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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章九十二節 子犬のクリミアと騎士の本分とドタバタ車内!…- 第五章終話
しおりを挟むさてドレッグに別れを告げて工房を後にした一同は、ドワーフファミリアの
馬車乗り場へと向かい始める!…その際デグレアントに襲撃された跡が
まだ残っている街の様子を眺めつつ!…それと同時に復興をしようとしている
様子もその目で見て行くと、改めてデグレアントの傍若無人振りに驚きを持つ!…
それこそ一体何処までが本気なのか?と、思わず運営の管理能力にも疑問を
持ちそうに!…と、そんなこんなで様子を見ながら歩いて居ると広場に着き!…
そこで巡回をして居るクリミア達の姿を見つけて行くと、クリミアも気が付いた
様子で駆け寄って来る!…
「ッ!…リーナ様!!…それにマサツグ殿達も!!」
__ガッシャ、ガッシャ、ガッシャ、ガッシャ!!…
{…ッ!…相変わらずリーナが好きなんだな?……ある意味で脳内変換余裕…}
__キャンキャン!!…キャンキャン!!……ピシッ!!…
「これから何処かへ行かれるのですか?…」
「ッ!…おぉ、クリミア殿!!」
クリミアはマサツグ達!…と言うよりもリーナを見つけるとさも子犬の様に
駆けて来る!…それは嬉しそうに真っ直ぐに!…笑顔で駆けて来る様子に
マサツグも相変わらずと言った具合に苦笑いをして居ると、次にはクリミアが
子犬になる様子を想像する!…そしてマサツグが思わずそんな事を考えていると、
目の前ではクリミアがリーナに敬礼をして見せ!…そしてパーティ全体で
移動している事にも気が付いて行き!…次には何処に行くのか?と質問を口に!…
するとリーナもそれに対して返事をして見せ!…敬礼を返しながら笑顔で
クリミアに接して行くと、その質問に答えて行く!…
__ピシッ!!…
「…予てより話していた通り…
ドレッグ殿に剣の修理をして頂き、更に我々の装備を作って頂いたのでな…
ここでの目的も達成したのでマサツグ達と一緒に次の目的でスノーピースに
一度戻ろうと馬車乗り場へ向かっている所だ。」
「ッ!?……では、ここから立ち去られるのですか!?…」
リーナは率直にココでの用件を済ませた事を話して行くと、
一切濁さずここから離れる事を口に!…その際自分達の鎧を見せる様に
笑顔でクリミアに話して行き!…クリミアもそれを聞いて途端にハッと
ショックを受けた様な表情を浮かべて見せると、次には戸惑うの言葉を
漏らす!…それはまるで自分のヒーローが居なくなる様なショックの
受け様を露わにすると、次にはショボンとした表情をジワジワ見せ…
それこそ怒られた子犬の様に!…何か俯きプルプルと震える様な
そんな様子を見せると、マサツグ達もそんな様子に若干戸惑う!…
しかしリーナは…
「…あぁ、そう言う事になるな…
短い間ではあったが世話になったな…クリミア殿。」
「…そうですか……」
リーナは仕方が無い!と言った様子で苦笑いをすると肯定の言葉を口に!…
その際短い期間では有ったものの世話になった事を続けて話し、クリミアに
感謝の念を伝え!…するとクリミアもその言葉を聞いて更にショックを
受けてしまい!…次にはただ理解した具合に一言漏らし!…
やはりプルプルと震え続ける様子を露わにすると、ショックを隠し切れない
反応を見せて居た!…それこそ泣くまでには至って居ないものの
そのショックは相当なもので有るらしく、顔を上げる事が出来ない様子で!…
__プルプル…プルプル…
「ッ!……あぁ…すまないな?…
急な別れになってしまって……」
__……スッ…
「ッ!…え?…」
そんなクリミアの様子にさすがのリーナも困惑し出し!…
ここまで慕ってくれていたのか?と理解をすると、何か申し訳ない気分になる!…
そしてクリミアに謝るよう声を掛けて行き始めると、次には握手を求める様に
手を差し出し!…となるとクリミアも目の前にリーナが手を差し出して来た事に
ピクッと反応!…それこそ若干驚いた様子で言葉を口に…
恐る恐るリーナの手を伝う様に視線を徐々に上へと上げて行くと、そこで優しく
微笑むリーナの笑顔を!…それが自身に向けられている事にハッと気付く!…
するとクリミアも驚いた様子で目を見開くと、思わず数秒間固まってしまい!…
その一方でリーナは表情を変えず!…ただクリミアが手を握ってくれるのを
待っていると、更に言葉を掛けて行く!…
「…今度また会う時は一緒にお茶でもしないか?…
その時こそはゆっくりと語り合い!…
互いに理解を深め合う事にしようではないか!…」
「ッ!!……」
「…別にこれは生涯の別れではない!…またいつか会える!!…
その約束をここに!…共に誓ってはくれないだろうか?…」
「ッ!!!……はい!!!」
__ガシッ!!…
リーナはまたクリミアに会いたい旨を話して行くと、その約束を口に!…
何なら今度はゆっくりしよう!とお茶に誘い!…クリミアもそんなリーナからの
誘いに戸惑うようただ目をパチパチとさせて行くと、リーナは更に言葉を!…
クリミアに約束を求める様に言葉を続ける!…その際何処かで聞き覚えの
ある言葉も口にすると、クリミアはパァッ!と目を見開き!…次にはリーナの
手に飛び付く様に握手をして行き!…笑顔で肯定!…直ぐに機嫌が直った様に
リーナに満面の笑みを浮かべて見せると、その一方では気恥ずかしそうに!…
マサツグが照れる様子を露わにする!…さてそうして誰にも気付かれる事無く
マサツグが照れた様子を見せて居ると、徐々に落ち着き!…
「…それでは、また!…」
「…ッ!…そうだ!…
では、私が馬車乗り場まで案内をしましょう!!」
「え?……」
リーナとクリミアが互いに納得した所で握手を解除!…
するとリーナがクリミアに最後の挨拶を口にして行き!…
そしてその場を後にしようとすると次にはクリミアが
ハッと思い付いた様子で言葉を!…
と言うのもその馬車乗り場まで付いて行く!と言い出し!…
リーナもそれを聞いて戸惑った反応を露わにすると、
クリミアはマサツグ達の前へと移動をする!…
それこそ先導する様に嬉々として前に出て来ると、
クリミアはお願いをする様に再度マサツグ達に提案をし始め!…
「今日の見回りも終わりましたし!…
せめてお見送りぐらいはさせて貰えないでしょうか!?…」
「え?…でも……」
「大丈夫です!!…
公務の妨げにならない程度の案内です!!…
ささ!!…こちらです!!……」
やはりリーナとの別れを惜しむらしく、せめても!とばかりに先導を!…
となるとそんなクリミアの反応にマサツグ達も戸惑う訳で!…
と、同時に巡回は大丈夫なのか?と…その事をついてマサツグが口にしようと
するのだが、クリミアは先読みした様に言葉を!…言わせない!と言った具合に
返事をする!…そして戸惑うマサツグ達を尻目に強引に案内をし始めると、
そこにはもはや騎士のクリミアの姿は無く!…ただそこに居たのはリーナに
憧れて尻尾を振る子犬の姿しかそこに無く!…これには部下の騎士達も戸惑い!…
アレがクリミア!?とばかりに戸惑った反応を見せて居ると、ゾロゾロと
その行列に加わり始める!…
__どよぉ!?……ッ!!…ガッシャ、ガッシャ、ガッシャ、ガッシャ!!…
「え?…えぇ??…」
__タッ…タッ…タッ…タッ…
「………ハッ!!…ぼぉっとしてる場合じゃない!!…
俺達も行くぞ!!」
__タッタッタッタッタッタ!……
その際クリミアはリーナの手を取って行くと、馬車乗り場へと歩き始めては
足取り軽く!…そして手を引かれるリーナはただただ戸惑い!…
クリミアに引っ張られるままずぅ~っとドナドナされて行くと、その騎士達を
引き連れては遠くに!…マサツグ達も置いて行かれた事に戸惑ってしまう!…
そして何度か瞬きをしてその様子を眺めて居ると、途端にハッと我に返っては
後を追い駆け!…その後リーナ達と合流したのは馬車乗り場の手前の事であり!…
クリミアもハッとマサツグ達を置いて来てしまった事に気が付くと、合流した後に
平謝り!…更にマサツグ達を困惑させる事態になるのであった!…
さてそんな珍事が在りながらもマサツグ達は馬車乗り場へとやって来ると、
無事スノーピース行きの馬車を手配し!…チケットも人数分用意して後は
乗り込むだけとなって行き!…何故か重装備ドワーフ達に見送られながら!…
全員が馬車に乗り込んで御者がトナカイに鞭を入れて馬車を動かし始めると、
馬車は停留所を後にし出す!…
「スノーピース行き、しゅっぱ~つ!!」
__パシンッ!…ブルル!!……ガタンゴトン…ガタンゴトン…
「……ふぅ~!…色々有ったけど…漸く霊峰に挑む準備は出来たかな?…
後はアンジュかドラ子に霊峰への登山口を聞けば……って、ん?…
…何か騒がしい?………ッ!?…」
それこそ漸く落ち着ける…と言った様子でくつろぎ出すと、改めて霊峰の事を
考えようとするのだが…如何にも何か窓の外が騒がしく!…
マサツグが気が付いた様子でその窓の外の様子に目を向けると、そこでクリミアが
手を振りながら追って来る!…何ならあの重そうな装備を着たまま並走して
来ている事に気が付き始める!…その際クリミアは笑顔で手を振っており!…
必死にリーナに気付いて貰おうと走り続け!…
__ブンブン!!…ガッシャガッシャ!!…
「皆さん!!…どうかご無事で!!…
今後の冒険にガイアの加護あらん事を~~!!!」
__どよぉ!?!…
「うえぇ!?…ク、クリミア!?…
…あ、あの装備で追って来れるのか!?…」
「…いやそんな事よりクリミアを止めた方が!!…
…ッ!…いや止めるより良い方法を思いついた…」
当然マサツグが突如驚いた表情を見せ始めた事で一同も気が付き!…
一体何が有った?と言わんばかりに窓の外に目を向けると、同じく
その光景に驚き戸惑い!…そしてマサツグと同様の感想を漏らし!…
リーナもその様子を見て何か思う所が有るのか?…ただ何も言わずにも
ジッと追い駆けて来るクリミアの様子を見て居ると、ここでモツが
ある事を考え着く!…と言うのもこのまま追い駆け来させ続けるのは
危険であり!…何とか止めさせようと思ったモツはリーナに声を!…
「……リーナ、ちょっと良いか?…」
「ッ!…ん?…どうしたのだ?…」
「ちょっと窓から顔を出してこう…
命令をするような感じで叫んでみてくれないか?…
止まれ!!…って?」
「……ッ?…良く分からんが?…分かった!…」
何か考えがある様子でリーナを呼び!…リーナも突如モツに呼ばれた事で
戸惑いながらも反応して見せ!…と、この間にも馬車はゆっくりと町の外へと
向かい続け!…そろそろ止めないとクリミアの身が危ない!と言った所で
モツがある事を話し出すと、リーナは更に戸惑って見せる!…
と言うのもモツが話し出したのはある指示で、リーナに叫ぶ様にして
止まれ!と言ってくれと頼まれ!…となるとそんな頼み事をされた事で
首を傾げ!…それでも了承をしたよう窓からヒョコッと顔を出すと、
次にはリーナが叫んで見せる!…
「すぅ……ッ!!…止まれ!!!」
__ビクッ!!!……
「は、はいぃぃ!!!」×2
__ビタッ!!…ギャギャギャギャギャギャ!!!……
この時若干息を吸って自身の中で力を溜めると、騎士団長として指示を
出す時の様に声を荒げ!…するとそのただ止まれ!と言った言葉は
辺り一帯に響き渡ると、空気を引き締め!…まるで自身に言われたよう
その声が聞こえた者達がビクッとした反応を露わにすると、
クリミアも驚いた表情でその場にピシッ!と止まって見せる!…
それこそ上官に命令をされて動けなくなったよう直立不動の状態で
止まって行くと、モツもクリミアが止まった事にヨシ!となって
見せるのだが!…予想外の誤算は他にも出て!…
と言うのも自分達が乗っている馬車の御者にも効いた様で!…
慌てて御者が急ブレーキを掛ける様に手綱をギュン!と引っ張ってしまうと、
中で事故が発生する!…
「うわああぁぁぁ!!!」
「きゃああああああ!!!!」
「にょわ~~~~!!!!」
御者が急ブレーキを掛けた瞬間、中に乗っていたシロやフィロが急停車の勢いで
すっ飛んでしまい!…と言うのも馬車にシートベルト等付いて居る筈も無い訳で!…
慣性の法則が働いてマサツグの座っている方にシロとフィロが飛んで行くと、
それはとても愉快な事に!…さも漫画の様な事が起きてしまう!…因みにマサツグは
急停車の勢いに耐える為に踏ん張っており!…この時自身に向かってシロとフィロが
飛んで来て居る事に気が付いておらず!…
__ひゅうううぅぅ!!!……ドゴス!!!…
「ゲム!!……」
__ズガス!!!……
「カモフ!!!……」
シロはすっ飛んだ勢いで前のめりになり!…そのまま頭突きの体勢に
なって行くと、マサツグの腹目掛けてストライク!…フィロは受け身を
取ろうとしたのか狭い馬車の中でクルリと回転!…身を丸めるもやはり
受け身を取るには狭過ぎて!…そのままマサツグの頭に綺麗な放物線を
描き踵落とし!…マサツグの頭と首に重大な衝撃を与えて行くと、
やはり受け身を取れずに転がってしまう!…そして重い二撃を貰った
マサツグはと言うと、白目を剥いては口から泡を吹いてそのまま気絶し…
「………。」
「いたたたた!……ッ!…あれ?…ご主人様?…」
「…あたたた!……ッ~~~んもう!!…
何なのじゃ急に!!……ッ!…およ?…マサツグ?…」
__ちゃんちゃんちゃ~ん!!…ちゃんちゃんちゃ~ん!!!…
起きた事としてはピタゴ○スイッチ!…しかしまるで某・有名○曜サスペンス
劇場の入りの曲が流れそうな状況になっていると、次にはシロとフィロが
困惑した様子でマサツグを見詰める!…その際自分達もぶつけて色々と痛い筈
なのだが、目の前にマサツグが居る事でまずは気になり…しかしマサツグは
完全に伸びており!…先程の記述通り何とも言えない様子でさも燃え尽きた
ジ○ーの様にグッタリ座って見せて居ると、徐々にシロ達も慌て出す!…
「………。」
「ご主人様?…ご主人様!?…」
「マサツグ?…マサツグ!?…」
__ゆさゆさ!…ゆさゆさ!!…
「……ッ!!!!…」
依然として目の前には泡を吹いてグッタリするマサツグの姿、
そして幾ら呼び掛けた所で返事は無く!…となるとシロとフィロとしても
マサツグからの返事が無い事で不安がり!…マサツグの体を揺すったり
ほっぺを摘まんだり!…その他にも軽く叩いたり等をして反応を見てみるが、
やはりマサツグはピクリともしない!…さてそうしてマサツグが動かない事に
シロとフィロが慌て出そうとして居ると、唯一その現場の一部始終を見ていた
アヤが慌てた様子で!…
「お、落ち着いてシロちゃん、フィロ!!…
そんなマサツグが死んだ様なショックの受け方をしてるけど!…
そもそもマサツグは死んでないからね!?…」
「ッ!?…ほ、ほんとなんですか!?(なのじゃ!?)」
「ッ!?…え、えぇ!…え、えぇ~っと…
如何説明したものかしら?……と、とにかく!!…
簡単に言うとさっきの揺れでシロちゃんがマサツグのお腹に頭突きをして…
フィロも揺れで宙を舞って着地する際に!!…
マサツグの頭に踵落としを繰り出した!!…
…って、感じかしら?……よ、よく有る事故よ!!…」
「「なっ!?……」」×2
さもマサツグが死んだ!と誤解した様に見えたのか?…
アヤはまず慌て出しそうなシロとフィロに落ち着くよう声を掛け出すと、
続けてマサツグは気絶しているだけ!と話をし!…
するとそのアヤの言葉を聞いてシロとフィロはハッ!と…
それが真実かどうかを尋ねる様に詰め寄り!…詳しく説明を求めるよう
凝視をすると、アヤも更に戸惑って見せる!…しかしそれでも自身が
見た一部始終を話し出すと、この事故を良くあるの言葉で片付け!…
と、次にはシロとフィロが驚きを露わに戸惑い出し!…
何なら全く自覚が無かった様子で目を見開き!…
シロはマサツグに抱き付き!…フィロはフィロで急ブレーキを掛けた
御者に文句を言い始めると、怒り心頭で食って掛かろうとして見せる!…
__ガッシ!!…
「ご主人様!!…ご主人様ぁ~!!…
しっかりしてくださ~い!!!…」
「くぉ~ら御者ぁ~~!!!…
急に止まるではない!!!…危ないではないか!!!…
お主それでもプロの御者なのかえ!!!!」
「ッ!?…え、えぇ~~~!?…
あ、あっしはただ止まれの言葉を聞いて止まっただけですよぉ~~!?」
{……後で御者のおじさんには謝っておこう…}
死んでは居ないものの気絶状態!…シロは泣きながらにマサツグにしがみ付き!…
フィロもフィロで怒りを爆発!…御者に急ブレーキを掛けた事で文句を言い!…
完全にとばっちりの御者もこれには戸惑いを露わにして言い訳を口にして行くが、
フィロは当然納得しない!…さてそうしてやいのやいのと文句を言い合って居ると
その様子にモツも反省の色を…後で御者に謝る事を考える一方で元の話に!…
リーナは馬車が止まった事で突如馬車を降り出し!…そして後方にて固まって居る
クリミアの方にへと歩いて行くと、何やら怖い顔を露わにする!…
__ガチャッ!!…カツンッ…カツンッ…カツンッ…カツンッ…
「ッ!…リ、リーナ?…」
「…ッ!……ッ!!……」
当然突如リーナが一人馬車を降り始めた事で一部を除く一同が困惑!…
その際モツが慌てて追い駆ける様に馬車から降り!…が、リーナの後を追う事は
この時無く!…ただクリミアの居る方に向かって歩いて行くリーナの後ろ姿を
遠目からジッと見詰めて居ると、リーナも止まる事無く歩き続ける!…
この時向かって来るリーナに対してクリミアも忠実に命令を聞くようその場で
固まり続けて居ると、向かって来るリーナの様子に困惑!…
何故なら何か怒って居る様な表情で向かって来て居る訳であり、自身としても
怒らせる様な事をした記憶が無い!…故に何故怒って居るのか?と考えてしまうと、
ただそのままの状態で固まり続けるしか居ないで居た!…さてそうして二人の距離が
縮まって来ると、次にはリーナが声を!…
「クリミア殿……」
「…ッ!!……は、はい!!」
__……フッ……ッ!!……
約3~4m位だろうか?とにかくそれ位の距離を取るとリーナは徐にクリミアへ声を…
するとクリミアもそんなリーナに対してビクッとしながらも返事をして見せ!…
さもまるで上官に呼ばれてビクビクする新兵の様な立ち振る舞いを露わにすると、
リーナもそんな様子にフッと笑って見せてしまう!…
それこそちょっと可笑しかった程度で優しく笑みを浮かべて見せるのだが、
次には直ぐにキリッとした表情に戻り!…そして騎士団長の時の態度でクリミアに
構えて見せる!…直立不動のクリミアに対して圧を掛ける様に続けて話しを
して行くと、突如としてある質問を口にする!…
「ドワーフファミリア重装騎士団第一部隊隊長!!…
クリミア・デア・ロックスター!!!…
…貴様の今の任は何だ!!!」
「…ッ!?……は、はい!!!…
私の任は町に侵攻して来る脅威の排除!…
あるいは防衛の強化であります!!!」
この時リーナはクリミアの所属する騎士の隊と役名…そしてフルネームで
クリミアの名前を呼んで見せると、今の仕事について質問をする!…
それはまるで本当にクリミアの上官として振舞って居る様に堂々として
見せると、他の騎士達も思わずそんな様子にビクッとした態度を露わに!…
と、その一方でその質問を受けたクリミアも依然として恐々としており!…
それでも自身の役割を口に!…緊張をしながらもリーナに胸を張って堂々と
答えを口にすると、リーナもそれを聞いて更に続ける!…
「そうか!!……では、今の貴様は!!…
その任に徹していると言うのだな!?」
「……え?…は、はい!!」
「……はあぁ~!…」
「ッ!……え?…」
リーナはクリミアの口から聞いたその答えに一度は納得した様子を見せる!…
しかし次には続けてその仕事を順守しているか?と…全うで来ているか?に
ついてクリミア本人に質問をすると、更にクリミアを戸惑わせる!…
だがクリミアもそんなリーナの圧に負けじとすぐさま返事をすると、
その際胸を張って戸惑いながらもリーナに答えて行くのだが!…
リーナはそのクリミアの返事を聞いて若干の間を…
そして次には何か呆れた様子で溜息を吐き!…そんな様子にクリミアも
更に戸惑い!…一体如何言う事なのか?とリーナの様子を伺って居ると、
次にはリーナが怒って見せる!…
「……ッ…このぁ!…馬鹿者がぁぁ!!!…」
「ッ~~~!?……ッ!?…」
「今貴様は自分の任を侵攻して来る脅威の排除!…
或いは防衛の強化言ったのだぞ!?…
我々の様な流浪の者に感ける事がその脅威に対する力になると言うのか!?…
…それとも…我々がその脅威だと言うのか!?」
「ッ!?…ち、違!……ッ!……」
それこそリーナは一度力を溜める様に軽く息を!…そして今だ不動で固まっている
クリミアに向かって怒鳴り付け!…となるといきなり声を上げて怒られた事で
クリミアも委縮!…そして何が何だか分かって居ない様子で戸惑い続け!…
ただ驚いた様子で目をパチパチと瞬きさせ続けて居ると、次にはリーナが
怒り出した理由を口にする!…と言うのもクリミアの先程からの様子は完全に
仕事とは違う!と突き付け、何なら自分達がその外敵なのか!?と更に続け!…
だが勿論そんな事を心の底から思っても居らず!…
クリミアも慌ててそうじゃない!と…誤解である事をリーナに訴えようとする
のだが、鋭い眼光がそれを良し!としようとしない!…
__ギンッ!!…ッ!?…ッ…ッ~~~……
「……ふぅ……クリミア…」
__ビクッ!!…ッ~~!…プルプルプルプル!!…
それはまるでクリミアの事を敵として見ている様で、これにはクリミアも
何も言えず!…ただ縮こまる様にしてクリミアは俯き!…
自身でもやり過ぎた!と感じたのか…若干涙を堪える様にプルプルと小刻みに
震え出すと、リーナもここで怒りを解く!…そして再びまた軽く息を吐いて
見せると、リーナは再びクリミアの名前を呼び…と、再度名前を呼ばれた事で
クリミアもビクッ!と…更に怒られるのでは!?と言った具合に警戒の色を
強めて見せると、震えながらそろ~っと頭を…しかしそこに在ったのは
別物で有り、今度は先程の事が嘘の様に!…リーナはクリミアに優しく
声を掛け出す!…
「…確かにこんな私でも慕ってくれるクリミアの事はありがたい!!…
ありがたいのだが!!…それに感けて任を忘れるのは騎士として言語道断だ!!…
騎士は剣!…騎士は盾!…騎士の本分は民が安心して暮らせるよう脅威と
戦う事にある!!…私はそう師匠に教わってきた!!…
…まぁ私もクリミアの事を強くは怒れないのだが……」
__ッ!!!……
{いや、十分に強く怒っている様に見えるが?……}
リーナはクリミアの気持ちを理解している上で微笑みながら話をする!…
しかしそこにはまだ説教の言葉が続いて居り、騎士本分を忘れるな!と…
クリミアに気を引き締めるよう注意を促し!…ラインハルトの教えも
引っ張り出すと、最後にオチを付けて行く!…
と言うのも自身でもまだまだである事を口にすると、照れ臭そうに
しながら人に言えた義理では無い!と言うのだが…聞いていた方から
するとアレはもはや激怒に近く!…心の中で相当怒って居たのでは?と
疑問を持たれると、そんな事等露知らず…クリミアを見詰めながら
話をする!…
「とにかくだ!…これは永劫の別れではないのだ!!…
そんなに慌てなくてもまた会える時が来る!…
その時までお互いに騎士として切磋琢磨し!…
友人として胸を張って会えるよう!…今は見送ってくれ!…」
「ッ!!…ッ…ッ~~~!!!…はい!!」
__ピシッ!!…
__ッ!……ピシッ!!…
リーナとしても人に諭すよう話をするのが苦手らしく、とにかく無理やり
まとめるよう言葉を!…その際互いに騎士として励む様に約束を口にして行き!…
今はしばしの別れである事を続けて話すと、クリミアもそれを聞いてハッとする!…
と、ここでクリミアとしても言葉の意味を理解出来た様子で次には緊張の糸が
切れた具合に…強張って居たのがスルスルと解けて行くよう落ち着き始め!…
が、やはり少し涙目になりながら返事をするとリーナに敬礼をして見せ!…
リーナもそんな様子に苦笑い!…しかしクリミアの敬礼に対して自分も!と
機敏に敬礼をすると、二人は笑顔を見せ合って行く!…さてそうして色々と
あったものの暫くしてリーナが敬礼を解くと、踵を返してマサツグ達の待つ
馬車へと戻り!…
__……カツンッ…カツンッ…カツンッ…カツンッ…
{しばしの別れだ!…また会おう!…クリミア殿!!…}
「…もう大丈夫か?……」
「あぁ!…」
__カッ…カッ…ッ!?…
この時クリミアは敬礼を維持してリーナを見送り!…
その心にリーナの言葉を刻んで行くと、笑顔で涙を堪え続け!…
と、そんなクリミアに釣られてか他の者達まで敬礼をし出し!…
ある種の総出の見送りに!…リーナも振り返る事無くそのまま
馬車の中にへと戻って行くと、そこでモツから質問を受ける!…
何でも別れの挨拶は大丈夫か?と言う意味と、もう追って来ないか?と
言う意味でリーナに尋ね!…と、そんなモツの質問に対して
リーナは大丈夫!と…笑顔で頷き元の自分の席に戻って行こうとして
見せると、次にはまた妙な光景を目にする!…と言うのも…
「うぇ~~ん!!!…ご主人様ぁ!!…しっかりぃ~~!!!」
__………。×3
__…オロオロ!…オロオロ!…
「止まれと言われたにしても止まり方と言う物があったじゃろうに!!…
言い訳ばかりしおって!!……このボンクラめが!!!」
「そ…そんなぁ~~!!!
…あんまりだ!……あぁ~んまぁ~りだぁ~!!!……」
目の前には白目を剥きながら泡を吹いて気絶するマサツグに泣きじゃくるシロ!…
そして仕舞いには箱乗りスタイルで御者に文句を言い続けるフィロの姿も目撃し!…
何ならこの状態にマサキとくまさんもお手上げ状態!…
とにかく困った様子で座っており…シルビィーナもさも涼しそうな様子でマサツグの
隣に座り続け…ただただ事態を傍観するよう目を閉じ空気に成り済ますと、
我関せずを貫き通して見せる!…となるとオリハもそれに倣って空気になり出し!…
アヤはアヤでこれを処理するの?と…もう疲れた様子で落胆すると、自身の頭を
抱えて見せる!…さて綺麗に終わったと思った矢先にこの始末!…
当然リーナは困惑し!…
「…な、何だと言うのだ?…この状況は!?…」
「…はあぁ~……」
「と、とにかく落ち着かせよう!!…フィロ止めるんだ!!!…
御者さんも出してくれ!!!…」
「ッ!!…放せ!!…放すのじゃ!!!…
こ奴にはわっち自らプロ意識と言うものを叩き込むのじゃ~!!」
またこれか…とばかりにアヤは溜息!…そしてモツもこの状態を改めて
直視すると、事態の収拾に掛かり!…ともかくアヤとリーナに協力を
要請して行き!…そして自分はフィロを拘束して何とか落ち着かせようと
して行くと、同時に御者にも指示を出す!…さてそうしてこの混乱が
収まったのは出発してから数十分後の事であり、その間モツは息を
切らしながらもフィロを押さえ!…と、そんなマサツグ達の事など
知らないクリミアは敬礼をし続け!…本当にマサツグ達の乗る馬車が
見えなくなるまでの間、その道中の無事を祈るのであった!…
「…皆さん!!…どうかご無事で!!…
今後の冒険にガイアの加護あらん事を!!…
……また会える日を心待ちにしております!!!」
__ピシッ!!……
第五章スノーピース~ドワーフファミリア- 完
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英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
俺の召喚獣だけレベルアップする
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【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
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しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
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過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
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かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
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