どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章七十八節 無法の決闘とハティの本音とシロの決意!…-

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さてシロがマサツグに引っ付き闘技エリアの中央にて鎮座マシマシをして居る一方、

休憩時間である一時間が経とうとしており…

ある者はそれは長く感じた様子でまだなのか?と…

またある者は意外に短い!と言った様子で…

急ぎ用意した食事を口に流し込む様な慌てようを露わにすると、

とにかく何かに期待した様子を!…

それはソワソワとする様に何やら闘技場全体がどよめき出す!…

そしてその一方では一時間シロを抱えて動かないマサツグの様子に、

不安を覚える者達も居り!…


「……そろそろ時間だけどあの子大丈夫かね?…」


「……如何でしょうか?…

確かにヤブは土壇場で役目をキッチリ務めてくれる頼もしい奴なんですが…

今回はシロが絡んでいるのでどうなるか…」


その者達と言うのもモツ達で!…

動かないマサツグの様子にくまさんが不安を漏らして行くと、

モツも悩んだ様子で返事をする!…

と言うのも普段はその時が来たらちゃんとやる!…

出来る奴!と言った風に話すのだが、

事今回はシロが絡んで居るから分からない!と…

正直不安である事に変わりはなく!…そんな会話に面々もうぅ~んと…

腕を組み悩む様なそんな表情を浮かべて居ると、

ここでフィロがいつになく!…真剣な表情で二人を見詰める!…


「…ここでウダウダ言って居ても仕方が有るまい!…わっち等に出来る事は!…

まさかの不祥事が起きないよう目を光らせ!…構える事だけじゃ!…

…ただ…それだけじゃ!!…」


フィロは闘技エリアの中央でシロを抱えるマサツグの様子をジッと見詰める!…

それは何か嫉妬して居ると言ったモノでは無く、

逆に何かシロの事を心配して居る様子で!…

と、同時に辺りに異常が無いかを目を光らせ!…

事が無事に終わる事を!…

ただそれだけに集中するようある種注意の言葉を口にすると、

周りの面々もハッ!と…今やらなきゃいけない事を自覚させる!…

するとそのフィロの言葉に思わず珍しい!とばかりに…

モツがフッと笑ってしまうと、釣られて他の面々も笑い!…


「ッ!…フィロ!……フッ!…そうだな!…

とにかく今は出来る事からしっかりやろう!…

…何が起きるかどうかも分からない事で悩んでいても仕方が無いしな?」


__……スッ……ジィ~~~~!!…


だが、フィロの言う事は分かった様子で!…次には自分達も備えるよう!…

席に座りフィロと同じく何か辺りに異常が無いか?…

何ならいつでも飛び出せるよう身構える様な素振りを見せると、

次にはその闘技エリアにてある事が…

鎮座マシマシするマサツグ達の元へ兵士一人が駆けて来る!…

その際その兵士の手には槍どころか何も武器と呼べそうな物は持たされて居らず、

ただ慌てた様子で鎧の音を響かせ!…


__ガッチャ!!…ガッチャ!!…ガッチャ!!…ガッチャ!!…


「ッ!…アレは?…」


「…見た所…敵意等は感じられないな…何か伝令と言った所か?…」


となると当然それに気が付いたモツ達はピクッと反応!…

そしてその兵士を凝視する事に!…

だがその様子を見る限り敵意が無さそうである事!…

その事をパルシィが察した様子で言葉をポロッと零して行くと、

一先ずは各々安堵の様子…思わず息を吐いて見せる!…

その一方ではその兵士の様子に同じく!…

気が付いたマサツグがピクッと反応をして行くと、

その駆けて来る兵士からこう呼ばれ!…


「はぁ!…はぁ!…チャ、チャンピオン殿!!…」


「ッ!?…もしかしなくてもそのチャンピオン殿ってぇ…俺?」


トーナメントを勝ち抜いたせいかチャンピオン殿!と…

その呼ばれ慣れない呼ばれ方をされたせいでマサツグは戸惑い!…

思わず困惑の表情を見せてシロに自身を指差し確認の言葉を掛けて行くと、

シロもシロで首を傾げる…え?とばかりにキョトンとされる!…

するとその会話は駆けて来た兵士の耳にも届いていたのか?…

兵士はマサツグの元までやって来ると、

その事を肯定しては更に続けてやって来た用件を口に!…


「はぁ!…はぁ!……え?…他に誰が居るで有りましょうか?…

それより皇女お二方の決闘についてなのですが…

…今から行われる決闘には基本的にルールが存在しません!…」


「ッ!?…え?…ちょっと待て!?…

じゃあもしそれでどっちかが怪我したら!!…」


兵士が次に話し出したのはこの後の決闘についてのルールで、

兵士はあろう事かその決闘にルールが無い事を口に!…

となるとそんな事を言われたマサツグは当然戸惑いを露わにして見せ!…

その兵士に一体如何言う事なのか!?と…

勿論慌てた具合に不慮の事故が起きた場合についても尋ねて行くと、

兵士は続けて説明を口に!…

何なら丸投げする様にそれがマサツグの仕事!と片付けてしまう!…


「それを未然に防ぐのが貴方の今回の仕事です!!…」


「ッ!?……」


「何事も無くお二方の決闘を見届け!…勝者を高らかに宣言する!!…

…勿論互いに怪我の無いよう見て頂く事も仕事になります!!…

これが貴方に与えられた栄誉であり!!…今回の仕事内容であります!!…」


それはこれが定例と言った様子で何の疑問も持たれる事無く話しをされると、

これまたマサツグは戸惑い!…一方で兵士は更に続けてある事を話し始め!…

と言うのもやらなくてはいけない事を三つ!…

決闘を見届ける事・勝者を宣言する事・事故を防ぐ事と…

簡単にこれを熟して貰うとマサツグに話して説明を終え!…

そして更にこれは名誉な事である!と…

さも羨ましいとばかりに笑みを浮かべて見せると、

それを目にしたマサツグは目をハッと見開き!…

そこから若干俯きながらに文句を零す!…


「ッ!?…ッ~~~!!…はぁ?…寝言抜かしてんじゃねぇぞ?…」


「ッ!…え?…」


「ッ~~~!!…テメェよか小さい子供達が!!…

武器を手に傷つけ合おうとしてんだぞ!?…

…それを見守る事が名誉だと!?…それを黙って決着が着くまで!!…

何なら決着が着いた後も堂々とそれを宣言する事が栄誉だと!?…

ふざけるな!!!」


「ッ!?…え?…えぇ!?…」


それは静かに怒りを燃やす様にして言葉を吐くと、

そのマサツグの言葉に兵士も戸惑った様子で反応を!…

と、何なら若干覗き込む様なそんな反応を見せつつ…

本当に理解が出来ていない様子も露わにすると、更にマサツグが烈火の如く!…

顔を上げては激昂する!…

それは完全に親の顔となってその兵士を一喝すると、

怒られた方の兵士は当然更に戸惑い!…

何なら何で怒られて居るのか全く本気で分かって居らず!…

ただ困惑した具合にオロオロ!…

一方でマサツグはシロを抱っこしてその兵士に詰め寄るそんな反応を露わにすると、

更に兵士へ噛み付いて行く!…


「いいか!?…ただでさえこの決闘自体がもうエゴだって言うのに!!…

そのルールすらないって如何言う事だ!!!…

…いきなりこんな所に放り出されて!!…

いきなり戦えなんて言われて戦えると思うのか!?…可笑しいだろうが!!!…」


「そ、その様に言われましても!!…」


__ザワザワ!…どよどよ!…ザワザワ!…どよどよ!…


そもそもの不満を口にし出すと、そのルールが無いと言う事に疑問を口に!…

勿論怒りは未だ健在!…その際そのルールが無い事に!…

まるでその場で殺し合え!と言って居る様なモノだ!と説教をすると、

更に兵士へ詰め寄って行く!…

すると兵士もそんなマサツグを前にして更にオロオロとして見せると、

一歩…また一歩と後退りをし!…

何ならこれを決めたのは自分じゃない!とばかりに慌てて居り!…

マサツグに対して言い訳を言いたそうなそんな表情だけを浮かべていると、

観客達もその様子に戸惑いの視線を!…

モツ達もそんなマサツグの様子にアワアワとする!…

そして煮え切らない様子の兵士の態度にマサツグも怒りを通り越して呆れ出すと、

遂には自らルールを設ける事を口に!…


「…ルールが無いんなら俺が勝手に決めさせて貰う!!!…

…本当ならこうして戦わせる事自体を止めさせたいが!!…

ハティにも言えない事情が在るみたいだからやってやるが!!!…

…テメェら本当に!!…舐めてんじゃねぇぞ?…」


「「ッ!?…」」


それは二人の身の安全を確保する為!…

自らがジャッジマンをする事を宣言すると、更に本音を漏らして見せ!…

と、そんなマサツグの暴走?振りに兵士も困惑!…

勿論止めたい所ではあるのだが!…

今ここで反論すれば斬られかねない事を悟って行くと、

そのまま黙って固まってしまう!…

一方でマサツグもこの事に対して理不尽?に文句を零すと、

一連の話を聞いて居たのかシロとハティが戸惑い!…

因みにハティはマサツグが兵士へ詰め寄っている間に来て居り!…

この事に当然戸惑いを隠せず!…

目をパチパチとさてせてえ?と言いたげな口の形をして見せると、

その場で棒立ち!…一方でマサツグはこの決闘を自ら一人で仕切る事を宣言する!…


「この決闘は俺が仕切らせて貰う!!!…

異論は誰であろうと認めねぇし!!!…何なら一切聞く気も無い!!!…

…文句があんなら俺に言え!!…俺がまとめて相手してやる!!!…

…いいな?…」


__シィ~~ン……


戸惑うシロとハティを置いてけぼりに!…堂々その兵士に対して!…

何なら闘技場に居る全員に向かってそう吠えると、

自身のルールを押し付ける!…強者の風格を露わにする!…

するとそんなマサツグに対して!…

皆が驚き戸惑った表情を浮かべて見せると、

中にはそんなマサツグの蛮行を静かに笑って喜ぶ者も居り!…

とにかく周りから反論の声は聞こえて来ず!…

その様子を見て居る者達が唖然とした様子で固まって居ると、

ここで兵士がハッ!と…空気を読まずに止めに入ろうとするのだが!…


「ッ!?…そ、そんな!?…勝手な事をされては!!…」


__チャキッ!!…シャイィィン!!!…ッ!?…ッ!?!?…


「……いいな?…」


「…は、はい!…」


マサツグはそんな兵士の言葉に当然聞く耳を持たず、

寧ろ最後までその話を聞く事も無く!…

スッとシロを片手で抱えて直しては刀に手を添えて行き!…

そして抜刀するなり異論は認めない!と…

その兵士の首元にビタッ!と刀を寸止めして見せると、

異論を聞かなかった事に!…何なら自分を更に兵士へ押し付けて行く!…

その際詰め寄るなりギラッと殺気の混じった眼光をその兵士へ向けて見せると、

それを目にした兵士は勿論動けなくなり!…

と、次には認める様にして返事を口に…

するとマサツグもそれを聞いて刀を納刀!…

そこからシロを地面に降ろし…

そろそろ時間である事を悟り嫌々ながらも決闘のレフェリーをしようとすると、

ここでハティが…


__……テテテテ!!…クンクン!…


「ッ!…ん?…」


「せ、先生…ハティとお姉様の為に!…あ、ありがとうなのです!…」


「ッ!?…い、いや!…だからってそんな!!…

あぁ~…頭を上げてぇ!?…」


一通り話が終わった所でハティが徐にマサツグの方へ…

そしてマサツグの腰巻の様な布に手を掛けると、次には軽く2~3回引っ張り!…

と、突如引っ張られた事でマサツグも気付き!…

振り返ってその正体がハティである事を確認すると、ハティはお礼を口に!…

何なら今も若干怯えた様子も露わにする!…

と言うのもさっきのさっきまで怒って居たからで、

モジモジとしながら畏まった様子で頭を下げ!…

となるとそんなハティの様子にマサツグもハッ!と…

次にはいつもの様に慌て出し!…

ハティに頭を上げるよう声を掛けると、ハティは更にある事を!…


「……ほんの少し…ほんの少しだけハティの気持ちを教えるのです!…」


「ッ!…え?…」


「…本当は…本当はハティもお姉様とは戦いたくないのです!…

…後継者なんて如何でも良い!…ただハティは!…

ハティはお母様と一緒に居る事が出来たら!…それだけで良いのです!!…」


ハティはマサツグに頭を下げたままある事を口に!…

それはハティが語る自身の心の内で…

と、そんな風に話しをされた事でマサツグは戸惑い!…

シロもそれを聞いて思わずピクッと反応をすると、

次にはその言葉に耳を傾ける!…

するとそこから語られるは恐らく正真正銘ハティの心の内であり、

ハティもシロと同じ気持ちである事を徐々に頭を上げながら吐露し!…

それはとても穏やかな表情を見せる一方、何やら影も見えるモノで!…

それは不安の色なのか?…

如何にも何か心が落ち着かない!と言った風にも見えていると、

マサツグは如何答えたら良いのか分からない!…

一方でその話を聞いたシロがすかさず反応をする!…


「……どうして?…」


「ッ!…シロ?」


「じゃあ…如何してそこまでしてシロに勝ちたいと思うのですか?…

…女王様と一緒に居たいのなら居れば良いじゃないですか!!…

シロはワザと負けるって言ってるのに!!!…なのに!!…

なのに如何してそんなにシロと戦いたいって言うのですか!?…」


「………。」


それは困惑した様子でポロッと零して行くと、

マサツグも気が付いた具合に反応を露わに!…

その際一度シロの居る方を振り返り!…

如何した?と声を掛ける様にシロの名前を呼んで行くが、

次にはシロは更に興奮した様子で言葉を口に!…

そこまでして固執する理由について尋ね始める!…

それはやはり自身の本音をブチ撒ける様に戦いたくない!と言って見せると、

若干の怒りも言葉に込め!…

しかしそんな問い掛けを向けられてもハティは語らず!…

ただ悲しそうに俯いてしまい!…

そのまま二人から離れる様にスッと背を向けて行くと、

やはり戦う事を選んだ様に…そのシロとの間を取って見せる!…


__……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ザッ!…


「ッ!!…ハティちゃん!!…」


無言のままに俯きながら距離を取ると、

シロもハティに答えて欲しい!とばかりに名前を呼び!…

と、その様子は勿論他の観客達やモツ達の目にも映る訳で!…

何か不安を覚える様にジッと見詰め…

そしてその場の空気に飲まれるよう思わず心配をし始めると、

ハティも距離を取った所で振り返る!…

そして俯いたままにそのシロの問い掛けに答え始める!…

それはやはり何か固執する理由が有るのか、悲しそうな声で駄目!と言い…


「……駄目なのです…お姉様がここに帰って来ても…来なくても!…

ハティはお姉様と戦わないといけないのです!………ッ…」


__グシグシッ!!…ッ!?……ッ……


「……例え…」


何なら意味深に更にある事を口に!…

これは宿命!とばかりにやはり戦わないといけない事を続けて話すと、

会話に妙な間を開けて行く!…

この時泣いて居るのかスッと袖で涙を拭うそんな素振りも露わにすると、

それを見たシロも思わずビクッ!と反応し…

それは自身が泣かせてしまったのか!?と誤解する程に敏感になり!…

しかし次にはハティが顔を上げ出し!…

その時にポソッと何かを例える様な事を口にすると、その表情を露わに!…

キッと覚悟を決めた若干涙目の表情を浮かべて見せる!…

その際その手に氷の剣を作って握って見せると、

シロに向かってその切っ先を突き付け!…


__コオオオォォォ!!……ブン!!!…チャキッ!!…ッ!?…


「例え……その戦いで追い出される形になったとしても!…

一緒に居たいから戦うのです!!!…」


{……なるほど?…何と無く展開が読めて来た!…

けどこれは?……駄目だ…まだ地味にピースが足りない!…}


先程漏らした例えの言葉の続きを口に!…

そこで更に初めて聞かされるもう一つの意味深な言葉に驚きを隠せず…

シロが戸惑った反応を見せて居ると、マサツグもそれを聞いて何と無く察した様な…

ハッとした表情を浮かべて見せる!…するとそこからその理由に関して…

と言うよりまだ何か引っ掛かりがある様子で悩んで見せると、

一人歯痒い表情を露わに!…

と、一方でシロはハティから剣を突き付けられた事で一人ショックを受けて見せ!…

一応覚悟は決めて居た筈なのだが!…

ハティの本音を聞いた以上やはり何かブレる様なそんな気持ちも持ってしまうと、

思わず不安になってしまう!…


「ッ!?…ハティちゃん!?………ッ~~…」


「…ッ!…シロ…」


「ッ!!…グスッ!…ご主人様ぁ~?…」


そろそろ時間が迫って来ていると言う所で…

シロの様子に気が付いたマサツグが徐にシロへ声を掛けて行くと、

そこで涙目のシロの姿を!…それはもう今にも泣きそう!…

と言うよりもう泣いてしまって居るのだが!…やはり先程の決意はブレブレ!…

真面に戦えそうにない様子で!…

マサツグに助けを求める様なそんな視線を向けて行くと、

鼻を啜りながらマサツグを呼ぶ!…となるとそんなシロの様子にマサツグも!…

今すぐこの決闘を中止してしまいたい気持ちになるのだが、

グッと堪えると言葉を掛け!…


「ッ!!…ッ…この戦いは…逃げちゃ駄目だ!…」


「ッ!!……え?…」


それはいつになく真剣な表情を浮かべると、更に厳しい言葉も掛け!…

となるとそんなマサツグの言葉にシロも更に困惑し出し!…

思わず思って居たモノと違うとばかりにポロッと…

何かショックを受ける様なそんな戸惑いの色を露わにすると、

マサツグも更に言葉を続ける!…

それこそ先程の決意をもう一度思い出させる様に話しをすると、

それはシロにしか出来ない!とばかりに諭すよう真っ直ぐ見詰め!…


「…ハティは本気でシロと戦う気で居る!!…

今ここから逃げ出しても地の果てまで追い掛け回すって感じの気迫だ!!…

…それだけハティも覚悟を決めている!!…

逆に生半可な気持ちで今のハティの前に立つとやられるのは!…

…シロ!!…お前の方だ!!…」


「ッ!!…だ、だからシロはワザと!!…」


ハティの様子を口にして行き!…

続けてこの戦いから如何しても逃げられない事を口にすると、

それだけ覚悟を決めている!と…ハティの気迫に感心をする!…

そしてそれらを踏まえて!…

シロも本気で挑まないとやられるかもしれない事を更に続けると、

それを聞いたシロはやはり戦いたくない!と訴える様に反論を!…

それは自らが負ける事を口にして行き!…

明らかな拒絶具合をマサツグにこれでもか!とばかりに見せるのだが!…


「……シロ?…お前ももう分かって居る筈だぞ?…

そんな事をしても意味は無い!…ハティが納得しないって事は…」


「だけど!!…ッ…だけどぉ……」


それでもマサツグはシロに戦う事を強要!…

勿論これはマサツグとしても不本意で有り、

出来る事ならそのまま撤収をしてしまいたいものなのだが!…

勿論状況的に出来る筈もない訳で!…

何より今シロの前に立っているハティの事を考えてしまうと、

ハティがとても不憫で有り!…

そしてこれを解決出来るのはシロだけしか居ないと考えて居り!…

マサツグはシロの気持ちを重々理解しつつ!…

それでも尚シロ自身も気付いて居るであろうハティの気持ちを話して行くと、

シロも分かって居る様子…しかし首を左右に振って拒否をする!…

それはもはや悲痛な様子にも見えるのだが、

これは二人を救う事にも繋がる訳で!…となるとマサツグも遂に心を鬼にし出し!…

その嫌がるシロに近付き怒鳴るよう声を上げて行くと、更にシロへ畳み掛ける!…


「…ッ…シロ!!!…」


__ビクッ!!!…プルプルプルプル!!……スッ…ガッ!!!…


「ひゃうッ!!…」


マサツグが突如クッと怒りの表情を浮かべると、シロの名前を呼んで怒り!…

と、マサツグに怒鳴られてシロもビクッと委縮すると次には小刻みに震え始め!…

この様子に観客達モツ達も思わず驚きを露わに!…

一体何事!?とばかりにその様子を黙ってジッ!と…

見詰めるそんな反応を見せて居ると、一方でマサツグは怯えるシロに近付き…

そしてしゃがむなりシロの両肩を掴んで行く!…

すると肩を掴まれた事でシロもビックリした様子で声を上げると、

マサツグに警戒をした具合に目を閉じ!…

だがマサツグはそれでもシロの事を決して放さず!…

シロに如何してもこの決闘から逃げて欲しくない!と…

改めてシロに説得を試み始めると、まずは端的に話を纏める!…


「…シロ!!…この戦いを!!…

何事も無く終わらせる事が出来るのは!!…

…シロ!!…お前だけだ!!!…」


「ッ!!…ッ~~……ッ!?…」


何度も言う様にこの決闘に終止符を打てるのはシロだけ!と…

何ならそれだけでない様にシロへ話しを続け!…

と、そんな話をされてシロもビクビクとする一方…

ふと何かに気が付いた様子で徐々に目を開け始め!…

そこで自分と同じく辛そうにするマサツグの表情を目にして行くと、

シロもそれを見て思わずハッ!と…目を見開き驚いた表情を浮かべて見せる!…

そしてその一方でマサツグは自身の表情に気が付いて居るのか、

更にこの決闘が何故そこまで大事であるのか?をシロに話を聞かせ!…


「お前だけが今のハティの心を分かってやれる唯一の肉親であり!!…

この意味の無い決闘を止めさせられる唯一の希望でも有るんだ!!…

…シロが本当に止めさせたいって思うんなら!!…逃げちゃ駄目なんだ!!…

…ただハティと話すだけで良い!!…

ハティだって本当はシロと戦いたくは無いんだ!!…

…そんなハティの本当の気持ちを聞いてやれるのは!!…シロ!!…

お前意外に他には居ないんだ!!!……女王様でも無く、俺でも無く!!…

お姉ちゃんならお姉ちゃんらしく!!…真正面からぶつかって来る妹の言葉に!!…

耳を傾けてやれ!!!……ただ、それだけで良いんだ!!!…」


これは決闘で有り会話である!と…

そしてハティを救えるのはシロだけしか居ない事を更に強調して話しをすると、

シロはまた徐々にまたやる気を取り戻して来たのか目に活力を!…

その一方で未だマサツグの話は続き!…シロにお姉ちゃんとして!…

妹の言葉に耳を傾ける事を再度口にして行くと、さも戦わなくて良い!と…

やはりあの一時間の間に話した事をもう一度聞かせる様に話して行く!…

それは別に戦うだけが能じゃない事を示して行くと、

別に手段がある事を臭わせ!…そしてその唯一の手段が会話である!と…

そう言ってシロにハッ!と意識をさせて行くと、

シロは未だ不安げな様子を見せつつ!…

それでも言葉が届いたのか自身の言葉をポロッと漏らす!…


「ッ!!…ハティちゃんの気持ち!…」


__コクリッ!!…ッ!!……ッ!!…


まるで確認する様に復唱して見せ!…

そのシロの言葉にマサツグも肯定をする様にスッと一回頷いて見せると、

シロもそれを見て更にハッ!と…今度こそハティと対峙する覚悟を決めて行く!…

それはやはり何処か不安げな様子も感じられる一方…

それでもやらなきゃいけない!と言う覚悟が感じられ!…

するとマサツグもそんなシロの様子を目にしてフッと笑みを!…

しかしそのマサツグの表情からは謝罪の色が見られ!…

何か申し訳なさそうな感じにシロもふと気が付いた反応をすると、

マサツグに向かって手を伸ばす!…

そしてマサツグからまるで勇気も分けて貰う様に!…

ギュッと抱き締めに向かって行くと、

マサツグもそれを察知した様子でギュッと抱き締め!…

それは微笑ましく抱き締め合い!…一方でハティはそれを羨ましそうに!…

だが決してだからと言ってマサツグとシロに近付く事は無く!…

ただ一人耐え忍ぶ様なそんな我慢強い様子を露わにすると、

遂にその時はやって来る!…


__ざわざわ!!…どよどよ!!…


「…大丈夫かしら?…何か揉めている様にも見えたけど?…」


「信じて待つしかないだろ?…

俺達も…不測の事態に備えて構えて置かないと!…」


周りはそろそろ時間が迫って来ている事でソワソワしており!…

アヤもそんなマサツグとシロの様子を見て思わず心配をしてしまうと、

モツが落ち着く様に言葉を!…自分達には如何にも出来ない事を口にする!…

その代わり不測の事態に対していつでも動けるよう辺りに対して警戒をすると、

一方でマサキとくまさんはその時間が近付いて来るに連れ突如不満を漏らし始め!…


「……チッ!!…

目の前で年端も行かん子供が見せモンみたいに戦わされようっちゅうのに!!…

やっぱり誰も止めようとせん!!!…

今からやる言うとんのはそんな運動会みたいな事や無いっちゅうのになぁ!?…

ほんま吃驚するでぇ!?…」


「…何よりこんな状況を作ったのはあのマグダラスって言う奴やろ?…

私はそっちの方に怒りを覚えるわ!!…子供同士の喧嘩ってレベルやないのに!!…

…一発本気ではっ倒してやりたいわ!!…」


と言うのもやはり子供同士が決闘をする事に猛反対!…

マサキは誰も止めようとしない事に怒りを覚え!…

これが命のやり取りである事に変わらない!と堂々公言をすると、

一方でくまさんはこの大会を企画・立案した当本人に対して怒りを燃やし!…

その際マサキと同じ様に命のやり取りをさせるな!と…

何ならその怒りをマグダラスに!…

一回で良いから全力の一撃を叩き込みたい!と口にすると、

それを聞いたオリハが思わず想像を!…


「……はっ倒す?…」


__……ヴァキイイイイィィィィ!!………キラ~ン!!…


「……ははは…何でだろ?…

想像したらホームランの図しか思い浮かばないんだが?…」


その際くまさんが言った言葉を一部復唱!…

そしてそこから若干空を見上げる様にして想像をすると、

くまさんがマグダラスに遠慮のない一撃を見舞うシーンが思い浮かび!…

それは一気に間合いを詰めると地面を抉る様に低空アッパー!…

そしてその一撃は見事にマグダラスの顎を捉え、

結果マグダラスは遥か上空へ!…

まるで四番打者の快音ホームランを彷彿とさせる綺麗な放物線が更に思い浮かび!…

それらを想像して冗談に聞こえない!と…

強ち出来そうな事にオリハが思わず苦笑いをすると、

一方でシロは安心したのかマサツグに声を!…


「…ふぅぅ~……ご主人様?…」


「……シロ…」


「シロ!!…お姉ちゃんとしてハティちゃんのお話をするのです!!…

大変かもしれないですけど!!…

頑張ってハティちゃんの気持ちを受け止めるです!!」


「ッ!!…シロ!…スマン!!…」


一度大きく息を吐くとマサツグを呼び…

マサツグもその呼び掛けに対して!…

シロの名前を呼びながらスッと肩を放して行くと、

シロはマサツグに覚悟を決めた表情を!…

それは迷いが吹っ切れた様子を露わにする!…

その際マサツグにもう大丈夫である事を口にすると、

お姉ちゃん頑張る!と言って見せ!…

と、そんな様子にマサツグも思わずハッとして行き!…

次には今まで言ったやった事を反省するよう!…

ただ頭を下げてシロにスマン!と謝って行くと、

シロはマサツグの頭に額を…

軽くくっ付けてフフフ!と笑みを零して見せる!…

するとその時だけはまるで立場が逆転してシロが母親に!…

マサツグがその息子の様に見えてしまうと、モツ達及び観客達は何故か驚き!…

と、そんな事をやっている間に時間一杯!…そして遂に決闘が始まりを迎え!…

司会が意気揚々と進行をし始めると、霊峰にて姉妹喧嘩!…

その始まりを宣言するのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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