切れる!…まで!…追いかけて!…くるとか!…

…ダハァ~!!……どれだけだよ!!…」


「ぜぇ…ぜぇ…やかましいわ!…

先に!…仕掛けて!…きたのは!……そっち!!…

大体!…仲間が!!…襲われて!…いるのに!…傍観とか!…

…ぜはぁ~!!…おかしいでしょ!?」


「ッ!…あ、戻ってきた…」


二人は相当ハードに走り回ったのか息を切らし!…息も絶え絶えになりながらも

文句を言い合い!…その際和解をしたのかオリハの手にはタオルが一枚…それで

顔を拭いたのかとにかく握り締めながらアヤ達の所へ戻って来ると、モツが戻って

来た事を口にする。それこそ呆れた様子でパッと振り返り言葉を口にすると、

次にはオリハがへたり!…一方でマサツグは膝に手を着きながらオリハに言葉を!…

改めて何故あの狼に近付いたのか?について質問をすると、オリハは素直に答え

始める!…


「はあぁ~!!……大体!!…

何であの狼にチョカチョカと近づいて行ったんだ!?…

幾ら鎖に繋がれているにしても狼だぞ!?…」


「それは興味本位で!……綺麗な毛並みで触ってみたくなって…

で近づいて、あの狼の前でしゃがんだ途端急に押し倒されて…

不味い!と思って腕でガードしたんだけど襲って来なくて……

で、ガードを解いた瞬間あの状態に…

…敵意も無かったしまるで遊ばれている様な状態だったんだけど…

…あっ、因みにあの子メスね?」


「誰も聞いてねえよ!!……てかいつのまに…

あの二人は何であの狼の前で固まっているんだ?」


「…何かもうツッコミ入れるのに疲れるな…」


マサツグは注意をする様に質問の言葉を!…となるとオリハはその質問に対して

興味本位と!…それこそ答える際戸惑った様子を露わにして見せ…事の経緯を

一からマサツグに話し出すと、最後にあの狼が雌である事を明かして行く!…

するとそのオリハの言葉に対してマサツグもツッコミを入れ出し、次にハッと

気が付いた様子で反応を!…それこそ現在進行形で今にも襲われそうな様子

なのに!…さも危険ではない!とばかりにキョトンとした表情を見せて行くと、

モツが更に呆れて見せる!…そしてツッコミを入れるのに疲れたと言葉を口に

して居ると、マサツグは徐にその威嚇をする狼へ近付き!…


__ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!……ッ!!……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「ッ~~~……ッ!?…ちょ!?…マ、マサツグ!?…」


「マサツグ何を!?…ま、待て!!…そのまま近付けば襲われ!!…」


「だぁ~い丈夫だよ!!…ここは俺に任せな?…

それに手っ取り早く懐かせた方が…

ノームを何所にやったか聞き出しやすいだろ?」


「ッ!?…はぁ~!?…馬鹿か!!…このままだとオリハの二の舞…

いや本当に襲ってくるかもしれないぞ!!…考え直せ!!」


当然威嚇をする狼に近付いて行くマサツグに一同困惑!…アヤが戸惑った具合に

声を掛けると、リーナが静止を呼び掛け!…ガ。マサツグは一切止まる事無く

ズンズンと!…それこそ真正面から向かって行く様に堂々とした態度を見せて

行くと、アヤ達に大丈夫!と言って笑って見せる!…その際さもテイムする様な

事を口にすると、モツが当然の如くツッコミを入れ!…疲れたと言っても

ツッコミを放棄する事無く!…とにかく考え直す様に言葉を口にするのだが!…

マサツグは遂に狼の前に!…この時さもボケる様に更に言葉を口にする!…


「大丈夫!…俺、失敗しませんから!…」


「ッ!?…何が大丈夫なんだよ、普通にシステム上無理だから、失敗するから!!…

それと何処かのフリーランスの女医みたいなセリフを言ってるんじゃない!!」


この時マサツグはモツの方へ振り返るとさも自信満々に笑みを浮かべ!…そして

某・失敗をしない女医の台詞を口にしながらサムズアップをして見せ!…

が、それを見せられた所で当然の様に信用は無く!…モツが馬鹿か!?と言わん

ばかりにマサツグへツッコミを口にすると、絶対に出来ない!と口にする!…

と言うのもこのゲームのシステム上、言い方は悪いが寝取りが出来ないと言う

モノで!…一度その者のペットになるとその後はそのペットに対して一切テイムは

無効になり!…何をしようとも他人の物にならない!…例外があるとするなら

譲渡位で、狼は恐らくバルディアナのペット!…故にモツがシステム的な意味で

無駄である事を口にするのだが、マサツグはそれでも向かって行く!…


「…まぁ、そのフリーランスは置いといて…任せてくれ!

…自信があるのは本当だ!…信じてくれ!!」


「ッ!!…ヤブ!!……」


幾らマサツグに無駄だ!と言っても言う事を聞かず、マサツグは寧ろ狼の前に!…

その際マサツグは自身で言ったボケを隣に置く様な素振りを見せ!…そのまま

アヤやリーナを追い越し!…謎に根拠がある様子でやはり自信満々に大丈夫!と

モツに返事をして行くと、最後に信じるよう言葉を口にして見せる!…そして

再び狼の方へ振り向いて行くと、後ろ手ながらにモツに手を振り!…するとそんな

マサツグの様子にモツももはや何も言わず!…ただその後ろ姿に何を言っても

無駄だと悟ると、一応万が一に備えて武器を構えて見せるのだが…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ザッ!!……ッ!…クンクン……ッ!?…



「………。」


「………。」


いざマサツグがその狼の前に堂々と仁王立ちをして見せると、次には威嚇をして

居た狼にも異変が!…それはまるでマサツグの匂いに反応したよう!…ピクっと

鼻の頭を動かす様なそんな素振りをして見せると、今度は鼻をヒクヒクとさせる!…

まるで何か気になる匂いでも有るのかずっと匂いを嗅ぎ続け、時間にして約数分

位と言った所か?…とにかく落ち着き出すと今度はスッと頭を引いて行き!…

改めてマサツグに対して威嚇をする様な体勢を取って行くと、互いに黙って向き

合い始める!…それはさも決闘をするかの如く緊張感が走って行くと、二人?…の

間では異様な睨み合いが続いて居り!…次には狼が襲い掛って行くそんな素振りを

見せて行き!…マサツグも逃げる事無くただ黙ってその場で仁王立ちをし続けて

見せると、モツ達に激震が走り出す!…


__……ヴヴヴヴ!!…ンバ!!!…ッ!?!?…


「「マサツグ!!!」」×2


{…チッ!!…だから言ったんだよバカタレが!!!…

幾らテイムが得意であろうとシステムの前には無力!…

さすがのヤブでも如何しようも出来る訳が!!!……ッ!?…}


当然狼がマサツグに掛かって行き出した事で皆は慌て始め!…次にはマサツグを

助けよう!と…それぞれ武器を出しては致し方ない!と言った具合に覚悟を決め!…

アヤとリーナはマサツグを呼び!…モツも心の中でマサツグに対して文句の言葉を

口にすると、背負って居たライフルに手を掛ける!…そしてすぐさま襲い掛かって

来た狼に対してその銃口を向けて行くのだが、次に目にした光景と言うのは驚く

べきもので!…


「…甘いわこのでっかいワンちゃん風情が!!…見るがいい!!…

我が最終奥義!!!…一瞬千撫!!!…せいやああぁぁぁぁ!!!!」


__ブゥン!!…なででででででででででで!!!!…バアアアァァァン!!!!…


マサツグは何やら妙な構えを!…それそこ阿吽仁王像の様に構えて見せると

次には甘い!と口に!…すると今度はさも某・格ゲーの隠しキャラの超必殺技

の様に!…宙に浮くようスゥ~…と異様な移動の仕方をして見せると、次には

一瞬!…まるで一瞬ブラックアウトしたかの様な感覚を覚え!…ただその場で

妙に撫で回している様なそんな擦れる音だけが聞こえて来ると、次には視界が

ハッと!…となるとそこには腹を出して仰向けになっている狼の情けない姿が

在り!…マサツグもその狼に対して大きく背を見せる様なそんな態度を見せて

行くと、更には格好つける様に言葉を漏らす!…


「……フッ…また一匹のワンちゃんをテイムしちゃった!…」


「ッ!?………ハァ?…」


「……え?…ちょ、ま!!……えぇ!?…」


「い、今のは一体!?…一体何が起きて!?…」


「……兄さんいつから豪○に?…」


この時マサツグの背中には何やら文字が浮かんで居る様に見せてしまい!…

更にそのマサツグの台詞に一同困惑!…と言うのもこれでテイムした!と

言って居る様に聞こえてしまい!…本当にテイムしたのか!?と戸惑う様な

反応をすると、次に出て来た言葉は[ハァ?…]と…呆気の無さかそれとも

馬鹿さ加減か?…モツが漸くと言った具合に出せた言葉がソレであり!…

アヤとリーナもハッと!…次々に各々が思って居る事を口にし出すと、

マサツグはそれを証明するよう狼に近付く!…


「…だからこれで大丈夫だって!!…ほれ?…」


_スッ…ビクンッ!!…ハッハッハッハッハッハッハッハ!!…


「ほぉ~れほれ!…ほぉ~れほれ!…

おぉ~よしよしよしよし!!…おぉ~よしよしよしよし!!…」


__ビクンッ!!…クゥ~ン♥…クゥ~ン♥…


その仰向けになって倒れて居る狼にスッと近付くと、次には曝け出している

腹を一撫で…すると狼の体は突如ビクンと跳ねて見せ!…さも何か快感を

感じている様に身を捩る反応をして行くと、今度はマサツグに甘え始める!…

その際狼は上機嫌に尻尾を振って見せると、犬特有の口呼吸もし始め!…

するとマサツグも興が乗って来たのか某・動物学者の様に!…ムツ○ロウさん

みたくその仰向けになっている狼の事を猫かわいがりし始めると、狼は心成しか

喘いでいる様な?…とにかく何とも言えない甘えた声を上げて見せる!…

となるとそんな光景を見せられて居る一同としては何か釈然としないモノで!…

モツに至ってはいっそマサツグを撃とうかと…


__……チャキッ!…ッ!?…


「…ッ!?…うおぉい、ちょとまてぇ!!!…何故に銃を構える!?…」


「…いや、何かイラっとしたから……いやてか!!…

何でだ!?…コイツは確かバルディアナのペットの筈じゃあ!?…

…ッ!!…まさかアイツがそう語っていただけで実は!!…」


「…いや、だぞ?…

…まぁ、ペットっつっても?…今は俺のペットになった訳だが?…なぁ?…」


__ヴァン!!!…ハッハッハッハッハッハッハッハ!!…クゥ~ン♥…


モツが改めて銃を構えた事で一同困惑!…マサツグもモツに銃を向けられた事で

慌てて見せ!…次には何事!?とモツに質問を口にして行き!…モツもその問い

掛けに対し素直にマサツグがうざかった事を言葉にすると、次には疑問を話し

始める!…と言うのも何故人のペットをテイムする事が出来たのか?と、何か

慌てた様子を露わにし!…しかし次にはハッと思い付いた様子で答えを口に!…

しかしマサツグがそれを聞いて首を左右に振って見せ!…違う!とばかりにこの

狼がバルディアナのペットであった事を口にすると、今は自分の!と主張をする!…

その際狼に問い掛けるようマサツグが徐に声を掛けると、狼は上機嫌で返事をし!…

そしてまだ甘えたりないのか体を摺り寄せ甘い声を上げて行き!…マサツグも

それを見て腹を撫で!…益々モツを困惑の渦へと落として行くと、ある含みの有る

言い方を口にする!…


「さっきも言った通りさ!…!…

そんなに気になるならコイツをアプレ鑑定ってみ?…そしたら分かる!…」


「ッ!…アプレって…ッ!…あ、あぁ…鑑定アプレェィザァルか…」


マサツグはモツにもう一度この狼がバルディアナのペットである事を口にする!…

その際分かるかなぁ~?と言った感じで笑って居り、更に気になるなら鑑定アプレェィザァル

をと!…短縮して[アプレって見ると良い!]と言い出し!…モツもその言葉で思わず

へ?と言った感じにキョトンとすると、マサツグの方を見ては戸惑って見せる…

しかし次には直ぐに理解した様子でハッとすると、鑑定アプレェィザァルの事かと口に…すると

その一方ではオリハも復帰した様子でマサツグの撫でる狼に!…恐る恐る近付き

狼が見せて居る腹に向けて手を伸ばして行くと、その狼の腹を撫でて行く!…


__ツツツツ……そぉ~……モフッ!…


「ッ!…ふむ…基本犬の毛って結構硬い筈なんだけど…

このオオカミの毛はモフモフだね…このまま寝れそうな位に柔らかい…」


__ッ!…クゥ~ン!…クゥ~ン!…


「ッ!……わ、私も…」×2


胸部から腹部に掛けて大きく撫で!…そして撫で心地について感想を口に…

その際とても触り心地が良いのか枕に出来ると!…ずっと撫で続けてまるで

癒される様な表情をオリハが浮かべて見せて居ると、その狼も喜ぶよう声を

上げる。するとそんな様子に触発されてかアヤとリーナも参加を口に!…

自分も!と言ってその狼近付き!…ワシャワシャと色々な部位を思うままに

撫で回し始めて居ると、その一方でモツが戸惑いながらも鑑定アプレェィザァルをして

見せる…


「ッ!?……と、とにかく!…鑑定アプレェィザァル!!」


__ピピピ!…ヴウン!…

 ----------------------------------------------------------------------

「NO name」

「元・バルディアナのペット」

 Lv.50    「(幻影狼)」

 HP 4950    TP 600          装備 

 ATK 510    DEF 433       E 武器 無し 

 INT 389    RES 413      武器2 無し
                     
 AGI 600    LUK 123        頭装 無し

                    体装 無し

 MS [槍術Lv.9]  [武闘術Lv.9]     足装 無し

 SS [嗅覚Lv.8]  [採取術Lv.7]    装飾 無し

      [忍び歩き]  [幻影闊歩]                  

        [上級槍術皆伝]  [氷装付加]          

        [悪路走行]  

                    

   [術技]

    閃槍撃    TP 10 一戦突き   TP 15 疾風連打  TP 20

  天蹴脚    TP 20 落追槍    TP 25 円牙撃   TP 30

    烈風刃    TP 45 氷刃薙ぎ   TP 35 演舞・狼影 TP 40 

    落葉     TP 60 絶影     TP 75 絶命拳   TP 60
  
  走破連刃   TP 55 螺旋狼牙槍    TP 80 

 -----------------------------------------------------------------------


「……へ?…」


モツはその目の前に出て来た鑑定結果に戸惑って見せる!…と言うのも重要なのは

元・バルディアナのペットと書かれてある事で…これが如何言う意味を差すのか?

と言うとつまりは!…モツもこれにはへ?っと言葉を漏らし…

マサツグの言って居た言葉の意味を理解すると、思わずマジマジと狼を見詰め

始める。そう、この狼の名前は[バルディアナのペット]!…つまりはまんまの

名前で有り!…そしてテイムされていたかどうかについては全くの不明!…扱い的

にはよくあるBOSSの隣に居るMOB的な扱いの立場で有って!…正真正銘バルディ

アナのペットで無い事が発覚すると、モツはキョトンとしてしまう!…するとその

一方でマサツグもそんなモツの様子を見て徐に一言…


「…ッ!……な?…大丈夫だって言ったろ?…

おぉ~よしよしよしよし!!…」


「…わぁ~本当にふわふわぁ~!…何て撫で心地が良いのかしらぁ…」


「…こうしてみるとやはり狼も犬?…いやしかし…」


「ここは?…ここは!?…ほぉ~れ、もっと良い声で鳴いてみな!?」


マサツグはさもしてやったり!と言わんばかりの表情でモツに声を!…そして

その後狼を可愛がり始め!…すると狼も尻尾を振って上機嫌の様子を露わに!…

やはり興奮した具合にマサツグへ甘える様な素振りを見せると、アヤやオリハに

リーナと!…腹・耳・肉球をマッサージをされるよう可愛がられ!…揉まれたり

撫でられたりする度にビクン!と反応する様な何か敏感な様子を見せると、更に

切なそうに声を上げる!…


__ビクッ!!…ビクンッ!!!…クゥ~ン♥…クゥ~ン♥…


「………な…」


「ッ!…な?」


「なんじゃそら~~~~~~!!!!」


さてそんな様子を見せられている一方でモツは唖然!…そして次には呆けた様子

ながらも言葉を口に…するとマサツグもそんなモツの言葉にピクっと反応をして

見せ!…如何した?とばかりにモツが零した言葉を復唱すると、次にはモツが

叫び始める!…それはツッコミを入れるよう叫んで見せると、次にはガクンと

脱力し!…さも自分がピエロだったかの様に呆れて項垂れ…それでもスッと顔を

上げ!…呆れた様子ながらも納得した反応を見せて行くと、マサツグに理解した!

と話し出す。


「…はぁ…なるほどな…バルディアナのペットでも…

名前エネミーネームがバルディアナのペットってだけで、

実際は本当にペットじゃないって事か…」


「まあ、そう言うこったな。」


「…けど名前がそうだったとして!…

実際に出来なかったら如何するつもりだったんだ?…

それを置いても色々と不確定要素が多かったと思うが?…」


改めてマサツグの根拠に理解を示すと呆れて行き、納得したよう言葉を…

するとマサツグもそんなモツの様子に笑って見せ!…理解して貰えた所で

モツにピースをして見せると、狼の腹を撫で続ける!…しかしそれで

納得したとしても更に疑問が出て来た様で!…モツはまだ色々疑問がある!と…

不確定要素が有った事について触れて行くと、マサツグは更に根拠はある!と

言った具合に話をする!…


「ッ!…あぁ、それについても大丈夫!…根拠は有った!…

で、それを説明するに当たって俺が持っているスキルにその可能性があって…」


「ッ!…アレか?…確か[伝説の魔物使いの手]…だったか?」


「ッ!…そう!…それともう一つ!…」


「ッ!…え?……ッ!!…ま、まさか[超幸運]か!」


「その通り!!……何でか俺は獣に滅法強いみたいだから…

試しにやってみた結果がコレ!……どう?…もうグデングデンだぜ?」


「………。」


何でもマサツグ曰く根拠を持った理由は自身のスキルにあるらしく、説明する

際にモツにそう話し…するとモツもそれを聞いてハッと察した様子をして見せ!…

その内の一つを当てる様にマサツグのスキルを口にすると、マサツグも当たり!と

言って笑って見せる!…しかし根拠はまだ有る様子でマサツグは言葉を!…

となるとモツもそれを聞いて若干悩み!…だがそれも直ぐにハッと察した様子で

これが有った!と言葉を口に!…マサツグお得意?…の[超幸運]が有った事を

話して行くと、マサツグは更に大当たり!と言ってモツを褒める!…その際もう

蕩け切っている狼を抱えてその様子をモツに見せて行くと、そこには世にも珍しい

狼の情けない顔が!…先程までの威圧感も何処へやら?…マサツグに抱えられては

体に力が入らない様子を見せており…モツもそれを見て何かマサツグに対して

呆れる様な反応を見せると、次にはこう言葉を零す!…


「……スゥ…はあぁ~…

…何かスゴイを通り越してヤブがアホの様に見えて来た…」


「ッ!?…な、何でさ!?…」


「だって幾らスキルを積んでてもやっぱ確率ってモンを気にするだろ普通?…

なのにヤブと来たら結局運頼みって!…他にまだ根拠があるならまだしも…」


軽く息を吸って見せると次には溜息…そしてマサツグの事を更に呆れた具合に

アホと…すると当然マサツグはショックを受けた様子で反応して見せ!…

若干文句を言う様にその理由について簡単に尋ねるよう声を掛けると、モツは

呆れた表情で答え出す。と言うのも結局の所は確証が無いままに動いた訳で、

いつもの運頼みだと!…結果的には成功したから良かったものの!…これが

失敗したらと若干説教気味になりながらも根拠が足りない事を口にすると、

マサツグはムキになった様子で反論する!…


「ッ!!…こ、根拠なら他にも有ったさ!…」


「ッ!…どんな?…」


「勘!…」


「………は?…」


ムキになると言っても若干戸惑い気味であり、その反論をする際他に根拠が

有ったと口に!…となるとモツもその言葉を聞いてピクっと思わず反応して

見せ…今だ呆れた様子ながらも一応は話を聞こうと言った態度を見せると、

その根拠について尋ねて行く!…するとマサツグはその問い掛けに対して

自信満々の態度を見せると、勘と言葉を口に!…そうなると勿論モツも困惑!…

コイツ何言ってんだ?…とばかりに目を顰め!…思わずマサツグに向かって

は?…と言葉を漏らしてしまうと、マサツグも慌てた様子で話しを続ける!…


「ッ!?…えぇ!?…だ、だって!…

何と無くコイツの目を見たらシロと同じ目をしてて!!…

それで行けると思ったから!!…」


「…はあぁ~…つまりは何だ?…ヤブはスキルの都合上自信があって!…

更にシロと同じ目をして居たから行けると?…で、文字通りテイムをしたと…」


マサツグはもう一つの根拠に狼の目を見たと!…その際シロと同じ目をして

居た!と必死に語り!…が、そう言われた所でモツには当然理解が出来ず!…

更に目を顰めコイツは何を言って居る?と言うオーラまで放ち始めて見せると、

更にマサツグへ圧を掛ける!…その際一応自分なりに解釈をした言葉を口に

すると、マサツグもそんなモツの様子にタジタジになりながらも返事!…


「ッ!?…な、何か言い方に引っ掛かりを感じるが…

ま、まぁそう言う事だな…」


「……結局の所、いつもの一か八かのギャンブルをしたと?…」


「ッ!?……け、結果的にはそう言う事になるか…なぁ~?…」


「……はあぁ~…何て言うか…

もうヤブに常識は通じない気がしてきたわ…」


「ッ!?…な、何でさ!?…俺別におかしい事はして無い筈だぞ!?…」


やはり何か文句有り気な様子を見せるが何も言えず、戸惑いながらもモツの言葉を

肯定…するとモツも更にマサツグへ詰める様に言葉を口にし!…さも尋問をする

かの様にマサツグへ更なる圧を掛けると、マサツグは更に肯定をする!…この時

マサツグはモツに詰められ冷や汗ダラダラ!…何故俺は詰められて居るのか?と

混乱し!…が、その詰める様子も長くは続かず…モツが完全に呆れ切った様子で

徐に溜息を吐いて見せると、諦めた具合に言葉を零す!…その際そっぽを向いては

何故友達になれたのか?と考え出す始末で、マサツグもそんなモツの様子に気が

付くと更にショックを受け!…とにかくノームの生存を確認をする上での障害を

排除!…寧ろ仲間に引き入れる事に成功すると、一行は更に慌しい様子を見せる

のであった!…


因みにその一方アトリエの方では…


「……ッ!!!…い、今何か!!…

シロにとって嫌な感じがしたのです!!…


「ッ!!……奇遇じゃな?…わっちも何か不穏な気配を感じ取ったぞ?…

…これは、女の気配?……いやさすがに!!…

…よもや鉱物を取りに行った筈が女を取って来る等!!…

さすがのマサツグでもその様な事はぁ!!……」


__……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!…


この時バルディアナのペットを懐柔した事に気が付いたのか、シロとフィロは

ピクっと反応をして見せ!…それこそマサツグ達が何処に居るのかも分かって

居ない筈なのだが!…偶然マサツグ達の居る方角を振り向き!…二人揃って

何か嫌な予感を感じる!と口にすると、更に女の勘は鋭いのか!?…バルディ

アナのペットをメスと話し!…察知した様子で外に女を作って来た様な事を

更に続けて口にすると、二人は静かに怒りを燃やす!…それは想像したのか

それとも察知したのか!…とにかく二人が知恵の輪を手に沸々と静かに怒りを

燃やして見せて行くと、中々に不穏な気配を放つのであった!…

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