どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章十五節 霊峰三合目と静かな山小屋と意味深な縄-

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「…とにかく!…無事に辿り着けたのだから良しとしましょ?…

…ッ!…マサツグゥ~?…ちゃんと三合目に着い…」


__バビュン!!!…ッ!?……


「……え?……アレ?…マサツグは?…」


それはマサツグだけがロープウェイに取り残されそうになって居た為、

アヤがふと気が付いた具合に振り返って声を掛けるのだが…

次の瞬間ロープウェイから何かが出て来る様に風を感じ!…

他の面々もそれに気が付いた様子でビクッとすると、

その正体を確認し始める!…その際アヤはロープウェイの中に

マサツグの姿が無い事にふと気が付き…

一体何処に行ったのか?とばかりに戸惑って居ると、

次にはモツが戸惑いの声を…


「…そんなに怖かったのか?……ヤブ?…」


この時モツの目の前にはマサツグの姿が!…さもまるで某・殺人ロボットの

登場シーン宜しく背中を丸め、何か湯気の様なモノをジワジワと立たせており…

と、そんなマサツグの腹にはシロの姿も!…

何ならシロは何が起きたのか分かって居ない様子で!…不思議がるそんな反応を

取って見せると、キョトンとした表情で首を傾げ!…そしてマサツグの両脇を

固めて居たシルビィーナとリーナも釣られて引っ張られて来たのか?…

マサツグの腕にくっ付きながらその場でへたり込む様にして座って居ると、

やはりシロと同様!…何が起きたのか理解出来ていない反応を露わにする!…

それこそまるで自分達が瞬間移動をした様な戸惑い様を見せて居ると、

各々言葉を漏らし始め!…


「…え?…あれ?…」


「…これは?…マサツグ様?…」


「ご主人様?…」


__ツンツン!…ツンツン!!…


リーナは辺りを見回すとここは何処?とばかりに戸惑って見せ、

軽い混乱状態!…シルビィーナはハッとした様子で我に返り!…

そしてマサツグの事を心配し始めると、マサツグに声を掛けて行く!…

しかしこの時まだマサツグの状態は強張って居るのか、

返事が返って来る事は無く…と、その一方でシロも不思議そうに

マサツグを呼び!…徐にスッと人差し指でマサツグの頬を突っつき始めると、

何か反応を求めて行く!…しかし幾ら突っついた所で反応は無く!…

またマサツグは石像と化し…その一方でくまさんも漸く動きを見せ!…

何とかフィロを抱えたまま自力でロープウェイを後にすると、

さも小鹿の様に震えて居た!…


さてこうして何とか全員が三合目駅に辿り着いて行くと、

次には各々がその空気に違和感を覚え!…


「…空気が違う……何だろう?…

否応無しに気が引き締められると言うか…」


「…分かるぞ…その気持ち…

私も先程から何故か気を抜くとやられそうな感覚に襲われている!…

まるでこの山全体が私達に敵意を向けている様な…」


まるで何か緊張感を覚える様な?…謎にプレッシャーを感じてアヤが思わず

戸惑う様な反応を露わにして行くと、次にはリーナもハッと…

徐にマサツグから離れて見せる!…その際自力で立ってその霊峰の空気を

肌で感じて手を震わせると、アヤ同様違和感を!と…

やはりプレッシャーを感じる様子で言葉を漏らし!…次にはシロとフィロも

ハッとした様子で耳をピンと立てて行くと、各々警戒した様子で言葉を漏らす!…


「…ッ!!…この感じ!…敵ですか!?…」


「…いや、少し違うのぅ?……これは…

どうやらこの土地特有の空気のようじゃな?…

わっちも初めて来たゆえ詳しくは分からんがこの土地…

いやにプレッシャーを掛けて来おる!!…」


「…まだ駅に降りただけでこの反応か……

ますます今回はヤバイかも知れないな…」


シロは敵が来たのか!?とばかりに途端に反応!…しかしフィロがそれを

やんわりと否定し!…その際このプレッシャーは霊峰が放って居る!と

口にして行き…霊峰自体が特殊な山である事を続けて感じたよう話して行くと、

フィロも厄介!とばかりに表情を…若干苦虫を噛んだ様な様子を見せる!…

するとそのフィロの話を聞いてモツもピクッと反応すると、徐に一人覚悟を決め!…

と言うのもフィロが何か警戒する様な!…一応元魔王が警戒をして居る事から

今までで一番ヤバいのでは?と考えて居ると、ここでマサツグが動き出す!…


__……スッ…ストッ…


「ッ!…ご主人様?…如何したのですか?…」


__……コッ…コッ…コッ…コッ…カチャンッ!…コッ…コッ…コッ…コッ…


「…マサツグ様?…」


突如マサツグは抱えて居たシロを降ろし出すと地面に立たせ、そしてスッと

立ち上がり…となるとシロもシロでそんなマサツグの様子に戸惑って見せ!…

次にはマサツグを心配した様子で声を…マサツグの様子を確認しようとするのだが、

マサツグは返事をする事無く移動!…徐に駅の外へと歩いて行く!…

その際改札機に切符を入れてシルビィーナをくっ付けたまま移動をすると、

シルビィーナもその様子に戸惑い…が、マサツグが止まる事を決してなく!…

そんなマサツグの様子に面々も慌てた反応を露わにすると、

次々改札を通って行く!…


「ッ!!…お、おいヤブ!!…」


「おい何所行くね~~ん!!!」


__バタバタ!!…カチャンカチャン!!…バタバタ!!……


当然勝手に行ってしまうマサツグに慌てながら声を掛けると、

一行は追い駆ける様に駅を後に…と、慌てて駅を後にすると

次には霊峰の姿がドン!と…

まるで生クリームでデコレーションされたケーキの様に!…

頭から白い雪を被っているその霊峰四合目以降の光景を目にすると、

思わず驚きを露わにする!…そして今居る三合目には中間地点か

山小屋が建っている様子も目に入り、そこにはあのウルフロンドで

見た様な光景も!…と言うのも旗が連なる様にして建物から建物に!…

吹雪時の目印がやはり有り!…まるで本物の登山前の山小屋の

光景の様子に思わず驚き!…改めてこれに挑むのか!と各々が

震えて居ると、モツが言葉を漏らして行く!…


「ッ!?!?……こ、これは…本格的だな!…」


「まるでエベレストみたいな高山に挑む為の山小屋ですね?…

…まぁ、そうなんでしょうけど…」


「私達これからこの山を登るのよね?…」


「あぁ、それもただ登るだけでなく…

恐らく狼達を相手にしながら!…だな?…」


思わず引き返したくなるその光景に一同困惑、モツが言葉を漏らし!…

その際辺りを見回すが他に人影は何処にもなく…もはや貸し切りと

言ってもいい状態!…それ故に同時にここが危険である事も

当然物語って居る様に感じられると、改めて覚悟が求められる!…

その際オリハもまるでエベレストみたいである事を口にすると、

アヤが不安を覚えた様子で若干怯え!…と、その言葉にリーナも

警戒をした具合に返事をして行き!…各々が何か思わず不安を

覚えて見せて居ると、その一方ではマサツグが!…

霊峰を見詰める姿を見せる!…


「…マサツグ様……」


「ご主人様……」


__…スッ……グッグッ!!…グッグッ!!…グッグッ!!…


この時シルビィーナもさすがに何か変だと感じたのか、一旦マサツグから

手を放すと一人にして行き…そして若干離れた所でマサツグを見詰め!…

後から来たシロもその様子に気が付いた具合でただマサツグの後ろ姿を

見詰めて行くと、ポソッとマサツグを呼んで見せる!…

しかしマサツグは振り返る事無くジッとその場で固まって居ると、

ただ霊峰を見詰め!…しかしずっとそのままと言う訳ではない様であり!…

徐に準備運動をする様な動きをし始めると、一同もその様子にハッと気付く!…


「…ッ!…ヤブ?……一切退く気無しか…

はあぁ~…しょうがない!…」


「その様ですね?…

まぁ、兄さんだけでは無いですが…」


「…もうここまで来てしまったんですものね…

…えぇ!!…もうこうなりゃやってやるわ!!」


「あぁ、やり遂げてみせよう!!!…

これも修行と思えば!!…」


さも今からでも登るとばかりの準備運動をし始めると、各々も戸惑い!…

何ならモツがマサツグに声を掛けて行くのだが、やはりその返事は帰って来ず!…

ただ淡々と屈伸に伸脚!…その様子にモツも呆れて溜息を吐いて行くと、

次には覚悟を!…諦めた具合に決めて見せる!…するとそんなモツの言葉に

オリハも呆れてしまうと、同じ様に覚悟を!…

となるとアヤにリーナと続いて行き!…遂には全員がマサツグに鼓舞された様に

覚悟を決めると、その霊峰からのプレッシャーに打ち勝っていく!…

そして肝心のマサツグはと言うと、一通り終えたのか最後に大きく伸びを!…


「…すぅ~~………ッ!!…シャッ!!!!!」


息を吸いながら両手を上に!…まるで上に引っ張られる様にしてギュ~っと

伸びをして行くと、限界の所で手をパッ!と…解放するなり気合を入れるよう

吠えて見せ!…そのマサツグの声が静かな霊峰に響き渡り静寂を打ち破ると、

シロとパルシディアナが吃驚する!…しかしそのマサツグの声からは微塵も

臆する様子が聞こえず!…寧ろやる気に満ちた勇ましいモノに聞こえて来ると、

更に全員を鼓舞する!…そして漸くスッと元の様子に戻って行くと、

モツ達の方に振り返るなり言葉を!…


「…んじゃ、行きますか!!!」


「おぉ~~~!!!」×5


「目指すはフェンリルクィーンの住処!!!

さぁ、皆さん張り切って行きましょ~~~!!!!」


「おぉ~~~~~!!!!」×7


マサツグは笑みを浮かべると号令を掛け様に言葉を口に!…

するとその号令にモツ・オリハ・アヤ・リーナ・フィロの五人が答えると、

天に向かって拳を突き出す!…別にわが生涯に一片の悔いなし!をして居る

訳では無いのだが!…マサツグに触発された様子で大いに意気込み!…

次第にシロとパルシディアナもハッと楽しそうな表情を見せると、

更に続けて乗せられて行く!…その際目標を口にすると歩き始め!…

その様子を後ろからマサキとくまさんが!…何か微笑ましく思った様子で

付いて行き出すと、一行は頂上に!…フェンリルの住処を目指して移動を

開始する!…


さてそうして霊峰に向かい歩き出すと、まず登山者用の山小屋が

マサツグ達を出迎え…その際はやり人は居ないのか?と、

辺りに対して気配を探って行くのだが…誰一人として居ない…

物悲しい雰囲気を感じるだけに終わっていた!…

そして山小屋近くの看板に近づいて行くと、次にはいつもの案内が表示され…

 ------------------------------------------------------------------------------

 「霊峰ウルフハウリング・三合目 オオカミの腰 山岳者達の休憩所」

 霊峰ウルフハウリングの三合目に有る登山者用の休憩所。霊峰に挑む者達の

 最後の準備をする場所であり、霊峰から帰って来た者達の安息の地として

 重宝されている。もしこの場所がなければ誰一人霊峰を登り切った者は

 居ないと言われ、別名[最後の安息所]などと呼ばれている。この山小屋や

 土地を切り開くのに実はとんでもない人数の犠牲が有った事、切り開いた

 英雄達の事を知る者は今となっては誰も居ない…
 ------------------------------------------------------------------------------


「…何だか重い説明文だな?……

とにかくここがそれだけ重要だって事は分かったが…

…やっぱり人一人居そうに無いな?…」


「……なんか気になるから調べて見ないか?…もしかするとアレだし?…」


「ッ!…アレって何よ、アレって?…

…でもまぁ言わんとする事は分かるわ!…調べて見ましょ?…」


目の前に現れた紹介文を見ながらマサツグ達は山小屋へと辿り着き、

そこで何か少しでも痕跡等は無いのか?と探り出すと、そこであるモノを

見つけて行く!…と言うのもそれはであるのだが、

しかしそれはもっと何か恐ろしいモノでもあり!…

とにかくそこに人が居たと言う事に違いは無く!…同時に思って居たモノと

違う事に戸惑いを隠せず固まって居ると、探れば探る程無残な!…

色んな物を見つけて行く!…と言うのも!…


「あぁ…それに心なしか切り開いたと言う割には荒れている様な…

…辛うじて山小屋が雪風を凌げそうだが…

火を起こせそうな焚き火跡は雪で埋まってるし…

ここ最近誰も来ていないのは見て分かるな…」


「……ッ!…それに良く見るとこの山小屋の壁…

狼の爪痕らしき物までクッキリ残ってますよ?…

…これってここで誰かが襲われたって事ですよね?…」


その囲まれる様にして建てられて有る山小屋の中心には焚火跡が…

しかしもう随分と使われて無いのか雪に埋もれて湿気っており!…

オリハが山小屋の外側の壁を確認すると、そこには幾つもの引っ掻いた様な爪痕が…

浅い物から深い物までクッキリと血の跡付きで刻まれていた!…

それも一軒や二軒では無くほぼ全ての山小屋に引っ掻き傷が残っており、

この様子から察するに狼達と戦闘!…しかもかなりの重傷を負わされたで

あろう事が良く分かり!…となるとその山小屋の中の様子は?と…

ふと頭の中を過って行ってしまうのだが、勿論誰も中を覗こうとはしない!…

何なら見たくも無い!と言った反応を見せる!…

さてそんな痕跡が見て取れた事でモツ達が警戒を強め出すと、

ここで徐にマサキとくまさんが山小屋近くの看板に目を向け!…


「…とにかくここが色々と危険なのは分かったけど…

その他に情報は無いんか?…あそこに看板が有るけど?…」


__ザック!…ザック!…ザック!…ザック!…


「…ふぅ~……ただ移動するだけでも足が取られそうになる!…

おまけに看板雪被ってるし……えぇ~っと、どれどれ?…」


内容が気になったのか二人はその看板が立って居る方に向かって歩き出し、

その際雪に足を取られ…と、そんな状態にくまさんが素直に文句を!…

それでも何とかその看板へと近付き!…そして看板に積もっている雪を

手で払い除けてバサバサと重そうな音を立てて行くと、次にはその看板の

内容を確かめ始める!…この時マサキが顔を近付けてその看板の内容を

音読すると、その看板にはこう言う事が書かれて有り…

 ----------------------------------------------------------------------------------

   「霊峰ウルフハウリング・三合目 山岳者達の休憩所へようこそ!!」

 
 ここは冒険者や開拓者の為に作られた休憩所です。ですので皆さん協力して

 綺麗に使用し、後の人達にも気持ち良く使って頂けるようお願いします!

 この先三合目以降、四合目からは大変危険なモンスターが生息している為、

 余程の実力者で無い限り先に進むのは止めておく事を警告しておきます。

 特に狼は徒党を組んで襲って来る為、非常に危険です!!もし遭遇したら

 迷わず逃げてください!!襲われて次には狼のお腹の中と言う話はざらに

 有りますからご注意ください!!

 推奨レベル・55~

 -----------------------------------------------------------------------------------

「……って書いてある…」


「推奨レベル55て…俺らまだたったの15やで!?…

それも戦闘経験なんかあの時の盗賊共位やし…

ヤバないか!?…」


「…お父さん……それ言い始めたら私経験ゼロなんですが?……」


そこに書いてあったのは注意勧告と推奨レベル!…何なら何処かで聞いた事の

ある内容がここにも書かれて有り…となるとその看板に書かれて有る内容に

マサキとくまさんが不安を感じ!…マサツグ達に着いて行って大丈夫なのか?と…

その場で腕を組み悩む様なそんな反応を見せて居ると、

二人の様子に気が付いたのか…徐にフィロが跳ねる様にして近付いて行き!…

そしてなんとか雪に邪魔をされながらもマサキの所まで辿り着いて見せると、

徐にマサキのジャケットの裾を引っ張り始める…


__クイクイッ!!…


「ッ!…ん?」


「大丈夫でありますなのじゃ、お義父様!!…

もしお義父様とお義母様に危害を加える輩が居れば!!…

わっちが容赦なくそ奴らを火達磨にしてやりましょうぞ!!…」


「ッ!?……フッ…」


突如ジャケットの裾を引っ張られた事でマサキが反応!…

視線を引っ張られた方に落とし…するとそこには満面の笑みを浮かべて見上げる

フィロの姿がそこに在り、フィロは二人に安心するよう言葉を!…

その立派な胸を張って二人の事を守る!と堂々宣言をして見せると、

まるで威張る様に踏ん反り返る!…何なら火達磨にして後も残さない!と

ばかりの気合の入れ様を露わにすると、そんなフィロの過激発言に

マサキとくまさんも思わず戸惑い!…が、フィロの気持ちを理解した様子でも

勿論有り!…次には笑ってマサキがフィロの頭に向かい手を伸ばすと、

フィロの頭を撫で始める!…


__ぽんっ…なでなで…なでなで…ッ!…ッ~~~♪…


「…ありがとうな?……」


「…くふふふふ♪…

やっぱりお義父様はマサツグのお義父様なのじゃ♪…

マサツグと撫で方が一緒じゃ♪…」


突然頭を撫でられた事でフィロは一瞬戸惑うのだが、次にはマサキに撫でられて

居る事で甘える様な素振りを!…その際撫でて居るマサキはフィロに礼を!…

まるで娘を可愛がる様にずぅっとフィロの頭を撫で続けて居ると、

フィロもある事に気が付いた様子!…と言うのもやはりマサツグとマサキが

親子である事を口にする!…その際気持ちよさそうに耳をピコピコと動かして

見せると、その九本の尻尾も左右に振り…と、そんなフィロの様子を見て

落ち着いて来たのか…くまさんも心成しか安心する様なそんな素振りを

見せて居ると、次には背後にシルビィーナが…


__スッ…


「…そうです……くまさん様…」


「ッ!?…どわぁ!!!…」


「かの者達が攻めて来ようとも!!…

私が命に掛けてもお守りいたします!!…

それが従者である私の務め!!…」


それは音も無く突如背後に立って声を掛け…するとくまさんもこれには

驚き飛び跳ねてしまい!…が、一方のシルビィーナは忠誠心全開!…

フィロ同様守る!と宣言して見せ!…その際胸に手を当て真剣な表情で

真っ直ぐくまさんに向き合って見せると、身を粉にする覚悟を露わにする!…

それはもはや気高い騎士の様に振舞って見せる一方、

それ所では無いくまさんは胸に手を当て驚きを露わにし続け!…


__ドッドッドッドッドッドッドッドッ!…


「……ッ?…いかが為さいましたか?……くまさん様?…」


「シ、シルビィーナちゃん?…急に背後から声を掛けるのは止めて?…

心臓にスッゴク悪いから!!…後、私の事はくまさんで良いから?…

無理に様は付けなくて良いからね?…」


「…ッ?…はい…畏まりました……ッ?…」


一向に落ち着かない心音にくまさんも戸惑いつつ!…

驚いた表情でシルビィーナの事を見詰めて居ると、そんなくまさんの様子に

シルビィーナは若干困惑…次には如何した?と不思議そうに声を掛け出す…

その際元の清楚な感じでスッと姿勢を正して見せると、この時に首を傾げて行き…

と、そんな様子を見せて居る一方でくまさんはやはり驚いた様子のままで有り!…

次にはシルビィーナにお願いを!…自身の背後に立たない!と言うより!…

驚かさないで欲しい様に声を掛けると、更に畏まらないで!と口にする!…

それはマサツグ同様慣れない!と言った理由でもあるのだが、シルビィーナも

それを聞いて分かった!とばかりに返事をして見せ…が、やはり首を傾げ!…

と言うのも言って居る意味が分からないのではなく…

何故あんなに驚いて居るのか?に疑問を持つと、ジッとくまさんを見詰め続ける!…


さてそうして一同が山小屋周辺の探索を終えると、一度全員集まる様に

その焚火跡の方へとやって来るのだが…


「よし!…全員集~~合!!!」


「ッ!…如何したんだ?…」


「何かしら?…」


「何でしょうか?(なのじゃ?)」


「如何したんだ?…」


マサツグは突如集合を掛ける様に言葉を口に!…するとそのマサツグの呼び声に

全員が反応したよう集まって来ると、次には何事か?とばかりに若干戸惑い!…

その際ゾロゾロとマサツグに呼ばれた方へと向かい始め!…そこで何故か一束の

ゴツイ縄を手にするマサツグの姿を見つけて行くと、これまた一同が困惑する…

その際シロ達NPC(AI)が疑問を持った表情を浮かべて見せると、一方のモツ達プレイヤーはマサツグの

考えを理解したのか!…途端に納得した表情を浮かべ!…自らそれに賛同するよう

集まり出すと、更にシロ達NPC(AI)を困惑させる!…

そしてこの時マサツグがやろうとして居る事と言うのは、実際に雪山を登る際に

命を守る為のある行動で!…


「…よし、全員集まったな?…

じゃあ今から全員に縄を括り付けようと思う!…

さぁ全員一列に並んで~?」


「ッ!…え?…」


「ヤブ?…考えは分かるけどそれって不味くはないか?…

戦闘になった時確実に事故が起きるぞ?…」


マサツグは何の説明も無く全員に一列に並ぶよう声を掛け!…

縄を括り付ける!とだけ簡単に説明をすると、更にシロ達NPC(AI)を戸惑わせる!…

しかしその一方でそんなシロ達を尻目にモツが意見がある様子で更に言葉を口に!…

と言うのもモンスターに襲われた際の対処法について話し出し!…安全面からそれは

如何なのか?とばかりに話しをすると、マサツグもそれを聞いてピクッと…

考えてはなかった様子で返事をする!…


「ッ!…ン~…まぁそうなんだけど?…

でも、この縄で全員が芋蔓状態で繋がっている方が多分…

全員の存命率は高いと思う!…

この先多分初見殺しの様なクレバスが有ると思うと尚更な?…」


「ッ!…なるほどクレバスか…確かにそれも有るかぁ…」


この時マサツグがもっとも警戒をして居たのはクレバス!…

つまり大きな氷山の裂け目であって!…もしこのゲームにも存在するなら

トラップ!と…それを回避する為にもこれが必要不可欠である事を

そこに説明すると、モツもハッとした様子で反応!…納得した言葉を口にする!…

そして二人揃って戦闘面の方を重きに置いて行動するか!…

罠の様なクレバスに注意を置いて行動するかで悩んで居ると、

次にはシロがマサツグ達に不安げな表情を見せては質問し始め!…


「…ご主人様?……」


「ッ!…ん?…」


「シロ…何か悪い事をしましたか?…

したのならごめんなさいです!!…」


「…マサツグよ?♥…まだ日は高いぞ?♥…

それにその様なプレイを皆の前でするとは♥…」


「ッ!?…マ、マサツグ様が望むのであれば私は一向に♥…」


シロは何か悪い事をしたから縛られると勘違い!…

何やら申し訳なさそうな表情をして見せると、マサツグに頭を下げて謝り!…

その一方で別の勘違いをした子狐も一匹!…コッチはマサツグに対して

モジモジ!と…何か頬を染め満更でも無い様な照れ具合を露わにすると、

勝手に一人発情する!…すると勿論マサツグもそんな様子を見て呆れて居ると、

シルビィーナも何やら様子が…それはフィロの言葉を聞いて勘違いしたのか?…

何か伝染した様子でやはりモジモジとした反応を見せると、更にマサツグを

戸惑わせる!…

因みにこの時パルシディアナは何の事か全く理解出来ていない様子を見せて居り、

不思議そうに首を傾げて見せ!…となるとそんな様子を知ってか知らずか…

とにかくマサツグは溜息を一つ!…分かって居ない面々に改めて如何言う事か?を

説明し出すと、ツッコミも同時に入れて行く!…


「…はあぁ~……何を誤解しているかは知らんが違うぞ?…

これは誰も失わない様にする為の命綱だ!!…

万が一!…落ちたりはぐれたりしそうになっても!!…

全員で助けられる様にする為の物であって!!…

別に他の意図は全く無いからな!?」


「ッ!…お、怒ってたんじゃないのです?…

…ほっ!…てっきりシロは悪い事をしちゃったのかと…」


「…なんじゃ?……そうでは無いのか…

…マサツグが求めてくれた!と喜んで損したわ…」


「ッ!?……マサツグ様が望むのであれば私は一向に♥…」


__…あ、あはははは……


マサツグが縄の用途について呆れた具合に説明をすると、シロは少し慌てた様子で

ホッとし!…その一方でフィロは違うのかとあからさまにガッカリして見せ!…

シルビィーナはシルビィーナでブレない!…そんなマサツグのペット三者三様の

在り様を見せて行くと、更にマサツグを呆れさせる!…そしてそんな様子を見て

同じNPCAIであるアヤやリーナも苦笑いをして見せて居ると、徐にマサツグが

シロの方に…


__…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ギュッ!…ッ!……ッ?…


「……シロ?…

お前だけは素直で元気な子に育つんだぞ?…

決して余計な事を覚えなくて良いんだからな?…」


「え?……え??…」


「ッ!!…それは如何いう意味じゃ!!」


マサツグはシロへ近付くなりスッとしゃがみ、そして徐にシロを抱き締め!…

すると突如抱き締められた事でシロもピクッ!と反応をして見せ…

何故抱き締められたのか分からず耳をピコピコ!…とにかく尻尾を振りながら

抱き締め返す様にマサツグの背中に腕を回すと、次にはマサツグからしみじみと…

何かお願いをされる様な事をポソッと言われる!…となるとそのマサツグの言葉に

シロも更に戸惑った反応を取って見せると、これまた理解出来なかった様子で

言葉を漏らし!…何ならその言葉はフィロの耳にも入ったのか、フィロも

マサツグに対して文句を口に!…その場で地団太を踏みながら怒って見せ!…

その様子にもはや笑うしかないモツ達が苦笑いをして和んで居ると、

実はその一方で!…アヤとリーナも実はこっそりと勘違い!…

自身の恥が露呈しなかった事にホッと安堵して見せると、

とにかく沈黙を貫くのであった!…


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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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