どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
515 / 944
-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章二十二節 雪山での綱引きと人狼達のやり方とラグナスの肩書-

しおりを挟む



さてシロがマサツグにしがみ付いて甘える…もとい蜃気楼対策をして居ると、

更にその後方ではある事が…と言うのもフィロもその様子を見てハッとした具合に

便乗しよう!と…それこそ縄で繋がって居るのを忘れて居た様子で動こうとすると、

パルシィが抵抗!…その縄を掴むなり引っ張り始める!…

それはまるで綱引きをする様にグッと引っ張ると、フィロを縛って居る縄が

更に締まり!…


__トトトッ!…ッ!…グイッ!!…ぎゅうううぅぅぅ!!…


「ッ!!…のじゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!…

な、何じゃ!?…きゅ、急に縄が!?…

…ッ!!…おのれ貴様かパルシディアナアァ~~!!!…

くびれが!!…更にくびれてマッチ棒にぃぃ~~~~!!!…」


「ッ!…フンッ!!…いっその事ここで楽になれ、玉藻前!!!…」


「ッ!?…ストップ!!…スト~~~ップ!!!…

フィロちゃんが!!…フィロちゃんが二等分されちゃう!!!」


縄が腰に食い込む様にして締まって行き!…フィロも堪らず苦しい!とばかりに

悲鳴を上げると、その後ろではパルシィがハッ!と…

その様子を見て何か好機!と感じては更に力を入れる様にして引っ張って行き!…

何ならここで引導を渡そうとして見せると、くまさんが慌てて止めに入る!…

その際フィロも素直に引っ張られるままに後ろへ下がれば良かったのだが、

何かプライドが許さないのか前へ前へ!と抵抗…

結果として更に縄はギュッと締まり!…フィロも何かチアノーゼを起こす

一歩手前になって見せると、くまさんがパルシィを羽交い絞めにして止めに入る!…


__ボッス!…ボッス!…ボッス!…ボッス!…ガシッ!…ッ!……ぷらぁ~ん…


「ッ!……だはぁ!!…ぜぇ!…ぜぇ!…

し!…死ぬかと思ったのじゃ!?…」


「…チッ!!…仕留め損ねたか!…」


__…カチンッ!!…


「何じゃとこのかき氷娘!!!…

そんなにわっちを本気で怒らせたいのかえ!?…」


体格差が有る為くまさんがパルシィを羽交い絞めにすると、

パルシィは当然宙ぶらりんに…宛らその様子は何かのアニメの様に見えてしまい!…

とにかく羽交い絞めにされた事でパルシィも縄を上手く引っ張る事が

出来なくなると、フィロも漸く解放!…その場でバタッと四つん這いになる!…

そして息を止めていた様に息を漏らし呼吸をすると、マジでヤバかった具合に

言葉を!…と、その言葉に対してパルシィもポソッと…やはり本気で落としに

掛かって居た事を口にすると、勿論その言葉にフィロもカチン!と…

怒りを露わにして見せる!…するとそんな様子にオリハも不味い!と感じたのか、

くまさんの助けに入るよう仲裁に!…


「こらこら!!…こんな所まで来て喧嘩をしない!!…

確かにパルシディアナちゃんが悪いけど!!…今は争ってる場合と違う!!」


「そうだよ、フィロちゃん!!…今は落ち着いて!!…

…ほら、パルシディアナちゃんも謝って!!!…」


「……すまなかったな…

あまりにも隙だらけだったのでつい、な…」


「ッ!!!…もう許さん!!!…

今ここでお主に引導を渡してくれる!!!!」


慌ててくまさんの後ろからオリハが顔を覗かせ、とにかく二人に落ち着くよう

言葉を口に!…するとくまさんもパルシィを羽交い絞めにしたまま仲裁し続け!…

一旦はパルシィに謝るよう言葉を掛けて行くのだが、パルシィはパルシィで!…

フィロに対してニヤリと笑い!…まるで悪びれる様子も無く逆に挑発の言葉を

口にすると、そんなパルシィの態度にフィロもプッツン!…

遂には喧嘩腰にへと発展する!…となるとこの喧嘩を止めれるのはマサツグと

モツ位になるのだが、肝心の二人は先頭で!…その間二人はやる気満々!…

互いに睨み合いつついつ勃発しても可笑しくない状態に発展すると、

いよいよ抑えが利かなくなる!…


「…いいだろう!!… 

今日こそここで!!…その首貰い受ける!!!…」


「ッ!!…おい、いい加減に!!…」


__ババッ!!…ビタッ!!……ッ?…


パルシィも完全に乗り気になり!…フィロの言葉に対して掛かって来い!と…

その際くまさんの拘束からするりと逃れ、地面に着地をしてフィロに対して

更に挑発するよう手で来い来い!とばかりにやって見せると、

フィロも身構えパルシィを睨む!…そして両者共に戦闘態勢に入って行くと、

オリハもいい加減に怒った様子で言葉を口にするのだが!…

二人はやはり止まらず!…と、思いきや次には何故か飛び出しては

寸前でビタッ!と…まるで互いに何かに気が付いた様子で途端に

動きを止めて行くと、その様子に仲裁に入って居た二人も困惑!…

何事?とばかりに見詰め出す!…


「……え?…急に如何し?…」


「……ッ!…そう言えば前が一歩も動いてない?…

動いてたら縄が締まって…」


勿論突然のこの光景にオリハは困惑!…その際力尽くでも止める気で武器を

咄嗟に握るのだが…その一方でふと縄が引っ張られて居ない事にくまさんも

ハッと気付いて行き!…これは一体?と言った具合にとにかく戸惑った反応を

見せて居ると、次には喧嘩所では無い!と…

その前方からある者の声が響いて来る!…そしてその声の主と言うのは

マサツグで有り!…マサツグは全員に警戒するよう口にすると、

敵襲である事を伝えて行く!…


__ッ!!…敵襲ぅ~~~!!!…ッ!?…


「…何かが近づいてくる!!…

この気配は?……[感知サーチ]!!…

…ッ!!…ってか既に囲まれるじゃねぇか!!」


__どよぉ!?…ザザッ!!…ザザッ!!…


如何やら先頭に居るマサツグ達が異変に気が付いた様子で脚を止めて居た様であり、

先頭に居たマサツグが[感知サーチ]を発動!…

するとミニマップ上に敵影が多数投影され!…その様子にマサツグが声を上げて

驚いて居ると、そのマサツグの声を聞いた面々や人狼達は慌て出し!…

そして喧嘩の真っ最中である二人の耳にも入って行くと、次には当然喧嘩を中断!…

その際二人も喧嘩に水を差された事で舌打ちする!…


__ヒュオオオォォォォ!!!…


「……チッ!!…わっちとした事が…

気づかぬ間にの接近を許すとは!!…

おい、かき氷!!…この状態でもやるつもりか!?」


「…私は一向に構わないのだが……

この者達は明らかに敵意を向けて来ている!…

今からお前を相手にしながらと考えると些か邪魔臭い…」


山から吹き下ろす風を耳に!…そしてフィロ達も付近に敵が居る事に

漸くハッと気が付いて行くと、悪態をつきながら質問を!…

その質問に対してパルシィも上等!と返事をする!…

しかしやはりフィロを相手にしながらと考えると、

面倒である事に変わりはなく!…二人揃ってやはり一時休戦に!…

そしてその敵意が感じられる方に各々はスッと振り向いて行くと、

仲間を守る為に身構え始める!…その際改めて停戦である事を

フィロが言うと、パルシィも文句有り気に言葉を!…


__クルッ!……ザッ!!…


「…今は停戦じゃ!!……

この馬鹿犬共を蹴散らしたら次は貴様じゃ!!!」


「それはこっちの台詞だ!!…玉藻前!!…

この者達の対処が終わった時!!!……覚悟しておけ!?…」


互いに背を向け威嚇し合いながらも敵意が向けられている方をジッと見詰める!…

それは相手の出方を伺う様に!…その光景にくまさんとオリハの二人もホッと

安堵する様子を露わにすると、次には辺りの警戒をする!…

その際円形状に陣を整えて行って見せると、全方位に対して身構え!…

するとそんなマサツグ達を取り囲んで居た敵意達も徐々にその姿を露わに!…

もはや隠れる必要はもうないのか?…一斉に姿を現し奇襲を掛ける様に

襲い掛かって来ると、次には号令も聞こえて来る!…


「ッ!!…全員掛かれ!!…

はここで排除しておくのだ!!!…」


__オオオオオオォォォォォォォォ!!!…


「招かれざる客ってのは間違いなく!…」


「…俺達の事だろうな!!……」


この時その号令からはハッキリとマサツグ達を敵視する言葉が聞き取れ!…

そしてそれに返事をするよう襲い掛かって来た人狼達も仲間など気にせず

攻撃を仕掛け!…その際マサツグ達もその言葉が引っ掛かった様子で

言葉を漏らし!…向こうが襲い掛かって来たのだから!と…

剣や弓を構え迎撃の構えを取って見せる一方!…

その近衛の者達はただ戸惑った様子で慌て出すと、状況が理解出来ないのか…

その襲い掛かって来る人狼達を目の前にしても戸惑い続ける!…


「お、おい!!…何だこれは!?…」


「何で女王様直属の部隊がここに!?…」


「俺達はただ行方不明になっていたスコルティナ様の護衛をしていた筈!!…」


近衛の者達は一体どんな事を言われてここまでやって来たのか?…

各々戸惑った様子で言葉を漏らし…話と違う!と言った具合にその襲い掛かって来る

人狼の兵士達に声を掛けるが、その攻撃が止まる事は決して無く!…

容赦の無い刃が近衛を襲う!…それこそ戸惑い無抵抗の相手だろうが関係なし!…

寧ろ反逆者として見ている様子で!…となると更に慌て出す始末となって行き!…

必死に止めるよう説得を試みる者も出て来るのだが、その攻撃が止む事は

やはり無い!…


「な、何故攻撃をして来るんだ!?…俺達は要人を!!…」


「…その様な者は来ない!!……

貴様達がやっているのは!!…

我らの住処を脅かす驚異を招き入れているだけだ!!!」


__ザシュ!!!…


「ッ!?…グアァァァ!!!……」


もはや聞く耳を持たない様子で一方的に悪と決め付け!…

止めまでは刺さないもののその光景は一方的で!…そしてマサツグ達の周りは

白い雪が鮮血で染まり!…辺りに響くは近衛の悲鳴!…となるとそんな様子を

目にしてマサツグ達も徐々に怒りを!…

次には襲われそうな近衛の前に立って見せると、反撃を開始する!…

その際腰に括り付けていた縄を切って行くと、吠えながらその人狼の攻撃を

弾いて見せ!…


「う…うわああぁぁぁぁぁ!?…」


__ガキイィィン!!…


「ッ!!…テメェ!!…自分の所の仲間だろ!!!…それを!!…」


「黙れ侵入者!!!…貴様ら!!…

今度はハティビィエール皇女を拐いに来たのか!!!…

そうはさせん!!…あの時の雪辱!!…

晴らさせて貰うぞ!!!!」


「ッ!!!…この…馬鹿野郎が!!!…」


短い時間とはいえ一緒に霊峰を登って来た近衛兵達が目の前で斬られ…

その事で人狼の兵士に文句を言うと、逆に人狼の兵士はマサツグに

向かって食って掛かり!…まるでシロ誘拐時の犯人とも決め付けた様子で

言葉を続け!…その言葉に周りの人狼の兵士達も謎に躍起付き!…

ジリジリと詰め寄ってはマサツグ達との距離を縮めて見せると、

この時人狼の兵士達は斬った近衛兵の事など気にせず足蹴にし!…

となるとその態度にマサツグが更に怒りを覚え!…

遂にマサツグ達を取り囲む様にして槍をズラッと構えて見せると、

次にはマサツグの怒りも爆発!…容赦の無い一撃を振るう事になる!…

その際第一号として一人の人狼の兵士が前に出ると、

マサツグに向かい襲い掛かるのだが!…


「…ヴヴヴヴヴヴヴ!!!……まずは…貴様だ!!

死ね!!…この薄汚い侵入者がああああ!!!!……」


__バッ!!……スッ!…


「ッ!?…何ぃ!!…」


「……フン!!!…」


意気込んで人狼の兵士がマサツグ目掛けて飛び掛かると、槍で一突きに

仕留めようとするのだが!…マサツグはそれをいとも簡単に右へ一歩ズレて

回避をして見せ…人狼の兵士の飛び掛かり事態も決して遅くはなかったのだが!…

回避された事に驚いた表情を見せていると、マサツグは刀を右手に!…

人狼の兵士の顎へ向けて一閃放つ!…それは右下から振り上げるよう

鞘に仕舞った状態での一撃なのだが、無警戒な上に向こうから飛び込んで来たので

ダメージは倍増!…辺りに重く鈍い音が響き渡り!…

その人狼の兵士も宙を舞う様にして吹き飛んで行くと、

同時に辺りに衝撃を与える!…


__バキャアアァァ!!!……


「ッ?!…な!?……」


「はっ!?……」


__……ズザアァァァァ!!……


「………。」


吹き飛んで行くその人狼の兵士の様子を近衛兵及び兵士達が目で追いながら

驚愕すると、その宙を舞う人狼の兵士は錐揉み回転で高々と跳び!…

何なら滞空時間にして約数十秒!…そして地面に落ちて来た際もまるで隕石が

落ちて来たかの様なラッセル痕を作って行くと、その人狼の兵士はピクリとも

動かない!…如何にマサツグが危険な者なのか!?を物語って見せる…

となるとそんな様子に人狼達もサァ~!ッと一気に青褪め出すと、

次には恐る恐るマサツグに視線を!…と、その一方でマサツグもゆっくりと

振り払った右腕を戻して行き!…軽く溜息を吐く様にして呆れて見せると、

軽口も叩いて余裕を露わに!…


「……スピードはそこそこ…力は分からんが…

当たらなければ如何と言う事は無い!…

…と言うか、シロに比べたら全然大した事は無い!…

…これだったら親父やくまさんでもやろうと思えばやれるぞ?」


「ッ!?…な!…何ぃ!?…」


「…はあぁ~…さすがマサツグ!……

まさかの[鑑定アプレェィザァル]を使わずに相手の力量を見定めると余裕の宣言!…

…まぁ、ヤブらしいっちゃ、らしいけど!…」


「くふふ♪…さすがはマサツグ!…

この程度の駄犬では物ともせんその武勇!…

わっちも惚れ直してしまうのじゃ♥…」


まるで相手にならない!とばかりにマサツグが言葉を吐いて行くと、

当然その言葉に人狼の兵士達は怒りを!…しかしそれと同時に恐怖を覚え!…

槍を構えながらも思う様に前へと出られなくなって行くと、

その様子に仲間達も苦笑い!…何なら基準をシロに置いている事に

呆れて見せる!…特にモツがさすがヤブ!とばかりに漏らして居ると、

フィロはマサツグが強い事に惚れ直し!…この時自身の両頬に手をやり!…

まるで照れる様にして身悶えるそんな素振りを見せて居ると、

そんなフィロに対してパルシィは不思議そう…

コイツの情緒は如何なって居る?とばかりに先程の喧嘩の件も含めて

視線を送る!…さてそうして人狼の兵士たった一人やられただけで

この騒ぎ!…しかし退けない人狼の兵士達は再度攻撃を企て!…


「クッ!!…おのれぇ!!…えぇい、怯むな!!!…

ここで侵入を許すとまたあの悲劇が待っているのだぞ!!!…

皆、奮励努力せよ!!!」


__オオオオオォォォォォォォ!!!!…


「…今ので退いてくれれば良かったんだけど……

まぁ…そう簡単にはいかないよね?…」


それこそ自分達を鼓舞する様に声を上げると、その際過去に何か有ったのか?…

それを引き合いに出して覚悟を決め!…それを聞いた人狼の兵士達も自身を

奮い立たせる様に吠えに吠えると、それはまる伝染する様に!…

マサツグ達に改めて敵意を向ける!…この時ギンッ!とばかりにマサツグ達の事を

睨むのだが!…やはり直ぐに先程の恐怖心が消える訳もなく…

微かにだが若干震えている様子がチラホラ見られ!…その有様にマサツグも続けて

呆れる様な事を口にすると、モツも仕方が無い!とばかりに返事をする!…


「そりゃな?……それにまだ倒したのは一人だけ…

ざっと取り囲んでいる敵の数は少なく見積もっても20~30…

縄で繋がれているしそこそこ苦戦しそうな気がするが?…」


「……はあぁ~…分かっては居たけど面倒だな~…

こっちも[はいそうですか]って言ってやられる気はないし…

…まぁ…いっちょやりますか!…」


さてやはり避けられない戦闘にモツが敵の数を数えて行くと、今の状況を

踏まえて質問を!…一体如何やって突破するのか?と策を聞き!…

マサツグもその質問に対して武器を構え直す素振りを見せると、

人狼の兵士達との戦闘を覚悟!…正面突破からぶつかって行く事を

口にする!…勿論避けれるなら避けた事に越した事は無いのだが、

向こうはやる気満々で!…となると逃げる訳にも行かなくなり!…

向こうに間合いを確かめ合う様にしてジリジリ!と…

ちょっとずつ近づいて来る様なそんな様子を見せて居ると、

次には火蓋が切って落とされる!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……


「…すぅ~……ッ!!…行くぞおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」


__オオオオオオォォォォォォォォォ!!!!…


「ッ!!…来るなら来やがれ!!!…

全員まとめてホームランにしてやるぜ!!!!」


この時人狼の兵士達から見て間合いギリギリの所まで迫って来ると、

人狼の兵士達の指揮を執る隊長の様な者が突如姿を現し!…

そして徐に大きく息を吸う様な…何かを叫ぼうとする素振りを露わにすると、

スッと目を閉じて瞑想!…時間にして約十数秒黙って見せ!…

次にカッと目を見開き吸った息を吐き出す様にして号令を出すと、

人狼の兵士達は雪崩を!…マサツグ達に向かって襲い掛かる!…

となるとそんな人狼の兵士達の波にマサツグ達も一気に迎撃に

動き出すと、片っ端から倒そうと武器を握って行くのだが!…


「…ッ!!…ストーーーーーーップ!!!!」


__ッ!!…ビタァ!!……ガイイィィンン!!!…


「ぬ!?…貴様ァァ!!!」


この時その一番大きな人狼の隊長はマサツグに!…

となるとマサツグもそれを見て真正面から斬って落とそうとするのだが、

突如背後から声が!…それはこの戦いに待った!を掛ける様に突如響き!…

マサツグがビクッと反応して思わずその動きを止めて行くと、次の瞬間

目の前には見覚えのある姿が!…そしてその者はその人狼の隊長の攻撃を

止めて見せる!…と言うのも突如二人の間に割って入って来たのは

気絶して居た筈のラグナスで有り!…そのラグナスの手には氷の剣が!…

それはまるでシロの武器生成に似た物が確と握られ光っており!…

人狼の隊長の攻撃を片手で受け止め一息吐くと、危ないとばかりに

言葉を零す!…


「……ふぅ…はいはいそこまでですよ?…ドグマ隊長?…

いつもの様に自ら先陣を切って前に出て来られるのは素晴らしいですが…

ドグマ隊長ではこの方々に…殺られますよ?…」


「ッ!?…え?…ラグナス?…」


当然突然の出来事にマサツグ達は困惑!…何ならその人狼の隊長…

ドグマと言う者とその部下達も驚き戸惑い!…まるで時が止まった様に

各々動きを止めて見せ!…その一方でラグナスが死ぬ気か?とばかりに

声を掛けると、逆にドグマへ圧を掛ける!…

それはまるで自身の部下がやられた事に対して若干怒って居る様にも

見られると、ギンッ!とドグマを睨んで行き!…と、そんなラグナスの

登場に未だマサツグ達は困惑気味!…とにかくラグナスに声を掛け…

これは一体如何言う事?とばかりに視線を向けて固まって居ると、

次にはドグマが!…まだ諦めて居ない所か激昂した様子でラグナスに話す!…


「ッ!?…な、何だとおぉぉぉ!!!…

…その様な事おぉ!!…やってみねばああぁぁ!!…」


「……俺に勝てない貴方が如何やってこの人達と戦うって言うんだ?…

…少なくとも…俺はこの方とその隣のモツと言う方とスコルティナ皇女!…

そしてアレクシア隊長や魔王のお二方には勝てる自信はありませんよ!…」


「ッ!!…な、何を馬鹿な!?…

お前はもう[この土地最強の人狼ライカンスロープ]なのだぞ!?…

そのお前が勝てない等!!…ッ!!…それにアレクシアだと!?…

あの氷の牙が戻って来たと言うのか!?…それに魔王だと!?…」


明らかに認めない!とばかりに吠え出し!…

ラグナスの事を押し飛ばそうとするのだが、体幹がしっかりして居るのか

ビクともせず!…この時呆れた様子でラグナスが言葉を口にし始め!…

その際自身でもマサツグ・モツ・シロ!…そしてシルビィを相手に出来ない事を

話して行くと、それ程までに彼らは強い!…或いはヤバい者達である事を

続けて話す!…何なら魔王も二人居る!と言う激重パーティーである事も

これまた話すと、それを聞いたドグマは途端に驚き!…

と言うのも現段階でラグナスが最強の人狼である事を漏らして行き!…

そんなラグナスでもヤバい!?と…先程の怒りも何処へ飛んで言った具合に

戸惑い出すと、その話を聞いたマサツグ達も戸惑い!…自身の耳を疑ってしまう!…


「ッ!?…え?…ラグナスがライカンスロープ最強!?…

…何かの間違いじゃ?…」


「ッ!…あっはっはっはっは!…酷いですね?…

これでも一応自信は有るのですよ?…少なくともマサツグさんとモツさん!…

例え勝てなくても一泡は!って?……因みにスコルティナ様は恐れ多く…

…アレクシア隊長は……ッ…」


「ッ!……トラウマ?」


まさかの事実に思わずマサツグが本音をポロリ!…

するとラグナスは怒る事無く苦笑いをして見せ、少し文句有り気に言葉を口に!…

何なら勝てなくとも一泡吹かせる自信はある様に話しをして見せ!…

マサツグとモツの二人に対して徐にニヤッ!と…

不敵に笑みを浮かべるそんな反応を露わにすると、思わず二人もビクッとする!…

そしてシロに対して単純に戦いたくない事を口にすると、

シルビィに関しては何かを濁し!…と、今までの扱いを鑑みて二人は理解!…

マサツグが確認をする様に恐る恐る言葉を掛けると、その言葉にラグナスも反応…

ガックリと折れた様子で俯き答える…


「……はい…」


「ッ!…あ…あはははは…」


「し、しかしラグナス!!…

今は厳戒体制を敷くように言われているだろう!?…

勝手な事をすればお前だって!!…」


さてそうして消えそうな声でポソッと肯定をして居ると、マサツグとモツもそんな

ラグナスの反応に苦笑い…しかしその一方で当然話は終わっておらず!…

ドグマがそんなラグナスに対してまだ文句がある様子で話しをすると、

とても気になる事を口にする!…と言うのも今人狼達の間では厳戒態勢が

引かれているらしく、歯向かえば処罰は免れない!と…

一応はラグナスを心配した様子で声を掛けて居るらしく!…

そのドグマの言葉に対してラグナスもハッと真剣な表情を浮かべて見せると、

次にドグマにこう答える!…


「責任は全て私が持つ!!……とにかく!!…

帰って来たスコルティナ様を女王様の元に届ける!!…

…それで!!…

この方達は自分の命を懸けてここまで来たんだ!!…

恩人として持て成さねば!!…

我々がただの礼儀知らずになってしまう!…

…それこその様に!!…」


__ッ!?……ガランッ…ッ!?…ざわ…ざわ…


ドグマの忠告に対して反論する様に答えるラグナス!…

その際如何にマサツグ達が覚悟を背負ってここまで来たのか?を

話して行くと、全責任は自分が持つ!と…

何が何でもフェンリルクィーンの居城まで案内する!と啖呵を切る!…

するとそんなラグナスの啖呵の切り様にドグマも圧倒されて行くと、

遂には攻撃の手を止めてしまい!…すると他の人狼の兵士達も戸惑い出し!…

一体如何したら良いのか分からず互いを見合う様にしてキョロキョロとすると、

一方でラグナスも武器を放棄!…何事も無かったかの様に案内に戻る!…


「……多少予定とは変わりましたがまた先を案内します!…

…しかしこれより先はもっと険しくなるのでご注意を!…

…それと私の部下を斬ったテメェら…」


「ッ!!…」


「幾ら厳戒体制でピリピリしていたとは言え…

自分達の仲間を斬ったんだ!……後で覚えておけよ?…」


「ヒィッ!?…」


マサツグ達の方にクルッと振り向くと一礼して見せ、まるで仲間の非礼を

詫びる様に案内に戻ると…そして続けて更に山道が険しくなる事も忠告して行き!…

そんなラグナスの変わり様にマサツグ達一同が戸惑って居ると、

次にはラグナスの言葉は背後に向けられ!…と言うのもやはり自身の部下を

斬った者達が許せない様で!…あからさまに怒りを覚えた様子で言葉を

口にして行くと、その人狼の兵士達に圧を!…事情は分かって居つつも

怒りを吐く!…するとそんなラグナスの言葉に人狼の兵士達も更にビクッとして

見せると、怯えた様子を露わに!…

その一方で負傷した近衛兵達はそんなラグナスに唖然に取られ!…

これがあの隊長?とばかりに戸惑って居ると、シルビィはシルビィで言葉を!…


「…ほぅ?…少しはやる様になったのですね?……」


「ッ!?……あっ…た、隊長…」


「この分ならもう少し厳しくしても大丈夫そうですね?……」


「ッ!?…え!?…あっ!!…ちょ、ちょっと隊長!?……」


その一連の様子を見て思った事が有るのかシルビィが言葉を!…

すると途端にラグナスはビクッと反応すると、腰が低くなり出し!…

それこそ先程までの威勢の良さは何処かに消え!…

シルビィに声を掛けられた事でとにかくオドオドとして見せると、

シルビィは容赦の無い言葉を!…何なら今まで手加減をして居た事を

口にする!…その際フッと静かに上品な笑みも露わにすると、

笑って居る筈なのだが何処か畏怖を感じられるモノが有り!…

と、そんなシルビィの笑みにラグナスも恐怖!…

途端に慌てて待った!を掛け!…シルビィに何とかお慈悲を貰おうと

足掻き出すと、これまた一気にはあぁ~っと…

何か締まらない雰囲気になるのであった!…


因みにそのシルビィが居たであろう場所にはそのラグナスが

止めに入るまでの間…人狼の兵士達が地面に沈んでおり!…

と言っても決して殺しては居ないのだが死屍累々…

その様子を見ていた人狼の兵士達は後に化け物!と…

シルビィの事を畏怖の象徴として語って行く!…

そしてその負傷した兵士に近衛兵達もドグマの部隊に回収されると、

手厚い看護を受け!…その際癖のある上司を持つ者同士!…

何かシンパシーを感じた様子で仲良くなると、

苦労話に花を咲かせる事になるのであった!…


しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

処理中です...